一人の女性として輝き続けるために。原口めぐみさんの学びある暮らし
記事公開日:2024年6月11日ものまねタレントとして活躍する原口あきまささんの奥様で、自身も14歳から芸能活動を続けてきたという原口めぐみさん。何事にも消極的だったという長男の変化や、家族と自分の人生を両立しながら楽しむママ友との出会いから、自身の今後の生き方についてあらためて考えるようになったといいます。
夫を支え、子育てに向き合いながら、自分の人生の在り方も模索する原口めぐみさんの毎日を、等身大の言葉で語ってもらいました。
目次
育児に追われる毎日。夫の言動に救われることは多い
男の子4人!ご家庭は日々、賑やかでしょうね。
原口さん(以下、敬称略):
4人いると本当にいろいろなことが起きて、一日たりとも同じ日がないので、良い意味で飽きないです。
でも、子供たちはまったく言うこと聞いてくれず、私はいつも怒ってばかりいるので、周りにはすごく騒がしい家だと思われていると思います。私自身も時々、怒りすぎて落ち込むことがあるんです。
でも、仕事から帰ってきた夫に子供たちとの話やトラブルについて話をすると、「何でそんなおもしろいときに限って俺はいないんだ!」ってくやしがるんです。夫のそんな言動に救われることは多いですね。「ああ、そんな風に物事の見方を変えればいいのか」と気付かせてくれます。
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ご家庭では「一日一笑」を心掛けているそうですが、ご主人はご自宅でも明るいんですね。
原口:
そうですね。明るいし、メンタルも強くて少しうらやましいくらいです。出演する番組がオンエアされた後は、ウェブ上での自分自身の評価を確認するためにエゴサーチをしていますし、SNSなどに投稿されている自分に対するネガティブなコメントも、笑いに変えながら返答しています。
基本的に彼は陽キャ(陽気なキャラクター)で、私は陰キャ。これまでは私が彼を支えるより、落ち込みがちな私を彼がうまく引き上げてくれることのほうが多かったかもしれません。
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でも、コロナ禍で仕事が不安定になったときには、さすがの夫も静かでしたね。仕事がない日は、ふらーっと起きてきて、ふわーっとソファに座ってじっとしていることが多くなりました。
それが何日か続いたある日、ついに彼がソファに座っている残像が見えるようになって、「ずっと座っていないで、何か始めてみたら?」って、思わずきつめに言ってしまったんです。座ってもいないのに(笑)。近くに立っていた夫もびっくりしていました。
そこからでしょうか、少しずついつもの彼に戻ってきたような感じになって、自粛しながらでもできることを模索し、オンラインライブなどにも挑戦し始めていましたね。
やりたいと思ったら、何歳からでも始められることに気が付いた
そのときは、キャラクターが逆転していたのかもしれませんね。ご夫婦で上手に支え合っていて、とても素敵な関係だと思います。子育てもお2人で協力し合っていますか?
原口:
長男と次男が近所の野球チームに入っているので、野球漬けの毎日です。週に3日、祝日も野球の練習です。夫は元々、大の野球好きなので、喜んでサポートしていますね。私は、「野球には表と裏がある」くらいの知識しかなくて、応援の負担なども考えて、子供たちに始めさせることに乗り気ではなかったのですが、今は多くの仲間もできましたし、新しい発見ばかりなのでその負担も含めて楽しめています。
下の子たちも、毎朝「今日は野球?」「野球行かないの?」って聞いてくるくらい応援に行くのが好きなんですよ。野球のおかげで、家族みんなが同じ方向を向いてがんばれている感じがして、とてもうれしいですね。
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野球を最初に始めたのは次男さんだったそうですね。
原口:
はい。長男は、いろいろ習い事をやらせてみても続かなくて、対応に悩んだ日々もありました。「習い事 泣く 母 どうすれば」みたいなキーワードを入れて、ネット検索したこともありました。本人は「ずっと友達とゲームをしていたい、何もやりたくない」ばかり言うので、もう新しいことに取り組ませるのは無理なのかなって…。
でも、何かひとつでも自分のやりたいことを見つけてほしいと思いながらしばらく見守っていたら、小学5年生になって次男の野球の試合を見に行ってから、急に変わりました。
真剣に野球に取り組んでいるクラスの同級生の姿と、次男のファインプレーを目の当たりにして、何か心を動かされるものがあったんでしょう。自分から「野球がやりたい」と言い始めました。
初めて自分から積極的になったんですね?
原口:
そうなんです。そこからは、魂が誰かと入れ替わったみたいに意欲的に野球に取り組み始めました。
早めに人生の軸足を決められる子もいるけれど、そうじゃない子もいるんですよね。何歳からでも、本人がやる気になったときが始め時で、チャレンジする気持ちがあればどんなことでもがんばれるんだって、長男を見ていてあらためて気付かされました。
少ない時間の中でも自分の時間は自分で作る
原口さんも子育てをしながらずっと自分を磨くチャレンジをしていらっしゃるように思います。さまざまな資格も取られていますよね。
原口:
ベビーマッサージの資格のほかにも、ジェルネイル検定の中級を2020年に取得したので、次はネイリスト検定にチャレンジしようと思っています。あとは、お友達とハンドメイドのヘアアクセサリーのブランドを立ち上げるにあたって、ハンドメイドの認定講師の資格も取りました。
これまで適当にやってきたWordやExcelといったPC操作も一度しっかり学びたいと思って、最近は自治体が主催しているパソコン教室にも行き始めたんですよ。高齢の方たちに混じりながら、一般企業で働けるレベルのPCスキルの取得を目指して勉強しています。
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とても前向きですね!忙しい毎日の中で、どうやって勉強する時間を見つけているのですか?
原口:
4人目を出産する少し前くらいだったと思います。バリバリお仕事をしていて、女子力も高いママ友たちと知り合って、「何かいっしょにやらない?」と声をかけてもらったんです。彼女たちのエネルギーやバイタリティに圧倒され、お尻を叩かれた気がしました。
私は、「原口あきまさの妻」であり、「4人の子供のママ」であることはとても幸せだけど、「原口めぐみ」としての人生も大切にしたい。そのためには、自分で自分のための時間を作るしかないですよね。早起きは苦手なほうですけど、朝早く起きることができた日には家族が起きてくるまで勉強するとか、キッチンで料理をしながら顔にパックをしたり、洗濯物をたたみながらストレッチをしたりと美容にも気を配るとか、隙間時間やながら時間をフル活用しています。
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少し前までの原口さんのように、何かを始めたいけれど、なかなか重い腰が上がらないという人も多いと思います。最後に、そんな皆さんにメッセージをいただけますか?
原口:
私が長男のことを「ひとつのことに夢中になれない」と勝手に決め付けていたように、新しいことをやりたいと思っても、「この年齢じゃ無理…」「毎日、育児と家事で忙しくてそんな時間がない」と、自分で自分の限界を決め付けてしまうことがあると思います。
でも、やりたい気持ちが本物なら、何歳からでも、育児と両立しながらでも、きっとトライすることができるのだと実感しました。妻や母といった、肩書のない一人の女性としてもポジティブに人生を過ごせるように、さまざまなことにチャレンジし続けていきましょう!
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- 原口めぐみさん
- 2010年にものまねタレント・原口あきまささんと結婚。10歳、8歳、5歳、3歳の4人の男の子のママ。子育てのかたわら、テレビや雑誌を中心に芸能活動を続けながら、ファッションブランドのアンバサダーやハンドメイドのオンラインショップを立ち上げるなど、活躍の幅を広げている。
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