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ピラティスに必要な器具や道具とは?その役割と種類

ピラティスは、専用の器具を使うことで効果的に行うことができます。
マットやリング、ボールなどのアクセサリーを使うことで、より強化された動作が可能になります。
これらの器具は、安定性の向上、筋力強化、可動域の拡大など、様々な効果をもたらします。
初心者から上級者まで、目的や好みに合わせて器具を選択し、ピラティスの効果を最大限に引き出すことができるでしょう。
ピラティスをおこなうときには、さまざまな道具を使用することを知っていますか。ピラティスではヨガマットを使いますが、エクササイズの種類によってはそれ以外にもさまざまな道具を使用します。また、場合によっては大型の器具を使用することもあるのです。ピラティスが高い効果を発揮できるのは、いろいろな道具や器具を使用するからです。
ピラティスで使用する道具や器具とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。今回はピラティスで使用する道具や器具について、役割や種類を見てみましょう。

ピラティスに必要な器具や道具とは?

ピラティスの特徴は?

ピラティスの特徴は?以下の通りです。

・体幹の安全性を重視
・呼吸法の活用
・柔軟性と可動域の改善
・心身の健康なバランス

こちらを順にご紹介します。

体幹の安全性を重視

ピラティスの大きな特徴は、体幹の安全性と安定性を重視していることです。

ピラティスは、深層筋群を中心とした体幹の筋力強化に重点を置いています。

これにより、適切な姿勢維持と動作コントロールが可能になります。

特に、脊柱を中心とした体幹の安定化は非常に重要です。通常の筋力トレーニングでは表層筋を強化しがちですが、ピラティスでは深部筋群にアプローチすることで、より根本的な体幹の安定性が得られるでしょう。

これにより、日常生活やスポーツ時の負荷に対しても、柔軟で安全な動作が可能になります。

さらに、ゆっくりとした動作と呼吸法の統合により、集中力と身体コントロール能力も向上します。

このように、ピラティスは身体の基礎となる体幹の安定性を高めるとともに、全身のバランスとコーディネーション能力の向上にも効果的です。

怪我のリスクを抑えつつ、効果的なトレーニングを行うことができるのがピラティスの大きな魅力といえるでしょう。

呼吸法の活用

ピラティスの大きな特徴の1つに、呼吸法の活用が挙げられます。

ピラティスでは、ゆっくりとした呼吸のタイミングと動作を連動させることが重要視されています。

特に、腹式呼吸を活用することで、深部の体幹筋群の活動を高めることができ、腹部を膨らませるように吸い込み、腹部を引き込むように吐き出すことで、ダイナミックな体幹の筋収縮が促され、この呼吸法と動作のタイミングを合わせることで、筋力強化や柔軟性の向上をより効果的に行うことができるのです。

さらに、ゆっくりとした呼吸は集中力の向上にも役立ち、動作に合わせて深く、ゆったりと呼吸することで、心身ともにリラックスした状態を維持できます。

これにより、正しい姿勢と動作を保ちながら、効率的なトレーニングが可能になります。

呼吸法の活用は、ピラティスの特徴の1つとして非常に重要です。

単なる筋力強化だけでなく、心身の統合的な発達にも大きく寄与するのがピラティスの魅力といえるでしょう。

柔軟性と可動域の改善

ピラティスの大きな特徴の1つに、柔軟性と可動域の改善が挙げられます。

ピラティスは、ゆっくりとした動作と伸展運動を通して、関節の可動域を広げ、筋肉の柔軟性を高めることを目的としています。

特に、体幹部の柔軟性は非常に重要です。ピラティスでは、腰部や肩甲帯の可動域を広げることで、正しい姿勢を保ちながらの動作が可能になるでしょう。

これにより、日常生活や様々なスポーツ時の怪我のリスクを軽減できます。

さらに、ピラティスでは筋肉の柔らかさだけでなく、関節周囲の靭帯や腱の可動性も高めていき、これらの結合組織の柔軟性が高まることで、より自由度の高い動作が可能になります。

このように、ピラティスは単なる筋力強化だけでなく、関節や結合組織の可動性向上にも重点を置いています。

身体全体の柔軟性を高めることで、パフォーマンスの向上やケガの予防にも効果的です。

ピラティスならではの特徴である、柔軟性と可動域の改善は、身体の機能的な側面を高める上で非常に重要な役割を果たしています。

心身の健康なバランス

ピラティスの大きな特徴の1つに、心身の健康なバランスの追求が挙げられます。

ピラティスは、単なる肉体的な強化だけでなく、心の健康も重視しているトレーニング法です。

ピラティスでは、呼吸法と動作のタイミングを合わせることで、心身の一体化を図ります。

ゆっくりと深く呼吸しながら、集中力を持って動作を行うことで、リラックスした状態を維持でき、この心身の調和は、ストレス解消や精神的なリフレッシュにも大きな効果を発揮します。

また、ピラティスの動作は穏やかで優雅であり、身体の動きを意識しながら行うことで、瞑想的な状態に近づくことができ、この心の安定は、集中力の向上や感情のコントロールにつながるでしょう。

さらに、ピラティスは誰もが気軽に取り組めるトレーニング法です。

年齢や体力レベルに合わせて無理なく続けられるため、長期的な健康増進にもつながります。

このように、ピラティスは心身の調和を大切にしており、単なる肉体的な鍛錬だけでなく、精神的なリフレッシュにも効果的です。

ピラティスを通して、バランスの取れた健康的な生活が実現できるのが魅力といえるでしょう。

ピラティスで使われる道具とは?

ピラティスで使われる道具とは?以下の通りです。

・マット
・ボール
・ベルト
・チューブ

こちらを順にご紹介します。

マット

ピラティスで最も基本的に使われる道具は、ピラティスマットです。

ピラティスマットは、柔らかく滑りにくい素材で作られており、ピラティスの様々な動作を快適に行うことができます。

まず、マットは運動中の身体をしっかりと支えてくれ、ピラティスは体重移動を伴う動作が多いため、マットが適切な緩衝性を持つことで、関節への負担を最小限に抑えることができます。

特に腰や膝への負担を和らげる効果が高いです。

次に、マットの表面は滑りにくい素材が使われているため、動作中の身体のバランスを保ちやすくなり、マットの上で滑ることなく、集中して動作に取り組めるのがピラティスの特徴です。

加えて、マットは適度な硬さを持っているため、体重を預けて動作を行うことができ、これにより、体幹の筋肉を効果的に鍛えることが可能になります。

さらに、マットは収納も容易で、場所を取らないため、自宅でも気軽にピラティスを行えるというメリットもあります。

このように、ピラティスマットは、安全性、安定性、そして利便性の面で、ピラティスにとって必要不可欠な道具なのです。

マットを活用することで、ピラティスの効果をより高めることができるのです。

ボール

ピラティスで使用される他の重要な道具にボールがあります。

ピラティスでは、ボールを使うことで、より多様な動作を行うことができます。

まず、ボールは身体の安定性を高める効果があり、不安定な表面でバランスを保ちながら動作を行うことで、体幹の筋肉を集中的に鍛えられます。

特に腹筋や背筋の強化に効果的です。

また、ボールを使うことで、関節の可動域を広げることができ、ボールの上で行う動作には、関節に負担をかけにくい滑らかな動きが必要となるため、柔軟性の向上にも役立ちます。

さらに、ボールを使うことで、動作の幅が広がり、座位や膝立ちなどの基本的な姿勢から、より応用的な動作まで、ボールを活用することで様々なバリエーションを生み出すことができるでしょう。
加えて、ボールには心理的な効果もあり、ボールに体重をかけたり、ボールを抱えながら動作を行ったりすることで、リラックスした状態を保ちやすくなり、このように、ボールは身体的な効果だけでなく、心理的な面でもピラティスの効果を高めてくれます。

このように、ピラティスではボールが重要な役割を果たしています。

ボールを適切に活用することで、ピラティスの効果をより高めることができるのです。

ベルト

ピラティスでよく使われる道具の1つにベルトがあります。

ベルトは、柔軟性の向上や正しい姿勢の維持など、ピラティスの効果を高めるのに役立ちます。

まず、ベルトを使うことで、関節の可動域を安全に広げることができ、ベルトをループさせて、それを手や足に巻き付けることで、関節を無理なく伸ばすことができるでしょう。

これにより、ストレッチの効果が高まり、柔軟性が向上します。

次に、ベルトは正しい姿勢の保持にも効果的です。

ベルトを体の一部に巻き付けることで、その部位の位置を意識しやすくなります。

例えば腰にベルトを巻くことで、腰の位置を意識しやすくなり、正しい姿勢を保つことができるでしょう。

さらに、ベルトは支える機能も果たします。

四肢の動作時に、ベルトで体の一部を固定することで、より安定した動作を行えるようになります。

特に、腰や膝への負担を軽減する効果が期待できます。

加えて、ベルトにはメンタル面での効果もあり、ベルトを使うことで、動作に集中しやすくなり、心地よいリラックス状態を保てるようになります。

このように、ピラティスにおけるベルトの活用は多岐にわたり、ベルトを適切に使うことで、ピラティスの効果をより高めることができるのです。

チューブ

ピラティスでよく使用されるアイテムにチューブがあります。

チューブは、ピラティスの様々な動作に活用されており、効果的なトレーニングに役立ちます。

まず、チューブを使うことで、筋力の向上が期待できるでしょう。
チューブには弾力性があるため、それを使って行う動作では筋肉に負荷がかかります。

特に上半身の筋力強化に効果的です。

また、チューブを使うことで、動作の幅が広がり、基本的な動作にチューブを加えることで、新しい変化のある動作を生み出すことができるでしょう。

例えば、腕の運動にチューブを使うことで、より複雑な動きを取り入れられるようになります。

さらに、チューブは関節への負担を軽減する効果も持っています。

関節に直接負荷がかからない動作を行えるため、関節への負担を軽減でき、高齢者やケガ後のリハビリなどにも活用できます。

加えて、チューブを使うことで、動作の精度を高めることができるでしょう。

チューブの弾力性を利用して行う動作では、正確な動作が求められるため、集中力が高まります。

このように、ピラティスにおけるチューブの活用は多岐にわたります。

チューブを適切に使うことで、ピラティスの効果をさらに高められるのです。

ピラティスで使われる器具は?

ピラティスで使われる器具は?以下の通りです。

リフォーマー
バレルス
サークル
ワンダチェア

こちらを順にご紹介します。

リフォーマー

ピラティスで使われる主要な器具の1つにリフォーマーがあります。

リフォーマーは、ピラティスの基本的なエクササイズを行うのに最適な器具です。

リフォーマーは、主に木製の台座と、上下に可動する滑り台から成っています。

この滑り台に腰かけ、両手で前方のバーを握ることで、様々な動作を行うことができます。

リフォーマーを使うことで、体の全身の筋肉を効果的に鍛えられます。

特に、コアの筋力向上に大きな効果があります。滑り台の動きに合わせて動作を行うことで、腹筋や背筋、臀筋といったコア部の筋肉が鍛えられるのです。

また、関節の可動域を広げるためにも、リフォーマーは欠かせません。

滑り台の動きに合わせて、ゆっくりとした動作を行うことで、関節の柔軟性が高まります。

さらに、リフォーマーの上で行う動作は、姿勢の改善にも効果的です。

滑り台の上で安定した姿勢を保つことを意識しながら動作を行うことで、正しい姿勢を身につけられます。

このように、リフォーマーはピラティスの基本的な器具として欠かせません。

リフォーマーを上手に活用することで、ピラティスの効果をより高めることができるのです。

バレルス

ピラティスで使用される主要な器具の1つにバレルスがあります。

バレルスは、ピラティスのエクササイズを行う際に非常に重要な役割を果たします。

バレルスは、半円形の丸い背もたれと、それに取り付けられたパッドから構成されています。

この背もたれに腰かけ、パッドで膝や足を支えながら、様々な動作を行うことができるでしょう。

バレルスを使うことで、特に腰や背中の筋肉を効果的に鍛えられ、背もたれの曲線に沿って動作を行うことで、脊柱周辺の筋肉に負荷がかかり、コアの強化につながります。

また、バレルスを使えば、関節の可動域を広げるエクササイズも行えます。

背もたれの曲線に合わせて、ゆっくりとした動作を行うことで、関節の柔軟性が高まります。

さらに、バレルスは姿勢の改善にも大きな効果があり、背もたれに背中を預けながら動作を行うことで、正しい姿勢を保つことができるでしょう。

これにより、日常生活における姿勢の改善にも役立ちます。

このように、バレルスはピラティスにとって欠かせない器具の1つです。

バレルスを上手に活用することで、ピラティスの効果を最大限に引き出すことができるのです。

サークル

ピラティスで使用される主要な器具の1つにサークルがあります。

サークルは、ピラティスの様々なエクササイズで活用される重要な器具です。

サークルは、金属製のリングで構成されており、直径約12インチほどの大きさがあり、この金属リングは、柔軟に変形できる特徴を持っています。

サークルを使うことで、特に下半身の筋肉を効果的に鍛えられ、サークルを足や膝の間に挟んで動作を行うことで、内転筋や大腿四頭筋などの筋肉に負荷がかかります。

また、サークルを動かしながら行うエクササイズでは、コアの筋力も高まります。

さらに、サークルを使うことで、関節の可動域を広げることも可能です。

サークルを使った動作を行う際には、ゆっくりとした動作が求められるため、関節の柔軟性が高まります。

また、サークルはバランス能力の向上にも効果的です。

サークルの上に立ち、バランスを取りながら動作を行うことで、体幹の安定性が高まります。

このように、サークルはピラティスにとって多用途な器具といえます。

サークルを上手に活用することで、ピラティスの効果をより高めることができるのです。

ワンダチェア

ピラティスで使用される主要な器具の1つにワンダチェアがあります。

ワンダチェアは、ピラティスの特徴的な器具の1つで、様々なエクササイズに活用されています。

ワンダチェアは、腰掛けて座る部分と、腰や膝を載せる部分から構成されています。

この2つの部分は連動しており、上下に動かすことができるでしょう。

また、椅子の前部分は取り外しが可能で、より多様なポジションを取れるようになっています。

ワンダチェアを使うことで、特に上半身の筋肉を効果的に強化でき、椅子に腰かけた状態で、上半身の動作を行うことで、胸筋や背筋、肩甲骨周りの筋肉に負荷がかかります。

また、椅子の動きに合わせてバランスを取りながらエクササイズを行うことで、コアの安定性も高まるでしょう。

さらに、ワンダチェアは関節の可動域を広げる効果も期待でき、椅子の動きに合わせて、ゆっくりとした動作を行うことで、関節の柔軟性が高まります。

また、ワンダチェアは姿勢の改善にも役立ち、椅子に腰かけた状態で背筋を伸ばし、正しい姿勢を保ちながらエクササイズを行うことで、日常生活における姿勢の改善にもつながります。

このように、ワンダチェアはピラティスにとって非常に重要な器具の1つです。

ワンダチェアを活用することで、ピラティスの効果をより高めることができるのです。

ピラティスの道具が果たす役割とは?

ピラティスの道具が果たす役割とは?以下の通りです。

・マットなど基本的な役割
・柔軟性と筋力を高めるボールやサークル
・バランス感覚を養うアイテム

こちらを順にご紹介します。

マットなど基本的な役割

マットは、ピラティスの多くのエクササイズを行う際の基盤となるものです。

マットの上で様々な動作を行うことで、安定した姿勢を保ちつつ、効果的な筋肉の強化が可能になるでしょう。

また、マットの柔らかさは関節への負担を和らげ、怪我のリスクを低減させる効果があります。

さらに、マットは体の位置や角度を調整するのに役立ちます。

マットを折り曲げたり、あるいはクッションを置いたりすることで、体の部位に適した角度を作り出すことができ、これにより、より適切な姿勢を維持し、各筋肉群を的確に鍛えられるようになります。

ピラティスでは、呼吸法も重要な要素の1つです。

マットの上で体を支えることで、呼吸に集中しやすくなり、適切な呼吸法を身につけることで、エクササイズの効果をさらに高めることができます。

このように、ピラティスにおけるマットの役割は非常に大きいといえます。

マットを有効に活用することで、ピラティスの真髄であるからだの使い方、呼吸法、姿勢の改善などを一層深めていくことができるのです。

柔軟性と筋力を高めるボールやサークル

ボールは、様々な部位の可動域を広げるのに活用されます。

ボールの上に体の一部を乗せたり、ボールを使ってストレッチを行ったりすることで、関節の可動域が増大します。

特に背骨や肩、股関節の柔軟性を高めるのに効果的です。

また、ボールを使ったエクササイズを行うことで、コアの筋力も強化でき、ボールの不安定さに体を合わせながら動作を行うことで、体幹の筋肉に負荷がかかり、コアの安定性が高まります。

一方、サークルは筋力強化に役立つ道具です。

サークルをつかんで上下に動かしたり、サークルの外側を押し広げたりすることで、上半身の筋肉を鍛えられます。

腕、肩、胸などの筋肉が主な対象となります。

さらに、サークルを使ったエクササイズは下半身の筋力向上にも効果的です。

サークルを足先で押し広げたり、サークルの中で脚を開閉したりするエクササイズは、脚の筋力を高めます。

このように、ピラティスにおけるボールやサークルの役割は大きいといえます。

これらの道具を活用することで、柔軟性と筋力の両面から、ピラティスの効果を高められるのです。

バランス感覚を養うアイテム

バランスボードは、不安定な面上で動作を行うことで、体幹の筋力とバランス感覚を養うのに効果的です。

両足でボードの上に乗ったり、片足で乗ったりするエクササイズを行うことで、深層筋群の活性化を促すことができます。

さらに、上肢の動作を加えることで、全身のバランス能力を高められます。

ディスクも同様の効果が期待できる道具です。

ディスクの上に体の一部を乗せて動作を行うことで、体幹の筋肉群を効果的に鍛えられ、特に腰回りの筋力強化に有効です。

また、ディスクの上での呼吸法の実践は、バランス感覚の向上にもつながります。

スウィスボールは、上半身の筋力強化やストレッチに活用されることが多いですが、下半身のバランス能力の向上にも役立ちます。

ボールの上に座ったり、ボールの上で両足を交互に上げたりするエクササイズは、下肢の筋力とバランス感覚を同時に高めることができます。

これらのバランス系アイテムを活用することで、ピラティスの効果をより一層高められ、単に筋力を強化するだけでなく、バランス能力の養成にも寄与し、身体全体の機能向上につながるのです。

ピラティスにおける器具の役割とは?

ピラティスにおける器具の役割とは?以下の通りです。

・関節可動域の拡張
・筋肉強化
・呼吸法の補助
・動作の精度向上
・関節への負担軽減

こちらを順にご紹介します。

関節可動域の拡張

ピラティスでは、関節の可動性を高めることが重視されます。

関節の可動性が高まると、体の可動範囲が広がり、柔軟性が向上します。

これにより、より深いストレッチングや正しい姿勢を保つことができるようになります。

そこで活用されるのが、リングやストラップ、ローラーなどの器具です。

リングは特に肩関節の可動域を高めるのに効果的です。

リングを両手で持ち上げることで、肩を大きく後ろに引き上げることができ、肩の可動性が高まります。

一方、ストラップは下肢の可動域を拡張するのに役立ち、ストラップを足に巻きつけ、そのストラップを引っ張りながら動作を行うことで、ハムストリングスやヒラメ筋など、下肢の筋肉をゆっくりとストレッチできるでしょう。

またローラーは背骨の可動域拡大に有効です。

ローラーの上に背中を乗せ、ゆっくりと前後に動かすことで、背骨の屈曲と伸展が促され、これにより脊柱の可動性が高まり、よりスムーズな動作が可能になります。

このように、ピラティスにおける器具の活用は関節可動域の拡張に大きな役割を果たしているのです。
適切な器具を用いることで、柔軟性や動作の改善につなげることができます。

筋肉強化

代表的なのが、スプリング付きのリフォーマーやワンダーチェアなどの大型器具です。

これらの器具は、スプリングの伸縮を利用して、筋肉に負荷をかけることができます。

例えば、リフォーマーの上でマットレスに寝そべり、両手で手柄を引いたり押したりするエクササイズは、腕の筋力を高めるのに効果的です。

同様に、小型の器具であるリング、ボール、ローラーなども筋力強化に活用され、リングを使った腕立て伏せやボールを使った腹筋運動では、上肢や体幹の筋肉を的確に鍛えられます。

またローラーの上での動作は、体重移動を伴うため、脚の筋力向上にも寄与します。

さらに、バンドやストラップなどのアタッチメント器具は、筋力不足の部位を集中的に強化するのに適しています。

例えば、ストラップを使って行うレッグプレスやヒップリフトは、下肢の筋力アップに効果的です。

このように、ピラティスでは様々な器具が筋力強化の手段として活用されています。

器具の特性を理解し、適切な使い方をすることで、効果的な筋力トレーニングが実現できるのです。

呼吸法の補助

ピラティスの基本は、深い呼吸とともに動作を行うことですが、器具を使うことで、よりよい呼吸の仕方を習得することができます。

例えば、リングやボールを使ったエクササイズでは、呼吸の意識を高めることができます。

リングを両手で持ち上げる際には、吸い込むタイミングと、リングを下ろす際の呼出のタイミングを意識する必要があり、同様に、ボールの上でのバランス運動では、呼吸のリズムを整えることが重要になります。

また、リフォーマーやチェアなどの大型器具を使うときは、呼吸とともに動作を行うことで、より効果的な筋肉の収縮と弛緩を促すことができるでしょう。

例えば、リフォーマーでの腹筋運動では、吸い込みながら動作を行い、呼出しの際に筋肉を緩めるといった具合です。

さらに、ストラップやバンドなどのアタッチメント器具は、呼吸と連動したストレッチングに活用でき、ストラップを使って行うハムストリングスのストレッチでは、ゆっくりと呼吸しながら動作を行うことで、より深いリラクゼーション効果が得られます。
このように、ピラティスにおける器具の使用は、適切な呼吸法を習得するうえで重要な役割を果たしているのです。

器具を通じて呼吸のタイミングや深さを学ぶことで、ピラティスの本来の目的である心身の調和がより深まっていきます。

動作の精度向上

リフォーマーやワンダーチェアなどの大型器具は、身体の動きをガイドしてくれます。

これらの器具には、手や足を置く場所が指定されているため、正しい動作を行うための手がかりとなります。

例えば、リフォーマーでの逆立ちエクササイズでは、腰の位置や脚の角度を確認しながら、適切な姿勢を維持することができるでしょう。

次に、リング、ボール、ローラーなどの小型器具は、身体のバランスを取る練習に役立ち、これらの器具の上で行うエクササイズでは、体幹の安定性が重要になります。

リングを使った腕立て伏せやボール上での腹筋運動では、常に身体のアライメントを意識しながら動作を行う必要があります。

さらに、ストラップやバンドなどのアタッチメント器具は、関節の可動域を確認しながら、正しい動作を行うことができます。

ストラップを使ったハムストリングスのストレッチでは、膝の曲がり具合やお尻の位置を確認しながら、適切なフォームを維持することができるでしょう。

このように、様々な器具を使うことで、ピラティスのエクササイズにおける動作の精度を高めることができます。

正しいフォームを身につけることで、より効果的な筋力強化や柔軟性の向上が期待できるのです。

関節への負担軽減

リフォーマーやワンダーチェアなどの大型器具は、身体の重みを支えることで、関節への圧力を軽減します。

例えば、リフォーマーでの腹筋運動では、背骨を床から離すことができるため、背中への負担が減少します。

同様に、ワンダーチェアでの脚の上げ下ろしでは、重力に逆らう必要がないため、膝や股関節への負荷が小さくなるでしょう。

次に、ボールやローラーなどの小型器具は、関節の可動域を広げるのに役立ちます。

ボールの上で行うストレッチングエクササイズでは、関節が自然な動きを行うことができ、柔軟性の向上につながります。

また、ローラーを使ったマッサージでは、筋肉の緊張を和らげ、関節の可動性が改善されます。

さらに、ストラップやバンドなどのアタッチメント器具は、関節への過剰な負荷を避けるのに効果的です。

ストラップを使ったハムストリングスのストレッチでは、膝への圧力を和らげながら、深い伸びを得ることができ、同様に、バンドを使ったショルダーの可動域トレーニングでは、腕の重みを軽減しつつ、安全に動作を行うことが可能です。

このように、ピラティスにおける様々な器具の使用は、関節への負担を軽減し、安全かつ効果的なエクササイズの実施を可能にしているのです。

ピラティスの道具・器具の役割

ピラティスをおこなうには、どのような道具や器具が必要なのでしょうか。まずは、ピラティスに必要な道具や器具はどのような役割を果たしているのかについて紹介します。しっかり理解したうえでピラティスを始めましょう。

ピラティスはリハビリ目的

ピラティスとは、もともとは戦争で体を負傷した人のリハビリのために考案されたものです。そのため、専用の本格的な道具や器具が必要になります。その効果がとても高かったことから、ピラティスは現在でもたくさんの人が健康のために利用しています。

ストレッチや筋肉強化のサポートをする

ピラティスでは体をストレッチしたり、筋肉を動かしたりします。それを強力におこなうのをサポートするのが、ピラティスで使用される道具や器具の役割です。道具や器具を使うとなると、気軽に始められないようなイメージが出るかもしれませんね。しかし、ピラティスにはさまざまな道具や器具があり、なかには初心者でも活用できるものもあります。

ピラティスに最低限必要な道具

ピラティスでは具体的にはどのような道具を使用するのでしょうか。ここでは、ピラティスの定番ともいえる道具について紹介します。ピラティスを始めたいなら、まずは定番の道具からしっかりとおさえましょう。

最低限必要なものは「ヨガマット」

ピラティスでは、最低限ヨガマットが必要です。ピラティスには道具や器具を使用せずにできるものもありますが、その場合でもヨガマットがないと滑ってしまって危険です。カーペットやラグを代用しても、厚みが足りずに体を傷めてしまう可能性があるので要注意です。

マットは最初に用意したい!

ヨガマットはマットピラティスをおこなうためには、必ず用意すべきものです。ピラティスを始めるなら、まずはヨガマットを最初に用意しましょう。ちなみに、ピラティスで使用するマットは、ヨガで使うものよりも厚めのものを選ぶことをおすすめします。具体的には、6mmくらいの厚みがあるものが人気です。

ピラティスで使われる道具

ピラティスでは、ヨガマットの他にもさまざまな道具が使用されています。ここでは、ヨガマットの他に用意すべき道具についてみてみましょう。こういった道具を使用することで、より効果的なエクササイズをおこなえるようになります。

バランスボール

ピラティスには、体幹を鍛えることを目的としたピラティスボールというものがあります。ただし、これは直径が小さいため、初心者がいきなり扱うのは少し難しいです。そのため、初心者が使用するボールとしては、スポーツ用品店で販売されているバランスボールを使用するとよいでしょう。バランスボールはピラティスボールよりも大きいため、バランスがとりやすくて扱いやすいです。

チューブ

チューブは体の動きに負荷をかけたいときに使用します。チューブはゴムでできており、引っ張ることでその負荷を利用します。ピラティス専用のピラティスチューブというものが販売されているため、それを用意しましょう。

ストレッチポール

ストレッチポールは、少し細めの円柱のような形をしています。背骨の矯正やストレッチをおこなうのに効果的です。いろいろな使い方ができるので、用意しておくとピラティスでできることの幅が広がります。

ピラティスに使われる器具

ピラティスではマットやボール以外に、より大きな器具を使用することもあります。大型の器具を使用すれば、より効果的なピラティスに取り組むことが可能です。ピラティスに使われる器具の種類について見てみましょう。

マシーンピラティスとは?

大型の器具を使っておこなうピラティスは、マシーンピラティスと呼ばれています。マシーンピラティスでは、リハビリや整体に似た器具を使ってエクササイズをおこなっていきます。大型の器具を使用することで、体への負荷を細かく調整することが可能です。そのため、体の調子の微調整をしたいと考えている人にとっても大きな効果を期待できます。

ピラティスで使われる大型の器具の種類

ピラティスではさまざまな大型の器具が使用されています。ここではピラティスで使用されている大型な器具のうち、代表的なものについて紹介します。大型の器具は、実際に使用するときはインストラクターの指示に従っておこなうのが基本です。とはいえ、あらかじめ予備知識をもっておけば、実際に取り組む際にスムーズにエクササイズすることができるでしょう。

*リフォーマー

リフォーマーはリハビリ用のベッドをピラティス向けにアレンジして改良した器具です。マシーンピラティスの定番の器具であるとも言えます。滑車の上に体を置く部分がついており、そこで適度な負荷を体にかけながらピラティスのエクササイズを実施していきます。スプリングを使って負荷の調整ができるため、ピラティスの初心者や体に痛みをもつ人でもおこなえるのが大きな魅力です。

*キャデラック

キャデラックは、横になった状態のままで取り組むことができるピラティス器具です。リフォーマー以上に体をしっかり整えることができます。

*ワンダチェア

ワンダチェアもまたスプリングの力によって体に負荷をかけるピラティスの器具です。立った状態や座った状態など、さまざまな姿勢でピラティスのエクササイズをおこなうことができます。そのため、高齢者など体の自由がきかない人でもエクササイズに取り組むことが可能です。

*スパインコレクター

スパインコレクターは「背骨矯正機」とも言われています。さまざまな姿勢になって背骨をマッサージすることで、背骨の可動域を広げていくことを目的としています。普段姿勢が悪くて猫背気味になっている人でも、スパインコレクターを使用することで背骨を正しい位置に戻すことが可能です。

ピラティスにはさまざまな道具や器具がある!

ピラティスにはさまざまな道具や器具がある!

ピラティスをおこなうときは、さまざまな道具や器具を使用します。それぞれの道具や器具には、それぞれ違った役割があります。使用する道具や器具によって得られる効果は違ってきます。ピラティスをおこなうなら、しっかりとした効果を感じたいですよね。そのためには、ピラティスで使用する道具や器具の種類についてよく理解しておくことが必要です。それぞれについて知識を深めておけば、実際にピラティスをおこなう際に役に立つことでしょう。
ピラティスは体の健康をしっかり保つのにおおいに役立ちます。もしも体に何か不調を感じている場合には、ピラティスをおこなってみてはいかがでしょうか。ピラティスなら体の状態に合わせたエクササイズができます。体がかたい方でも取り組めるように調整することも可能です。ピラティスを通して、自分の理想の体に一歩ずつ近づいていきましょう。

まとめ

ピラティスを始めるにはいくつかの器具が必要になります。

まずは基本のマットがあげられます。

クッション性のあるマットに座ったり寝転がったりすることで、関節への負担を軽減できるでしょう。

次にリングは、上体の引き上げや腕の伸展などの動作をサポートしてくれます。

ボールは体幹の安定化や筋力強化に役立ち、バランス感覚の向上にも効果的です。

その他にも、ストラップやベルト、ブロックなどを使って、より効果的にトレーニングできます。

これらの道具を使いこなすことで、ピラティスの効果がより高まります。

安全面にも十分注意しながら、楽しみながらピラティスに取り組むことが大切です。

通信講座のSARAスクール編集部
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