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筋トレは朝か夜のどちらにするのがよい?効果的な時間帯を比較!

筋トレをおこなうのは、いつの時間帯がよいのでしょうか。筋トレは体に対して刺激を与えるものですから、より効果が出やすい時間帯もあれば、なかなか効果が出にくい時間帯もあります。せっかく筋トレに取り組むのであれば、時間帯を考慮して効果が出やすいときにおこなったほうがよいでしょう。
筋力トレーニングは健康的な体作りに欠かせない要素ですが、最適なトレーニング時間については意見が分かれるところです。朝と夜では筋肉の回復や代謝への影響が異なり、個人差も大きいため、一概に優劣をつけるのは難しい面があります。
この記事では、最新の研究成果を踏まえつつ、朝と夜のトレーニングそれぞれの長所短所を詳しく解説していきます。
筋力アップや体型改善を目指す方にとって、自分に合った最適なトレーニング時間を見つけることは大切です。時間帯によって異なる筋肉の回復過程や代謝への影響を理解し、自身の体調やライフスタイルに合わせて柔軟に対応することが肝心と言えるでしょう。
また、継続的な運動習慣の定着にも大きくかかわるこの問題について、科学的根拠に基づいた検討を行うことで、より効果的な筋トレ方法が見出せるはずです。
筋トレは朝と夜のどちらにおこなったほうがよいのでしょうか。今回は筋トレをおこなう時間帯について、それぞれのメリットと注意点を紹介します。筋トレにいつ取り組めばいいのか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

筋トレは朝か夜のどちらにするのがよいのか?

理想的な筋トレのタイミングって?

理想的な筋トレのタイミングって?については以下の通りです。

● 朝6時〜9時
● 夜18時〜22時

こちらを順に解説していきます。

朝6時〜9時

筋力トレーニングを行う最適な時間帯は、個人差が大きく一概に言えません。しかし、最新の研究結果を踏まえると、朝6時〜9時が最も効果的なタイミングだと考えられています。

朝の時間帯には、いくつかの生理的な特徴があります。まず、ホルモンバランスの観点から見ると、朝は筋肉の合成を促進する成長ホルモンのピークタイムです。一方で、コルチゾールという筋肉の分解を招くホルモンは低下しています。この好ましいホルモンバランスは、筋力向上に最適な環境を生み出すでしょう。

また、朝は体温が低めに推移しているため、怪我のリスクが相対的に低く、ウォーミングアップも容易です。さらに、筋肉が長時間休息を取れているため、トレーニング直後の回復も良好です。

一方で、夕方以降は肉体的疲労の蓄積によりパフォーマンスが低下する可能性があり、集中力の面でも劣る傾向にあります。
このように、科学的根拠に基づくと、朝6時〜9時の時間帯が最も筋力向上に適していると言えるでしょう。ただし、個人差も大きいため、自身の体調やライフスタイルを考慮しながら、最適なタイミングを見つけていきましょう。

夜18時〜22時

前項とは少し異なる観点から、夜18時〜22時の時間帯にも注目すべき特徴があります。

まず、この時間帯は体温が最高値を迎えるため、筋肉の柔軟性が高く、パフォーマンスも良好です。怪我のリスクが相対的に低く、より強度の高いトレーニングが可能になるでしょう。

また、ホルモンバランスの観点から見ると、夕方から夜にかけては筋肉の合成を促進するテストステロンが高まる傾向にあるのです。一方で、筋肉の分解を招くコルチゾールは低下しています。この好ましいホルモンバランスは、筋力アップにとって理想的な環境を提供するでしょう。

さらに、夜のトレーニングは1日の疲れを発散させる効果も期待できるのです。ストレス解消やリフレッシュにも寄与し、良質な睡眠につながる可能性があります。

一方で、夜遅い時間帯のトレーニングは、翌日の集中力や生産性の低下につながる可能性もあります。ワークライフバランスの観点から課題もあるでしょう。

以上のように、夜18時〜22時のトレーニングにも一定の合理性がありますが、個人差も大きいため、自身に合った最適なタイミングを見つけていきましょう。

朝に筋トレをするメリット

朝に筋トレをするメリットについては以下の通りです。

● 脂肪燃焼が高まる
● 1 日の中で最も集中力が高い
● 筋肉合成が促進される

こちらを順に解説していきます。

脂肪燃焼が高まる

朝の時間帯に筋力トレーニングを行うメリットの1つとして、脂肪燃焼の促進が挙げられます。

朝は空腹状態であることが多く、このような状態では体内のグリコーゲン貯蔵量が少ないため、筋トレ中の主なエネルギー源が脂肪になります。つまり、脂肪燃焼が活発化し、体重減少や体脂肪率の低下につながるのです。

さらに、朝の筋トレ後には、基礎代謝が一時的に高まる「余剰酸素摂取量」の状態が続きます。この状態では、通常の1.5倍ほど脂肪が燃焼されるため、1日を通して高い脂肪燃焼効果が期待できるでしょう。

加えて、朝の運動は、インスリン感受性の向上にも寄与します。インスリン感受性が高まれば、糖の取り込みが活発化し、脂肪の蓄積が抑制されるのです。

空腹時の朝の筋トレは、脂肪燃焼を促進する上で非常に効果的なタイミングだと言えるでしょう。ですが、個人差も大きいため、自身のライフスタイルや体調に合わせて柔軟に対応しましょう。

1日の中で最も集中力が高い

朝は、1日のなかで最も集中力が高いタイミングであるというメリットが挙げられます。

一般的に、人間の集中力は朝方が最も高く、徐々に低下していく傾向にあります。これは、睡眠から覚めて間もないため、脳の活性化が高く、ストレスホルモンであるコルチゾールも十分分泌されているためです。

このような高い集中力の状態で筋トレを行えば、より質の高いパフォーマンスが発揮できるでしょう。正しい運動フォームを維持しやすく、重量の調整など、デリケートな動作にも集中しやすくなります。

また、筋トレ後も集中力が持続するため、その後の1日の生産性や業務効率の向上にもつながります。朝のルーティンに筋トレを組み込むことで、1日中高い集中力を維持できるのです。

一方で、夜遅くまでの筋トレは、翌日の集中力低下のリスクがあるため、避けるべきでしょう。

このように、朝の高い集中力を活かした筋トレは、パフォーマンスの向上と1日の生活リズムの最適なメリットがあるといえます。

筋肉合成が促進される

朝は、筋肉合成が促進されることもメリットとして挙げられます。

筋肉の合成には、成長ホルモンの分泌が重要な役割を果たします。成長ホルモンは夜間の深い睡眠中に最も多く分泌されますが、その後の朝に高い状態が続くのです。

この朝の高い成長ホルモンの状態で筋トレを行えば、筋肉タンパク質の合成が活発化し、筋肉の肥大が促進されやすくなります。一方で、夜遅くのトレーニングでは、成長ホルモンの分泌がピークを過ぎているため、筋肉合成の効果は相対的に低下するでしょう。

さらに、朝の筋トレは、インスリン感受性の向上にも関係します。インスリン感受性が高まれば、糖の取り込みが活発化し、筋肉の合成が促進されるのです。

加えて、朝のトレーニングはストレス解消にもつながります。ストレスが溜まると、筋肉の合成を阻害するコルチゾールの分泌が高まってしまうのです。朝のトレーニングによって、リフレッシュ効果が得られ、よりよい筋肉合成環境が整うのでしょう。
以上のように、朝の高い成長ホルモン分泌や良好なインスリン感受性、ストレス解消など、様々な観点から朝の筋トレは筋肉合成を促進するメリットがあるといえるでしょう。

朝に筋トレをするデメリット

朝に筋トレをするデメリットについては以下の通りです。

● 筋肉のケガリスクが高い
● 適切な負荷調整が難しい
● 低血糖リスクがある

こちらを順に解説していきます。

筋肉のケガリスクが高い

朝に筋力トレーニングを行うデメリットとして、筋肉のケガリスクが高まる可能性があります。

朝は睡眠から覚めたばかりであり、筋肉や関節が十分に温まっていない状態です。このような状態で筋トレを行うと、筋線維の損傷や関節の負担が大きくなり、ケガのリスクが高まります。

特に、朝の筋トレにおいては関節可動域が狭く、柔軟性も低下しているため、関節まわりの筋肉への負荷が大きくなります。膝、腰、肩などの大きな関節への負担が高まり、炎症や断裂などの重篤な障害を招く可能性があるのです。

さらに、朝は体の機能が十分に活性化されていないため、神経系の反応も鈍い状態にあります。このことから、重量挙げや爆発的な動作を行う際の動作コントロールが不十分になり、ケガのリスクがさらに高まるのです。

そのため、朝の筋トレでは、十分な準備運動を行い、動作の精度と安定性を高めることが重要となります。また、重量や負荷の設定も控えめにし、ケガを回避するための配慮が必要不可欠です。

ケガの予防と回復を意識した上で、朝の筋トレを実践することが賢明でしょう。無理のない範囲で、効果的な筋力トレーニングを行うことが求められます。

適切な負荷調整が難しい

朝に筋力トレーニングを行う際の大きな課題として、適切な負荷調整が難しいことも挙げられます。

朝は睡眠から覚めたばかりであり、エネルギー供給や体温調整などの生理機能が十分に活性化されていない状態です。このような条件下で行う筋トレでは、個人差も大きく、適切な重量設定や負荷強度を見極めるのが困難になるのです。

たとえば、同じ重量でも、朝と夕方では筋肉の持久力や発揮力に大きな違いが生じます。朝の方が筋力が低下しているため、その重量でも過度の負荷がかかる可能性があるのです。

一方で、高めの重量を設定すると、動作のコントロールが不十分となり、ケガのリスクが高まります。適切な負荷設定を失敗すると、筋力の向上どころか、かえって逆効果となってしまう可能性があるのです。

このように、朝の筋トレでは、個人差の大きな生理状態の変化に合わせて、絶えず負荷強度を調整する必要があるでしょう。同一の負荷設定では効果的なトレーニングができないのが課題といえます。

そのため、朝の筋トレでは、自身の状態に合わせて柔軟に重量や回数を変更したり、エクササイズの種類を調整したりするなど、細かな調整が不可欠となります。適切な負荷管理なくしては、効果的で安全な筋力トレーニングは困難となるのです。

低血糖リスクがある

朝の筋力トレーニングには、低血糖のリスクが伴うことが大きなデメリットと言えます。

朝は夜間の絶食状態から抜け出したばかりであり、体内のグルコース(血糖)レベルが低下している状態にあります。この状態で筋トレを行うと、さらに血糖値が急激に下がる可能性があるのです。

筋肉を強く収縮させる筋トレは、グルコースを大量に消費します。しかし、朝の低血糖状態では、肝臓やその他のグルコース供給源からの補充が間に合わず、血糖値が十分に上がらないのです。

この低血糖状態が続くと、めまい、動悸、冷汗、手足のしびれ、集中力の低下など、様々な症状が現れてきます。場合によっては、意識レベルの低下や痙攣など、重篤な事態にもなり得るのです。

特に、インスリン依存型糖尿病患者などは、この低血糖リスクがより高くなります。適切な対応がなされなければ、生命の危険にさえ及ぶ可能性があるのです。

そのため、朝の筋トレを行う際は、事前にしっかりとした食事を取り、血糖値を安定させておくことが重要となります。また、トレーニング中や直後も、必要に応じてグルコース補給を行うなどの対策が必要不可欠です。

低血糖リスクへの配慮なくしては、朝の筋トレは大変危険な行為となってしまうのです。

夜に筋トレを行うメリット

夜に筋トレを行うメリットについては以下の通りです。

● 筋肉発揮が高い
● 筋肉の成長と回復が促進される
● ストレス解消や睡眠の質向上

こちらを順に解説していきます。

筋肉発揮が高い

夜に筋力トレーニングを行うメリットの一つとして『筋肉発揮が高い』ことが挙げられます。

一般的に、筋力は午後から夕方にかけて最も高まるといわれています。これは、体内リズムの影響により、午後に筋肉の代謝活性が最も高まるためです。

具体的には、体温の上昇や神経系の活性化、ホルモンバランスの最適化などが、この時間帯の筋力発揮力の向上につながっているのです。

したがって、夜の筋トレでは、同じ重量でも朝や昼に比べ、より高い筋力発揮が可能となります。同じ重量を扱えば、つまり負荷が同等であれば、より大きな刺激が筋肉に与えられるでしょう。

さらに、この時間帯の筋力のピークは、筋線維の収縮速度も速くなるため、パワー発揮にも優れています。爆発的な力を必要とするエクササイズにも適しているのです。

その結果、同じ負荷条件下であれば、夜の筋トレの方が筋肥大や筋力向上の効果が期待できます。

加えて、夜は仕事や家事などの日中の疲労も溜まっている状態です。この疲労を解消する意味でも、筋トレのタイミングとして最適な時間帯と言えるでしょう。

夜の筋トレは、生理的な観点から見ても、最も効果的な時間帯であるといえます。筋力発揮の向上によって、より強力な刺激を筋肉に与えることができるのが大きなメリットと言えるでしょう。

筋肉の成長と回復が促進される

夜の筋力トレーニングには「筋肉の成長と回復が促進される」ことも、メリットとして挙げられます。

筋肉の成長と回復には、睡眠時に分泌される成長ホルモンが重要な役割を果たします。成長ホルモンは、タンパク質合成を促進し、筋肉の修復と増大を引き起こすのです。

ところが、成長ホルモンの分泌のピークは夜間に訪れます。特に、深い睡眠段階である非レム睡眠中に、成長ホルモンの分泌が最も活発になるのです。

したがって、夜に筋トレを行うことで、筋肉の成長と回復がより効果的に促進されるのです。筋肉を刺激した直後に、高い成長ホルモンの分泌が続くため、筋肥大のプロセスがより最適な状態で進行することができるのです。

さらに、夜の筋トレは、筋肉の疲労回復にも影響します。日中の活動で消耗した筋肉が、深い睡眠とともに効率的に修復されるのです。

この結果、翌朝にはより高い筋力発揮が可能となり、次の筋トレにも良い影響を及ぼし、力の向上と持続的な筋肥大効果が期待できるのです。

夜の筋トレは、筋肉の成長と回復を促す最適なタイミングであり、長期的な筋力アップと筋量増大につながるでしょう。

ストレス解消や睡眠の質向上

夜の筋力トレーニングには、ストレス解消や睡眠の質向上といったメリットも期待できます。

まず、筋トレは交感神経を刺激し、ストレスホルモンの一つであるアドレナリンの分泌を高めます。これにより、心身のリフレッシュ効果が得られるのです。

日中のストレスが蓄積した状態で、夜の筋トレに取り組むことで、精神的な緊張が解放されていきます。筋肉の疲労とともに、心の疲れも解消されるのです。

さらに、筋トレ後は、バランスの取れたホルモンバランスが実現されます。交感神経優位から、副交感神経優位な状態へと移行するのです。これにより、リラックスした心身の状態が得られ、良質な睡眠につながります。

質の良い睡眠は、翌日の活動にも好影響を与えます。筋力の回復や、筋肥大プロセスの進行にも影響するのです。

夜の筋トレは、その日一日のストレスを発散させ、心身のリフレッシュを促し、良質な睡眠の確保にも影響するため、トレーニングの効果をより最大限に引き出すことができるのです。

こうした精神面での恩恵は、継続的な筋力アップにもつながるので、夜の筋トレは、単なる身体的な効果だけでなく、メンタル面でのプラスの影響も期待できるのです。

夜に筋トレを行うデメリット

夜に筋トレを行うデメリットについては以下の通りです。

● 就寝時間が遅くなる
● 食事のタイミングが遅れる
● 重量挙上のフォームが乱れやすい

こちらを順に解説していきます。

就寝時間が遅くなる

夜の時間に筋力トレーニングを行う際のデメリットの一つに「就寝時間が遅くなる」ことが挙げられます。

筋トレは交感神経を刺激し、覚醒状態を高めます。トレーニング直後は、心拍数の上昇や体温の上昇、アドレナリンの分泌などが起こり、リラックスしにくい状態になるのです。

このため、夜遅くに筋トレを行うと、就寝までの時間が長くなる可能性があります。寝付きが悪くなったり、睡眠の質が低下したりするのです。

特に、寝る直前に筋トレを行うのは避けた方が良いでしょう。体が完全にリラックスするまでに時間がかかり、結果として入眠が遅れてしまう可能性が高くなります。

睡眠の質の低下は、翌日の疲労感の増大や集中力の低下など、トレーニングの効果にも悪影響を及ぼします。筋力向上やマッスルアップといった目標達成が阻害されかねません。

そのため、夜の筋トレは、就寝時刻から2時間以上の余裕を持って行うことをおすすめします。入眠までに十分な時間を確保し、質の高い睡眠を得られるようにすることが重要です。

つまり、夜の筋トレは、就寝時間の遅延による睡眠の質低下という課題を抱えているのです。睡眠時間の確保とトレーニング効果の両立は、実践する上で留意すべきポイントと言えるでしょう。

食事のタイミングが遅れる

夜に筋力トレーニングを行う場合のデメリットとして「食事のタイミングが遅れる」ことが挙げられるでしょう。

筋トレ後は、筋肉の修復や新たな筋肥大を促進するために、タンパク質を中心とした適切な栄養補給が重要です。しかし、夜遅くに筋トレを行うと、食事の時間が遅くなってしまう可能性があります。

食事が遅れると、筋トレ直後の高い代謝状態に合わせた適切な栄養補給ができなくなります。結果として、筋肉のリカバリーが十分にできず、トレーニングの効果が十分に発揮されないことにつながるのです。

さらに、就寝前の食事が遅くなることで、消化が追いつかず、良質な睡眠が妨げられる可能性もあります。先述のように、質の高い睡眠は筋力向上に不可欠なのです。

そのため、夜遅くの筋トレは、筋肉の回復と睡眠の質の両面で、マイナスの影響を及ぼす可能性があるのです。

できれば、筋トレと食事のタイミングをうまく連携させ、筋肉の修復と成長のためのベストな環境を整えることが重要です。

夜の筋トレは食事のタイミングを遅らせてしまう点でも注意が必要です。適切な栄養補給と質の高い睡眠の確保という、トレーニングの効果を最大限引き出すための条件を損なう恐れがあるのです。

重量挙上のフォームが乱れやすい

夜に筋力トレーニングを行う際の別のデメリットとして「重量挙げのフォームが乱れやすい」ことも挙げられます。

一般的に、夜は一日の中で体調が最も悪化している時間帯です。疲労の蓄積により、集中力や筋コントロール能力が低下しているからです。

そのため、夜の筋トレでは、特に重量挙上系の動作において、フォームの乱れが生じやすくなります。例えば、スクワットやベンチプレスなどの大きな動作では、疲労によるフォーム崩れが起こりやすくなるのです。

フォームが乱れると、狙った筋肉群を効果的に刺激できなくなったり、怪我のリスクが高まったりする可能性があります。適切なフォームで行えないと、筋力向上やマッスルアップといった目標達成が阻害されてしまうのです。

また、フォームの乱れは、トレーニング中の負荷の配分にも影響を及ぼします。本来狙うべき筋肉群以外にも負担がかかり、筋肉の過剰な疲労を招く可能性があるでしょう。

そのため、夜の筋トレでは、特に重量の大きい動作では、より一層のフォーム意識と集中力が必要となります。
疲労の影響を最小限に抑えるためにも、慎重なウォーミングアップや、自重トレーニングからの段階的な重量増加が重要です。

避けた方がいい筋トレ時間帯は?

避けた方がいい筋トレ時間は?については以下の通りです。

● 昼12〜15時
● 夕方16時〜18時

こちらを順に解説していきます。

昼12〜15時

筋力トレーニングを行う最適な時間帯については、個人差が大きいものの、一般的には避けるべき時間帯として、昼の12時から15時にかけての時間帯が挙げられます。

この時間帯は、体内時計の観点から見ると、ナチュラルな体調のダメージが最も大きい時間帯に該当します。

具体的には、この時間帯には、筋力発揮能力の低下、疲労感の蓄積、集中力の低下などが起きやすくなるでしょう。これらの要因により、重量挙げなどの高負荷な動作を行うと、怪我のリスクが高まってしまうのです。

また、適切な栄養摂取のタイミングとも合致しにくくなります。筋肉の修復や新しい筋肥大を促進するためには、トレーニング直後の高い代謝状態に合わせた適切なタンパク質・炭水化物の摂取が重要ですが、この時間帯はその最適なタイミングから外れてしまうのです。

さらに、昼12時から15時にかけては、ストレスホルモンの分泌が高まる時間帯でもあります。ストレスホルモンの上昇は、筋肉の合成を阻害し、筋力低下を招くリスクがあるでしょう。
したがって、できる限り、この時間帯の筋力トレーニングは避けるのが賢明です。朝か夜の時間帯に移行するなど、より望ましい時間帯を選択することで、パフォーマンスの向上と怪我の予防に繋がるはずです。

夕方16時〜18時

前述以外の避けるべき時間帯として、夕方の16時から18時にかけての時間帯も挙げられます。

この時間帯は、いわゆるデイタイムの疲れが蓄積した時間帯に当たります。1 日のうちで最も体調が悪化する時間帯でもあり、筋力発揮能力の低下や集中力の欠如などが起きやすくなるのです。

また、この時間帯は、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が高まる時間帯でもあります。コルチゾールの上昇は、筋肉の合成を阻害し、筋力低下を招く可能性があるでしょう。

さらに、この時間帯は、仕事や家事などの日常業務が集中する時間帯でもあり、精神的な疲労も蓄積しやすくなります。筋力トレーニングには高い集中力が必要不可欠ですが、精神的な疲労が蓄積している状態では、適切なフォームを維持することが困難になる可能性があるでしょう。

その結果、重量挙げなどの高負荷な動作を行うと、怪我のリスクが高まってしまうのです。

したがってできる限り、この夕方16時から18時にかけての時間帯の筋力トレーニングは避けるべきでしょう。朝や夜の時間帯に移行するなど、より望ましい時間帯を選択することで、パフォーマンスの向上と怪我の予防に繋がるはずです。

筋トレの理想的な時間帯とは?

筋トレをおこなう場合、理想の時間帯はいつ頃なのでしょうか。せっかく筋トレをおこなうのであれば、できるだけ効果が出やすい時間帯におこないたいですよね。ここでは、筋トレをおこなうのに理想的といわれる時間帯について確認しましょう。

一般的な理想の時間帯

筋トレをおこなう時間帯として、一般的に理想的とされているのは14~18時頃です。この頃は1日のうちで体が最も活発な状態になっており、それでいて胃腸にも食べ物がたまっていない状態だからです。心拍数や体温、血圧などが上がりやすくなっており、トレーニングをおこなううえでの効率がよい時間帯といえます。 交感神経も優位になりやすく、スムーズにトレーニングに励むことができる時間帯です。

日中仕事をしている人は?

筋トレには取り組むのに理想的な時間帯があります。とはいえ、日中に仕事をしている人にとっては、昼間に筋トレに取り組むのはなかなか難しいのではないでしょうか。その場合は、朝か夜に筋トレをおこなうケースが多いです。筋トレには理想の時間帯もありますが、その時間におこなわなければ効果が出ないというわけではありません。自分の生活スタイルに合った時間を選び、継続的に筋トレに取り組むことがとても重要です。

筋トレを朝におこなう場合のメリットと注意点

筋トレを朝におこなう場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。また、注意点も気になるところです。ここでは、筋トレを朝におこなう場合のメリットと注意点について見てみましょう。

メリット

朝に筋トレをおこなうと、さまざまなメリットを得られます。たとえば、朝は体温が低い状態になっていますが、そこで筋トレをおこなうことにより体温を一気に上昇させることが可能です。そうなれば、体の代謝をしっかりと高めることができます。代謝をアップさせることがでれば、1日中ずっと基礎代謝が高い状態をキープしやすくなるでしょう。また、朝に筋トレをおこなうと、頭がさえて集中力や判断力も向上させることが可能です。さらに、朝であれば急な予定が入ることもほとんどなく、継続的にしっかりと時間を作ることができます。き取れにおいては決まった時間にしっかりと取り組むことが意外と重要なので、朝の習慣として筋トレを取り入れるのはとても有効です。

注意点

朝の筋トレにはメリットもありますが、注意点もあることに気を付けなければなりません。朝の時間帯の体は、まだ眠っている状態に近いです。そのため、いきなり筋トレを始めると、体が驚いてしまう可能性があります。朝に筋トレをおこなうなら、体をしっかりとほぐしてから始めることが重要です。朝は体をほぐすのに夜よりも多くの時間がかかることを理解しておきましょう。さらに、朝は体の筋トレにおいては水分が不足しやすい点にも注意が必要です。加えて、朝に筋トレをおこなう場合は、食事のタイミングも難しくなります。空腹状態の筋トレはよくありませんが、だからと言って満腹な状態で筋トレをするのもよくありません。自分にとっての適量をみつけることが大切です。なお、朝に筋トレをする場合、激しい内容に取り組むと日中に眠くなってしまい、仕事や学業に支障が出る恐れもあるので気を付けましょう。

筋トレを夜におこなう場合のメリットと注意点

では、筋トレを夜におこなう場合は、どのようなメリットや注意点があるのでしょうか。夜の筋トレについても、メリットとともに注意点があります。ここでは、筋トレを夜におこなう場合のメリットと注意点を説明します。

メリット

筋トレを夜におこなう場合、スムーズに筋トレを始められるというメリットがあります。日中に体を動かしているため、朝とは違ってすでに体がほぐれた状態になっているのです。また、体温も高めになっており、成長ホルモンも分泌されやすいというメリットがあります。そのため、特に筋肉を大きくすることを目的として筋トレに励みたいと思っているなら、夜の筋トレにはメリットがあります。さらに、夜に筋トレをおこなえば、睡眠の質も向上させやすいです。

注意点

夜に筋トレをおこなう場合も、食事をいつ取ればいいのか難しいという注意点があります。筋トレは満腹状態ではおこなわないほうがいいので、少なくとも食後2時間程度は時間をあけて取り組まなければなりません。とはいえ、空腹での筋トレはよくないため、筋トレの時間に合わせて食事の内容やタイミングを調整する必要があります。さらに、筋トレは就寝の1時間以上前に終わらせることが重要です。寝る直前まで筋トレをしていると、睡眠の質を下げてしまいます。加えて、夜の筋トレでも、やり過ぎには注意しなければなりません。筋トレで体に負担をかけ過ぎると、次の日に疲れが出てしまう恐れがあります。

筋トレを避けるべき時間帯

筋トレに適した時間帯があるように、筋トレを避けるべき時間帯もあります。筋トレを避ける時間帯としては、たとえば朝起きてすぐの時間帯があげられます。朝起きてすぐは体温が低くなっており、トレーニングの効率があまりよくありません。急激に血圧が上昇することで、体に負担もかかってしまいます。さらに、寝る直前の筋トレも避ける必要があります。すでに触れているとおり、体が興奮した状態になってしまい、睡眠の質を下げる原因となってしまうのです。加えて、満腹時も空腹時も筋トレには向いていません。満腹時の筋トレは消化不良につながる恐れがあります。さらに、空腹時はエネルギー不足になりやすいです。筋肉がつきにくいという面もあるので、どうせ筋トレをおこなうなら、より筋肉がつきやすい時間帯を選んだほうがよいでしょう。

筋トレは自分の生活スタイルに合わせて朝や夜の時間を決めよう

筋トレは自分の生活スタイルに合わせて朝や夜の時間を決めよう

筋トレをおこなうなら、取り組む時間帯についてもしっかりと考えることが大切です。筋トレは体に負荷がかかるものですし、できるだけ効率的に効果を感じたいですよね。そのためにも、筋トレに取り組む時間帯はとても重要です。筋トレに取り組む時間帯によって、効果の出やすさに違いがあるため、無理のない範囲で効果が出やすい時間帯を選ぶようにしましょう。日中仕事をしている人であれば、朝または夜の時間帯に筋トレをおこなっても問題はありません。食事や睡眠の時間を考慮して、筋トレの時間を確保できるようにしましょう。そうすれば、しっかりと筋トレの効果を感じることができるはずです。最も大切なことは、筋トレを定期的に継続しておこなうことです。無理なくしっかりと続けられる時間帯に筋トレをおこなう習慣ももちましょう。筋トレを生活の一部に取り入れれば、健康的な体作りを始めることができます。

まとめ

朝と夜の筋トレ時間帯を徹底的に比較すると、次のようにまとめられます。

まず、朝の時間帯(6時〜9時)ですが、この時間帯は筋力発揮能力が高く、集中力も十分に確保できる状況にあるでしょう。また、代謝が高まっているため、トレーニング後のタンパク質・炭水化物の取り込みが最適なタイミングと合致します。さらに、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が低く、筋肉合成を阻害する要因が少ないのも特徴です。

一方、夜の時間帯(18時〜22時)は、むしろ筋力発揮能力が高く、疲労感も少ないため、集中力の維持も容易です。さらに、この時間帯は、テストステロンの分泌が高まる時間帯にも重なり、筋肥大効果が期待できるでしょう。

ただし、夜遅い時間帯のトレーニングでは、就寝時間に影響を及ぼし、質の高い睡眠が妨げられる可能性があるのが難点です。

以上のように、朝と夜それぞれに筋トレ実施の長所と短所がありますが、総合的に見れば、朝の時間帯が筋力アップや筋肥大効果の観点から、より効果的な時間帯といえるでしょう。ただし、個人差も大きいため、自身に合った時間帯を見つけましょう。

通信講座のSARAスクール編集部
心理カウンセラー資格やリンパケアセラピスト等の体系資格、食育資格などを扱うSARAスクール編集部が運営するコラムです。主に女性向けのキャリアアップやスキル習得を目的とした講座が多く、家事や育児と両立しながら学べる環境が整っています。資格取得を目的とした講座も充実しており、仕事や日常生活に活かすことが可能です。
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