インテリアにおける配色とは?組み合わせや黄金比を紹介!
記事更新日:2024年10月22日部屋の雰囲気を決めるのは、家具やアクセサリーだけではありません。実は、色の組み合わせが大きな影響を与えているのです。しかし、多くの人が「どの色を選べばいいのか分からない」「センスがないから難しい」と悩んでいるのではないでしょうか。
インテリアについて考えるときに最も重要なのが配色です。いくらバランスよく家具を配置できても、色の印象がバラバラでは、おしゃれで快適な部屋を作るのは難しいといえるでしょう。色の組み合わせ方にはルールがあります。そのため、それを守って配色を決めるのがとても重要です。
インテリアの配色については、どんなことに注意すればよいのでしょうか。今回は、インテリアの配色についてくわしく紹介していきます。配色にこだわっておしゃれな部屋作りを楽しみましょう。
目次
インテリア配色の重要性
インテリアを考える上で、配色は非常に重要な要素です。適切な色の組み合わせは、部屋全体の雰囲気を大きく左右し、居心地の良い空間を作り出すことができます。逆に、不適切な配色は部屋の印象を台無しにしてしまう可能性があります。 そのため、インテリアの配色について基本的な知識を持つことは、快適な空間づくりの第一歩となります。色の基礎知識から始めて、実践的な配色テクニックまで、順を追って説明していきましょう。
色の基礎知識
インテリアの配色を考える前に、まずは色に関する基本的な知識を押さえておく必要があります。色には大きく分けて「無彩色」と「有彩色」の2種類があります。 無彩色とは、黒、白、灰色など、色味のない色のことを指します。これらの色は明暗のみで色分けされます。一方、有彩色は無彩色以外のすべての色を指し、色味のある色のことです。有彩色は明暗だけでなく、色相と呼ばれる組み合わせによっても変化します。 色の三属性として知られる「色相」「明度」「彩度」についても理解しておくと良いでしょう。色相は色合いの違い、明度は色の明るさの度合い、彩度は色の鮮やかさの度合いを表します。これらの要素を組み合わせることで、様々な色が生み出されるのです。 また、色には「3原色」という概念があります。赤・黄・青の3色を基本として、これらを組み合わせることで他の色を作り出すことができます。例えば、赤と黄色を混ぜるとオレンジ色に、黄色と青を混ぜると緑色になります。 さらに、色には「反対色」と「類似色」という関係性があります。反対色は色相環で反対側に位置する色のことで、例えば赤の反対色は緑です。一方、類似色は色相環で隣り合う色のことを指します。これらの関係性を理解することで、より調和のとれた配色を実現することができます。
インテリアの基本配色ルール
色の基礎知識を踏まえた上で、インテリアにおける基本的な配色ルールについて見ていきましょう。インテリアの配色には、一般的に「70:25:5」という黄金比率があります。これは、部屋全体の色の割合を示しており、それぞれ「ベースカラー:アソートカラー:アクセントカラー」を表しています。 ベースカラー(基調色)は、部屋の70%を占める色で、主に壁や床、天井などの広い面積に使用されます。一般的に、ホワイトやアイボリー、ベージュなどの明るく落ち着いた色が選ばれることが多いです。これは、空間を広く見せる効果があるためです。 アソートカラー(従属色)は、部屋の25%を占める色で、主にカーテンや家具などに使用されます。ベースカラーと調和しつつ、部屋に個性を与える役割を果たします。ベースカラーの反対色や類似色を選ぶと、統一感のある空間を作り出すことが可能です。 アクセントカラー(強調色)は、部屋の5%を占める色で、クッションや小物などに使用されます。部屋全体に変化をつけ、アクセントを加える役割があります。鮮やかな色や個性的な色を選ぶことで、空間に活気を与えられます。
ベースカラーの選び方
ベースカラーは部屋全体の印象を大きく左右する重要な要素です。選び方によって、部屋の雰囲気が大きく変わってきますので、慎重に選ぶ必要があります。 一般的に、ベースカラーには明るく落ち着いた色が選ばれることが多いです。特に、白やアイボリー、ベージュなどの淡い色は、空間を広く見せる効果があるため人気があります。また、これらの色は他の色との相性も良いため、アソートカラーやアクセントカラーを選ぶ際の自由度も高くなります。 しかし、必ずしも明るい色だけがベースカラーの選択肢ではありません。近年では、グレーや濃いめの色をベースカラーとして使用するケースも増えています。例えば、ダークグレーや深いブルーなどを使用することで、落ち着いた大人っぽい雰囲気を演出することができます。 ベースカラーを選ぶ際は、部屋の用途や好みだけでなく、採光の条件なども考慮に入れる必要があります。日当たりの良い部屋であれば、多少濃い目の色を選んでも圧迫感を感じにくいですが、日当たりの悪い部屋では明るめの色を選ぶことで、空間を明るく感じさせることができます。 また、ベースカラーは壁や床だけでなく、大型の家具も含めて考えると良いでしょう。例えば、大きなソファやテレビボードなども、視覚的にはベースカラーの一部として認識されます。これらの色も含めて全体のバランスを考えることで、より調和のとれた空間を作り出すことができます。
アソートカラーの選び方
アソートカラーは、ベースカラーに次いで大きな面積を占める色です。主に、カーテンや家具、カーペットなどに使用されることが多く、部屋の雰囲気を決定づける重要な役割を果たします。 アソートカラーを選ぶ際は、ベースカラーとの調和を考慮することが大切です。一般的には、ベースカラーの類似色や反対色を選ぶことで、統一感のある空間を作り出すことができます。例えば、ベースカラーが白の場合、アソートカラーにライトグレーや淡いブルーを選ぶと、落ち着いた雰囲気の部屋になります。 また、アソートカラーの濃さや明るさによっても、部屋の印象は大きく変わります。ベースカラーより明るい色を選ぶと、軽やかで開放的な印象になりますが、逆に濃い色を選ぶと、落ち着いた大人っぽい雰囲気になります。 アソートカラーを選ぶ際は、部屋の用途も考慮に入れましょう。例えば、リビングルームであれば、家族が集まってくつろげるような温かみのある色を選ぶと良いでしょう。一方、寝室であれば、リラックスできるような落ち着いた色を選ぶことをおすすめします。 さらに、アソートカラーは複数の色を組み合わせることも可能です。その場合は、色のトーン(明度と彩度の組み合わせ)を揃えることで、統一感のある空間を作り出すことができます。例えば、同じくらいの明るさと鮮やかさを持つ青と緑を組み合わせると、自然な調和が生まれます。
アクセントカラーの選び方
アクセントカラーは、部屋全体に変化をつけ、個性を引き出す重要な役割を果たします。主に、クッションやテーブルクロス、小物などに使用されることが多く、全体の5%程度の面積を占めるのが理想的です。 アクセントカラーを選ぶ際は、ベースカラーやアソートカラーとのコントラストを意識することが大切です。一般的には、ベースカラーやアソートカラーの反対色を選ぶことで、効果的なアクセントを加えることができます。例えば、ベースカラーが白、アソートカラーがベージュの部屋であれば、アクセントカラーに深い赤や青を使うことで、空間に魅力的な変化をつけられます。 また、アクセントカラーは季節や気分に合わせて変えやすいため、部屋の雰囲気を手軽に変えたい場合にも活用できます。例えば、春には明るいピンクや黄色、夏には涼しげなブルーやグリーン、秋には落ち着いたオレンジや茶色、冬には深みのあるパープルや濃いグリーンを選ぶことで、季節感を演出できます。 アクセントカラーを使う際は、適度な量を意識することも重要です。使いすぎると部屋全体がちぐはぐな印象になってしまう可能性があるので、控えめに使うのがコツです。例えば、クッションの色を変えたり、花瓶や額縁などの小物で取り入れたりするのが効果的です。 さらに、アクセントカラーは必ずしも一色である必要はありません。複数の色を組み合わせることで、より個性的で魅力的な空間を作り出すことができます。ただし、その場合は色の数を3色程度に抑え、全体のバランスを崩さないように注意しましょう。
インテリア配色の失敗しない法則
インテリアの配色は、センスや経験がなくても、いくつかの法則を押さえておけば失敗を避けることができます。ここでは、初心者でも実践しやすい配色の法則をいくつか紹介します。 まず、初心者におすすめなのが「類似色での組み合わせ」です。色相環で隣り合う色を選ぶことで、自然と調和のとれた配色を実現できます。例えば、青と緑、オレンジと黄色などの組み合わせは、落ち着いた雰囲気を作り出すことが可能です。 次に、「同じ色相で異なるトーンを組み合わせる」方法があります。例えば、淡い青と濃い青を組み合わせることで、統一感がありながらも変化のある空間を作ることができます。この方法は、色の選択に迷った時にも有効です。 また、「無彩色をベースに使う」ことも、失敗しにくい方法の一つです。白や黒、グレーなどの無彩色をベースカラーとして使用し、そこに有彩色をアクセントとして加えることで、すっきりとした印象の空間を作ることができます。 さらに、「自然の色を参考にする」ことも有効です。自然界に存在する色の組み合わせは、多くの場合調和がとれています。例えば、木の幹の茶色と葉の緑、空の青と雲の白などの組み合わせを参考にすることで、心地よい空間を作り出せます。 最後に、「トーンを統一する」ことも重要です。異なる色を使う場合でも、明度と彩度が近い色を選ぶことで、統一感のある空間を作ることができます。例えば、パステルトーンの色を組み合わせたり、くすんだ色同士を合わせたりすることで、落ち着いた雰囲気を演出できます。
インテリアコーディネートの実践例
これまで説明してきた配色の基本や黄金比率を踏まえて、いくつかの具体的なインテリアコーディネート例を見ていきましょう。実際の部屋の雰囲気がどのように作られているのか、配色の観点から解説していきます。
シンプルモダンな空間づくり
まずは、シンプルでモダンな印象の部屋をご紹介します。シンプルモダンは、多くの方に好まれる人気の配色です。 ベースカラーには、明るく清潔感のあるホワイトを選んでいます。壁や天井、さらには主要な家具にもホワイトを使用することで、空間全体の70%程度をこの色で占めています。これにより、部屋全体が明るく広々とした印象になります。 アソートカラーには、ナチュラルな木目を活かしたライトブラウンを採用しています。フローリングや棚、テーブルなどの家具に用いることで、全体の25%程度を占めています。このナチュラルな色合いが、ホワイトベースの空間に温かみを与えているのです。 アクセントカラーとしては、グリーンを選んでいます。観葉植物や小物などに用いることで、全体の5%程度を占めています。自然を感じさせるグリーンは、ホワイトとライトブラウンの組み合わせに爽やかさをプラスし、空間に生命力を吹き込んでいます。
落ち着きのあるクラシカルな空間
次に、よりクラシカルで落ち着きのある空間の配色例を見ていきましょう。 ベースカラーには、温かみのあるベージュを選びます。壁や天井、カーペットなどに使用し、全体の70%程度を占めています。ベージュは落ち着いた印象を与えつつ、空間を柔らかく包み込むような雰囲気があるのが魅力です。 アソートカラーには、深みのあるブラウンを採用します。。重厚感のある木製家具や革製ソファなどに用いることで、全体の25%程度を占めています。空間に格調高さと落ち着きをもたらしています。 アクセントカラーとしては、深い赤を選びます。クッションやアートピース、花瓶などに用いることで、全体の5%程度を占めています。ベージュとブラウンの落ち着いた空間に華やかさと温かみを加えています。
爽やかな北欧風インテリア
続いて、人気の高い北欧風インテリアの配色例を紹介します。 ベースカラーには、やはりホワイトを選びます。壁や天井、主要な家具に使用し、全体の70%程度を占めています。北欧デザインの特徴である明るく開放的な空間を作り出すのに、ホワイトは欠かせません。 アソートカラーには、ライトグレーを採用します。ソファやカーペット、カーテンなどに用いることで、全体の25%程度を占めています。ホワイトベースの空間にモダンな印象を加えつつ、落ち着きも与えられるのが魅力です。 アクセントカラーとしては、パステルブルーを選びます。クッションや小物、アートなどに用いることで、全体の5%程度を占めています。このさわやかなブルーが、北欧特有の爽やかさと清々しさを空間にもたらしています。 さらに、木製家具や小物を効果的に配置することで、自然の温かみも取り入れています。これは数値では表せませんが、全体の印象を柔らかくする重要な要素となっています。
カラフルでポップな子供部屋
最後に、子供部屋向けのカラフルでポップな配色例を見ていきましょう。 ベースカラーには、明るいクリーム色を選びます。壁や天井、主要な家具に使用し、全体の70%程度を占めています。クリーム色は、ホワイトよりも柔らかく温かみがあり、子供部屋に適した優しい印象を与えられるのが魅力です。 アソートカラーには、パステルイエローを採用します。ベッドカバーやカーテン、ラグなどに用いることで、全体の25%程度を占めています。このソフトなイエローが、空間に明るさと楽しさをもたらしています。 アクセントカラーとしては、ビビッドなブルー、ピンク、グリーンを選びます。。おもちゃ箱や本棚、クッションなどに用いることで、合わせて全体の5%程度を占めています。これらの鮮やかな色彩が、子供の想像力を刺激し、楽しい雰囲気を作り出しています。 また、木製の家具や自然をモチーフにしたデコレーションを取り入れることで、カラフルな中にも温かみと落ち着きを感じられるようにしています。 この配色の組み合わせは、明るく楽しい雰囲気を演出しつつ、落ち着いて過ごせる空間も確保しています。遊びと学びの両方に適した、成長する子供たちにぴったりの環境といえるでしょう。
インテリアコーディネートのポイント
これらの実践例を通じて、効果的なインテリアコーディネートのポイントがいくつか見えてきました。 まず、ベースカラーの選択が非常に重要です。部屋全体の印象を大きく左右するため、使用目的や好みに合わせて慎重に選ぶ必要があります。明るく開放的な印象を求めるならホワイト系、落ち着きと温かみを重視するならベージュ系といった具合です。 次に、アソートカラーはベースカラーとの相性を考慮しつつ、空間に個性を与える役割を果たします。木目を活かしたブラウン系や、モダンな印象のグレー系など、全体の雰囲気を決定づける重要な要素となります。 アクセントカラーは、空間に変化と活気を与えます。小物や装飾品に用いることで、簡単に雰囲気を変えられる利点があります。季節や気分に合わせて変更することも可能です。 また、素材感も重要な要素です。木の温もり、金属の洗練さ、布の柔らかさなど、視覚だけでなく触覚にも訴えかける要素を取り入れることで、より豊かな空間を作り出すことができます。 さらに、光の取り入れ方も考慮すべきポイントです。自然光を活かすか、照明でムードを作るかによって、同じ配色でも印象が大きく変わります。 これらの要素を総合的に考慮しながら、70:25:5の黄金比率を意識することで、バランスの取れた心地よい空間を作り出すことができるのです。
インテリアアドバイザーの資格取得を目指したい方へ
インテリアコーディネートにより深い興味を持ち、専門的な知識を身につけたい方には、インテリアアドバイザーの資格取得がおすすめです。日本デザインプランナー協会(JDP)が認定するインテリアアドバイザー資格認定試験の受講は、その第一歩となるでしょう。 この試験では、家具や照明などのインテリアに関する商品知識はもちろん、販売や技術等に関する幅広い基礎知識が問われます。受験資格に特別な制限はなく、誰でもチャレンジできるのが魅力です。受験料は10,000円(消費税込み)で、インターネットから申し込むことができます。在宅で受験可能なため、仕事や学業と両立しやすいのも特徴です。合格基準は70%以上の評価となっています。 資格を取得することで、インテリアに関する専門知識を体系的に学ぶことができ、自信を持ってインテリアコーディネートに取り組めるようになるでしょう。また、将来的にインテリア関連の仕事を目指す方にとっては、キャリアアップの足がかりともなります。
インテリアデザイナーを目指す方へ
さらに一歩進んで、インテリアデザイナーとしてのキャリアを考えている方には、インテリアデザイナー資格認定試験の受講をおすすめします。これも日本デザインプランナー協会(JDP)が認定する資格で、インテリアデザイナーとして必要な幅広い知識を有していることを認定するものです。 この試験でも、家具や照明などのインテリアに関する商品知識、販売や技術等に関する幅広い基礎知識が問われます。インテリアアドバイザー資格と同様、受験資格に特別な制限はなく、受験料は10,000円(消費税込み)です。インターネットからの申し込みで、在宅受験が可能です。合格基準は70%以上の評価となっています。 資格を取得することで、インテリアデザインの分野で専門性をアピールできます。仕事で空間デザインや住宅のインテリアに関わる場合は、デザイン〜提案まで業務のさまざまな部分で有利に働くでしょう。
色の基礎知識
インテリアにこだわるなら、色の配色についてもしっかりと考慮することが必要です。色の合わせ方によってインテリアの印象は大きく変化するため、しっかりと理解しておきましょう。ここでは、色についての基本知識について紹介します。
「無彩色」と「有彩色」
全ての色は、「無彩色」と「有彩色」の2種類に分けることができます。無彩色は黒、白、灰色などの色味がない色のことです。明暗のみで色分けをおこないます。それに対して有彩色は、無彩色以外のものをさし、色味がある色のことをいいます。有彩色は、明暗のほか色相とよばれる組み合わせによって色の様子が変化します。
赤・黄・青の3原色
有彩色では、赤・黄・青が基本の色とされており、3原色という呼ばれ方をしています。この3つの色の組み合わせにより、ほかのさまざまな色を作り出すことができます。たとえば、赤と黄色を混ぜるとオレンジ色、黄色と青を混ぜると緑色になります。
反対色と類似色
反対色とは、色相環とよばれる、色をわかりやすく表した円の中で反対どうしになっている色どうしのことです。補色とよばれることもあります。たとえば、赤の反対色は緑色です。個性がありながらも、人の目に違和感を与えない色の組み合わせを作ることができます。また、類似色とは、色相環において両隣にくる色合いのことです。たとえば、赤の類似色はオレンジと赤紫色になります。
インテリアの基本配色ルール
色の基本を理解したところで、インテリアの基本配色のルールについて紹介します。インテリアについて決めるときは、どんな場合でも使える考え方なのでしっかりと覚えておきましょう。
インテリアのカラーの黄金比率は70:25:5
インテリアの配色については、黄金比とよばれる比率があります。それは、「ベースカラー(基調色):アソートカラー(従属色):アクセントカラー(強調色)=70:25:5」です。もっとも大きな割合となるベースカラーはなるべく穏やかで白に近い明るい色を選ぶとよいでしょう。そして、アソートカラーは反対色や類似色をもってくるのがおすすめです。そして、アクセントカラーは場合によっては2色程度なら使用しても大丈夫です。この比率に近付けるように意識することは重要ですが、実際のバランスをみて問題なければ少し比率がずれても問題はありません。
ベースカラーは壁や床も考慮する
ベースカラーについて考えるときは、家具の色だけでなく壁の色もカウントしましょう。部屋の大部分を占める壁の色が白なら、ベースカラーはおのずと白に決まります。床の色もベースカラーに含まれますが、カーペットなどを敷けば床の色のイメージは変えることが可能です。
アソートカラーはベースカラーとアクセントカラーをとりもつ色にする
アソートカラーはベースカラーの反対色や類似色を選ぶと落ち着きが出ますが、壁が白の場合は選択肢がより増えるでしょう。アソートカラーを選ぶときは、ベースカラーとアクセントカラーをとりもつような色を選ぶことを意識してください。そうすると、統一感が出やすくなります。
アクセントカラーは小物で入れる
アクセントカラーは小物でいれるとよいでしょう。クッションや食器など、日常で使うものの色をアクセントカラーにすると余計なものを置かなくて済むので部屋がごちゃごちゃしません。
失敗しない配色の法則
インテリアについて考えるときは、初心者はどうしても配色を失敗しがちです。ここでは、初心者でも失敗しにくい配色の法則について紹介します。
初心者は類似色で組み合わせる
はじめて色を意識したインテリアのコーディネートをするときは、類似色を組み合わせるのがおすすめです。色相環を見ながら、近い色を選びましょう。こうすることにより、自然としっくりくるような色の組み合わせを作ることができます。
同じ色相で異なるトーンを組み合わせる
あまり色の数を増やしたくないというときは、同じ色相で異なるトーンを組み合わせるようにするとよいでしょう。たとえば、目を引くビビッドトーンの青と、淡くて明るいペールトーンの青を選べば、おしゃれな印象になります。実際に合わせてみながら、これだと思う配色を探してみてください。
上級者はトーンも色彩も変えて個性的に組み合わせる
色の組み合わせ方に慣れてきたら、トーンと色彩ともに違う組み合わせを作ってみるのがおすすめです。最初は難しく感じるかもしれませんが、それができるようになると個性的なインテリアコーディネートを楽しめるようになります。いろいろなコーディネートの例を参考にしながら、どういった組み合わせにしたら素敵なのか考えてみるとよいでしょう。
配色でみる部屋の印象
インテリアに関する配色は、部屋の印象をしっかり決定づけます。色の印象に合わないテイストにしようとしても、うまくはいかないので色のイメージをよく理解しておくことが重要です。色がイメージさせる印象としては、たとえば以下のようなものがあげられます。
グリーンの部屋は癒しの雰囲気
グリーンを基調とした部屋は自然を感じさせ、癒しの雰囲気を感じさせます。白と合わせれば、爽やかな印象をプラスできますね。実際に観葉植物などを置いて、グリーンの色を足してもよいでしょう。グリーンは、穏やかで心地よい空間作りに最適です。
ブルーとホワイトはリゾートな空間
ブルーとホワイトを合わせたコーディネートはリゾートを思わせるので、そこで過ごす人を明るい気持ちにさせてくれます。ただし、ブルーの明るさによっては冷たい印象になってしまうこともあるので要注意です。バランスを見ながら、明るくて楽しい雰囲気を出せるような差し色を入れるのがおすすめです。
ベージュやブラウンに濃い目のアクセントでラグジュアリーな空間
ベージュやブラウンなどの組み合わせに、濃い色でアクセントを入れればたちまちラグジュアリーな印象を出すことができます。濃い色としては、たとえば赤やオレンジなどであればよく合いそうですね。色味の雰囲気を合わせながら、おしゃれな部屋にしてみましょう。
インテリアの配色は印象を決める重要なポイント
インテリアのコーディネートをおこなうときは、配色について考慮することがとにかく重要です。配色が上手くいかなければ、インテリアコーディネートは絶対に上手くいかないといっても過言ではないでしょう。それくらい配色は重要な役割を果たしています。仮にいま、何となく部屋のインテリアコーディネートが上手くいっていないと感じているなら、配色に問題があるのかもしれません。色使いが多過ぎても雑多な印象になってしまい、おしゃれ感がなくなってしまうので注意しましょう。配色のルールを理解して、素敵な部屋作りに役立ててみてください。
まとめ
インテリアの配色は、部屋の印象を大きく左右する重要な要素です。本記事では、色の基礎知識から始まり、インテリアの基本配色ルール、失敗しない法則、そして具体的な実践例まで、幅広く解説してきました。これらの知識を活用することで、より魅力的で居心地の良い空間を作り出すことができるでしょう。 しかし、配色に正解はありません。最終的には、そこに住む人が心地よいと感じる配色が最適な配色です。本記事で紹介した法則やポイントを参考にしながらも、自分のセンスを活かしてインテリアの配色を選んでください。
- 通信講座のSARAスクール編集部
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心理カウンセラー資格やリンパケアセラピスト等の体系資格、食育資格などを扱うSARAスクール編集部が運営するコラムです。主に女性向けのキャリアアップやスキル習得を目的とした講座が多く、家事や育児と両立しながら学べる環境が整っています。資格取得を目的とした講座も充実しており、仕事や日常生活に活かすことが可能です。