空間デザイン・空間プロデュースとは? | SARAスクール
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空間プロデュースとは?意味や対象!

カフェやオフィス、住宅など、私たちの身の回りにある様々な空間。これらの空間を魅力的に演出し、快適な環境を作り出す仕事があることをご存知ですか?それが「空間デザイン」や「空間プロデュース」です。一見似ているようで実は異なるこれらの仕事について、多くの人が疑問を抱いているのではないでしょうか。
場所のプロデュースをおこなう方法は、空間デザインや空間プロデュースとよばれています。それぞれは、具体的にどのような意味をもっているのでしょうか。また、具体的な対象についても、明確な定義を理解しておきたいところです。

そこで今回は、空間デザインや空間プロデュースについて、意味や対象を解説します。空間デザインや空間プロデュースをしっかりおこなうためには、まずは定義をきちんと把握することが大切なので、ここでしっかり確認しておきましょう。

空間デザイン・空間プロデュースとは?意味や対象について確認しよう

空間プロデュースとは?

空間プロデュースという言葉を耳にしたことはあっても、具体的にどのような仕事なのか分からないという方も多いのではないでしょうか。ここでは、空間プロデュースの基本的な概念と重要な要素について詳しく見ていきましょう。

空間をトータルにプロデュースして価値を高める

空間プロデュースとは、文字通り「空間」を「プロデュース」することです。しかし、単に空間を飾り付けるだけではありません。空間全体をトータルで捉え、その場所の価値を最大限に引き出すことが空間プロデュースの本質です。 例えば、オフィスの空間プロデュースを考えてみましょう。机や椅子を配置するだけでなく、働く人々の動線や、コミュニケーションが生まれやすい環境、集中できるスペースの確保など、様々な要素を総合的に考慮します。結果として、「このオフィスで働きたい」「ここで働くことでクリエイティブな発想が生まれそう」といった印象を与えることができれば、それは成功した空間プロデュースと言えるでしょう。 同様に、ショップの空間プロデュースでは、商品の魅力を最大限に引き出すだけでなく、お客様が心地よく過ごせる雰囲気づくりも重要です。「またこの店に来たい」と思わせる空間を作り出すことで、リピーターの獲得にもつながります。

イメージや目的を具現化

空間プロデュースで最も重要なのは、クライアントのイメージや目的を具現化することです。どんなに素晴らしい空間でも、クライアントの意図とかけ離れていては意味がありません。 空間プロデューサーは、クライアントとの綿密なコミュニケーションを通じて、その空間に求められる役割や期待される効果を明確にします。そして、それを実現するために最適な色使い、内装、家具、照明、ファブリックなどを選択し、具体的な形にしていくのです。 この過程では、非常に細かい部分にまでこだわることが必要です。例えば、照明の色温度や明るさ、壁紙の質感、家具の配置角度など、一見些細に思える要素も、全体の雰囲気に大きな影響を与えます。 さらに、商業空間の場合は、マーケティングの要素も重要になってきます。どうすればお客様が増えるのか、どんな商品が求められているのかといった点も考慮しながら、空間をデザインしていきます。 空間プロデュースはただの装飾ではなく、その空間を使う人々の行動や感情に影響を与える重要な仕事なのです。

空間プロデュースの対象と例

空間プロデュースは、私たちの生活のあらゆる場面で活用されています。ここでは、具体的にどのような場所が空間プロデュースの対象となるのか、そしてそれぞれの場所でどのようなプロデュースが行われているのかを詳しく見ていきましょう。

住空間

空間プロデュースがもっとも身近に感じられるのが、マンションや戸建て住宅などの住空間です。私たちが日々の生活を送る場所だからこそ、快適さと機能性、そして住む人の個性を反映させることが重要になります。 住空間のプロデュースでは、まずクライアントの希望や生活スタイルを詳しくヒアリングすることから始まります。家族構成、趣味、仕事のスタイル、好みの色や雰囲気など、様々な情報を収集します。 例えば、若い夫婦と小さな子供がいる家庭の場合、子供の成長に合わせて変化できる柔軟な空間設計が求められるでしょう。また、在宅ワークが増えている現代では、リビングの一角に効率的なワークスペースを設けるなど、新しいライフスタイルに対応した提案も必要です。 さらに、エネルギー効率の良い設備や自然素材の活用など、環境に配慮した提案も増えています。これらの要素を巧みに組み合わせ、住む人の理想的な生活空間を作り上げていくのが、住空間における空間プロデュースの醍醐味です。

商空間

商空間の空間プロデュースは、ビジネスの成功に直結する重要な要素です。オフィス、ショップ、レストラン、ホテルなど、様々な商業施設が対象となります。 商空間のプロデュースでは、まずそのビジネスのコンセプトを明確にすることが重要です。例えば、高級ブティックであれば上質さと洗練さを感じさせる空間が求められますし、カジュアルなカフェであれば親しみやすく居心地の良い雰囲気が大切になります。 オフィスの場合、企業の経営理念を空間に反映させることも多くなっています。例えば、創造性を重視する企業であれば、自由でオープンな雰囲気のオフィスデザインを採用するかもしれません。一方で、集中力が求められる業種であれば、個々の作業スペースを確保しつつ、必要に応じてコミュニケーションが取れる設計にするなど、業種や企業文化に合わせたプロデュースが必要です。 店舗の場合は、お客様の動線設計も重要な要素です。入口からレジまでの流れをスムーズにし、商品を効果的に展示することで、購買意欲を高める工夫が求められます。また、他店との差別化も大切な要素です。独自の世界観や体験を提供することで、お客様の記憶に残る空間を作り出すことが目標となります。 さらに、照明や音楽、香りなども、商空間の雰囲気作りに欠かせない要素です。これらを適切に組み合わせることで、お客様の五感に訴えかける空間を創出することができます。

公共施設

近年、公共施設でも空間プロデュースの重要性が認識されるようになってきました。美術館、図書館、公園、駅などの公共空間も、魅力的で機能的な空間づくりが求められています。 公共施設の空間プロデュースでは、多様な利用者のニーズに応えつつ、その施設の特性や地域の文化を反映させることが重要です。例えば、美術館であれば、展示物を最も美しく見せる照明や壁面の色、動線の設計が必要です。同時に、来館者が快適に鑑賞できるよう、休憩スペースや案内表示なども工夫が必要です。 図書館の場合、静かに読書や学習ができる空間と、グループで議論できるスペースを適切に配置するなど、多様な利用形態に対応できる設計が求められます。また、デジタル化が進む現代では、電子書籍の閲覧スペースやWi-Fi環境の整備なども考慮に入れる必要があります。 公園のプロデュースでは、子供から高齢者まで幅広い年齢層が楽しめる空間設計が求められます。遊具エリア、散歩道、休憩スペース、イベントスペースなどを適切に配置し、自然と調和した魅力的な空間を作り出すことが目標となります。 これらの公共施設の空間プロデュースでは、ユニバーサルデザインの観点も重要です。障害のある方や高齢者、小さな子供連れの方など、誰もが利用しやすい空間を心がけることが求められます。 また、最近では古い建物や施設をリノベーションして新たな価値を生み出す「リノベーション」の分野でも、空間プロデュースの需要が高まっています。歴史的な建造物を現代のニーズに合わせてアップデートしつつ、その建物の持つ魅力や歴史を活かすという、難しくも創造的な仕事が増えています。

空間デザインとは?

空間プロデュースと並んで重要な役割を果たすのが空間デザインです。空間デザインは、空間プロデュースの中核を成す要素と言えるでしょう。ここでは、空間デザインの基本的な概念と、その重要性について詳しく見ていきます。

集客や購買意欲を左右する重要な要素

空間デザインとは、文字通り空間をデザインすることです。しかし、単に見た目を美しくするだけではありません。特に商業施設における空間デザインは、集客や購買意欲を左右する重要な要素となります。 例えば、レストランの空間デザインを考えてみましょう。美味しい料理を提供するだけでなく、その料理を最も魅力的に見せ、楽しく食事ができる雰囲気を作り出すことが重要です。照明の明るさや色温度、テーブルや椅子の配置、壁の色や素材、BGMの選択など、様々な要素が食事の体験に影響を与えます。 これらの要素を適切に組み合わせることで、顧客に「また来たい」と思わせる空間を作り出すことができます。逆に、美味しい料理を提供していても、空間デザインが適切でなければ、顧客の満足度は下がってしまう可能性が高いです。 同様に、小売店の空間デザインも売上に大きな影響を与えます。商品を魅力的に見せる照明や陳列方法、顧客が商品を手に取りやすいレイアウト、試着室の快適さなど、様々な要素が顧客の購買意欲に影響を与えます。 オフィスの空間デザインも、従業員の生産性や創造性に大きな影響を与えます。明るく開放的な空間は従業員のモチベーションを高め、適切に配置された会議室や休憩スペースはコミュニケーションを促進します。 このように、空間デザインは見た目の問題ではなく、人々の行動や感情に直接影響を与える重要な要素なのです。

空間デザインの4要素

空間デザインを考える上で重要な4つの要素があります。それは「形」「素材」「光」「色」です。これらの要素をバランスよく組み合わせることで、魅力的で機能的な空間を作り出すことができます。 まず「形」について考えてみましょう。空間デザインにおける「形」とは、空間そのものの形状を指します。部屋の大きさや天井の高さ、窓の位置や大きさ、壁の曲線や直線など、空間の基本的な骨格を決定する要素です。例えば、天井が高い空間は開放感を生み出し、曲線を多用した空間は柔らかい印象を与えます。 次に「素材」です。空間で使用される素材は、視覚だけでなく触覚にも訴えかける重要な要素です。木材、金属、ガラス、布、石材など、それぞれの素材が持つ質感や温かみ、冷たさなどが空間の雰囲気を大きく左右します。例えば、木材を多用した空間は温かみのある落ち着いた雰囲気を作り出し、ガラスとスチールを組み合わせた空間はモダンでクールな印象を与えます。 「光」も空間デザインにおいて非常に重要な要素です。自然光と人工光をどのようにバランスよく取り入れるか、どの場所にどのような照明を配置するかによって、空間の印象は大きく変わります。明るすぎる光は疲労を引き起こし、暗すぎる光は不安感を与えます。適切な明るさと色温度の光を選択し、空間の用途に合わせて配置することが重要です。 最後に「色」です。色は空間の雰囲気を決定づける重要な要素です。色には心理的な効果があり、人々の感情や行動に影響を与えます。例えば、赤は活力や情熱を感じさせ、青は落ち着きや清潔感を与えます。緑は自然や安らぎを連想させ、黄色は明るさや楽しさを表現します。 これらの色を適切に組み合わせることで、空間の目的に合った雰囲気を作り出すことができます。例えば、集中力を高めたいオフィスでは、落ち着いた青や緑を基調とし、アクセントとして活力を感じさせる赤や黄色を使用するといった工夫が可能です。 また、色は空間の広さの印象にも影響を与えます。一般的に、明るい色や寒色系の色を使用すると空間が広く感じられ、暗い色や暖色系の色を使用すると空間が狭く感じられます。この特性を利用して、小さな空間を広く見せたり、大きすぎる空間を落ち着いた雰囲気にしたりすることができます。 これら4つの要素を巧みに組み合わせることで、目的に合った魅力的な空間を作り出すことができるのです。次に、空間デザインとよく混同されるインテリアデザインとの違いについて見ていきましょう。

空間デザインとインテリアデザインの違い

空間デザインとインテリアデザインは、一見似ているようで実は大きな違いがあります。両者の違いを理解することで、それぞれの専門性や役割がより明確になります。

インテリアデザイン

インテリアデザインは、主に室内空間の装飾や家具の配置に焦点を当てた分野です。インテリアデザイナーの仕事は、既存の空間をより快適で美しく、機能的にすることです。 具体的には、 ・家具の選択と配置 ・カーテンやカーペットなどの織物の選定 ・壁紙や塗装の色選び ・照明器具の選択と配置 などが主な業務となります。これらの要素を組み合わせて、空間の雰囲気を作り出し、住む人や利用する人の好みや生活スタイルに合わせた内装を提案します。 インテリアデザインは主に住宅やオフィス、商業施設の内部を対象としており、既存の建築構造の中でどのように空間を活用し、演出するかを考えます。つまり、建物の骨格はそのままに、その中身をデザインするのがインテリアデザインの役割です。 例えば、マンションの一室をリノベーションする場合、壁や天井の位置を大きく変更することはできませんが、壁紙を張り替えたり、新しい家具を配置したり、照明を変更したりすることで、全く異なる雰囲気の部屋に生まれ変わらせることができます。 インテリアデザイナーは、クライアントの好みや生活スタイル、予算などを考慮しながら、最適な内装プランを提案します。また、カラーコーディネートやテイストの統一感、機能性と美しさのバランスなども重要な要素です。

空間デザイン

一方、空間デザインはより広範囲で包括的なアプローチを取ります。空間デザイナーは、建築の構造自体から考え、内部と外部の両方を含めた全体的な空間の設計を行います。 空間デザインでは、建物の形状や構造、天井の高さ、窓の位置や大きさなど、空間の基本的な骨格を決定する要素から取り組みます。また、内部空間だけでなく、外部との関係性や周囲の環境との調和も考慮に入れます。 例えば、新しいオフィスビルを設計する場合、空間デザイナーは ・建物の外観デザイン ・階のレイアウト ・レベーターや階段の配置 ・自然光の取り入れ方 ・空調システムの設計 など、建物全体の構造と機能を総合的に考えます。 さらに、空間デザインは屋内だけでなく、屋外の空間も対象とします。公園や広場、商業施設の外部空間なども空間デザインの対象です。これらの空間では、人々の動線や視線の流れ、周囲の景観との調和、天候の変化への対応など、多岐にわたる要素を考慮する必要があります。 空間デザイナーは、建築、インテリア、ランドスケープなど、複数の分野にまたがる知識と技術を持ち合わせている必要があります。また、その空間がどのように使われるのか、どのような体験を提供したいのかという、空間の目的やビジョンを常に念頭に置いて設計を行います。 このように、インテリアデザインが主に室内の装飾や家具の配置に焦点を当てているのに対し、空間デザインはより広範囲で包括的なアプローチを取ります。空間デザインは建物の構造から外部環境との関係性まで、空間全体を総合的に捉えてデザインを行うのです。 両者は密接に関連しており、優れた空間を創出するためには、空間デザインとインテリアデザインの両方の視点が必要です。例えば、素晴らしい建築空間があっても、インテリアデザインが適切でなければ、その空間の魅力を十分に引き出すことはできません。逆に、優れたインテリアデザインも、建築空間自体に問題があれば、その効果を発揮することは難しいでしょう。 したがって、多くのプロジェクトでは、空間デザイナーとインテリアデザイナーが協力して作業を進めることが一般的です。両者が緊密に連携することで、建築の構造から細部の装飾まで一貫性のあるデザインを実現し、機能的で美しい空間を創出できるのです。

空間デザインや空間プロデュースに有利な資格

日本デザインプランナー協会(JDP)が認定するインテリアデザイナー資格認定試験の受講もおすすめです。この試験では、家具や照明などのインテリアに関する商品知識の他、販売や技術等に関する幅広い基礎知識が問われます。在宅で受験可能で、合格基準は70%以上の評価となっています。 また、同じく日本デザインプランナー協会(JDP)が認定する空間ディスプレイデザイナー®資格認定試験の受講もおすすめです。この試験では、空間の陳列の基礎・応用、色彩・ヴィジュアルマーチャンダイジング(VMD)の基礎知識・応用などについて出題されます。1級と2級があり、いずれも在宅で受験可能で、合格基準は70%以上の評価となっています。 空間デザインやインテリアデザインに興味がある方は、それぞれの特性を理解した上で、自分の適性や興味に合った分野を選択することが大切です。また、両方の知識を身につけることで、より総合的な視点から空間を捉えることができるようになり、創造の幅も広がるでしょう。

「空間プロデュース」とは?

空間プロデュースとは、どのようなものなのでしょうか。空間プロデュースは、空間全体をトータルでプロデュースし、空間そのものの価値を高めることを意味します。依頼者のイメージや目的をしっかりとくみ取ることにより、それらを具現化していくのです。そのため、空間プロデュースでは細部までこだわって決定していく必要があります。特に商空間の場合、空間プロデュースはマーケティングの要素も含んでいるため、どのような空間にするかはとても重要なことだといえます。空間プロデュースの仕方によって、その事業の売上が大きく左右される可能性も十分にあるといえるでしょう。

空間プロデュースの対象と例

空間プロデュースは、具体的にどのようなものを対象としておこなうのでしょうか。ここでは、空間プロデュースの対象と例について紹介するので、それぞれ確認してみましょう。

住空間

空間プロデュースをおこなう場所としては、住空間があります。住空間というのは、たとえば、マンションや邸宅のことです。また、別荘も住空間として捉えることができるでしょう。住空間の場合、その物件に実際に住む所有者によって、希望はそれぞれ異なります。それぞれの希望についてしっかりとヒアリングをおこない、そのうで理想的な住空間を作り上げることが求められます。

商空間

空間プロデュースの対象としては、商空間もとても重要です。商空間としては、オフィスやショップがあげられます。また、ショールームや屋内外のイベント会場も商空間に含めて考えることが可能です。商空間のプロデュースをおこなう際は、そのビジネスのコンセプトを明確に把握したうえで、どのような空間にするかについてイメージすることが大切です。イメージを実現するために、多方面からのアプローチをおこなっています。ととえば、オフィスであれば経営理念を具現化しているような空間にするのもひとつの方法です。また、業務を効率的に進めることを重視した機能性の高い空間にするというのもよいでしょう。さらに、ショップの場合は動線を考えて設計したり、ほかの店舗にはない個性を取り入れたりすることも大切です。いずれにせよ、小空間のプロデュースをする際は雰囲気作りが重要だといえるでしょう。

公共施設

空間プロデュースは、公共施設に対しておこなうこともあります。たとえば、美術館はすてきな雰囲気に統一されていることが多いですよね。これは、美術館のイメージに合わせて空間をプロデュースしているからこそ実現できていることだといえるでしょう。公共施設の空間プロデュースをおこなうことにより、多くの人にとって過ごしやすく気分のよい場所にすることができます。

リノベーション

空間プロデュースは、リノベーションの場面で実施されることもあります。リノベーションとは、古い建物や部屋に手を加えることで、過ごしやすい環境に整えることです。リノベーションの空間プロデュースにおいては、どのようにすれば新しい環境として使いやすくなるかを重視します。リノベーションにおいても空間プロデュースを取り入れれば、空間の収益性や価値を高めることができるようになります

空間デザインの要素

空間をデザインするときには、いろいろな要素が組み込まれています。その要素は、集客や購買意欲を左右する重要なものです。ここでは、空間デザインにとって重要な4つの要素について見てみましょう。

空間デザインにおいては、形の要素が重要です。形とはすなわち空間そのものを表します。たとえば、地形、天井高などが、空間デザインにおける形に位置付けられます。形の違いによって、その空間の印象や雰囲気は大きく変化するのです。

素材

空間デザインにおいては、素材の要素も重要です。素材は手で触ってみるとその違いが明確になりますが、視覚に対しても「ザラザラしている」「柔らかそう」といった印象を少なからず与えます。そのため、素材の質感が居心地にも大きな影響を与えるのです。よって、たとえ手が触れる場所でなくても、素材の印象はとても重要です。

空間デザインで意外と重要なのは、光です。光はあまり意識していない人が多いですが、光によって生み出される陰影のバランスが空間の印象を大きく左右します。また、空間の中で特に見せたいものに対して証明を当てることで、その空間のメリハリを生み出すことも可能です。部屋全体が明るいほうがいいのか、少し暗めにして落ち着いているほうがいいのかについても、それぞれのイメージによって異なります。

空間デザインでは、色の選び方もとても重要です。色の選び方は、視覚や心理に対する影響が大きいです。配色を工夫すれば、たとえ壁が無くても空間を仕切ることが可能です。そのため、色の選び方によっては、低コストで素敵な空間を演出することもできます。

空間デザインとインテリアデザインの違い

空間デザインは、インテリアデザインと混同されることも多いです。それぞれには、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、空間デザインとインテリアデザインの違いについて見てみましょう。

インテリアデザイン

インテリアデザインの対象となるのは、あくまでも室内におけるデザインです。そして、インテリアデザインの場合、基本的には住空間を手掛けることが多いです。住空間を快適にするためのノウハウをフル活用し、素敵な部屋を作っていきます。

空間デザイン

空間デザインの対象は「空間」であり、その定義は幅広いです。そのため、場所にとらわれず、室内と室外の両方を対象とすることができます。そのため、空間デザインは、美術館などの公共施設やイベントブースなども対象となっています。

空間プロデュースとは用途に合わせて空間をデザインすること

空間プロデュースとは用途に合わせて空間をデザインすること

空間プロデュースを効果的に取り入れることができれば、その空間を用途に合わせた素敵な場所にすることができます。空間プロデュースをおこなうときは、その場所をどのように活用するのか目的をはっきりさせるところから始めることが大切です。そうすれば、空間を思い通りの素敵な雰囲気に仕上げることも難しくはなくなるでしょう。もちろん、それを実現するためには空間プロデュースに関する専門的な知見も必要になります。空間のバランスについてはさまざまな考え方がありますが、基本を理解しておくことはとても大切です。素敵な環境づくりのポイントを理解しておけば、スムーズに空間プロデュースを進めることができるでしょう。空間プロデュースを成功させることができれば、実際にその空間を利用し始めてからも、その空間の利用者にとって心地よい場所を保つことができます。空間プロデュースで素敵な環境を手に入れましょう。

まとめ

空間デザインや空間プロデュースは、アートとサイエンス、感性と論理が融合した魅力的な分野です。これらの仕事に興味を持たれた方は、まずは身の回りの空間を新しい視点で観察してみることから始めてみてはいかがでしょうか。日常の中にある素晴らしいデザインに気づき、改善の余地がある空間を見つけることで、空間デザインや空間プロデュースの奥深さと面白さを実感できるでしょう。これらの分野に携わる専門家には、常に新しい知識や技術を吸収し、創造性を発揮することが求められます。同時に、人々の生活や行動、感情を深く理解し、それらに寄り添った空間を創造する能力も重要です。

通信講座のSARAスクール編集部
心理カウンセラー資格やリンパケアセラピスト等の体系資格、食育資格などを扱うSARAスクール編集部が運営するコラムです。主に女性向けのキャリアアップやスキル習得を目的とした講座が多く、家事や育児と両立しながら学べる環境が整っています。資格取得を目的とした講座も充実しており、仕事や日常生活に活かすことが可能です。
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