ホットヨガとヨガの違いとは?効果やおすすめの人
記事更新日:2024年8月21日ホットヨガとトラディショナルなヨガの大きな違いは温度設定です。
ホットヨガは室温を35度前後に設定し、関節の柔軟性を高めて深い呼吸を促します。
一方、通常のヨガはおおよそ20度前後の室温で行います。
効果を最大限に引き出すには、十分な水分補給、ゆっくりとした呼吸、正しいポーズの維持が重要です。
初めてホットヨガに挑戦する際は、自分のペースで無理なくできるよう心がけましょう。
そこで今回は、ホットヨガとヨガの違いや、ホットヨガの5大効果と効果を高める実践方法について詳しく解説していきます。
ホットヨガに取り組むと、一般的なヨガ以上に体にとって良い効果が期待できます。街にもホットヨガスタジオはたくさんあるので、気になっている方も多いのではないでしょうか。とはいえ、ホットヨガには具体的にどのような効果があるのか分からないという方もいるはずです。ホットヨガに取り組むなら、ホットヨガとヨガの違いについてしっかりとおさえておく必要があります。
今回はホットヨガとヨガの違いについて紹介します。効果やおすすめの人についても説明するので、ぜひホットヨガを始めるきっかけとしてみてください。
目次
ホットヨガって?
ホットヨガとは、一般的なヨガの実践方法に加えて、高温多湿の環境で行うヨガのことです。
スタジオの室温は35度前後に設定され、湿度も高めに保たれています。
この環境設定によって、ヨガの効果がより高まるのが特徴です。
ホットヨガの主な効果には、代謝アップ、筋肉の柔軟性向上、心肺機能の強化、デトックス効果、ストレス解消などがあげられます。
高温多湿の環境によって、体が深く温まり血行が促進されるため、筋肉が柔らかくなり関節の可動域が広がり、同時に、汗をかくことで老廃物が排出され、デトックス効果も期待できるでしょう。
さらに、ゆっくりとした呼吸法で心身ともにリラックスでき、ストレス解消にもつながります。
ホットヨガを始める際は、水分補給と無理のないペースが大切です。
高温多湿の環境で行うため、脱水症状には十分気をつける必要があります。
また、無理なくポーズを行い、自分のペースで続けることで、確実に効果を実感できるでしょう。
楽しみながら続けることで、心身ともに健康的な状態を保つことができ、ストレス解消やボディメイクにも効果的なホットヨガは、これからの時代に必要不可欠な運動として注目されています。
ヨガとの違い
ヨガとの違いは以下の通りです。
・消費カロリーの違い
・温度条件の違い
・自律神経作用の違い
こちらを順にご紹介します。
消費カロリーの違い
ヨガとホットヨガの大きな違いは、練習環境の温度と湿度にあります。
一般的なヨガは、常温の部屋や屋外で行われるのに対し、ホットヨガは35度前後の高温多湿の環境下で行われ、この高温多湿の環境設定によって、ホットヨガにはいくつかの特徴的な効果が期待できるでしょう。
まず、体が深く温まることで血行が促進され、筋肉の柔軟性が向上します。
ポーズを深く行えるようになり、関節の可動域も広がります。
また、発汗によってデトックス効果も高まるでしょう。
さらに、ゆっくりとした呼吸法によってストレス解消やリラックス効果も得られます。
一方、消費カロリーの違いも大きな特徴です。
ホットヨガは、同じポーズでも一般的なヨガに比べて消費カロリーが2〜3倍多くなり、高温多湿の環境で行うことで、体が一生懸命熱を冷ます努力をするため、より多くのエネルギーを使うからです。
このように、ホットヨガは強度の高い運動となり、ダイエット効果も期待できます。
ただし、高温環境での運動は体への負荷も大きいため、無理のない範囲で続けることが重要です。
十分な水分補給と休憩を取ることで、安全に効果的なホットヨガを続けられるでしょう。
ヨガとホットヨガの特徴を理解し、自分に合った方法を見つけることをおすすめします。
温度条件の違い
一般的なヨガは、常温の環境で行われるのに対し、ホットヨガは高温多湿の環境下で行われるのが大きな違いです。
ヨガの練習環境は、通常室温22〜28度程度の快適な温度で行われ、この温度条件では、体を適度に温めながらも無理なく、ゆっくりとしたポーズを行うことができ、ゆっくりとした呼吸法と共に、心身ともにリラックスした状態でヨガを楽しむことができるのが特徴です。
一方、ホットヨガの練習環境は、室温35〜40度前後の高温多湿の条件下で行われ、この高温多湿の環境設定によって、ホットヨガには様々な効果が期待できます。
まず、高温によって体が深く温まり、筋肉の柔軟性が向上し、関節の可動域が広がり、ポーズを深く行えるようになります。
また、発汗によるデトックス効果も期待できるでしょう。
さらに、ゆっくりとした呼吸法によってストレス解消やリラックス効果も得られます。
一方で、高温多湿の環境下で行うため、脱水症状には十分注意する必要があり、無理のないペースで行い、適宜水分を補給することが重要です。
このように、ヨガとホットヨガは温度条件の違いから、それぞれ特徴的な効果が期待でき、自分にあった方法を見つけ、安全かつ効果的にヨガを続けることをおすすめします。
自律神経作用の違い
ヨガとホットヨガは、いずれも瞑想的な要素を含む運動であり、自律神経系に大きな影響を及ぼします。
ただし、その作用には明らかな違いがあります。
一般的なヨガは、ゆっくりとした呼吸法と瞑想的な要素が強調されるため、主に副交感神経を活性化させる効果が期待でき、副交感神経は、体を休息・回復状態に導き、心身のリラックスを促進します。
ゆったりとしたポーズと呼吸法によって、ストレス解消やリフレッシュ効果が得られるのが特徴です。
一方、ホットヨガは高温多湿の環境下で行われるため、より強い自律神経の反応が起き、高温環境によって交感神経が刺激され、心拍数の上昇や血圧の上昇などがみられます。
つまり、ホットヨガは交感神経を活性化させる効果が強いと言えます。
交感神経の亢進は、体を活性化させ、消費カロリーの増加や代謝の向上にもつながります。
そのため、ホットヨガはダイエット効果も期待できる運動だと言えるでしょう。
ただし、高強度の運動によって交感神経が強く刺激されるため、無理のない範囲で続けることが重要です。
十分な水分補給と休憩を取ることで、安全に効果的なホットヨガを続けられるでしょう。
このように、ヨガとホットヨガは自律神経系に及ぼす影響が異なり、目的に合わせて、適切な方法を選択することが大切です。
ホットヨガの5つの効果
ホットヨガの5つの効果は以下の通りです。
・代謝アップ
・デトックス効果
・心身のリフレッシュ
・集中力の向上
・冷えやむくみの改善
こちらを順にご紹介します。
代謝アップ
ホットヨガを行うと、高温多湿の環境によって体が大きく反応します。
その中でも特に注目されるのが、代謝の向上効果です。
ホットヨガでは、高温刺激によって交感神経が活性化され、交感神経が優位になることで、心拍数の上昇や血圧の上昇、さらには発汗の促進などがみられます。
これらの反応は、基礎代謝の向上につながります。
具体的には、ホットヨガの練習中は通常の2〜3倍もの熱量を消費することが知られています。
高温環境により筋肉が収縮し、より多くのエネルギーが必要とされるためです。
また、発汗によるデトックス効果も相まって、脂肪燃焼が促進されます。
さらに、ホットヨガの継続的な実践によって、日常的な基礎代謝も上がっていき、筋肉量の増加や、ホルモンバランスの改善など、様々な代謝関連の変化が起きるのです。
このように、ホットヨガは代謝アップに非常に効果的な運動です。
ただし、高強度の運動であるため、無理のない範囲で行うことが重要です。
脱水症状などの副作用には十分注意を払い、適度な水分補給と休憩を取ることをおすすめします。
ダイエットや体型改善を目指す方に特におすすめのホットヨガは、代謝の活性化を通して、健康的な体づくりに貢献してくれるでしょう。
デトックス効果
ホットヨガは、高温多湿の環境下で行われる運動です。
この環境によって、体内の老廃物や毒素の排出が促進されるのがデトックス効果の特徴です。
高温環境によって血流が促進され、皮膚から大量の汗が出ます。
この汗には、老廃物やミネラル、毒素などが含まれ、ホットヨガの継続的な実践によって、これらの有害物質が体外に排出されていくのです。
デトックス効果は、単に体内の浄化にとどまらず、様々な健康面での恩恵をもたらします。
まず、肝臓や腎臓などの解毒機能が向上し、体内環境の改善につながります。
さらに、免疫力の強化や、アレルギー症状の緩和なども期待できるでしょう。
また、デトックスされた分だけ、体内の栄養吸収率が高まり、必要な栄養素を効率的に取り入れられるようになるのです。
加えて、美肌効果も期待できるでしょう。老廃物の排出によって、肌トラブルの改善が期待できます。
ただし、デトックス効果は個人差が大きいため、無理のない範囲で行うことが重要です。
脱水症状や立ちくらみなどの症状には十分注意を払い、適度な休憩と水分補給を心がけましょう。
このように、ホットヨガのデトックス効果は、身体の内外にわたって大きな恩恵をもたらし、体の浄化と健康増進を同時に実現できる、優れた運動法だといえるでしょう。
心身のリフレッシュ
ホットヨガは単なる肉体的な効果だけでなく、心の健康にも大きな影響を及ぼします。
高温多湿の環境下で行うホットヨガは、心身ともにリフレッシュする効果があるのです。
まず、ホットヨガの身体的な効果から見ていきましょう。
激しい動作と発汗によって、心拍数が上がり、血液の循環が促進され、この反応により、筋肉の緊張やコリが和らぐとともに、痛みの緩和にもつながります。
さらに、深呼吸を伴うホットヨガの呼吸法は、ストレス解消にも効果的です。
ゆっくりとした呼吸が自律神経を整え、心の安定をもたらすのです。
一方で、精神的な効果としては、集中力の向上が挙げられ、激しい運動と高温への適応力を身につけることで、日常生活における課題にも冷静に取り組めるようになります。
また、ホットヨガは瞑想的要素も含んでおり、心の安らぎも得られます。
静かな環境の中で、自分と向き合う時間を持つことで、ストレスの解消や心の充電に繋がるのです。
このように、ホットヨガは身体と心の両面にわたって、リフレッシュ効果をもたらします。
運動と瞑想の要素が融合した、心身ともにリラックスできる素晴らしい実践だといえるでしょう。
ただし、高温環境での運動であるため、無理のない範囲で行うことが重要です。
脱水症状などの副作用には十分注意を払い、適度な水分補給と休憩を取ることをおすすめします。
集中力の向上
ホットヨガは、単なる身体的な効果だけでなく、メンタル面での効果も大きな特徴です。
特に、集中力の向上は非常に大きな効果の一つといえるでしょう。
ホットヨガを行う際には、高温多湿の環境下で様々な体位を行い、このような過酷な条件の中で、正しい姿勢を保ち続けるためには、絶え間ない集中力が必要となります。
この集中力は、単にホットヨガの実践中だけではなく、日常生活の様々な場面にも応用することができます。
例えば、仕事やスタディでの集中力、スポーツでのフォーカス力など、幅広い分野で発揮されるのです。
また、ホットヨガでは深い呼吸法を取り入れていますが、これらの呼吸法は心を落ち着かせ、瞑想的な状態を生み出し、この心の安定こそが、集中力の源泉となるのです。
さらに、ホットヨガを続けることで、自己コントロール力も養われていき、高温多湿の過酷な環境に適応し続けるためには、自分の心と体をコントロールする力が不可欠です。
このようなメンタル面での効果は、ホットヨガの大きな魅力の一つと言えるでしょう。
単なる体力向上だけではなく、心の健康にも深く関わっているのが特徴です。
ただし、高温環境での運動であるため、無理のない範囲で行うことが重要です。
脱水症状などの症状には十分注意を払い、適度な水分補給と休憩を心がけましょう。
集中力の向上は、ホットヨガならではの大きな効果の一つです。
心身ともに鍛えられ、様々な場面で活かせる汎用性の高い能力と言えるでしょう。
冷えやむくみの改善
ホットヨガは、高温多湿の環境下で行われる運動ですが、その特性によって冷えやむくみの改善にも大きな効果を発揮します。
まず、ホットヨガの高温環境によって、血管が広がり血流が促進され、これにより末端の冷えや循環不良が改善されるのです。
冷えは女性に多い悩みの一つですが、ホットヨガを続けることで、手足の冷えが和らぐ効果が期待できます。
また、激しい動作と発汗によって、老廃物の排出が促進され、この排出作用によって、むくみの解消にも効果的です。
特に下半身のむくみは、日常の生活習慣の影響を受けやすいため、ホットヨガで改善することができるのです。
さらに、ホットヨガでは呼吸法も重要な要素となっています。
深い呼吸によって、リンパ液の流れが活性化され、むくみの解消にも寄与します。
加えて、ホットヨガの継続的な実践は、代謝の向上にもつながり、基礎代謝が上がることで、老廃物の排出がより効率的に行われるのです。
このように、ホットヨガは冷えやむくみの改善に大変効果的です。
高温環境での運動と深い呼吸法が、体内の循環を促進し、老廃物の排出を活発化させるのが特徴です。
ただし、高温下での運動は脱水リスクも高いため、こまめな水分補給と休憩の確保が不可欠になります。
また、体調に合わせて無理のない範囲で実践することが重要です。
冷えやむくみの改善は、ホットヨガならではの大きな効果の一つと言えるでしょう。
日常生活の質を向上させ、心身ともに健康的な状態を維持するのに効果的な実践だと言えます。
ホットヨガを最大限に引き出す実践方法とは?
ホットヨガを最大限に引き出す実践方法とは?以下の通りです。
・無理のないペース設定
・適度な水分・塩分補給する
・呼吸リズムを大切にする
こちらを順にご紹介します。
無理のないペース設定
ホットヨガは、高温多湿な環境下で行う運動であるため、無理なペースで続けると体調を崩してしまう可能性があり、そのため、自分のペースを守り、無理のない範囲で実践することが重要です。
まずは、自分の体調やフィットネスレベルを把握することが不可欠です。
これまでの運動経験や、普段の体調の変化などを確認し、それに合わせて無理のないペースを見つけましょう。
初心者の方は特に、無理のない強度から始めることが重要です。
そして、ホットヨガの特性である高温環境にも留意が必要です。
高温下での運動は、体への負担が大きいため、無理せずにゆっくりと動くことが望ましいです。
呼吸法にも気をつけ、無理のない深さで行うことで、体調管理がしやすくなります。
また、ポーズの保持時間についても、自分のペースに合わせて調整しましょう。
初心者は30秒程度から始め、徐々に時間を延ばしていくのがよいでしょう。
無理に長時間キープしようとすると、かえって体調を崩してしまう可能性があります。
さらに、必要に応じて休憩を取ることも重要です。
疲労を感じたら恥ずかしがらずに休憩を入れ、体調を整えましょう。
適度な休憩を取ることで、長続きする習慣につなげられるはずです。
このように、ホットヨガを最大限に引き出すには、自分のペースを大切にすることが何より重要です。
無理のない強度と時間設定、そして適度な休憩を心がけることで、ホットヨガのメリットを最大限に得られるはずです。
適度な水分・塩分補給する
ホットヨガは高温多湿の環境下で行うため、激しい発汗が伴い、このような環境下で運動を行うと、体内の水分や電解質バランスが大きく崩れてしまう可能性があり、適切な水分・塩分補給をしないと、脱水や筋けいれんなどの危険な症状を引き起こす可能性があります。
そのため、ホットヨガ中は常に水分補給を心がける必要があります。
ホットヨガの前後はもちろん、ホットヨガ中にも小まめに水分を摂取することが重要です。
水分の摂取量は個人差が大きいため、自分の体調に合わせて調整しましょう。
脱水の兆候がある場合は、ゆっくりと休憩を取りながら水分を補給することが望ましいです。
また、発汗によって失われる電解質の補給も大切です。
スポーツドリンクなどの電解質飲料を活用すると良いでしょう。
ただし、塩分の取りすぎには注意が必要です。適度な量を心がけましょう。
さらに、ホットヨガ後の食事にも気をつける必要があり、運動によって消費されたカロリーや水分、電解質を補うため、バランスの取れた食事を心がけましょう。
特に、塩分や糖分の多すぎない食事が望ましいです。
このように、ホットヨガを最大限に引き出すためには、適度な水分・塩分補給が不可欠です。
自分の体調に合わせて適切な補給を心がけることで、ホットヨガの効果を最大限に引き出すことができるはずです。
呼吸リズムを大切にする
ホットヨガでは、単なる体の動きだけでなく、呼吸法が非常に重要な要素となり、適切な呼吸法を意識することで、ヨガのポーズをより深く、そして効果的に行うことができます。
まず、ホットヨガの特性である高温多湿な環境下で行うことを考慮する必要があり、通常のヨガと比べて、呼吸が荒くなりがちです。
そのため、ゆっくりとした深い呼吸を心がけることが重要です。
腹式呼吸を基本とし、吐き出す際は少し長めにすることで、酸素を十分に取り入れることができます。
また、呼吸とポーズのタイミングを合わせることも効果的です。
吸気とともにポーズの動作を行い、呼吸と動作のリズムを整えることで、より深いリラクゼーション効果が得られます。
特に、保持ポーズではゆっくりとした呼吸を意識することで、集中力が高まります。
さらに、呼吸法の変化にも注目しましょう。
ポーズによって、必要な呼吸法が異なる場合があります。
例えば、バランスを取るポーズでは、より集中力の高い呼吸が求められ、一方で、リラックスを目的としたポーズでは、ゆっくりとした呼吸が適しています。
このように、ポーズに合わせて呼吸法を変化させることが大切です。
このように、ホットヨガでは呼吸法が非常に重要な要素となり、ゆっくりとした深い呼吸を心がけ、呼吸とポーズのタイミングを合わせることで、ホットヨガの効果を最大限に引き出すことができるはずです。
ホットヨガを行うときに注意するポイントは?
ホットヨガを行うときに注意するポイントは?以下の通りです。
・体を冷やさない
・妊娠中はやめておく
こちらを順にご紹介します。
体を冷やさない
ホットヨガは通常のヨガよりも高温多湿な環境で行うため、体温上昇と激しい発汗が特徴です。
そのため、ホットヨガ中や後の体の冷やし方に十分注意を払う必要があります。
体を冷やしすぎると、筋肉の収縮や血管の収縮が起こり、筋肉痛や体調の悪化につながる可能性があります。
特に、ホットヨガ直後は体温が高く、体内の血流も活発なため、急激な冷却は避けるべきです。
適切な体の冷やし方としては、まずはホットヨガ終了後にしっかりと休憩を取ることが重要です。
ゆっくりとした呼吸を意識しながら、体を冷ましていきましょう。
その際、冷たい水で体を冷やすのではなく、ぬるま湯を使うのがよいでしょう。
また、ホットヨガ後はタオルで体を優しく拭くことで、徐々に体温を下げていくことができ、激しく拭き過ぎると、かえって体を冷やしすぎてしまう可能性があるため、ゆっくりとした動作が肝心です。
さらに、ホットヨガ終了後の着替えにも気をつける必要があり、冷たい空調の部屋に直接入らず、ゆっくりと体を冷ましてから着替えましょう。
寒さを感じたら、上着などを羽織るのも良いでしょう。
このように、ホットヨガ中や後の体の冷やし方には十分注意を払う必要があります。
体を急激に冷やさず、ゆっくりとした動作で体温を下げていくことで、ホットヨガの効果を最大限に引き出すことができるはずです。
妊娠中はやめておく
妊娠中のホットヨガは、母体と胎児の健康に重大な影響を及ぼす可能性があるため、専門家の助言なしには推奨されません。
高温多湿な環境下でのストレスは、母体と胎児に様々なリスクをもたらすことが知られています。
まず、ホットヨガによる体温上昇は、胎児の発育に悪影響を及ぼす可能性があります。
特に妊娠初期は、胎児の器官形成が行われる重要な時期です。
高温にさらされると、流産や奇形のリスクが高まるとの指摘があります。
また、激しい運動による脱水症状や血流低下は、母体の健康を脅かす可能性があり、妊婦は通常よりも水分補給が必要ですが、ホットヨガでは大量の発汗によりさらに水分が失われるため、低血圧や熱中症などの危険が高まります。
さらに、妊娠中の重心移動や筋力低下を考慮すると、ホットヨガのポーズを安全に行うことが困難になり、バランス感覚の変化や筋肉の緩みにより、転倒や筋肉損傷のリスクが高くなります。
そのため、妊婦がホットヨガに参加する場合は、必ず医師や助産師に相談し、慎重に判断する必要があるでしょう。
代替案として、ゆっくりとしたフローヨガやプレネイタルヨガなどが推奨されています。
妊娠中のホットヨガは、母体と胎児の健康を脅かす可能性が高いため、原則として避けるべきです。
医療関係者の指導の下、慎重に検討し、母子の安全を最優先に考える必要があります。
ホットヨガとは?
ホットヨガとは、どのようなものなのでしょうか。まずは、ホットヨガがどのようなものなのかについて紹介します。
高温多湿な環境の中でおこなうヨガのこと
ホットヨガは、高温多湿な環境の中でおこなうヨガのことです。暖房器具や岩盤などにより、スタジオ内を温めます。一般的なヨガに比べるとたくさん汗をかくというのが大きな特徴です。
ハタヨガから派生したヨガ
ホットヨガは、ハタヨガとよばれるヨガから派生したものです。ヨガの効果をより高めることを目的に、室内を温めるホットヨガ手法が生み出されました。
常温でのパワーヨガほどのカロリー消費量がある
ホットヨガは高温多湿な環境の中でおこなうことから、消費できるカロリーが非常に多いです。そのため、ダイエットにも向いています。常温のヨガでいうと、パワーヨガと同じくらいのカロリーを消費することができます。
ヨガとホットヨガの違い
では、一般的なヨガとホットヨガには具体的にどのような違いがあるのでしょうか。体を温めるホットヨガにはどのような特徴があるのか、気になる方も多いはずです。ここでは、ヨガとホットヨガの違いについて詳しく見てみましょう。
室温と湿度
ヨガとホットヨガの一番明確な違いは、室温や湿度にあります。それぞれの室温と湿度の違いを見てみましょう。 *ヨガ ヨガは、常温でおこないます。そのため、過ごしやすい環境でゆったりとヨガに取り組むことが可能です。通常のヨガであれば、自宅でも簡単におこなうことができます。
*ホットヨガ
ホットヨガは、室温38~40℃、湿度は55~65%のスタジオでおこないます。体が温まりやすくなるため、体がかたい方でも姿勢を深めやすいというメリットがあります。
リラックス法
ヨガとホットヨガはリラックスのしかたについても、違いがあります。一般的なヨガとホットヨガのリラックスの違いについてみてみましょう。
*ヨガ
ヨガにおいては、リラックスを生み出すのは主に呼吸法です。深く呼吸をすることで、全身を落ち着かせることができます。また、呼吸法を意識することで、心の中をクリアにすることもできます。
*ホットヨガ
ホットヨガでも基本的にはヨガの考え方を用いるため、呼吸によるリラックス効果が期待できます。ただし、ホットヨガでは呼吸法に加えて、体を温めることによるリラックス効果も得られます。
自律神経の働き
ヨガとホットヨガでは、自律神経の働き方にも違いが見られます。具体的にどのような違いがあるのかをチェックしておきましょう。
*ヨガ
ヨガに取り組むと、副交感神経が活発になります。そのため、ゆったりとリラックスした気分を味わうことが可能です。
*ホットヨガ
ホットヨガをおこなうと、交感神経の働きがよくなります。そのため、ホットヨガでは全身が活動的に変化します。
ホットヨガの効果
では、ホットヨガにはどのような効果があるのでしょうか。ホットヨガには、一般的なヨガに加えてさらにさまざまな効果が期待できます。ここではホットヨガの効果について紹介します。
デトックス効果
ホットヨガには、高いデトックス効果があります。ホットヨガでしっかり温めながら体を動かすと、全身の血流がよくなって循環がよくなります。体の隅々に停滞していた毒素もそれによってスムーズに流れるようになるので、ホットヨガをおこなうと高いデトックス効果が期待できます。
冷え性やむくみの改善
ホットヨガは体を温めながらおこなうことができるので、冷え性やむくみを改善する効果も期待できます。一般的なヨガでも冷え性やむくみを改善する効果がありますが、ホットヨガではそれ以上の効果が期待できます。冷え性やむくみがひどい人は、ただヨガに取り組むだけではなかなか効果が感じられないケースもあります。そのような人でもホットヨガをおこなえば、効率的に体の機能を改善することができます。
ダイエットや痩身効果
ホットヨガは普通のヨガに比べて運動量が多く、消費カロリーも多いです。そのため、ホットヨガには高いダイエット効果が期待できます。「健康的に痩せたいけど、なかなか運動する機会がない」という人でも、ホットヨガを習慣として取り入れれば、無理なく健康的に痩せることができるでしょう。
ストレス発散の効果
ホットヨガではたくさんの汗をかきます。そのため、ストレスを発散する効果もあります。たくさん身体を動かすこともストレス発散のために大きな効果が期待できます。ストレスがたまりやすい生活をしているなら、ホットヨガのレッスンに通うことでストレスを解消することが可能です。
ホットヨガがおすすめの人
ホットヨガはどのような人に向いているのでしょうか。最後に、ホットヨガをおすすめしたい人のタイプについて紹介します。こちらに当てはまる人は、ぜひホットヨガに取り組んでみてください。
体がかたい人
ホットヨガは体がかたい人にとてもおすすめです。ヨガのポーズは体がかたいととりにくいものが多いです。しかし、ホットヨガで体を温めながらポーズをとると、通常のヨガよりもポーズがとりやすくなります。常温ではなかなか上手にヨガのポーズがとれないと感じている人は、ホットヨガに取り組むことで簡単にヨガのポーズをとれるようになります。
筋肉をより伸ばしたい人
ホットヨガは一般的なヨガに比べて運動量が多いです。そのため、ヨガで筋肉アップをはかりたいという人におすすめできます。心のリフレッシュをしつつ運動したいという気持ちがあるなら、ホットヨガ選ぶことでその両方を叶えることができます。
爽快感をえたい人
ホットヨガに取り組むと、最後には強い爽快感を感じることができます。しっかりと汗をかくことができるので、普段は感じられない爽快な気分になることができます。ホットヨガを続けている人はこの爽快感にはまっている場合が多いです。普段ストレスを抱え込みやすい人であれば、ホットヨガに定期的に取り組むことでリフレッシュしやすくなります。
ホットヨガとヨガの効果には明確な違いがある
ホットヨガにはヨガ以上のすごい効果があります。ホットヨガに取り組めば、体がかたい方や冷えやすい方でも効率的にヨガに取り組むことができます。ホットヨガは運動量も多いので、何かスポーツを始めたいと思っている人にもおすすめです。室内でおこなうので、取り組む予定を立てやすいというメリットもあります。ホットヨガに取り組めば心身の悩みを解決するのに役立つ可能性も高いです。ホットヨガは室内を温めたり湿度を調整したりしておこなう必要があるので、基本的にはスタジオに通って取り組む必要があります。スタジオではインストラクターからしっかりとした指導が受けられます。初めてでもスムーズにホットヨガができるので、ぜひこの機会に始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
ホットヨガスタジオなどで安全に行うことをおすすめします。
スタジオでは適切な温度管理と湿度コントロールが行われているため、無理なく効果的にホットヨガを行えます。
実践の際は、まず十分な水分補給を心がけましょう。
ホットヨガは体を大変温めるため、水分補給が重要です。
次に、ゆっくりとしたペースで呼吸に集中しながらポーズを行い、深い腹式呼吸を心がけることで、ストレス解消やリラックス効果が高まります。
また、無理のない範囲で徐々にポーズを深めていくことも大切です。
柔軟性は徐々に身につくものなので、焦らずに続けましょう。
最後に、疲れたら休憩をしっかりと取ることを忘れずに。
ホットヨガは楽しみながら続けることが大切です。
自分のペースで無理なく続けることで、心身ともに健やかな状態が保てるでしょう。
- 通信講座のSARAスクール編集部
-
心理カウンセラー資格やリンパケアセラピスト等の体系資格、食育資格などを扱うSARAスクール編集部が運営するコラムです。主に女性向けのキャリアアップやスキル習得を目的とした講座が多く、家事や育児と両立しながら学べる環境が整っています。資格取得を目的とした講座も充実しており、仕事や日常生活に活かすことが可能です。