介護事務資格は、介護サービス事業所などで事務をするときに、役立つ資格です。
通常の受付業務のほかに、介護報酬請求業務(レセプト作成)や介護に関する手続きも行い、介護保険に関する専門知識が必要です。
ですが、介護事務資格は国家資格ではなく民間資格のため、多くの団体が資格試験を行っています。
ここでは、9種類の介護事務資格をご紹介しますが、いずれの資格も合格率は高く、比較的取得しやすいのが特徴です。
介護事務の平均年収はそこまで高くはありませんが、今後の高齢化社会を考えると企業から求められる資格であるため、全国各地で
安定的に就職先を確保しやすくなるでしょう。
介護事務資格は、事務系の資格を検討しており、かつ比較的簡単に取得したい方におすすめの資格です。
介護事務は、資格がなくても働ける仕事です。
それでも、あえて介護事務資格を取る方が多いのは、以下のメリットがあるからです。
介護事務資格では、「介護保険制度のしくみ」「給付管理業務」「介護報酬の算定」「レセプトの書き方」「支給限度額」「介護職の基本」などを学びます。
無資格・未経験で介護事務の就職活動を行うより、介護事務資格があることで多少有利になることもあります。
また、ハードな介護職から介護事務職へ転身するときにも、介護事務講座を受講しているとスムーズに働くことができます。
そして、仕事面だけでなくプライベートでも、介護事務資格を取得していると役立ちます。
例えば、介護保険制度について知識があると、家族が介護保険を利用するときに活かせます。
知識を増やしたいときには、「SARAスクールジャパン」のような通信教育が便利です。
介護事務資格は、ビジネスだけでなくプライベートでも役立つ資格ですが、ビジネスでは以下のフィールドにおいて活躍できます。
介護事務員は、介護サービスに関する事務全般を行います。
主に、窓口業務・サポート業務・請求業務です。
介護サービスの事務業務 | 内容 |
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窓口業務 | サービス提供事業所との連絡業務、利用者と家族へのサービス案内や入所手続きなど |
サポート業務 | ケアマネジャーの仕事や施設・事業所運営のサポートなど |
請求業務 | 介護サービス費用のうち、1~2割を利用者に、それ以外の8~9割を地方自治体に請求など |
事業所によっては、介護事務員と介護職員を兼任する場合もあるため、面接時に仕事内容を確認しておくと安心です。
介護事務の平均年収は、約294万円です。
月給で換算すると、25万円ほどになります。
アルバイト・パートの平均時給は997円、派遣社員の平均時給は1,262円です。
地域や職場の規模・経験の有無などによっても差があるため、一概には言えませんが、介護事務の給与水準はあまり高くはありません。
ですが、介護施設の運営には、事務業務があります。
介護事務資格を持っておくと、全国各地の介護施設等で、安定的に就職先を確保しやすいです。
就職のため介護事務資格を勉強しておきたいと思ったら、「SARAスクールジャパン」はいかがでしょうか。
介護事務資格は、複数あります。
ここでは、上記9種類の介護事務資格の、内容や合格率を見ていきます。
介護事務管理士は、技能認定振興協会(JSMA)が行っており、合格率は50%ほどです。
介護事務管理士は、介護に必要な費用の請求をしたり、ケアマネジャーの業務をサポートしたりします。
「介護給付費明細書を作成するために必要な知識」が実技試験で問われますので、ケアプランの内容をきちんと理解し、正確に介護報酬を計算する知識とスキルを身につけることができます。
受験資格 | 問わない |
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出題範囲およびガイドライン | 実技試験(介護給付費明細書)・学科試験(法規、介護請求事務) |
試験日時 | 奇数月の第4土曜日翌日(日曜日) |
試験地 | 在宅試験 |
受験料 | 6,500円(税込) |
実技試験は、介護給付費明細書の点検1枚・作成3枚です。
学科試験は、法規(介護保険制度・介護報酬の請求についての知識)と介護請求事務(介護給付費単位数の算定・介護給付費明細書の作成・介護用語についての知識)についての問題10問を、マークシートの択一式で解答します。
実技試験は、問題ごとに持点を決め、正解の得点合計により判定します。
ただし、いずれか1問の得点が60%未満の場合は不合格となりますので、3問のいずれも60%以上の得点で、かつ3問の得点合計が約85%以上に達する必要があります。
学科試験は100点満点中、約85点以上で合格です。
ケアクラーク技能認定試験は、日本医療教育財団が行っており、合格率は60%~70%程度です。
介護事務従事者が知っておきたい「社会福祉制度」や「介護報酬請求事務」などに関する知識と技能を学び、その職業能力の向上と社会的経済的地位の向上に資することを、目的としています。
受験資格 | 問わない |
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出題範囲およびガイドライン | 学科試験(介護事務知識)・実技試験(介護報酬請求事務/介護給付費明細書作成) |
試験日時 | 年3回(5月、9月、1月) |
受験料 | 6,900円(税込) |
介護事務士は全国医療福祉教育協会認定資格となっており、通信教育講座を受講し、添削課題5回(実力診断テスト全4回+修了認定試験1回)を一定の成績で終了すると、取得できます。
合格するまで何度でも再提出可能となっており、がんばる方は100%資格の取得ができます。
介護事務士は、保険制度の理解や、介護保険請求事務の学習を行います。
単純に、介護給付明細書(レセプト)の作成手順を知るだけでなく、パソコンでより現場に近い学習ができます。
受験資格 | 通信教育講座を受講 |
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出題範囲およびガイドライン | 介護保険制度、介護報酬について、介護報酬請求事務ソフトの操作方法 |
受験料 | 通信教育講座(税込35,000円)、「介護事務士」申請料(3,000円) |
介護報酬の請求は、データ形式での提出です。
そのため、介護事務のコンピュータ導入率は100%です。
そこで、通信教育で介護報酬請求事務ソフトの操作方法を学んでおくと、実践でも役立ちます。
介護保険事務管理士は、内閣府認可(財)日本病院管理教育協会が認定しています。
財団が指定する教育指定校に通学し、介護事務に必要な科目を履修して、資格認定試験に合格後に認定申請を行うと、資格取得となります。
介護保険事務管理士では、介護保険制度論・介護報酬算定実務を学習します。
受験資格 | 教育指定校において必要な科目を履修した者 |
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出題範囲およびガイドライン | 介護保険制度論・介護報酬算定実務 |
教育指定校は、専門学校や短期大学です。
そのため、資格取得までに時間がかかったり、費用が高額になったりします。
専門学校や短期大学で、「他の資格も一緒に取りたい」「じっくり学びたい」方なら、介護保険事務管理士も選択肢の一つです。
介護報酬請求事務技能検定は、日本医療事務協会が主催しています。
合格率は74.7%(2019年度実績)となっており、試験難易度は低めです。
介護報酬請求事務検定では、介護報酬請求を行うために必要な知識やスキルを審査します。
介護事務員として知識を身につけ、ケアマネジャーの作成書類を理解してサポートができるようになったり、利用者からの相談対応、費用等の疑問へ応えることができたりします。
受験資格 | 協会認定の介護事務講座修了者、受験申請のあった高校・専門学校・短期大学・大学・一般受験申込者 |
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出題範囲およびガイドライン | 介護保険制度、給付管理業務、介護報酬、居宅サービス、居宅介護支援等 |
試験日時 | 偶数月第3日曜日 |
試験地 | 開催月によって異なる |
受験料 | 6,600円(税込) |
試験内容は、学科試験(正誤問題25問)、実技試験2題です。
合格基準は、問題の総得点の70%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点者です。
教材・資料の持ち込み・閲覧が可能となっており、どこに何が書かれているのか事前に把握しておくと、答えやすいです。
介護保険事務士は、つしま医療福祉研究財団(旧老齢健康科学研究財団)が認定しています。
介護事務資格の中でも、実務にこだわった資格です。
介護給付費請求事務や給付管理に関する事務を、しっかり理解して仕事に活かせるよう、勉強します。
受験資格 | 団体の指定する学校での介護保険事務士関連の科目を修了している者 |
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出題範囲およびガイドライン | 学科試験(介護保険制度全般)、実技試験(介護給付費請求) |
試験日時 | 講座終了後、講座実施施設が指定する期日 |
試験地 | 認定校において受験 |
認定試験で合格基準(学科・実務合計60点以上)に達しなかった場合、再試験・再々試験を受験できます。
団体の指定する学校には、大学や短期大学・専門学校など、一般的な商業や介護関係の学校があります。
介護保険事務士も介護保険事務管理士と同じように、学校で学び試験を受けるため、資格取得までに時間や費用がかかります。
介護情報実務能力認定試験は、医療福祉情報実務能力協会が行っています。
合格率50~70%の試験ですが、団体受験のみの受付となり、取得するには、医療福祉情報実務能力協会の教育指定校へ通う必要があります。
受験資格 | 問わない |
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出題範囲およびガイドライン | 学科(介護保険法および関連法規・介護保険制度・介護報酬の請求)、介護給付明細書作成 |
受験料 | 7,700円(税込) |
介護情報実務能力認定試験は、医療福祉情報実務能力協会の教育指定校の団体受験のみとなりますので、試験日時や試験地は指定校次第です。
ここまで9種類の介護事務資格を見てきて、短大・専門学校等の学校に通わなければ取得できないものもあれば、講座を受講すると取得できるものもあることが分かりました。
学校に通わずに取得したい場合は、「介護事務管理士」「ケアクラーク」「介護事務士」「介護報酬請求事務」「介護事務資格」等を選びましょう。
また短大・専門学校などの学校ではなく、講座のスクールに通う受講方法もあれば、通信教育で学べます。
介護事務資格を取得しようと思ったら、まずはどの講座を受講するのかを決めましょう。
ここまで見てきた9種類の介護事務資格を見ると分かる通り、どの資格も内容は大差ありません。
介護保険制度・介護報酬請求事務についての知識と、介護給付費明細書作成のスキル取得です。
介護事務資格はどの講座も合格率が高く、取得しやすい資格です。
通信教育でどこにしようか迷う場合は、「SARAスクールジャパン」で学んでみてはいかがでしょうか。
「SARAスクールジャパン」では、介護に関する知識がなく初めて勉強する方でも、分かりやすく学べるようなカリキュラムになっています。
学習時間は、一日たったの30分です。
しばらく勉強から離れていた方でも、一日30分なら無理なく始められます。
分からないところは、何度でもメールで質問できるため、通信教育でも安心して学習を進めることができます。
短期間で確実に介護事務の資格を取得しようと思ったら、サポートを受けながらマイペースに学べる、「SARAスクールジャパン」のような通信教育がおすすめです。
介護事務資格は合格率が高く、通信教育の場合は在宅受験も可能で、会場受験の場合もテキストや資料の持ち込みが可能となっています。
暗記するより理解することが大事なため、効率よく学ぶと、最短1か月で資格取得が可能です。
「SARAスクールジャパン」のような、資格取得に特化した通信教育講座で、ポイントを押さえた勉強はいかがでしょうか。