ワインのテイスティング用語を学ぶ:使い方と理解 | 通信講座のSARAスクール資格講座
現在位置
通信教育・通信講座SARAトップ > ドリンク・飲み物の資格取得講座一覧 > ワイン資格取得講座 > ワインのテイスティング用語を学ぶ:使い方と理解

ワインのテイスティング用語を学ぶ:使い方と理解

ワインテイスティングを楽しむ際には、特有の表現や用語を理解することが不可欠です。
これらの用語を知ることで、ワインの複雑な風味や香りを正確に表現し、他の人と共有できます。
ワインについて表現するためには、さまざまな言葉があります。ワインについて語りたいのであれば、ワインに関するさまざまな表現方法を押さえておいたほうがよいでしょう。ワインに関する表現を理解しておけば、ワイン通として一目置かれる存在になることができるかもしれません。
ワインを表現する言葉や使い方としては、どのようなものがあるのでしょうか。ワインについて理解するためにも、ワインに関する表現方法を理解しておきましょう。今回は、ワインを表現する言葉や使い方のポイントについて紹介します。

ワインを表現する言葉や使い方のポイント

ワインテイスティングの基本ガイド

ワインテイスティングは、ワインの魅力を最大限に楽しむための重要な技術です。
適切なテイスティング方法を知ることで、ワインの複雑な風味や香りを深く理解し、選び方や楽しみ方をさらに高められます。

ここでは、テイスティングの基本ガイドとして、ワインの第一印象である「アタック」について詳しく解説します。

テイスティングの「アタック」とは?

テイスティングの「アタック」は、ワインを一口含んだ瞬間に感じる第一印象を指します。
この初期の感覚は、ワインの全体的な評価に大きく影響を与えるため、非常に重要です。

一口含んだ時に感じる第一印象

「アタック」とは、ワインが口の中に入った瞬間に感じる初めての感覚のことです。
この瞬間の印象は、その後のテイスティング体験全体を形作る基礎となります。
アタックは、ワインの酸味、甘み、アルコール感、果実味など、さまざまな要素が複合的に絡み合って感じられます。

例えば、フルーティーな白ワインを一口含むと、最初に新鮮な果物の香りと共に爽やかな酸味を感じることがあります。
逆に、重厚な赤ワインでは、力強いタンニンと豊かな果実味が最初に口の中に広がることが多いです。

この第一印象が、その後のテイスティング体験に対する期待を設定するため、アタックは非常に重要な役割を果たします。

「強い」「弱い」で表現されることが多い

アタックは、その強さやインパクトの度合いで「強い」や「弱い」と表現されることがよくあります。
これは、ワインが口に入った瞬間にどれだけ鮮烈な印象を与えるかを示しています。

強いアタック

強いアタックを持つワインは、口に入った瞬間に強烈な印象を与えます。
これには、高い酸味、強いタンニン、または濃厚な果実味が含まれます。

例えば、カベルネ・ソーヴィニヨンやバローロのような赤ワインは、強いアタックを持つことが多く、その力強い風味が一口目から感じられます。

弱いアタック

弱いアタックを持つワインは、口に入った瞬間に優しく柔らかな印象を与えます。
これは、低い酸味、控えめなタンニン、または繊細な果実味が特徴です。
例えば、ピノ・ノワールやシャルドネのようなワインは、弱いアタックを持つことが多く、その繊細でバランスの取れた風味が穏やかに広がります。

これらの特徴を理解することで、テイスティングの際にワインの第一印象をより正確に評価し、その後の風味や余韻をより深く楽しめるでしょう。

ワインの味を表現する要素

ワインの味を表現するためには、いくつかの基本的な要素を理解することが重要です。
これらの要素は、ワインの全体的な風味とバランスを形成し、テイスティング体験に大きな影響を与えます。

ここでは、甘み、酸味、渋み、ボディ、余韻の5つの主要な要素について詳しく解説していきます。

甘み

甘みは、ワインの味わいにおいて最も基本的な要素の一つです。
ワインに含まれる糖分の量が甘みを決定し、ワインのスタイルやタイプによって異なります。

甘みの役割

甘みは、ワインの全体的なバランスに重要な役割を果たします。
甘口ワインは、デザートや辛い料理との相性が良く、食事の最後を締めくくるのに最適です。

また、甘みはワインのアルコール度数や酸味を和らげる効果もあります。

甘みの評価

甘みを評価する際には、口に含んだ時の初めの印象が重要です。甘さが強いと感じる場合、それはワインに含まれる残留糖分が多いことを示しています。
例えば、モスカートやリースリングのような甘口ワインは、明確な甘みを持ち、デザートワインとして人気です。

酸味

酸味は、ワインの爽やかさと活力を決定する重要な要素です。
酸味があることで、ワインは新鮮で軽やかな印象を与えます。

酸味の役割

酸味は、ワインの味わいを引き締め、他の風味を強調する役割を果たします。
特に白ワインやロゼワインにおいて、酸味は重要な要素です。

酸味が少ないとワインは平坦に感じられ、逆に酸味が強すぎると鋭く感じられます。

酸味の評価

酸味を評価する際には、口に含んだ瞬間の鋭さや爽快感を感じることがポイントです。
例えば、ソーヴィニヨン・ブランやシャルドネなどの白ワインは、鮮やかな酸味が特徴で、魚料理や軽いサラダとの相性が抜群です。

渋み

渋みは、ワインの深みと複雑さを加える要素であり、特に赤ワインにおいて顕著です。
渋みの元となるのは、主に葡萄の皮や種子から抽出されるタンニンです。

渋みの役割

渋みは、ワインの構造を強化し、長期熟成を可能にします。
タンニンは口の中で収縮感を引き起こし、ワインに骨格を与えます。

この要素は特に赤ワインにおいて重要であり、ステーキや濃厚な料理との相性が良いです。

渋みの評価

渋みを評価する際には、口の中での収縮感やドライな印象を感じることがポイントです。
例えば、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロなどの赤ワインは、豊かなタンニンが特徴で、しっかりとした渋みを持ちます。

ボディ

ボディは、ワインの重量感やコクを表す要素であり、ワインの全体的な飲み応えを決定します。
ボディはライト、ミディアム、フルの三つに分類されます。

ボディの役割

ボディは、ワインの味わいの深さと複雑さを表現するための重要な要素です。
軽いボディのワインは爽やかで飲みやすく、重いボディのワインは濃厚で力強い印象を与えます。

料理とのペアリングにおいても、ボディのバランスは重要です。

ボディの評価

ボディを評価する際には、ワインが口の中でどれだけの存在感を持つかを感じることがポイントです。
例えば、ピノ・ノワールは軽いボディの赤ワインで、フルーティーで柔らかな味わいが特徴です。

一方、シラーやカベルネ・ソーヴィニヨンはフルボディで、しっかりとした飲み応えがあります。

余韻

余韻は、ワインを飲み込んだ後に残る味わいの持続時間を表します。
余韻が長いワインは、飲み終えた後も豊かな風味が続きます。

余韻の役割

余韻は、ワインの品質と複雑さを評価するための重要な指標です。
余韻が長いワインは、高品質であることが多く、ワインの深みとバランスを示します。

余韻が短いと、ワインがすぐに消えてしまい、印象が薄くなります。

余韻の評価

余韻を評価する際には、ワインを飲み込んだ後の風味がどれだけ持続するかを感じることがポイントです。
例えば、シャルドネやボルドーの赤ワインは、長い余韻を持つことで知られています。

これにより、ワインの複雑な味わいがより長く楽しめます。

以上のように、ワインの味わいを構成する各要素を理解することで、テイスティングの際により詳細で正確な評価が可能になります。

次回のワイン選びやテイスティングの際には、これらの要素に注目してみてください。
それぞれのワインが持つ独自の魅力を最大限に引き出せるでしょう。

ワインの特徴を捉えるポイント

ワインテイスティングでは、ワインの特徴を正確に捉えることが重要です。
これは、外観、香り、味わい、バランスの4つの要素を詳細に評価することで可能になります。

ここでは、これらの要素について詳しく解説します。

外観

ワインの外観は、その品質や状態を判断するための重要な要素です。
色合いや透明度、粘性などを観察することで、ワインの年齢や品種、製造方法についての手がかりを得られます。

色合い

ワインの色は、葡萄の品種やワインの年齢を反映します。
赤ワインの場合、若いワインは鮮やかなルビー色をしており、熟成が進むとともに色が濃くなり、ガーネットや茶色がかった色になります。

一方、白ワインは若いうちは淡いレモン色から緑がかった色をしており、熟成が進むとゴールデンイエローやアンバー色に変わります。

透明度

ワインの透明度は、その清澄度や製造過程における管理の質を示します。
透明で輝きがあるワインは、清澄度が高く、製造過程が丁寧に管理されていることを示しています。

逆に、曇りや沈殿物が見られる場合は、何らかの問題がある可能性があります。

粘性

ワインの粘性は、グラスの内側にワインが残る「脚」や「涙」と呼ばれる部分を観察することで確認できます。
粘性が高いワインはアルコール度数や残糖分が高いことを示し、口当たりが重く、リッチな風味を持っていることが多いです。

香り

ワインの香りは、その複雑さや品質を評価するための重要な要素です。
香りを嗅ぐことで、ワインのフレーバープロファイルを理解し、楽しめます。

アロマの層

ワインの香りは、一次アロマ、二次アロマ、三次アロマの3層に分けられます。
一次アロマは葡萄自体の香りを反映し、果実や花、ハーブなどの香りが含まれます。

二次アロマは発酵過程で生じる香りで、酵母や乳酸菌によるバターやヨーグルトの香りが含まれます。
三次アロマは熟成によって生じる香りで、オーク樽やボトル内での変化による香りが特徴です。

香りの強さと複雑さ

香りの強さは、ワインの品質を評価するための重要な指標です。
強い香りを持つワインは、一般的に高品質であり、複雑なフレーバープロファイルを持っています。

香りの複雑さは、多様な香りがバランスよく調和しているかどうかで評価されます。

味わい

ワインの味わいは、実際に口に含んだときの印象や風味のバランスを評価するための重要な要素です。
味わいは、甘み、酸味、渋み、ボディ、余韻の5つの要素で構成されています。

甘み

甘みは、ワインに含まれる糖分の量を反映します。
甘口ワインはデザートワインとして楽しまれることが多く、辛口ワインは食事と合わせて楽しむことが一般的です。

酸味

酸味は、ワインの爽やかさとバランスを決定する要素です。
酸味が適度にあるワインは、料理との相性が良く、口の中をリフレッシュさせる効果があります。

渋み

渋みは、主に赤ワインに含まれるタンニンによってもたらされます。
渋みが強いワインは、熟成によってまろやかになることが多く、肉料理との相性が良いです。

ボディ

ボディは、ワインの重さやコクを表す要素です。
軽いボディのワインは爽やかで飲みやすく、重いボディのワインは濃厚で力強い印象を与えます。

余韻

余韻は、ワインを飲み込んだ後に残る味わいの持続時間を示します。
余韻が長いワインは、高品質であることが多く、飲み終えた後も豊かな風味が続きます。

バランス

ワインのバランスは、各要素が調和しているかどうかを評価するための重要な要素です。
バランスの取れたワインは、甘み、酸味、渋み、ボディ、余韻が適度に調和しており、飲み心地が良いです。

全体の調和

ワインのバランスを評価する際には、全体の調和を感じることが重要です。
各要素が過度に強調されることなく、調和しているワインは、高品質であり、飲み手に心地よい印象を与えます。

バランスの評価

バランスの評価には、各要素がどの程度調和しているかを感じることがポイントです。
例えば、酸味が強すぎると鋭い印象を与え、甘みが強すぎると重く感じられます。

各要素がバランス良く調和しているワインは、長い余韻と豊かな風味を持ち、飲み手に深い満足感を提供します。
これらのポイントを理解し、ワインテイスティングに取り入れることで、ワインの魅力を最大限に引き出せるでしょう。

ワインテイスティングの技術を磨くことで、より深いワインの世界を楽しめます。

テイスティング用語とその意味

ワインテイスティングの際には、さまざまな用語が使用されます。
これらの用語を理解することで、ワインの特徴をより正確に表現し、他の人と共有できます。

ここでは、ワインテイスティングでよく使われる用語とその意味について詳しく解説します。

青い(グリーン)

「青い」または「グリーン」という表現は、ワインの香りや味わいに未熟な要素があることを示しています。
これは、葡萄が完全に熟成する前に収穫された場合や、特定の品種の特徴を表すことがあります。

青いニュアンスの特徴

青いニュアンスは、ピーマンや草、ハーブのような香りや味わいとして現れます。
これらの特徴は特にカベルネ・ソーヴィニヨンやソーヴィニヨン・ブランなどの品種に多く見られます。

青いワインの例

例えば、カベルネ・ソーヴィニヨンの若いワインは、青いピーマンやグリーンハーブの香りが強く感じられることがよくあります。
これは、葡萄が完全に熟成する前に収穫された場合や、冷涼な気候で栽培された場合に特に顕著です。

シルクのような

「シルクのような」という表現は、ワインの口当たりが非常に滑らかで、舌触りが柔らかいことを示しています。
この表現は、特に赤ワインのタンニンがよく熟成している場合に使われます。

シルクのようなニュアンスの特徴

シルクのような口当たりは、タンニンが柔らかく、酸味と果実味がバランスよく調和しているワインに見られます。
このようなワインは、飲み心地が非常に良く、長く続く余韻を持っています。

シルクのようなワインの例

例えば、ボルドーの熟成したメルロ主体のワインや、カリフォルニアのピノ・ノワールは、シルクのような滑らかな口当たりが特徴です。
これらのワインは、タンニンがしっかりと丸みを帯び、非常にエレガントな風味を持っています。

握力のある(グリップ)

「握力のある」または「グリップがある」という表現は、ワインのストラクチャーがしっかりしており、口の中で強い存在感を持つことを示しています。
これは、主にタンニンの力強さや酸味のバランスによって決まります。

グリップのあるニュアンスの特徴

グリップのあるワインは、口の中でしっかりとしたストラクチャーを感じさせ、長く続く余韻を持っています。
タンニンが強く、酸味がしっかりしているため、飲み応えのあるワインです。

グリップのあるワインの例

例えば、ナパバレーのカベルネ・ソーヴィニヨンや、バローロのネッビオーロは、非常に力強いタンニンと酸味を持ち、握力のあるワインとして評価されます。
これらのワインは、しっかりとした食事と合わせるとその真価を発揮します。

温かい

「温かい」という表現は、ワインのアルコール感が強く、飲んだときに体を温めるような感覚を与えることを示しています。
この表現は、特にアルコール度数が高いワインに使われます。

温かいニュアンスの特徴

温かいワインは、飲んだときにアルコールの熱さを感じさせ、口の中や喉に温かさを残します。
これにより、ワイン全体が力強く、リッチな印象を与えます。

温かいワインの例

例えば、オーストラリアのシラーズやカリフォルニアのジンファンデルは、アルコール度数が高く、温かい印象を持つワインです。
これらのワインは、濃厚な味わいと豊かな果実味が特徴で、飲み応えがあります。

味が薄い

「味が薄い」という表現は、ワインの風味が淡く、存在感が弱いことを示しています。
これは、葡萄の品質やワインの製造過程に問題がある場合に見られることがあります。

味が薄いニュアンスの特徴

味が薄いワインは、果実味や酸味、タンニンのバランスが取れていないため、飲んだときに物足りなさを感じます。
このようなワインは、風味が弱く、印象に残りにくいです。

味が薄いワインの例

例えば、低品質のテーブルワインや、過剰にフィルタリングされたワインは、味が薄くなりがちです。
これらのワインは、特別な風味や複雑さが欠けていることが多いです。

生き生きした

「生き生きした」という表現は、ワインの風味が鮮やかで、活力に満ちていることを示しています。
これは、特に酸味がしっかりしている白ワインや若いワインに使われます。

生き生きしたニュアンスの特徴

生き生きしたワインは、酸味がフレッシュで、果実味が豊かです。
このようなワインは、口の中で弾けるような爽やかさを感じさせ、非常に飲みやすいです。

生き生きしたワインの例

例えば、ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランや、アルザスのリースリングは、生き生きした酸味と果実味が特徴です。
これらのワインは、暑い日に冷やして飲むと非常に爽快です。

おとなしい

「おとなしい」という表現は、ワインの風味が控えめで、目立たないことを示しています。
これは、特に熟成が進んだワインや、繊細な風味を持つワインに使われます。

おとなしいニュアンスの特徴

おとなしいワインは、風味が控えめで、全体的にバランスが取れています。
このようなワインは、派手さはないものの、穏やかで落ち着いた印象を与えます。

おとなしいワインの例

例えば、熟成したブルゴーニュのピノ・ノワールや、ロワールのミュスカデは、おとなしい風味が特徴です。
これらのワインは、微妙なニュアンスを楽しむことができ、食事との相性も抜群です。

フィニッシュ

「フィニッシュ」という表現は、ワインを飲み込んだ後に残る味わいのことを指します。
フィニッシュの長さや質は、ワインの品質を評価する重要な要素です。

フィニッシュの特徴

フィニッシュが長いワインは、飲み込んだ後も風味が持続し、口の中に豊かな余韻を残します。
短いフィニッシュのワインは、飲み終えた瞬間に風味が消えてしまうことが多いです。

フィニッシュのワインの例

例えば、上質なボルドーやブルゴーニュのワインは、長く持続するフィニッシュが特徴です。
これらのワインは、飲み終えた後も口の中に豊かな風味を残し、深い満足感を提供します。

これらのテイスティング用語を理解し、実際のテイスティングで活用することで、ワインの評価や楽しみ方が一層深まることでしょう。
ワインテイスティングの技術を磨きながら、自分自身の味覚を研ぎ澄ませ、より豊かなワイン体験を楽しんでください。

テイスティングの「アタック」とは?

ワインのテイスティングをするときは、「アタック」という言葉がよく使われます。これは具体的にはどのような意味なのでしょうか。アタックの意味について確認してみましょう。

一口含んだ時に感じる第一印象

アタックとは、味わいの第一印象のことを言います。ワインを口に含んですぐに感じることなので、ワインのそのもののイメージを作る大きな要因となることが多いです。テイスティングするときはアタックをしっかりと感じることが大切だといえるでしょう。

「強い」「弱い」で表現されることが多い

アタックは「強い」「弱い」といった言い方で表されることが多いです。そのほかにも「フレッシュな」や「落ち着いた」といった表現がされることもあります。

ワインの味を表現する味わいの要素

ワインの味には、そもそもどのような要素が含まれているのでしょうか。ワインの味をしっかりと理解するには、どのような味の要素があるのかあらかじめ意識しておくことが大切です。ワインの基礎的な味の要素について紹介します。

甘み

ワインには、果実由来の甘みがあります。ブドウの種類によってその甘みには違いがあり、甘口や辛口などと表現されています。甘みはワインの印象を決める重要な部分です。一般的なワインは辛口であることが多く、それを基準にして甘みを判断します。

酸味

ワインの味を語るなら、酸味の具合も確かめる必要があります。「さわやかな酸味」「おだやかな酸味」など形容詞がつけられて表現されることが多いです。甘口ワインであってもほどよい酸味が加わることで、深い味わいを楽しむことができます。

渋み

ワインのなかには渋みが強く出ているものもあります。おいしいワインを見極めるためには、ワインの渋みについても理解しておいたほうがよいでしょう。渋みには苦味も含まれており、ほどよい苦味があるとワインに心地よさが出ることもあります。

ボディ

ボディとは、ワインのコクや重みを表現する言葉です。アルコール分とエキスの尺度により決定されます。ライトボディ、ミディアムボディ、フルボディなど、口に含んだ時の印象によってさまざまな分類がされています。分かりやすくいうと、飲んだ時に重い印象がするワインがフルボディ、軽い感じがするワインはライトボディです。

余韻

ワインの余韻とは、飲んだときに鼻や口のなかに残る風味の持続性のことをさします。良質なワインであればあるほど、余韻が長くなるといわれています。おいしいワインを選ぶなら、余韻についてもチェックしておいた方がよいでしょう。

表現のポイント

ワインについて表現するときは、さまざまなポイントを押さえておく必要があります。それぞれの表現について、ポイントを紹介します。

ワインの外観

ワインには外観についてもさまざまな表現方法があります。色や発泡具合などは、それぞれのワインを語るうえでの重要な要素です。たとえば、「鮮やかルビー」といった表現をすれば、言葉だけでもワインの素敵な印象を感じることができるでしょう。

香り

ワインは香りの表現方法もさまざまです。たとえば、「フレッシュ」「灼かれた」など、香りからワインの印象をあらわすのにぴったりな言葉がたくさんあります。感覚的なところも大きいので、多くの人が連想しやすい言葉で香りを表現する必要があります。

味わい

ワインの味わいは、それぞれのワインによって多種多様です。甘口で酸味も弱いワインと甘口で酸味が強いワインであれば、味の印象は当然に異なるでしょう。味わいはワインのもっとも重要な部分でもあるため、しっかりと表現できる言葉を選ぶことが大切です。

バランス

ワインのバランスとは、甘みや酸味、アルコール分、渋みなどさまざまな要素についての関係を示します。どれかが極端に突出していると、ワインとしてのバランスも崩れてしまうでしょう。ワインは熟成していくうちにバランスが変わることも多いので、しっかり飲んで確認したい部分です。

テイスティング用語と意味

ワインのテイスティング用語には、さまざまなものがあります。これらを覚えておけば、ワイン通として認めてもらえるかもしれません。テイスティング用語とそれぞれの意味について紹介します。

青い(グリーン)

ワインについて「青い」「グリーン」という言い方をするときは、生に近く未熟な酸味を指しています。口に含むと唾液が出るような酸っぱさのことです。

シルクのような

ワインは舌触りについてなめらかさを表す表現として、「シルクのような」という言い方をすることがあります。渋みが程よいワインは舌触りがよいものが多いです。

握力のある(グリップ)

ワインの成分がしっかりとしており、力強さを感じさせる場合、「握力のある」「グリップ」といった表現をすることもあります。好みがわかれる部分です。

温かい

ワインについて「温かい」というときは、ワインの柔らかさや滑らかさを表現しています。特に、ローヌ地方のような暖かい地方のワインがもっている性質です。

味が薄い

味が薄いワインとはなんとなく味が感じにくく、特徴のないワインのことをいいます。腰の抜けた印象で、あまりおいしくないワインです。

生き生きした

「生き生きした」ワインとは、新鮮で若いワインのことをいいます。また、色や香りのよいビンテージワインについても、「生き生きとした」と表現することも多いです。

おとなしい

穏やかで飲みやすいワインのことは「おとなしい」と表現されることもあります。ただし、これは誉め言葉ではなく、特徴が少ないという意味で用いられることが多いです。おいしくないわけではないですが、少し物足りないというイメージが込められています。

フィニッシュ

飲み終わったときの味を示すのが「フィニッシュ」です。口に残った味の印象から判断します。

ワインのテイスティングの表現を理解しよう

ワインのテイスティングの表現を理解しよう

ワインについて語りたいなら、表現方法や言葉をしっかりと押さえておきましょう。ワイン通が使う言葉を理解していれば、ワインについて話すときもさまざまなことを理解するのに役立ちます。そうなれば、ワインについての知識も増やせるため、さらにワインのことを知ることができるはずです。また、自分自身がワインについて語るときも、より幅広い表現ができるようになるでしょう。ワインの表現方法は、人にワインの感想や好みを伝えるときにも有効です。そのため、ワインを注文するときにも、自分が求める味の雰囲気を伝えやすくなり、おいしいワインに出会える可能性が高まること間違いなしでしょう。この機会にワインの表現方法をしっかりと身につけて、ワインとより深く付き合っていけるようにしましょう。

まとめ

ワインテイスティングは、ワインの魅力を最大限に楽しむために欠かせない技術です。
当記事では、テイスティングの「アタック」を始め、甘み、酸味、渋み、ボディ、余韻といった要素がワインの評価にどのように影響するかを解説しました。

さらに、外観、香り、味わい、バランスといった特徴を正確に捉える方法や、よく使われるテイスティング用語についても詳しく説明しています。
これらの知識を活用して、ワインテイスティングをより深く楽しみましょう。

通信講座のSARAスクール編集部
心理カウンセラー資格やリンパケアセラピスト等の体系資格、食育資格などを扱うSARAスクール編集部が運営するコラムです。主に女性向けのキャリアアップやスキル習得を目的とした講座が多く、家事や育児と両立しながら学べる環境が整っています。資格取得を目的とした講座も充実しており、仕事や日常生活に活かすことが可能です。
通信講座のSARAスクール編集部