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紅茶の茶葉の種類とは?おいしい紅茶の淹れ方

おいしい紅茶を楽しむためには、新鮮な茶葉の使用と最適なブレンドが不可欠です。
しかし、どのようにすれば最高の一杯を淹れることができるのでしょうか?
紅茶にはさまざまな茶葉があり、世界各地でいろいろな種類が栽培されています。それぞれの産地によって味や香りの特徴は異なります。「紅茶を淹れて飲んでみよう」と思っても、茶葉の種類の多さに迷ってしまうかもしれません。なかには少しクセのあるものもあるので、できればあらかじめ代表的な茶葉の味や香りを知っておくとよいでしょう。
紅茶には具体的にどのような種類があるのでしょうか。今回は紅茶の茶葉について、分類方法や種類別の詳しい特徴について紹介します。

紅茶の茶葉の種類にはどんなものがある?

ブレンドの目的とその重要性

紅茶のブレンドは、多様な目的のために行われます。
品質の安定、消費者の好みに合わせた香りや味、色味の調整、さらには国や地域ごとの水質に適応させるためです。

これらの目的を達成することで、紅茶の楽しみ方が広がり、消費者にとって魅力的な商品が提供されます。
ここでは、それぞれの目的とその重要性について詳しく解説します。

品質の安定を目指して

紅茶の品質を安定させることは、消費者に一貫した味わいを提供するために非常に重要です。
品質が一定でないと、消費者の信頼を失うことになりかねません。

品質の安定を目指すためには、いくつかの対策が必要です。

一貫した品質の維持

一貫した品質の維持は、紅茶メーカーにとっての大きな課題です。
これは、異なる産地や季節によって品質が変動する茶葉を使用する際に特に重要です。

厳選された茶葉の使用
最高の品質を維持するためには、厳選された茶葉を使用することが不可欠です。
これにより、毎回同じ高品質の紅茶を消費者に提供できます。

標準化された製造プロセス
製造プロセスを標準化することで、品質のばらつきを最小限に抑えられます。
これは、特に大量生産を行う際に重要になります。

シーズンごとの変動対策

茶葉の品質は季節によって変動するため、これに対する対策も重要です。

季節ごとのブレンド調整
季節によって異なる茶葉の特性を活かし、ブレンドを調整することで品質を一定に保てます。

在庫管理の最適化
適切な在庫管理を行うことで、品質の変動を抑えられます。
例えば、季節ごとの収穫量に応じて在庫を調整するなどです。

消費者の好みに合わせた香り・味・色味の調整

紅茶のブレンドは、消費者の多様な好みに応じて行われます。
香り、味、色味の調整を通じて、消費者にとって魅力的な紅茶を提供できます。

風味の多様化

紅茶の風味を多様化することで、消費者の異なる好みに対応できます。

風味のバリエーション
異なる種類の茶葉をブレンドすることで、様々な風味を楽しめます。
これにより、消費者は自分の好みに合った紅茶を見つけやすくなります。

添加物の使用
一部のブレンドでは、香料や果物のピールなどを加えることで、独自の風味を創り出しています。

色味の調和とその影響

紅茶の色味は、視覚的な満足感を提供し、全体の飲み心地にも影響を与えます。

色味の調整
茶葉の種類やブレンド比率を調整することで、理想的な色味を実現します。
これにより、消費者は紅茶を見た目でも楽しめます。

視覚と味覚のバランス
美しい色味の紅茶は、味覚の期待を高め、全体の飲み心地を向上させます。
消費者は、視覚的な要素も重視するため、色味の調整は重要です。

国や地域ごとの水質への適応

紅茶の味わいは、使用する水の質にも大きく影響されます。
国や地域ごとの水質に合わせたブレンドを行うことで、最適な味わいを引き出せます。

水質の違いと紅茶の相性

水質の違いは、紅茶の抽出結果に大きな影響を与えます。

硬水と軟水
硬水と軟水では、紅茶の抽出において異なる結果が得られます。
硬水では茶葉の成分が抽出されにくく、軟水ではより豊かな風味が引き出されます。

地域ごとの水質特性
各地域の水質に合わせてブレンドを調整することで、その地域に最適な味わいを提供できます。

地域ごとの最適なブレンド手法

地域ごとの水質に応じた最適なブレンド手法を採用することで、紅茶の品質を向上できます。

水質分析とブレンド調整
地域ごとの水質を分析し、それに基づいてブレンドを調整することで、最適な紅茶を提供します。

消費者のフィードバック
地域ごとの消費者のフィードバックを元にブレンドを改良し、さらに満足度を高められます。

これらの対策を通じて、紅茶のブレンドは品質の安定、消費者の好みに合わせた調整、地域ごとの適応を実現し、最適な味わいを提供できます。
紅茶のブレンドの目的とその重要性を理解することで、より深い紅茶の楽しみ方を見つけられるでしょう。

代表的なブレンドの種類と特徴

紅茶には多くのブレンドがあり、それぞれに独自の特徴と歴史があります。
ここでは、特に有名な3つのブレンドについて詳しく解説します。

ロイヤルブレンド

ロイヤルブレンドは、その名前からもわかるように、王室に関連する特別なブレンドです。
この紅茶は、その歴史と風味で広く知られています。

歴史と起源

ロイヤルブレンドの歴史は19世紀後半にさかのぼります。
特にイギリス王室で愛され、上流階級の間で広まりました。

ブレンドは、当時のイギリスの貿易会社がインドと中国から輸入した最高級の茶葉を使って作られました。
ロイヤルブレンドは、紅茶の文化が英国全土に広がる中で、特別な地位を確立しました。

特徴と風味

ロイヤルブレンドの特徴は、その深い味わいとバランスの取れた風味です。
通常、アッサムとセイロンの茶葉を組み合わせて作られ、その結果、力強いコクと芳醇な香りが楽しめます。

アッサム茶葉
しっかりとしたボディとマルティーな風味が特徴。

セイロン茶葉
柑橘系の香りと軽やかな後味を提供。

これらの茶葉が合わさることで、どんなシチュエーションでも楽しめる紅茶が生まれます。

イングリッシュ・ブレックファスト

イングリッシュ・ブレックファストは、朝食に最適な力強い紅茶として知られています。
その名前の通り、イギリスの朝食文化と深く結びついています。

伝統と人気の理由

イングリッシュ・ブレックファストの起源は19世紀にさかのぼります。
当時のイギリスでは、紅茶が日常生活の一部として浸透していました。

特に朝の一杯として、しっかりとした味わいの紅茶が求められていました。

伝統
朝食と共に飲まれることが多く、家庭からカフェまで広く愛されています。

人気の理由
その強い風味と濃い色合いが、ミルクや砂糖との相性も良く、朝の目覚めに最適です。

味わいとその調整方法

イングリッシュ・ブレックファストの味わいは、主にアッサム、セイロン、ケニア茶葉のブレンドにより生まれます。

アッサム茶葉
強いコクとマルティーな風味。

セイロン茶葉
柑橘系の香りと軽やかな後味。

ケニア茶葉
フルボディと強い味わいを提供。

これらの茶葉を調整することで、各家庭やティールーム独自のイングリッシュ・ブレックファストが作られます。
ミルクを加えることでさらにまろやかさが増し、砂糖で甘味を調整できます。

アフタヌーンティー

アフタヌーンティーは、イギリスの伝統的なティータイムにぴったりのブレンドです。
この紅茶は、午後のリラックスした時間を過ごすために作られました。

社交文化と紅茶の関係

アフタヌーンティーの文化は19世紀のヴィクトリア朝時代に始まりました。
当時の貴族社会では、午後に軽食と共に紅茶を楽しむ習慣が広まりました。

起源
1840年代にアンナ・マリア・ラッセル(ベッドフォード公爵夫人)により始められたと言われています。

社交の場
社交の一環として、午後のひとときを楽しむためのイベントとして定着しました。

風味のバランスとその楽しみ方

アフタヌーンティーのブレンドは、軽やかでバランスの取れた風味が特徴です。
これは、午後の軽食やデザートと一緒に楽しむために最適です。

ブレンドの特徴
セイロンやダージリンの茶葉を中心に、軽やかでフローラルな香りを持つ紅茶が選ばれます。

楽しみ方
スコーンやサンドイッチ、ケーキなどの軽食と一緒に提供されることが多く、紅茶の風味がこれらの食べ物と絶妙にマッチします。

これらの代表的な紅茶ブレンドは、それぞれの特徴と歴史を持ち、紅茶文化に深く根付いています。
消費者として、これらの紅茶を楽しむことで、豊かな紅茶の世界をより深く理解できるでしょう。

個人で楽しむブレンドの作り方

紅茶をブレンドすることで、独自の風味と香りを楽しめます。
個人でブレンドを楽しむためには、理想の紅茶のイメージを設定し、茶葉の調整とブレンドを実践することが重要です。

ここでは、初心者向けにおすすめのブレンド方法も紹介します。

理想の紅茶のイメージを設定する

まずは、理想とする紅茶のイメージを設定することが大切です。
風味や香りの選定から始め、イメージに合った茶葉を選びましょう。

目指す風味と香りの選定

紅茶のブレンドを始める前に、どのような風味と香りを目指すかを考えます。
風味には、フルーティー、スモーキー、マルティーなどさまざまな種類があります。

香りもフローラル、シトラス、スパイシーなど多岐にわたります。

フルーティーな風味
フルーツのような甘酸っぱい味わいを持つ紅茶。

スモーキーな風味
燻製のような独特の香りが特徴。

マルティーな風味
大麦のような濃厚な味わいが特徴。

イメージに合った茶葉の選び方

次に、目指す風味と香りに合った茶葉を選びます。
異なる地域の茶葉をブレンドすることで、独自の味わいを創り出せます。

アッサム茶葉
強いコクとマルティーな風味。

ダージリン茶葉
フローラルで繊細な香り。

セイロン茶葉
柑橘系の香りと軽やかな後味。

茶葉の調整とブレンドの実践

理想の紅茶のイメージが固まったら、実際に茶葉を調整し、ブレンドを行います。
ここでは、茶葉の割合とその調整方法、試行錯誤のプロセスについて解説します。

茶葉の割合とその調整

茶葉の割合は、紅茶の味わいに大きな影響を与えます。
異なる種類の茶葉を組み合わせる際には、バランスを考慮してブレンドします。

基本の割合
アッサム50%、ダージリン30%、セイロン20%など。

調整のポイント
味見をしながら、好みに応じて茶葉の割合を調整します。
例えば、もっとフルーティーな味わいが欲しい場合は、ダージリンの割合を増やすと良いでしょう。

試行錯誤のプロセスとその楽しみ

ブレンドは一度で完璧に仕上がるわけではありません。
何度も試行錯誤を重ねることで、理想のブレンドに近づけていきます。

味見の重要性
毎回少量ずつブレンドを作り、味見をして記録を取ります。
どの組み合わせが最も好みに合うかを見極めます。

記録の取り方
使用した茶葉の種類と割合、淹れ方の温度や時間などをノートに記録しておきます。
後から振り返ることで、改良点を見つけやすくなります。

初心者におすすめのブレンド方法

初心者でも簡単に始められるブレンド方法を紹介します。
基本的なブレンドの例や、簡単に始められる手法を学びましょう。

基本的なブレンドの例

初めてブレンドに挑戦する方には、シンプルでわかりやすい基本のブレンドがおすすめです。

ミルクティーブレンド
アッサム70%、セイロン30%。ミルクとの相性が良く、コクのある味わいが特徴。

フルーツティーブレンド
ダージリン50%、セイロン50%。フルーティーで軽やかな風味が楽しめます。

簡単に始められるブレンドの手法

ブレンドの初心者には、以下の手法で簡単に始められる方法を試してみてください。

基本的な手順

茶葉を用意
それぞれの茶葉を購入し、小さな容器に分けておきます。

試験的なブレンド
少量ずつ異なる茶葉を混ぜて試してみます。
例えば、アッサムとダージリンを半々に混ぜるなど。

試飲と記録
淹れた紅茶を試飲し、味わいや香りを記録します。

調整と再試行
味わいが物足りない場合は、茶葉の割合を変えて再度試します。
繰り返し行うことで、理想のブレンドに近づけます。

テイスティングパーティーの開催
友人や家族と一緒にブレンドを試しながら意見を交換するのも楽しい方法です。
様々な意見を参考にすることで、新しい発見があるかもしれません。

紅茶のブレンドは、個人の好みに応じたオリジナルの味を創り出す楽しいプロセスです。
理想の紅茶のイメージを設定し、茶葉の調整と試行錯誤を楽しみながら、独自のブレンドを見つけてください。

初心者でも簡単に始められる方法を試しながら、紅茶の世界を深く楽しみましょう。

おいしい紅茶を淹れるためのコツ

紅茶を美味しく淹れるためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。
ここでは、新鮮な茶葉の使用、茶葉の正確な計量、お湯の温度と抽出時間の最適化について詳しく解説します。

これらのコツを実践することで、毎回最高の一杯を楽しめます。

新鮮な茶葉の使用

紅茶の風味を最大限に引き出すためには、新鮮な茶葉を使用することが不可欠です。
茶葉の鮮度が紅茶の味わいや香りにどのように影響するか、そして最適な保管方法について解説していきます。

茶葉の鮮度と風味の関係

茶葉の鮮度は、紅茶の味わいと香りに直接影響します。
新鮮な茶葉は、豊かな香りと深い味わいを提供しますが、古くなった茶葉は風味が落ち、平坦な味になりがちです。

香りの違い
新鮮な茶葉は、開封した瞬間に芳醇な香りが広がります。
古くなった茶葉は、この香りがほとんど失われています。

味わいの変化
新鮮な茶葉で淹れた紅茶は、口に含んだ瞬間に豊かな味わいが広がります。
一方、古い茶葉は味が薄く、苦味や渋みが強調されることがあります。

最適な保管方法

茶葉の鮮度を保つためには、適切な保管が重要です。
ここでは、茶葉を新鮮に保つための保管方法を紹介します。

密閉容器の使用
茶葉を密閉できる容器に入れ、空気との接触を最小限に抑えることで、酸化を防ぎます。

冷暗所での保管
茶葉は光や熱に弱いため、直射日光が当たらない冷暗所に保管することが推奨されます。

湿度管理
茶葉は湿気を吸いやすいため、乾燥剤を入れるなどして湿度管理を行うことが重要です。

茶葉の正確な計量

美味しい紅茶を淹れるためには、適切な量の茶葉を使用することが重要です。
ここでは、茶葉の量と抽出時間の関係、測定ツールの使い方について解説します。

適切な茶葉の量と抽出時間

紅茶の味わいは、使用する茶葉の量と抽出時間によって大きく変わります。
一般的には、カップ1杯(約240ml)あたりティースプーン1杯(約2g)の茶葉を使用しますが、好みに応じて調整が必要です。

濃い味わい
濃い紅茶を好む場合は、茶葉の量を少し増やし、抽出時間を延ばします。
例えば、ティースプーン1.5杯(約3g)の茶葉を3~5分抽出します。

軽い味わい
軽い紅茶を好む場合は、茶葉の量を少なくし、抽出時間を短くします。
例えば、ティースプーン0.5杯(約1g)の茶葉を1~2分抽出します。

測定ツールとその使い方

正確に茶葉を計量するためには、専用の測定ツールを使用することが便利です。
ここでは、一般的な測定ツールとその使い方を紹介します。

ティースプーン
一般的な家庭で使用されるティースプーンを使って計量します。
正確な計量には、専用のティースプーンがあると便利です。

デジタルスケール
デジタルスケールを使用することで、より正確に茶葉の量を計測できます。
特に、細かい調整が必要な場合に役立ちます。

計量カップ
大量に紅茶を淹れる際には、計量カップを使用して茶葉を計測する方法もあります。

お湯の温度と抽出時間の最適化

紅茶の味わいを最大限に引き出すためには、お湯の温度と抽出時間の管理が欠かせません。
ここでは、温度管理の重要性と抽出時間の調整による味の変化について解説します。

温度管理の重要性

紅茶を淹れる際のお湯の温度は、茶葉の種類によって異なります。
適切な温度で抽出することで、茶葉の持つ風味を最大限に引き出せます。

ブラックティー
90~100℃の高温で抽出することで、豊かなコクと深い味わいを引き出します。

グリーンティー
70~80℃の低温で抽出することで、繊細な香りと爽やかな味わいを楽しめます。

ホワイトティー
60~70℃の低温で抽出することで、柔らかい風味と優雅な香りを引き出します。

抽出時間の調整による味の変化

抽出時間も紅茶の味わいに大きな影響を与えます。抽出時間を調整することで、好みの味わいを楽しめます。

短い抽出時間
1~2分の短い抽出時間で、軽やかで爽やかな味わいの紅茶を楽しめます。

中間の抽出時間
3~4分の抽出時間で、バランスの取れた味わいの紅茶を楽しめます。

長い抽出時間
5分以上の長い抽出時間で、濃厚で深い味わいの紅茶を楽しめます。

美味しい紅茶を淹れるためのコツは、新鮮な茶葉の使用、正確な計量、お湯の温度と抽出時間の最適化にあります。
これらのポイントを押さえることで、毎回最高の一杯を楽しめるでしょう。

紅茶の世界を深く楽しむために、ぜひこれらのコツを実践してみてください。

基本的な紅茶の種類

紅茶の茶葉の種類にはどんなものがある?

紅茶を大別すると、3つの種類に分かれます。それぞれどのような特徴があるのか確認しましょう。

ストレート(原茶)

ストレートは、それぞれの土地で作られた茶葉のことです。ストレート以外に分類される紅茶も、このストレートの紅茶がもとになっています。

フレーバー

フレーバーは紅茶以外の物を使用して香りをつけた茶葉です。紅茶だけでは出せない香りをつけることができます。さまざまな味のフレーバーが楽しまれています。

ブレンド

複数のストレートの茶葉を混ぜて作った紅茶です。代表的なブレンド方法がいくつかありますが、その割合などはブレンドを行う人によってさまざまです。たとえば、各紅茶メーカーがいろいろなブレンドティーを販売していますが、同じブレンドのしかたでもその味わいはメーカーによって微妙に異なります。

「世界三大紅茶」って?

紅茶には「世界三大紅茶」と呼ばれている銘柄があります。それぞれ香りや味が非常に優れており、世界的に高く評価されています。1つ1つみていきましょう。

ダージリン

ダージリンは、インドにあるダージリン地方を原産とする紅茶です。爽やかな味わいが特徴的な紅茶で、「紅茶のシャンパン」とも呼ばれています。紅茶の色は薄い茶色です。紅茶を淹れるときは一般的に沸騰したお湯を使うことが多いですが、ダージリンは例外で、85度前後のお湯でゆっくり時間をかけて抽出するとおいしく淹れられます。ストレートティーとして飲むのがおすすめです。

ウバ

ウバは、スリランカのセイロン島でとれる紅茶です。花のような甘い香りがしますが、少し渋味が強めです。そのため、ミルクティーとして飲むのに適しています。淹れた紅茶はオレンジに近い赤い色になります。

キーマン

キーマンは、中国の安徽省でとれる紅茶です。甘い香りで渋味が少ないのが特徴です。ただし、クセがあるので好き嫌いが分かれる品種でもあります。好みに合えば、ストレートでもミルクティーでもおいしく飲むことができる紅茶です。

ストレート系茶葉の主な種類と特徴

紅茶には、世界各地を原産とするさまざまな種類の茶葉があります。それぞれの茶葉は違った特徴をもっています。紅茶の茶葉を多く生産しているインドやスリランカを中心に、それぞれの茶葉について紹介します。

インドの紅茶

インドは世界の中でも、かなり多くの茶葉を産出している国です。日本でも人気の茶葉が多数そろっています。

*アッサム

アッサムは、北東インドのアッサム平原でとれる紅茶です。甘味が強く、深いコクが楽しめます。味が濃く出るため、ミルクティーとして飲むのに向いています。紅茶の色は濃い茶褐色です。

*ダージリン

ダージリンは、インドにあるダージリン地方で収穫されます。生産期は3~11月と長く、時期によってさまざまな味の違いがみられるのが特徴的です。3~4月は「ファーストフラッシュ」と呼ばれ、フレッシュな花のような香りを楽しめます。5~6月は「セカンドフラッシュ」で、ダージリンの品質がもっとも高いとされる味わいです。そして、10~11月が「オータムナル」といわれており、渋味が強いミルクティーに合う紅茶となります。

スリランカの紅茶

スリランカは茶葉の輸出量が世界一だといわれています。インド同様、人気の高い茶葉を多数産出しています。

*ウバ

ウバがとれるセイロン島の高地は、日中と夜間の温度差が激しいため霧が発生しやすい地域です。ウバが甘くて独特の香りになるのは、この霧に理由があるとされています。カップにウバの紅茶を注ぐと縁に反射する光は、「ゴールデンリング」とも呼ばれています。

*ヌワラエリヤ

ヌワラエリヤは、セイロン島の中でもウバとは反対方向にある場所で生産されています。茶葉は緑がかっていますが、淹れた紅茶の色は淡いオレンジ色です。適度な渋さと花のような香りが楽しめます。ストレートティーとして飲むのに適した紅茶です。

その他の国の紅茶

インドやスリランカの紅茶はとても有名ですが、その他の国でもおいしい紅茶の生産が行われています。

*キーマン

中国で栽培されているキーマンは、生産時期が短いため少量しかとることのできない貴重な紅茶です。お茶の発祥地である中国のお茶というだけあって、古くから世界中の人に好まれてきました。

*ケニア

歴史は浅いですが、ケニアでも紅茶の生産はかなり盛んです。ケニアで紅茶が栽培されるようになったのは、20世紀になってから。紅茶の栽培に適した環境が整っているため、年間を通して質の高い茶葉が作られています。

フレーバー系茶葉の主な種類と特徴

フレーバー系の茶葉にも人気なものが多数あります。ストレート系の茶葉同様、紅茶の定番になっているものもあります。

アールグレイ

アールグレイは、もっとも古い歴史のあるフレーバーティーです。「アール」は伯爵を意味し、「グレイ」は1830年代のイギリス首相であったチャールズ・グレイのことです。なぜ紅茶にイギリス首相の名前がついたのかについては、さまざまなエピソードがあります。アールグレイの原料となる茶葉はキーマンを使用することが多いですが、セイロンなどが使われることもあります。精油などを用いてベルガモットの香りを茶葉に付けています。

アップルティー

アップルティーは、その名のとおり林檎の香りをつけた紅茶です。赤林檎だけでなく、青林檎の香りが付けられたものもあります。ほとんどの場合、香り付けには人工香料を使用しています。

ピーチティー

ピーチティーは、とくに夏にアイスティーとして飲むのが人気の紅茶です。ピーチの甘さがほどよく香ります。香りの付け方にもさまざまあり、熟した色の濃いモモをイメージしている場合もあれば、白桃の爽やかで控えめな甘さを表現している場合もあります。

紅茶の茶葉にはたくさんの種類がある!

紅茶の茶葉にはたくさんの種類がある!

今回はたくさんある紅茶の茶葉の中でも、代表的なものについて紹介しました。少しみてみるだけでもさまざまな種類があることが分かります。自分に合ったお茶を見つけるためには、それぞれを実際に飲んで試してみることも大切です。紅茶の淹れ方は種類によって抽出時間などに違いがありますが、基本的にはどれも同じです。そのため、基本をおさえれば、さまざまな紅茶を自分で淹れて楽しむことができます。フレーバーやブレンドは、同じな名前でもメーカーによって味わいや香りや異なります。さまざまなメーカーのものを比べてみて自分好みのものを見つけるのがおすすめです。ストレートの茶葉を複数用意すれば、自分でオリジナルのブレンドティーを作ることもできます。紅茶はさまざまな楽しみ方ができるので、ぜひ自分で淹れて飲んでみてください。淹れたての紅茶はおいしさで満足させてくれるとともに、心をホッと落ち着かせてくれるはずです。

まとめ

おいしい紅茶を淹れるための基本は、新鮮な茶葉を使用し、適切な計量と温度管理を行うことです。
紅茶のブレンドも重要で、品質の安定、消費者の好みに合わせた調整、地域ごとの水質に適応させることで、理想的な味わいを実現します。代表的なブレンドにはロイヤルブレンド、イングリッシュ・ブレックファスト、アフタヌーンティーがあり、それぞれ独自の特徴と歴史を持ちます。個人でのブレンド作りも楽しみの一つです。

通信講座のSARAスクール編集部
心理カウンセラー資格やリンパケアセラピスト等の体系資格、食育資格などを扱うSARAスクール編集部が運営するコラムです。主に女性向けのキャリアアップやスキル習得を目的とした講座が多く、家事や育児と両立しながら学べる環境が整っています。資格取得を目的とした講座も充実しており、仕事や日常生活に活かすことが可能です。
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