陰ヨガとは?陽ヨガとの違いや効果を解説
記事更新日:2024年8月21日「陰ヨガと陽ヨガってどう違うの?」
「どんな効果があるんだろう」
など、ヨガに興味がある方は上記のような疑問をお持ちではないでしょうか。
この記事では、陰ヨガと陽ヨガの違いを徹底的に比較します。
皆さん、ヨガの世界には同じヨガでも様々なスタイルがあることをご存知でしょうか。中でも人気なのが陰ヨガと陽ヨガです。これらのスタイルには大きな違いがあり、それぞれ目的や効果も異なります。
陰ヨガは、リラックスと内なる意識を重視した静的なポーズが中心で、自然で深い呼吸に集中します。一方、陽ヨガは動的なポーズと呼吸法で体力と柔軟性の向上を重視し、力強い呼吸法(プラーナヤーマ)が重要となります。
つまり、陰ヨガは心身のリラックスと瞑想的な状態を促すのに対し、陽ヨガは体力、筋力、柔軟性の向上に効果的なのです。ヨガ初心者は両者の特徴を理解し、自分の目的に合わせて選択するのがよいでしょう。
ヨガにはいろいろな種類があります。その中でも、体をゆっくりと動かしてリラックスできるのが「陰ヨガ」です。ヨガについては何となく知っているという人でも、陰ヨガのことを説明できる人はあまりいないのではないでしょうか。陰ヨガは初心者でも始めやすいのが魅力です。
今回は、陰ヨガについて詳しく紹介していきます。この機会に陰ヨガを初めてみてはいかがでしょうか。陽ヨガの違いや効果についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
陰ヨガって?
陰ヨガは、ゆっくりとしたテンポと静的なポーズが特徴のヨガスタイルです。
まず、アプローチがリラックスと内なる意識を重視したものになっています。静的なポーズを長時間保持することで、身体をゆっくりと伸ばし、リラックスさせることが目的です。呼吸法も自然で深い呼吸に集中するため、心身の落ち着きを促します。
クラスの所要時間も60〜90分と長めが一般的で、ゆっくりとしたテンポで行います。この長時間のクラスによって、深い瞑想的状態に導かれるのが陰ヨガの特徴です。
つまり、陰ヨガは身体の柔軟性や筋力の向上よりも、リラックスや内なる意識の探求を重視しているのが特徴といえます。心の健康増進や精神的な安定を目的としているヨガスタイルだと言えるでしょう。
陰ヨガの効果は?
陰ヨガは主に心身のリラックスや瞑想力の向上、そして柔軟性の改善といった効果が期待できるヨガスタイルといえます。ストレス管理にも効果的です。
詳しく説明していきますね。
● 柔軟性の向上
● 瞑想効果
● ストレス解消
柔軟性の向上
陰ヨガでは、ゆっくりとしたテンポと静的なポーズが特徴的であり、この方法が身体の柔軟性の向上に効果的です。
まず、陰ヨガのポーズは長時間保持することで関節可動域が徐々に広がっていきます。通常のヨガと比べて、ポーズをより長く維持するため、筋肉が深くゆっくりと伸びていきます。この反復的なストレッチングによって、関節周辺の筋肉や靭帯の柔軟性が高まっていくのです。
特に、背骨や股関節、肩関節など、身体の中心部の柔軟性が大きく改善されます。
これらの部位は日常生活で固くなりがちですが、陰ヨガのポーズによって集中的にアプローチできるため、大きな変化が期待できます。
さらに、呼吸法にも着目すると、深い呼吸によってさらなる柔軟性の向上が望めます。呼吸と連動してポーズを行うことで、筋肉のリラックスが促進されるからです。
つまり、ゆっくりとしたテンポ、長時間のポーズ保持、そして深い呼吸法が相乗的に働き、陰ヨガは関節可動域と筋肉の柔軟性向上に優れたアプローチといえるのです。
瞑想効果
陰ヨガには強力な瞑想効果があることが知られています。
この長時間のクラスによって、参加者は深い瞑想状態に導かれやすくなるのです。短時間のクラスでは、瞑想に至るまでの集中力を維持するのが難しいのに対し、長時間のクラスでは徐々に心が落ち着いていきます。
また、陰ヨガのポーズは静的で、ゆっくりとしたテンポで行います。呼吸も自然で深い呼吸に集中するため、心身ともにリラックスした状態が保たれ、この静的で集中的な状態が、瞑想的な意識状態を引き出すのに適しているのです。
さらに、陰ヨガではポーズ間の休憩時間が長めに設けられています。この休憩時間にも瞑想的な要素が含まれ、参加者は心を落ち着かせ、内省的な状態に入りやすくなるのです。
つまり、陰ヨガは長時間のクラス、静的なポーズ、深い呼吸、そして適切な休憩時間といった特徴によって、参加者を容易に瞑想的な意識状態へと誘導することができるのです。身体的なアプローチを通して、精神性を高めることが陰ヨガの大きな魅力といえるでしょう。
ストレス解消
陰ヨガのポーズは静的で、ゆっくりとしたテンポで行うので、心身がリラックスした状態に導かれます。通常のヨガのように激しい動きがないため、ストレスを感じる必要がありません。むしろ、ポーズを長時間保持することで、深い安らぎと心の落ち着きが得られます。
次に、陰ヨガでは深い呼吸法が重視されます。腹式呼吸に集中することで、交感神経を鎮め、副交感神経を優位にすることができ、ストレスホルモンの分泌が抑えられ、心身のリラックス状態が促進されます。
さらに、瞑想は、ストレスの軽減や心の安定化に重要な役割を果たします。
陰ヨガのゆっくりとしたテンポ、深い呼吸法、そして瞑想的な状態の促進は、ストレス解消に大きな効果を発揮します。日常生活で蓄積したストレスを、陰ヨガを通して適切に解消することができるのです。
陰ヨガがおすすめの人は?
ヨガの初心者にとっても、陰ヨガは取り組みやすいスタイルです。激しい動きの少ない陰ヨガは、初めてヨガを始める人でも無理なく続けられるでしょう。
詳しく説明していきますね。
● ストレスが溜まりやすい人
● リラックスや瞑想を求める人
● 疲れを取りたい人
ストレスが溜まりやすい人
ストレスの溜まりやすい人にとって、陰ヨガはとてもおすすめのヨガスタイルです。日頃のストレスを解消したい人に最適なのが、陰ヨガのリラックス効果で、激しい動きはなく、静的なポーズと深い呼吸を行うことで、心身ともに落ち着きが取り戻せます。
ストレスが溜まると、心身のバランスが崩れ、集中力の低下や睡眠の質の悪化など、様々な症状が現れることがあります。
しかし、陰ヨガを実践することで、ゆっくりとしたテンポの中で自分の呼吸と向き合うことができます。呼吸に意識を集中させることで、自然と心が落ち着いていきます。
またポーズを保持する際には、筋肉をゆっくりと伸ばし、リラックスさせることができます。これにより、身体の緊張も和らぐのです。ストレス解消にはこのような心と体の両面からのアプローチが大切で、陰ヨガはまさにそれに適したスタイルだと言えるでしょう。
ストレスを感じやすい人は、陰ヨガを続けることで、日頃の心身の不調を改善し、心の健康を保つことができます。リフレッシュできる時間を作ることで、日常生活の質の向上にもつながるはずです。
リラックスや瞑想を求める人
リラックスや瞑想を求める人にとって、陰ヨガは最適なヨガスタイルといえるでしょう。陰ヨガには心と体を落ち着かせる効果が高く、日々のストレスから解放され、心の健康を保つのに役立ちます。
陰ヨガの特徴は、ゆっくりとしたテンポで静的なポーズを保持することです。激しい動きがないため、心を落ち着かせやすく、自身の呼吸に意識を向けることができます。リラックスした状態で行うことで、瞑想的な効果も期待できます。
呼吸に集中し、ポーズを保持する中で、自然とストレスが和らいでいき、筋肉を意識的にゆっくりと伸ばしていくことで、身体の緊張もほぐれていきます。この心と体の両面でのアプローチが、陰ヨガの大きな魅力です。
リラックスや瞑想を求める人は、陰ヨガの実践を通して、心身の健康を保つことができるでしょう。日常生活の中で感じるストレスから解放され、心の安らぎを得られるはずです。瞑想的な要素も強いため、精神的な面での安定にもつながります。
疲れをとりたい人
疲れを取りたい人にとって、陰ヨガは理想的なヨガスタイルと言えるでしょう。陰ヨガには、心身ともにリフレッシュできる効果が高く、疲労回復に大きな役割を果たします。
激しい動きがないため、心を静めやすく、自身の呼吸に集中できます。この呼吸への意識集中が、心の疲れを和らげる大きな要因となります。
また、筋肉をゆっくりと伸ばしていくポーズ保持も、身体の疲労を取り除く効果があります。筋肉の緊張がほぐれ、血流が良くなることで、身体の疲れも和らいでいきます。
このように、陰ヨガは心と体の両面からアプローチし、疲労を取り除くことができるのが大きな特徴です。激しい動きがないため、負担もかからず、リラックスした状態でポーズを行うことができます。
疲れを感じやすい人は、陰ヨガの実践を通して、心身ともにリフレッシュできるはずです。日常生活での疲労から解放され、スッキリとした気分を取り戻すことができるでしょう。
陽ヨガの効果とは?
総合的に陽ヨガは、身体の機能を高め、心身のパフォーマンスを向上させる効果が期待できます。アクティブなライフスタイルを送る方におすすめのヨガスタイルといえるでしょう。
順番にご紹介していきますね。
● 筋肉と持久力の強化
● エネルギー向上
● 脂肪燃焼
筋肉と持久力の強化
筋力や持久力を強化したい場合、陽ヨガは非常に効果的なヨガスタイルと言えます。
陽ヨガの特徴は、力強い動作と呼吸法が主体となることです。ポーズを行う際には、筋肉を意識的に収縮させ、しっかりと保持します。これにより、筋力の向上につながります。
また、ポーズ間の移動や、呼吸法の繰り返しは有酸素運動に似たような効果があり、持久力の向上にも寄与するのです。ヨガのポーズを続けていくことで、徐々に身体の能力が高まっていきます。
さらに、陽ヨガは柔軟性の向上にも優れています。筋肉を伸ばしながら行うポーズにより、関節の可動域が広がり、運動時のケガのリスクが低減されるという利点もありますよ。
筋力や持久力の強化を目的とする場合、陽ヨガは有効な選択肢と言えるでしょう。無理なく続けられる運動強度で、徐々に身体能力が向上していきます。
アスリートはもちろん、日常生活の中で体力づくりに取り組みたい人にも、陽ヨガはおすすめのヨガスタイルです。筋力、持久力、柔軟性の向上を目指せる、総合的なトレーニングメニューといえます。
エネルギー向上
ヨガを実践することで、エネルギーレベルの向上が期待できるのです。特に陽ヨガは、エネルギーアップに大きな効果を発揮します。
陽ヨガは、動的で力強いポーズが特徴です。これらのポーズを行うことで、身体の隅々まで血流が促進されます。酸素とミネラルが各細胞に行き渡るため、細胞の機能が活性化されます。
また、深い呼吸を伴うヨガは、体内のリズムを整えます。交感神経が刺激され、アドレナリンの分泌が高まります。このエネルギー高揚は、日常生活にも好影響を与えるでしょう。
さらに、陽ヨガは筋力強化にも効果的です。筋肉が鍛えられることで、身体全体の機能が向上します。疲労感が軽減され、エネルギッシュな状態を維持できるようになります。
一方で、瞑想的要素の強い陰ヨガは、心の安定やストレス軽減に優れ、このメンタルな面でのリフレッシュも、エネルギーアップに貢献します。
つまり、陽ヨガと陰ヨガを組み合わせて実践することで、心身ともに活性化されエネルギーが高まるのです。
ヨガを通じて、日々のエネルギッシュな生活を送りたい方におすすめです。ライフスタイルの中にヨガを取り入れることで、活力とやる気が湧いてくるはずです。
脂肪燃焼
ヨガは、効果的な脂肪燃焼をサポートする素晴らしい運動方法です。特に、動的で筋力強化に優れた陽ヨガは、脂肪燃焼に大きな効果を発揮します。
陽ヨガのアクティブなポーズは、筋肉の収縮と弛緩を繰り返し、代謝が高まり、エネルギー消費が増加します。さらに、深い呼吸とともに行うことで、心肺機能も高まるのです。
このように、陽ヨガは有酸素運動に似た効果を生み出します。持続的な動作と筋力トレーニングが同時に行えるため、脂肪燃焼を効率的に促進できるのです。
ストレス軽減は、コルチゾールの分泌抑制につながります。コルチゾールの高い状態では、脂肪の蓄積が促進されてしまいます。陰ヨガはこの面でも、脂肪燃焼をサポートします。
陽ヨガがおすすめな人とは?
陽ヨガは体を動かすことが好きで、エネルギッシュに活動したい人に特に適しています。運動不足気味の人や、代謝が低めの人、ストレスの溜まりやすい人にも効果的です。
詳しく説明していきますね。
● ダイエット中の人
● 体を動かすのが好きな人
● 体力のある人
ダイエット中の人
ダイエット中の人にとって、ヨガは非常に効果的な運動方法です。特に陽ヨガは、継続的な実践によって期待できる効果が大きいでしょう。
まず、陽ヨガのアクティブなポーズは、筋肉の収縮と弛緩を繰り返すことで、基礎代謝の向上に寄与します。これにより、脂肪燃焼が促進されるのです。
さらに、深い呼吸と心身の集中を要求される陽ヨガは、ストレス軽減にも効果的です。ダイエット中のストレスは大きな問題ですが、ヨガによってコントロールできるでしょう。
ストレス軽減は、コルチゾールの分泌抑制につながります。コルチゾールが高いと、脂肪の蓄積が促進されてしまいます。ヨガはこの面でも、ダイエットをサポートします。
加えて、ヨガのポーズは柔軟性の向上にも効果的です。関節可動域が広がることで、日常生活におけるケガのリスクを下げることができます。
そして何より、ヨガは心身のリフレッシュを促すため、ダイエットの継続意欲を高めてくれます。楽しみながら無理なく続けられるのが魅力といえるでしょう。
つまり、陽ヨガはダイエット中の人にとって、体重管理や健康維持の面で非常に有効な運動方法だと言えます。ぜひ、ダイエットとヨガを組み合わせてみてください。
体を動かすのが好きな人
体を動かすのが好きな人にとって、陽ヨガは非常に適した運動方法だと言えます。陽ヨガは、運動量が多く活発な動きが特徴なので、体を動かすのが好きな人の欲求を十分に満たしてくれるでしょう。
まず、陽ヨガのポーズは筋力強化に優れています。様々な筋肉グループを効果的に鍛えられるため、身体能力の向上に役立ちます。動的な流れの中で行うため、持久力の向上も期待できますよ。
また、陽ヨガはバランス感覚の養成にも効果的です。体重移動を伴うポーズが多数あり、集中力と筋コントロール能力を高めてくれ、これらの要素は、日常的な動作の改善にもつながります。
さらに、陽ヨガは有酸素運動としての側面も持ち合わせています。絶え間ない動きと深い呼吸法により、心肺機能の向上が期待できます。爽快な運動体験を得られるでしょう。
加えて、陽ヨガは精神的な側面でも大きな効果を発揮します。瞑想的要素を含むため、心の安定と集中力の向上が期待できるのです。運動によるストレス発散効果も高く、心身ともに充実した体験が得られます。
体力のある人
体力のある人にとって、陽ヨガは非常に適したアクティビティだと言えるでしょう。そのポーズは筋力と持久力を同時に鍛えられるため、体力向上に大きな効果が期待できます。
まず、陽ヨガのポーズはバランス感覚の養成にも優れています。体重移動を伴うポーズが多数あり、集中力と筋コントロール能力を高め、さまざまなスポーツパフォーマンスの向上につながります。
また、絶え間ない動きと深い呼吸法により、心肺機能の向上も望めます。有酸素運動としての側面を持つ陽ヨガは、体力のある人の心臓血管系の健康維持にも役立つでしょう。
さらに、陽ヨガには柔軟性の向上にも効果があります。ポーズを行う過程で関節可動域が広がり、怪我予防にもつながり、体力のある人がさらに高いパフォーマンスを発揮するのに貢献できますよ。
加えて、陽ヨガには精神的な側面での効果も期待できます。瞑想的要素を含むため、集中力と落ち着きが身につきます。ストレス解消にも役立ち、総合的な健康増進に貢献するでしょう。
つまり、陽ヨガは体力のある人にとって、筋力、持久力、バランス感覚、柔軟性、心肺機能など、様々な面での向上が見込める理想的なアクティビティだと言えます。
陰ヨガと陽ヨガの違いは?
陰ヨガは静的でゆっくりとしたアプローチ、陽ヨガは動的で活発なアプローチと言えます。目的に応じて、適切なヨガスタイルを選択することが重要です。
詳しく説明していきますね。
● 運動量の違い
● 呼吸法の違い
運動量の違い
陰ヨガと陽ヨガの最も大きな違いの1つは、運動量の差です。
陰ヨガは、姿勢を保持する時間が長く、ゆっくりとした動作が特徴です。ポーズを行う際、呼吸に合わせてじっくりと筋肉を伸ばしていきます。ポーズ間の休憩時間も長めに設けられることが多いため、1クラスあたりの実際の運動時間は比較的短くなるのです。
一方、陽ヨガでは、ポーズの切り替わりが素早く、動作も力強くダイナミックです。呼吸とともに連続したフローを意識しながら行うため、絶え間ない動きが続きます。一つ一つのポーズの保持時間は短めですが、1クラスの総運動時間は長めに設定されることが一般的です。
このように、陰ヨガが静的で穏やかな運動スタイルなのに対し、陽ヨガはより動的で活発な運動スタイルといえます。
それぞれの特徴を踏まえると、陰ヨガは筋力ではなく柔軟性の向上に適しており、リラックスや瞑想的な効果が期待できます。一方、陽ヨガは有酸素性能力の向上に適しており、心肺機能の強化にもつながります。
呼吸法の違い
陰ヨガでは、ゆっくりとした深い呼吸が重視されます。ポーズを保持する際、呼吸のリズムに合わせて徐々に筋肉を伸ばしていき、吐き出す時間を長めにとり、腹式呼吸を意識することで、リラックスした状態を維持することができます。
呼吸と動作のタイミングを一致させることで、心身ともに落ち着いた状態を保つことができるのが陰ヨガの特徴です。瞑想的な要素が強いため、呼吸法には精神的な効果も期待できます。
一方、陽ヨガでは、より動的な呼吸法が取られます。呼吸のテンポを速めて、ポーズの切り替わりに合わせて力強く吸い込み、素早く吐き出し、体内の酸素濃度が高まり、活発な運動を可能にします。
また、吐き出す際には横隔膜を収縮させ、腹部を強く締めつけることで、体幹の安定性を高めることができます。
このように、陰ヨガの穏やかな呼吸法と、陽ヨガの力強い呼吸法には大きな違いがあります。
それぞれの呼吸法は、ヨガの目的や効果に合わせて効果的に活用されます。リラックスと瞑想を重視するなら陰ヨガの呼吸法が、身体的な強化を目的とするなら陽ヨガの呼吸法が適しているといえるでしょう。
陰ヨガとは?
陰ヨガとは、そもそもどのようなものなのでしょうか。ここではまず陰ヨガの特徴についておさえておきましょう。
ポーズを数分間キープしてほぐすヨガ
陰ヨガとは、動きがかなりゆっくりとしたヨガのことです。3分から5分間ほど同じ姿勢をキープすることにより、筋肉の緊張を緩めていきます。激しい動きやポーズは少ないため、しっかりと体に働き掛けながらほぐしていくことが可能です。
内観的なヨガ
陰ヨガは内観的なヨガともいえます。ゆっくりとポーズをとりながら、自分の内側と向き合う側面が大きいです。もともとヨガには瞑想の要素がありますが、陰ヨガはとくにそれを重視したヨガだといえるでしょう。
運動不足の人や高齢者でも始めやすい
陰ヨガは体を穏やかに動かすことができるため、運動不足で体を急に激しく動かす運動についていけない人や足腰の弱った高齢者でも始めやすいという特徴があります。ヨガの初心者でも陰ヨガを選べば、無理なくヨガの世界観を知りつつポーズをうまくとることができるはずです。
陽ヨガとの違いは?
陰ヨガに対して、陽ヨガとよばれるヨガもあります。陰ヨガと陽ヨガとはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、陰ヨガと陽ヨガの違いについてみてみましょう。
陽ヨガは運動量が多い
陽ヨガは、運動量が比較的多いヨガです。筋肉を鍛えることに重きを置いており、かなり発汗します。ヨガでスポーツのような爽快感を感じたり体を強くしたりしたいと考えているのであれば、陽ヨガが適しているといえるでしょう。
陰ヨガは筋肉より深い結合組織に働きかける
陰ヨガは筋肉をゆっくりと動かし、深い部分で働きかけをおこなうものです。体と心を緩ませて調和させることに重きを置いています。陰ヨガは、陽ヨガよりも内面を意識する比重が大きいヨガだといえるでしょう。
陰ヨガの効果
陰ヨガをおこなうと、具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか。陰ヨガには、さまざまなよい効果が期待できます。陰ヨガにはどのような効果があるのか確認してみましょう。
リラックス
陰ヨガは、内面をリラックスさせる高い効果があります。陰ヨガは瞑想に近いものです。陰ヨガのポーズをとりながら自分の内側と向き合っていると、緊張がゆっくりとほぐれていきます。
柔軟性を高める
陰ヨガは体の深い部分にある筋肉に働きかけをおこなうことができます。そのため、筋肉をしっかりとほぐして可動域を広げる効果も期待できます。体がかたい人は陰ヨガをおこなうことで、無理なく体を柔軟にすることができます。
ダイエット効果
陰ヨガは激しい運動ではないですが、ダイエット効果が期待できます。とくに、大きな筋肉のある太ももなどもしっかりとほぐすことができるので、下半身痩せに効果的です。
陰ヨガがおすすめの人
陰ヨガはどのような人がおこなうと、その効果をしっかり実感できるのでしょうか。ここでは、陰ヨガがおすすめの人について紹介します。
心身の緊張をほぐしたい人
陰ヨガがおすすめなのは、心身の緊張をしっかりとほぐしたい人です。陰ヨガをおこなえば、自然と自分自身とゆっくり向き合う時間ができます。そうなると、自分でも気付いていない心の緊張に気がつくこともあります。陰ヨガは他のヨガよりも内面に働き掛ける効果が高いので、心身をともに緩ませたいという人にはぴったりです。
ゆっくりとしたヨガをしたい人
陰ヨガでは、激しいポーズや動きはほとんどありません。そのため、ゆっくりとヨガを楽しみたいという人にはとても合っています。ゆっくりと体を動かすことができるので、激しい運動ができない事情がある人でも無理なく取り組むことができます。
運動不足の人
陰ヨガは運動不足の人にもおすすめです。運動不足の人がいきなり激しい運動をしても、長続きはしません。しかし、陰ヨガはゆっくりとした動きをとるものなので、そういった心配をする必要がありません。運動不足の人が陰ヨガをおこなえば、その高い効果を感じることができるでしょう。
疲れがたまっている人
陰ヨガは疲れがたまっている人にも、とても適しています。陰ヨガでは全身をリラックスさせながら心身をほぐしていきます。そのため、疲れを癒して元気を取り戻すのにぴったりだといえます。
陰ヨガの代表ポーズ
陰ヨガのポーズとしては、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、陰ヨガの代表的なポーズについて確認してみましょう。陰ヨガのポーズは家でも簡単にできるものばかりです。
バタフライポーズ
バタフライポーズは、股関節の柔軟性を高めることができます。頭、背中、腰のあたりをとくに理ラックさせることが可能です。ポーズをとるときは、まずお尻を床におろして座りましょう。そして、膝を曲げて足の裏どうしをくっつけてください。そして、脚がひし形になるように調整します。ひし形ができたら、息を吐きながら全屈していき、顔を足の上に乗せていきます。肘をすねの外側におろして、手は合唱のポーズをとりましょう。ポーズができたら、力を抜いて股関節を開きます。この状態で5分程度キープしましょう。
ドラゴンポーズ
ドラゴンポーズをとると、股関節の柔軟性を高めることができ、全身に血液を巡らせることができます。安眠やストレス解消の効果も期待できます。ポーズをとるときは、四つん這いになって片方の足を前に出します。そして、後ろ足は軽く引きます。そうしたら股関節の力を抜いて、背中も開いていきます。息を吐くリズムに合わせて股関節を沈めます。座骨が真下に落ちる感覚になったら、下半身の状態は保ったまま胸をゆっくりと引き上げましょう。骨盤は力を抜いた状態で開きます。この動作を反対側もおこないます。
陰ヨガとはゆっくり体を動かす効果的なヨガ!
陰ヨガはゆったりとした動きで負担が少ないですが、効果はとても絶大です。そのため、初心者でヨガをうまくできる自信がないという人は、まずは陰ヨガから始めてみることをおすすめします。陰ヨガなら、ひとつのポーズを長い時間かけておこなうので、レッスンについていけなくて困るということがありません。陰ヨガで体をしっかりと強化していけば、体力もつけることができます。ゆったりとした動きで無理なく体を鍛えられるというのは、とても魅力的ですよね。ダイエットやリラックスなど、体の機能を向上させる以外の効果もあるので、取り組んでみれば必ずメリットを感じることができるでしょう。陰ヨガは高齢者でも取り組むことができるので、さまざまな人が気軽に取り組めるヨガだといえます。陰ヨガは、インストラクターから習うだけでなく、自宅でおこなうことも可能です。まずは、今回紹介したポーズを参考に、陰ヨガがどのようなものか試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、陰ヨガと陽ヨガの効果の違いや効果について解説していきました。
陰ヨガと陽ヨガには大きな違いがあることがわかりました。
運動量の面では陰ヨガがゆっくりとした静的な動作、陽ヨガがダイナミックで力強い動作と対照的です。
また、呼吸法においても陰ヨガが深くゆっくりとした腹式呼吸を、陽ヨガが素早く力強い呼吸を重視するなど、大きな違いがあります。
この運動量と呼吸法の違いから、両者が目指す効果も大きく異なっているのがわかります。
陰ヨガはリラックスや柔軟性の向上に、陽ヨガは筋力強化や有酸素能力の向上に適しているのです。
つまり、ヨガのスタイルによって得られる効果は大きく異なるため、自身のニーズや目的に合わせて適切なスタイルを選ぶことが重要となります。
リラックスやストレス解消を求めるなら陰ヨガが、身体的な強化を目指すなら陽ヨガがおすすめでしょう。
ヨガを始める際は、自分に合ったスタイルを見つけることで、より効果的な練習ができるはずです。
- 通信講座のSARAスクール編集部
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心理カウンセラー資格やリンパケアセラピスト等の体系資格、食育資格などを扱うSARAスクール編集部が運営するコラムです。主に女性向けのキャリアアップやスキル習得を目的とした講座が多く、家事や育児と両立しながら学べる環境が整っています。資格取得を目的とした講座も充実しており、仕事や日常生活に活かすことが可能です。