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間接照明のおしゃれな使い方は?おすすめのテクニック!

空間の雰囲気を一変させる間接照明。おしゃれな空間を演出したいけれど、どのように取り入れればいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。実は間接照明の使い方次第で、部屋の印象を大きく変えることができるのです。
おしゃれな間接照明を室内に取り入れたいと一度は考えたことがあるのではないでしょうか。実際、間接照明を取り入れると、空間がグッとおしゃれに見えるものです。しかしながら、間接照明を取り入れるときには押さえておきたいポイントもあります。

そこで今回は、間接照明についての効果的な取り入れ方を説明します。間接照明についての基本から説明していくので、間接照明を空間デザインに取り入れたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

間接照明の基本!効果的な取り入れ方を理解しよう

目次

間接照明とは?基本を押さえよう

間接照明について理解を深めるには、まずその基本的な特徴を知ることが大切です。直接照明とは異なる間接照明の魅力や、空間演出における役割について見ていきましょう。

間接照明の定義と特徴

間接照明とは、光源を直接見せずに、天井や壁などに反射させて空間を照らす照明方法です。直接光源を見ないため、柔らかな光で空間を包み込むような効果があります。この特徴により、落ち着いた雰囲気や高級感のある空間を演出できます。 間接照明は、光源を隠すことで眩しさを軽減し、目に優しい照明環境を作り出します。また、光が空間全体に広がることで、影が少なくなり、やわらかな印象を与えることができるのも特徴です。

欧米での人気と日本での活用

間接照明は欧米で特に人気が高く、多くの住宅やホテル、レストランなどで活用されています。これは、欧米人の目の色が比較的薄いため、強い直接光に敏感であることも関係しています。一方、日本でも近年、インテリアデザインの一環として間接照明を取り入れる住宅が増えています。 日本の住宅では、和の雰囲気と調和させた間接照明の使い方が特徴的です。例えば、床の間や障子の裏側に間接照明を設置することで、和の空間に新しい魅力を加えられます。

間接照明の種類と効果

間接照明には様々な種類があり、それぞれ異なる効果を持っています。空間の特性や目的に合わせて適切な間接照明を選ぶことが、おしゃれな空間づくりの鍵となります。

コーブ照明

コーブ照明は、天井に向けて光を放つ間接照明の一種です。天井の端に沿って設置された照明器具から上向きに光を放ち、天井全体を照らします。この照明方法は、空間全体を柔らかな光で包み込むため、リラックスした雰囲気を作り出すのに適しています。 リビングルームや寝室など、くつろぎの空間にコーブ照明を取り入れることで、落ち着いた雰囲気を演出できます。また、天井が高い空間では、コーブ照明によって視線を上に誘導し、開放感を高める効果も期待できるでしょう。

コーニス照明

コーニス照明は、壁面を照らす間接照明です。主に壁の上部に設置され、下向きに光を放ちます。壁面のテクスチャーや色を強調し、空間に奥行きを与えるのに効果的です。 アートワークや写真を飾った壁にコーニス照明を使用すると、作品を引き立てる効果的な演出になります。また、壁紙や塗装の質感を際立たせたい場合にも適しています。

バランス照明

バランス照明は、天井と壁の両方を照らす間接照明です。光源を壁と天井の境目に設置し、上下両方向に光を放ちます。空間全体を均一に照らしつつ、天井と壁の境界線を強調する効果があります。 バランス照明は、リビングルームやダイニングルームなど、多目的に使用する空間に最適です。天井と壁の両方を照らすことで、空間の構造を明確にし、視覚的な興味を引き立てます。

間接照明のメリットとデメリット

間接照明には多くの利点がありますが、同時にいくつかの課題もあります。それぞれを理解することで、より効果的に間接照明を活用することができます。

間接照明のメリット

間接照明の最大の魅力は、空間に柔らかな雰囲気をもたらすことです。直接光源を見ないため、眩しさが少なく、目に優しい照明環境を作り出せます。また、影が少なくなるため、空間全体が均一に照らされ、落ち着いた印象を与えます。 さらに、間接照明は空間のアクセントとしても活用できます。例えば、棚の下に設置することで、ディスプレイされたオブジェクトを引き立てたり、階段の踏み板の下に設置することで、安全性と美しさを両立させたりすることが可能です。 加えて、間接照明は空間の見え方を変える効果があります。天井に向けて光を放つことで、天井が高く見えたり、部屋全体が広く感じられたりする効果があります。これは、特に狭い空間や天井の低い部屋で有効です。

間接照明のデメリット

一方で、間接照明にはいくつかの課題もあります。まず、直接照明と比べて光量が少なくなる傾向があるため、読書や細かい作業には不向きな場合があります。また、設置には工夫が必要で、既存の住宅に後付けで取り入れるのが難しいこともあります。 さらに、間接照明は直接照明よりも消費電力が大きくなる傾向があります。これは、光を反射させて空間を照らすため、直接照明よりも多くの光量が必要になるからです。 また、間接照明の効果は、壁や天井の色や材質に大きく影響されます。暗い色の壁や光を吸収しやすい素材の場合、期待した効果が得られない可能性があります。

間接照明の効果的な配置パターン

間接照明の効果を最大限に引き出すには、適切な配置が鍵となります。ここでは、様々な空間での効果的な配置パターンを紹介します。

リビングルームでの配置パターン

リビングルームでは、くつろぎと会話を両立させる照明計画が重要です。天井周囲にコーブ照明を設置し、全体的な明るさを確保しつつ、テレビ背面や棚の内部に間接照明を配置することで、奥行きのある空間を演出できます。また、ソファの背面に間接照明を設置すると、浮遊感のある印象的な空間を作り出せます。

寝室での配置パターン

寝室では、リラックスできる雰囲気づくりが重要です。ベッドヘッドボードの背面に間接照明を設置すると、読書や就寝前のくつろぎに適した柔らかな光環境を作れます。また、クローゼットの内部や周囲に間接照明を配置することで、機能性と美しさを両立させることができます。

キッチン・ダイニングでの配置パターン

キッチンでは、作業性と雰囲気づくりのバランスが大切です。吊り戸棚の下部に間接照明を設置すると、調理台を効果的に照らしつつ、おしゃれな印象を与えられます。ダイニングテーブル上には直接照明を、その周囲の壁や天井には間接照明を配置することで、食事時の適度な明るさと落ち着いた雰囲気を両立できます。

バスルーム・洗面所での配置パターン

水回りの空間でも間接照明は効果的です。鏡の周囲や洗面台下に間接照明を設置することで、優しい光で顔を照らし、リラックスした雰囲気を演出できます。浴室では、浴槽周りや天井の端に間接照明を配置することで、くつろぎのバスタイムを演出できます。

間接照明と色彩計画

間接照明の効果を最大限に引き出すには、壁や天井の色彩計画との調和が重要です。ここでは、間接照明と色彩の関係について詳しく見ていきます。

壁の色と間接照明の相性

一般的に、明るい色の壁ほど光の反射率が高く、間接照明の効果が得やすくなります。白やベージュなどの淡い色の壁は、柔らかな光の広がりを演出するのに適しています。一方、濃い色の壁では光の反射が少なくなりますが、コントラストのある印象的な空間を作り出せます。 例えば、ダークブルーの壁に暖色系の間接照明を当てると、落ち着きのある高級感のある空間を演出できます。グレーの壁に寒色系の間接照明を合わせれば、モダンでクールな印象の空間が生まれます。

色温度の選び方

間接照明の色温度も、空間の印象を大きく左右します。一般的に、2700K-3000Kの電球色は温かみのある落ち着いた雰囲気を、4000K-5000Kの昼白色はクリーンでモダンな印象を与えます。 リビングや寝室などのくつろぎの空間では、温かみのある電球色が適していますが、キッチンや作業スペースでは、より明るく見える昼白色が好まれます。最近では、時間帯によって色温度を自動的に変更できるスマート電球も登場しており、より柔軟な照明計画が可能です。

おしゃれな間接照明の使い方テクニック

間接照明を効果的に使うことで、空間の魅力を最大限に引き出すことができます。ここでは、おしゃれな間接照明の使い方テクニックをいくつか紹介します。

光の強さと色温度のコントロール

間接照明の効果を最大限に引き出すには、光の強さと色温度を適切にコントロールすることが重要です。一般的に、間接照明は直接照明よりも柔らかい印象を与えるため、やや暗めの設定が好まれます。ただし、空間の用途や時間帯によって適切な明るさは変わってくるので、調光機能付きの照明器具を選ぶと便利です。 色温度に関しては、暖かみのある電球色(2700K-3000K)が落ち着いた雰囲気を演出するのに適しています。一方、クールな印象を与えたい場合は、昼白色(4000K-5000K)を選ぶといいでしょう。最近では、色温度を変更できるスマート電球も登場しているので、時間や気分に合わせて色温度を変更することも可能です。

光を当てる対象物の選び方

間接照明の効果を高めるには、光を当てる対象物の選び方も重要です。例えば、テクスチャーのある壁や天井に光を当てることで、陰影が生まれ、より豊かな空間表現が可能になります。また、アートワークや観葉植物など、空間のアクセントとなるオブジェクトに光を当てることで、そのオブジェクトの存在感を引き立てることができます。 一方で、生活感の出やすいものを照らすのは避けたほうが良いでしょう。例えば、雑然とした収納スペースや、整理整頓されていない棚などは、間接照明で照らすことでかえって目立ってしまう可能性があります。

空間の特性を活かした配置

間接照明の配置は、空間の特性を考慮して決めることが大切です。例えば、天井が高い部屋では、コーブ照明やバランス照明を使って上方に光を放つことで、空間の高さを強調し、開放感を演出することができます。一方、天井が低い部屋では、壁面を照らすコーニス照明を使うことで、視線を横に誘導し、圧迫感を軽減する効果が期待できます。 また、部屋の形状や機能によっても、適した配置は変わってきます。L字型のリビングダイニングでは、コーナー部分に間接照明を設置することで、空間のつながりを強調できます。キッチンでは、吊り戸棚の下に間接照明を設置することで、作業面を効果的に照らしつつ、おしゃれな雰囲気の演出が可能です。

直接照明との組み合わせ

間接照明だけでなく、直接照明と組み合わせることで、より豊かな照明環境を作り出すことができます。例えば、リビングルームでは、天井のコーブ照明で全体的な明るさを確保しつつ、読書用のフロアスタンドを組み合わせることで、機能性とおしゃれさを両立させられます。 ダイニングルームでは、テーブル上にペンダントライトを設置し、その周囲の壁や天井に間接照明を配置することで、食事の際の明るさを確保しつつ、落ち着いた雰囲気を演出できます。このように、直接照明と間接照明を適切に組み合わせることで、空間の機能性と雰囲気の両方を向上させることが可能です。

間接照明を使う際の注意点

間接照明を効果的に使用するには、いくつかの注意点があります。これらを意識することで、より洗練された空間づくりが可能になります。

光源の隠し方

間接照明の基本は、光源を直接見せないことです。光源が見えてしまうと、間接照明の柔らかな雰囲気が損なわれてしまいます。光源を隠すには、専用の溝や棚を設けたり、家具の背面に設置したりするなどの工夫が必要です。 例えば、天井と壁の境目に設置する場合は、天井をわずかに下げて光源を隠すスペースを作ることがあります。また、棚の上部や下部に光源を設置する場合は、前面に目隠しの板を取り付けるなどの対策が有効です。

壁や天井の色と素材の影響

間接照明の効果は、光を反射させる壁や天井の色や素材に大きく影響されます。一般的に、明るい色や光沢のある素材のほうが光を効率よく反射し、明るい空間を作り出すことができます。逆に、暗い色や光を吸収しやすい素材の場合、間接照明の効果が薄れてしまう可能性があります。 そのため、間接照明を計画する際は、壁や天井の仕上げについても同時に検討することが大切です。例えば、白や淡いベージュなどの明るい色を選ぶことで、光の反射効率を高めることができます。また、光沢のあるペイントや、反射率の高い素材を部分的に使用することで、より効果的な間接照明を実現できます。

メンテナンスの必要性

間接照明を美しく保つには、定期的なメンテナンスが欠かせません。特に、光源を隠すスペースは埃がたまりやすいため、定期的な清掃が必要です。埃が溜まると、光の透過率が下がり、照明効果が減少してしまいます。 また、LEDを使用した間接照明の場合、長寿命ではありますが、いずれは交換が必要になります。交換作業がしやすいように、アクセスしやすい位置に設置することや、モジュール式の照明器具を選ぶことも検討しましょう。

おしゃれな間接照明の実例

具体的な間接照明の使用例を見ることで、自分の空間づくりのヒントを得ることができます。ここでは、様々な空間での間接照明の活用例を紹介します。

リビングルームでの活用例

リビングルームは、くつろぎと同時に来客をもてなす空間でもあるため、柔らかな雰囲気と適度な明るさが求められます。天井のコーブ照明と、テレビボードの背面に設置した間接照明を組み合わせることで、落ち着いた雰囲気と視聴時の目の疲れを軽減する効果が期待できます。 また、窓際に設置したカーテンボックスの中に間接照明を仕込むことで、夜間でも柔らかな光で窓辺を演出できます。これにより、昼夜問わず快適な空間を作り出すことが可能です。

寝室での使用例

寝室では、リラックスできる雰囲気づくりが重要です。ヘッドボードの背面に間接照明を設置することで、柔らかな光が壁に反射し、穏やかな雰囲気を演出できます。また、ベッドの下に足元灯として間接照明を取り入れることで、夜中のトイレ利用時などに便利です。 クローゼットの中に間接照明を設置すれば、衣類の色を確認しやすくなるだけでなく、開けたときの印象も格段に良くなります。ただし、就寝時の光漏れには注意が必要です。

キッチンやダイニングでの活用方法

キッチンでは機能性と美しさの両立が求められます。吊り戸棚の下に間接照明を設置することで、調理台を効果的に照らしつつ、おしゃれな雰囲気を演出できます。また、アイランドキッチンの腰板部分に間接照明を仕込むことで、浮遊感のある印象的な空間を作り出すことができます。 ダイニングでは、食器棚の内部や下部に間接照明を設置することで、食器の美しさを引き立てつつ、落ち着いた食事の空間を演出できます。天井からつり下げたペンダントライトと組み合わせることで、メリハリのある照明計画が可能です。

廊下や階段での効果的な使い方

廊下や階段は、ともすれば単調になりがちな空間ですが、間接照明を使うことで印象的な空間に変えることができます。廊下の腰壁に沿って間接照明を設置すれば、動線を自然に示しつつ、おしゃれな雰囲気を演出できます。 階段では、踏み板の下に間接照明を設置することで、安全性を高めつつ、美しい光の階段を作り出せます。また、手すりの下に間接照明を仕込むことで、優雅な印象の階段空間を演出することも可能です。

DIYで楽しむ間接照明

間接照明は、専門業者に依頼せずとも、DIYで取り入れることができます。ここでは、DIYで間接照明を楽しむためのアイデアとコツを紹介します。

簡単にできるDIY間接照明のアイデア

最も手軽なDIY間接照明の方法は、LEDテープライトを使用することです。粘着テープ付きのLEDテープライトを家具の裏側や棚の端に貼り付けるだけで、簡単に間接照明効果を得られます。例えば、テレビ台の背面にLEDテープを貼り付けることで、テレビ視聴時の目の疲れを軽減する効果が期待できます。 また、ピクチャーレールを活用した間接照明も DIYで実現可能です。ピクチャーレールにLED照明を取り付け、壁面を上から照らすことで、アートワークを引き立てつつ、おしゃれな空間を演出できます。

DIYで注意すべきポイント

DIYで間接照明を取り入れる際は、安全性に十分注意する必要があります。特に、電気工事が必要な場合は、専門家に相談することをおすすめします。また、熱がこもりやすい場所にLED照明を設置する場合は、放熱対策を考慮することが大切です。 さらに、配線の処理にも気を配りましょう。見た目が悪くなるだけでなく、つまずきの原因にもなるため、配線は可能な限り隠すか、専用のカバーで保護することをおすすめします。

最新の間接照明トレンド

照明技術の進歩に伴い、間接照明のトレンドも日々変化しています。ここでは、最新の間接照明トレンドについて紹介します。

スマートホーム対応の間接照明

最近では、スマートフォンやAIスピーカーで操作できるスマート照明が人気です。色や明るさを自由に変更できるだけでなく、時間帯や在室状況に応じて自動で照明をコントロールすることも可能です。例えば、夕方になると自動的に間接照明がつき、就寝時間が近づくと徐々に暖色系の光に変わるといった設定ができます。

健康を意識した間接照明

人間の体内時計に合わせて光の色温度を変化させる「人間中心照明」も注目を集めています。朝は高色温度の光で覚醒を促し、夜は低色温度の光でリラックス効果を高めるなど、健康的な生活リズムをサポートする照明計画が可能です。

サステナビリティを考慮した間接照明

環境への配慮から、省エネ性能の高いLED照明の使用が一般的になっています。さらに、自然光を効果的に取り入れ、人工照明の使用を抑える「光ダクト」などの技術も注目されています。これらを組み合わせることで、エネルギー効率の高い照明計画が可能です。

間接照明とは?

そもそも間接照明とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。なんとなくおしゃれなイメージをもっている人も多いですが、実際に間接照明について説明できない人も少なくないはずです。ここでは、間接照明の基本的な内容について説明します。

基本の定義

間接照明とは、照明器具から出る光が天井や壁に当たり、その反射光を明かりとして利用する照明のことをいいます。そのため、作業する場所を直接照らす「部分照明」ではなく、部屋の全体の明るさを確保するための「全体照明」に分類されています。ふんわりと明かりを感じられるのが大きな特徴となっています。

欧米での人気が高い!

間接照明は、特に欧米で人気となっています。それは、単なる好みの問題だけではありません。というのも、欧米の人は日本人よりも瞳の色が薄いです。そのため、光の刺激に特に敏感だといわれています。よって、間接照明によって光による刺激を抑えると、欧米人にとって居心地のよい環境が整いやすくなるのです。逆に言うと、日本人が欧米に行った場合、室内が暗くて違和感を覚える可能性もあるでしょう。間接照明は部屋を明るくするための光源ではなく、インテリアの一部のような感覚で捉えられることも多いです。

間接照明の種類

間接照明の種類としては、大きく分けて3つの種類があります。それは、「コーブ照明」「コーニス照明」「バランス照明」の3つです。それぞれにはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、間接照明のそれぞれの違いについて簡単に解説します。

コーブ照明

コープ照明とは、天井を照らすタイプの間接照明です。天井に光が集まるので、優しく穏やかな空間を作り出すことが可能です。

コーニス照明

コーニス照明は、壁を照らすタイプの間接照明です。壁にかけている絵画を照らしつつ、照明の役割も果たすケースもあります。

バランス照明

バランス照明は、天井と壁を照らすタイプの間接照明です。天井と壁の両方を照らすことで、雰囲気のある空間を作り上げることができます。

間接照明がもたらす効果

間接照明は、どのような効果をもたらすのでしょうか。間接照明にはおしゃれなイメージがありますが、実際にはほかにもさまざまな効果をもっています。そこで、ここでは間接照明がもたらす効果について、メリットとデメリットの両方の側面から紹介します。間接照明についての理解を深めるために、ぜひ参考にしてみてください。

メリット

すでに触れていますが、間接照明には、なんといってもおしゃれな印象を出せるというメリットがあります。また、間接照明は光を優しく照らすため、あたたかな印象をもたらすことも可能です。そのことから、リラックス効果も高く、入眠効果や癒し効果も期待できます。寝室に取り入れれば、ゆっくりと落ち着いた気分で眠りにつくことができるでしょう。 また、間接照明には、開放感を高めたり、気分を盛り上げたりする効果も期待できます。照明を一部の箇所に集めることも可能なので、アートや家具などの存在感を出すことも可能です。視線を上手くコントロールすることができます。それにより、室内をより広く見せることも可能になるでしょう。間接照明を使用すれば、その空間をより素敵な空間に見せることができます。イメージしている雰囲気に近付けることも可能です。

デメリット

間接照明には、デメリットがないわけではありません。間接照明の場合、どうしても明るさには限界があります。そのため、間接照明を使って読書や作業をしようとすると、光量が足りない可能性があるでしょう。ただし、その場合は読書や作業したいときだけ手元にライトを用意するというのもひとつの方法です。

間接照明を取り入れるコツ

間接照明を取り入れる場合、いくつか押さえておきたいコツがあります。ここでは、間接照明を取り入れる際のコツについて紹介します。

明るさ

間接照明を取り入れる場合、明るさがとても重要です。具体的には、間接照明にはやや暗めの光が適しているといえます。直接照明と間接照明のバランスをとりながら、適度な明るさを保つようにすることもポイントです。

間接照明を選ぶなら、光の色の選び方も大切です。間接照明に適した照明の色は、昼光色といわれています。照明の色にまで気がまわらないケースも少なくないので、色味をしっかりと意識するように心掛けましょう。

その他

間接照明を利用するときは、テラス対象も重要です。たとえば、生活感が出るものを照らしてしまうと、せっかくの雰囲気が台無しになる可能性があります。また、間接照明を取り入れれば、それだけでおしゃれに見えるわけではありません。全体のバランスをしっかり意識しましょう。

間接照明を取り入れる際の注意点

間接照明を取り入れるときは、注意点もあります。まず、第一に光源が見えないようにすることが重要です。間接照明は光源を見せないことが条件なので、実際にその場に立ってみて確認することが大切です。光源を見せないようにするためには、光源の角度と光源を隠すものの幅の調整が重要になります。 また、間接照明を取り入れるのであれば、間接照明用のライトを使用したほうがいいです。間接照明用でないものを利用すると、間接照明の良さを生かし切れない可能性もあります。加えて、実際に生活することを考えると、間接照明だけを使用するとなると生活に支障が出る恐れがあります。間接照明を使用する箇所の選び方に注意しましょう。なお、間接照明を使用するなら、壁や天井の色にも注意が必要です。天井や壁の色がダークトーンでは、間接照明の光を当ててもうまく反射させられません。さらに、天井が低すぎたり、空間が狭すぎたりする場合、間接照明の効果が出にくい場合もあります。

間接照明の意味を理解して効果的に取り入れよう

間接照明の意味を理解して効果的に取り入れよう

間接照明を取り入れれば、室内の雰囲気をグッとおしゃれにすることができます。ただし、間接照明はうまく取り入れないと、雰囲気がよくならないこともあるので注意が必要です。間接照明を上手に取り入れるためには、間接照明について、ポイントをしっかりと理解しておくことが大切だといえます。間接照明の強みとともに、弱みも理解しておけば、間接照明のよさを最大限に生かすことができるでしょう。せっかく間接照明を取り入れるのであれば、なるべく素敵な雰囲気を作り上げたいですよね。そのためには、間接照明についてしっかりと学ぶことが重要です。間接照明の取り入れ方は、工夫次第でたくさんあります。よって、間接照明を上手に取り入れるためには、基礎を押さえつつ、実際の取り入れ方を目で見て知ることも大切です。さまざまなアイデアに触れながら、自分自身でも間接照明の取り入れ方のアイデアを出せるようにしていきましょう。

空間デザインにおける照明の重要性

空間デザインにおいては、照明がとても重要な意味をもっています。照明の明るさや色によって、その空間の雰囲気は大きく変化します。普段はあまり照明のことを意識していない人も多くはないかもしれません。室内を明るく照らせれば問題ないと感じている人もいるでしょう。しかしながら、照明の役割は、単に暗い室内を明るく照らすというだけではありません。照明には明るさだけでなく、色もあります。その明るさや色によって、室内の雰囲気がガラリと変化することも決して珍しくはないのです。よって、空間デザインを考えるときは、照明の具合についても細かく考えることが大切です。そうすることで、空間デザインをよりイメージに近い状態にすることができます。どんなに素敵な空間をイメージできても、照明のことを何も考慮していなければ、実際に出来上がる空間は、パッとしないものになる可能性が高いです。そういった失敗を防ぐためにも、空間デザインを考える際は、照明の重要性もしっかりと理解しておくことをおすすめします。

照明の明るさと色

照明について考える場合、重要なのは照明の明るさと色です。照明の明るさや色とは、どのようなものなのでしょうか。空間デザインにおいて照明を取り入れるなら、照明の明るさや色についてしっかりと理解しておく必要があります。ここでは、照明の明るさと色のそれぞれについて、基本的なところを解説します。

光を構成するもの

照明とは、すなわち光です。光は明るさと色で構成されています。よって、照明や光について理解するためには、その明るさと色について理解する必要があります。照明について考えるときは、明るさと色について考える必要があると覚えておきましょう。

明るさの単位

明るさの単位は「ルクス」とよばれています。明るさは、専門的な表現をすると「照度」と言い換えることもできます。ルクスは、1平方メートルあたりの明るさを示す単位です。ルクスによって明るさを把握することにより、電球から発せられる光の量を知ることができます。照明を選ぶ際に明るさを知りたければ、ルクスで明るさのイメージをもつことが可能です。

色の単位

光の色(色温度)の単位は「ケルビン」とよばれています。これは、人間が感じる光の色を示すものです。光の色が違うと、物の見え方や心理面にも影響を与えることがあります。照明の光に色があることは、日常生活のなかではあまり意識することがないかもしれません。しかし、実際は光の色によって、さまざまなイメージが決まっている可能性があるのです。よって、照明の光について考えるときは、光の色についても意識することが大切です。

照明の色の種類

照明の色には、いくつも種類があります。照明を選ぶときはそれぞれの色の違いを意識し、色による効果をしっかり活かすように心掛けましょう。ここでは、照明の色の種類について代表的なものを紹介します。ただし、色の表現方法は、照明のメーカによっても異なる場合があります。一般的によく使われている表現を用いて説明するので、参考にしてみてください。

蛍光灯

照明としては、蛍光灯が広く普及しています。蛍光灯には、「昼光色」「電球色」「昼白色」の3つの種類があります。そのため、蛍光灯を選ぶときは、それぞれの色の違いを意識するようにしましょう。ここでは、蛍光灯の3つの色の違いについて簡単に説明します。

昼光色

昼光色は、昼間のようなはっきりとした明るさをもたらす蛍光灯の色です。光の色は青みがかっており、部屋全体を明るくしっかりと照らし出します。目を覚ますほどの明るさがあるので、作業をするときにもピッタリな色味です。文字もはっきりと映し出してくれるため、勉強や仕事にも向いているといえるでしょう。

電球色

電球色は、白熱電球をイメージして作られた蛍光灯の色です。オレンジがかった優しい色の光であり、リラックスしたイメージをもっています。そのため、ゆったりと過ごしたい部屋で使用すると、心を落ち着かせる効果をもたらしてくれるでしょう。一方、勉強したり仕事をしたりする場合に電球色を選ぶと、少し暗いと感じる可能性があります。

昼白色

昼白色は白色の光で太陽光を想起させる明るい蛍光灯の色です。明るすぎるわけでも暗すぎるわけでもないため、どのような場合にも適応しやすいと言えるでしょう。そのため、どの蛍光灯を選べばいいか迷っているときは、昼白色を選べば後悔する可能性が低いです。さまざまな人が利用したり、いろいろな用途で使用したりする場合は、昼白色がおすすめです。

LED電球

LED電球は、比較的新しく生まれた照明です。これまでにない色も簡単に表現できるようになったのが特徴的です。たとえば、桜色や青色などの光も表現することができます。光でオリジナルティを出したいときは、LED電球を選ぶことで表現の幅を広げることができます。

光を当てる対象物と照明効果

照明を取り入れる場合、光を当てる対象物についても考える必要があります。まずは、素材の色と調和する照明の色を選ぶことが大切です。そのうえで、光をスポットで当てるのか、それとも拡散させて当てるのかを決定しましょう。光の当て方によって、イメージは大きく変化します。バランスが重要なので、照明以外の要素もしっかりと考慮することをおすすめします。 また、光の角度によっては、対象物が立体的に見えるかどうかが変わることもあります。見せたいものがどのようなものであるかを考慮し、照明の設置場所を意識しましょう。さらに、天井・壁・床のどこに光を当てるかによっても、光によってもたらされるイメージは大きく変化します。光の扱い方は簡単ではありませんが、いろいろなパターンを参考にしてベストな照明を選ぶようにしましょう。

照明の色や効果について把握しておこう

照明の色や効果について把握しておこう

空間デザインを考えるときは、照明の色や効果についても考慮することが大切です。照明の色や効果についてきちんと考えなければ、素敵な空間を作り上げるのは難しいでしょう。光は一般的に捉えられている以上に、雰囲気作りに大きな効果をもたらすのです。意識されにくいからこそ、空間デザインの専門家が光についての適切なアドバイスをできるようにしなければなりません。空間デザインにおける照明はとても奥が深く、学び始めると難しいと感じる部分も多いでしょう。しかし、そうやってひとつひとつ学んでいくことがとても重要です。さまざまな事例を参考にしながら、パターンごとの照明の効果的な使い方を把握していきましょう。そうすれば、少しずつ「こういう空間を作りたいなら、こんな照明が向いている」と分かるようになります。そのためにも、まずは基本からしっかりと学んでいきましょう。

空間デザインにおける照明の役割

空間デザインにおいては、照明はどのような役割を果たしているのでしょうか。空間デザインにおいて、照明はとても重要なものです。そのため、空間デザインに携わるのであれば、照明の役割についてしっかりと理解しておくことが求められるでしょう。ここでは、空間デザインの照明の役割について説明します。

空間デザインの4要素のひとつ

空間デザインには4つの要素があるといわれており、そのひとつが「光」です。ほかには、「形」「素材」「色」が空間デザインの要素としてあげられています。空間デザインにおいては、光をどのように扱うかによって、全体のイメージや雰囲気も大きく変化するのです。

照明によってできること

照明を工夫すれば、さまざまな光をデザインすることができます。たとえば、照明によって、イメージ通りの空間を作りやすくなるでしょう。また、照明を使えば、空間に広がりをもたらすことも可能です。さらに、照明を当てる対象を意識すれば、その空間の中で見せたいものに注目を集めることもができます。

照明の種類

ひとくちに照明といっても、照明にはさまざまな種類があります。空間デザインにおいて照明を扱うなら、それぞれの照明の種類も把握しておきたいところです。ここでは、照明の種類についてそれぞれ説明します。

照明器具と電球

照明といえば、最初に思い浮かべるのが照明器具です。照明器具は、設置する場所や形によっても、いろいろな種類があります。そのため、場所や目的に合わせて適切なものを選ぶ必要があります。さらに、電球としては、主な種類が3つあります。それは、蛍光灯、白熱球、LED電球です。それぞれ異なる特徴をもっているので、状況や求めるイメージに合わせて選ぶことが大切です。

建築化照明

照明の中には、建築化照明とよばれるものもあります。建築化照明とは、壁や天井といった建物の構造物の一部に組み込まれた照明のことです。建築物と一体化していることにより、建物と照明のまとまりが出るのが大きな特徴だといえるでしょう。

照明方式

照明器具のレイアウトの違いによって、照明方式は3つに分けることが可能です。その3つとは、全般照明方式、局部照明方式、タスクアンビエント照明方式です。それぞれ異なる特徴をもっているため、違いを理解して的確に選ぶことで、その空間に合った照明を取り付けることができます。

配光

照明においては、配光も重要な要素のひとつです。配光とは、照明器具からの出る光の形や光の強さのことを意味します。配光によって、照明がもたらすイメージは大きく変わるでしょう。よって、配光を意識して照明器具を選ぶことが大切です。

照明器具の用途と形

照明器具には、さまざまなものがあります。用途によっても、適した形はそれぞれ違うのです。そのため、照明器具を上手に選ぶためには、照明器具の用途と形をそれぞれしっかりと理解しておく必要があるでしょう。そこで、ここでは、照明器具の用途と形について、代表的なものをピックアップして説明します。

シーリングライト

シーリングライトとは、天井にくっつけて室内を明るく照らす照明です。一般家庭でもよく利用されている照明であり、多くの人にとって馴染みのある照明だといえるでしょう。そのため、あまり好き嫌いが分かれることもありません。ただし、おしゃれな環境を作り上げたいのであれば、少し普通過ぎる印象になる可能性もあります。LEDタイプのものが多くなっており、長く使用することができます。

ダウンライト

ダウンライトとは、天井に埋め込むかたちで取り付ける小さな照明器具です。店舗で使われることも多い医ですが、一般家庭でも取り入れられるようになっています。照明が小さいので、部屋の雰囲気を壊さず明かりを照らすことができます。ダウンライトには、コーン型やピンスポット型など、さらに複数の種類があります。

ペンダントライト

ペンダントライトとは、天井から吊り下げて使用する照明のことをいいます。ダイニングルームなどで利用されることが多いです。吊り下げられているので、照明としての存在感も大きくなっています。

ブラケットライト

ブラケットライトとは、壁に取り付けるタイプの照明器具です。壁から出っ張った形で設置されるので、邪魔にならない位置を計算して取り付けるのがポイントです。デザイン性が高いものが多く、室内のイメージに合わせて選ぶことで、室内の雰囲気を盛り上げるのに役立ちます。

スタンドライト

スタンドライトとは、テーブルなどにおいて使用するライトのことです。コンセントを使って使用するタイプが多く、好きな場所に移動して使うことが可能です。たとえば、勉強机で使用するライトはスタンドライトであることが多いでしょう。

足元灯

足元灯とは、足元の安全を確保するために置くライトです。足元の壁に埋め込むタイプや、床に直接置いて使用するタイプがあります。階段など段差がある場所にもともと設置しておくケースも多いです。足元塔があると、夜間でも安心して室内を歩くことができます。つまずいたり、転倒したりするのを防止するのに役立つでしょう。

スポットライト

スポットライトとは、一点に光を当てるための照明です。何かで立たせたい部分があるときに使用すると、効果的です。スポットライトには、フランジ式とライティングレール式があります。フランジ式は天井に固定して使用するものです。一方、ライティングレール式はレール上であれば自由に場所を移動して使用することができます。

シャンデリア

シャンデリアは、デザイン性の高い多灯の照明器具です。厳密に言うと、ペンダントライトのひとつとして分類されます。見た目が豪華で存在感もあるため、リビングや玄関ホールなど、華やかな雰囲気を出したい場所でよく使用されます。インテリア性の高い照明器具を選びたいなら、シャンデリアはぴったりだと言えるでしょう。

照明器具の種類について理解しておこう

照明器具の種類について理解しておこう

照明器具にはたくさんの種類があります。そのため、空間デザインに携わるのであれば、照明器具の種類についてもしっかりと理解しておくことが大切です。照明が変わるだけで、その空間のイメージはまったく異なるものになることもあります。そのことを理解していないと、空間デザインが思うように決まらない可能性もあるでしょう。まずは代表的な照明器具の種類や特徴をきちんと理解し、そのうえでそれぞれの使い分けができるようになるとよいです。照明器具の違いを知っておけば、それだけでも素敵な空間デザインをおこないやすくなります。光は空間デザインにとって重要な要素のひとつなので、手を抜かずしっかり勉強しておくことをおすすめします。素敵な照明を選び、空間デザインに活かしましょう。

まとめ

間接照明は、空間の雰囲気を大きく変える魔法のようなアイテムです。適切に使用することで、より快適で魅力的な空間を作り出すことができます。本記事で紹介した様々なテクニックやアイデアを参考に、自分だけの素敵な空間づくりにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。間接照明の柔らかな光が、あなたの日常に新しい彩りを加えてくれるはずです。ぜひ、自分の好みや生活スタイルに合わせて、理想の照明環境を追求してみてください。心地よい光に包まれた空間で過ごす時間は、きっとあなたの生活に潤いをもたらしてくれることでしょう。

通信講座のSARAスクール編集部
心理カウンセラー資格やリンパケアセラピスト等の体系資格、食育資格などを扱うSARAスクール編集部が運営するコラムです。主に女性向けのキャリアアップやスキル習得を目的とした講座が多く、家事や育児と両立しながら学べる環境が整っています。資格取得を目的とした講座も充実しており、仕事や日常生活に活かすことが可能です。
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