親子関係の悩みはどう改善する?原因や方法を紹介
記事更新日:2024年6月11日親子関係は、それぞれの親子によって大きく異なります。そして、親子の間に生じる悩みもさまざまです。親子関係に問題が生じている場合、具体的にどのような原因があるのでしょうか。また、そういった原因を解決するにはどういった方法をとればいいのか分からないという人も多いはずです。親子関係を改善するにはしっかりと原因を突き止めて、問題に効果的なアプローチをすることが大切になります。今回は、親子関係の悩みの改善方法について詳しく紹介していきます。
目次
親子関係で発生しやすい悩み
親子関係においてはどのような悩みが発生しやすいのでしょうか。親子関係で発生する悩みとしては、いろいろなものがあります。まずは、親子の間で発生しやすい悩みの種類について紹介します。
理解できない
親子関係の悩みで多いのが、親が子の気持ちや状況を理解できていないことがあげられます。たとえば、子どもが何を考えているか分らないというケースがあります。また、子どもの学校のことや友達との関係が分からないというパターンもあります。
コミュニケーションがとれない
親子間では、コミュニケーションがうまくとれていないケースがあります。普段から親子の会話が少ないという悩みです。これは、親が共働きでじっくり子どもと話す時間がないという要因があることが多いです。
反抗期
子どもには反抗期があり、この時期になるとどうしても親子関係はこじれやすくなります。反抗期は子どもの成長の証であり、喜ぶべきことですが、それを受け入れられない親も少なくありません。
親子関係がうまくいかない原因は?
では、親子関係がうまくいかない原因はどこにあるのでしょうか。親子関係がうまくいかない原因は、いろいろなものがあります。親子によっても、原因は違う場合があるので要注意です。ここでは、親子関係をこじらせる代表的な原因について説明します。心当たりがないか確認しながら読み進めてい行くとよいでしょう。
過干渉
親子関係がうまくいかない理由としては、過干渉があげられます。子どもが成長し、自分の意思で物事を決められる年齢になっているにも関わらず、口出しし過ぎている親がいます。子どもでも大人でも、自分のことに必要以上に口出しされるのは決してうれしいことではありません。
遠慮がない
親子関係がうまくいかないのは、親子だからといって遠慮がないからであるかもしれません。親子とはいえ、それぞれ別の人間です。それにも関わらず、遠慮なく厳しい言葉をかけている可能性があります。「おまえにはそれは無理だ」など、子どもの自尊心を傷つけるような言葉をかけてしまっては、親子関係がこじれるのも当然だといえるでしょう。
気持ちのずれ
親子関係が崩れているのは、親子の気持ちにずれがあるからである可能性もあります。親はいつまでも子どものことを赤ちゃんのように思っているかもしれません。しかし、子どもは確実に大人へと成長しています。大人になれば、親とは離れて自分のやりたいことに専念したいと思うことも増えていくのは当然です。
親のエゴ
親子関係を壊している原因は、親のエゴで子どもを縛ろうとしているからかもしれません。たとえば、「いい学校に行きなさい」といった発言は子どものことを思っているように見えても、実は親の劣等感のすり替わりでしかない可能性が高いです。いわゆるいい学校に行かなくても幸せになる道はいくらでもあります。また、それを決めるのも子どもの自由です。
親への期待
親子関係を複雑にしているのは、子どもが「親がやってくれて当たり前だ」という気持ちを持っているからでもあります。ただし、この場合は親が小さい頃から子どもを甘やかしていたという背景があることが多いです。
親子関係を改善に導くポイント
親子関係を改善するには、具体的にどのように改善したらよいのでしょうか。親子関係を改善するには、状況によってさまざまな方法があります。実際の親子の状況に合わせた改善方法を実践していくことが大切です。ここでは、親子関係を改善に導くためのポイントについて見てみましょう。
命令口調にならない
親子関係を正しい方向にもっていきたいなら、命令口調で話すのはNGです。親は子どもをしっかりと教育する必要がありますが、だからといって主従関係にあるわけではありません。きちんと子どもの意思を尊重することがとても重要です。
素直になって恥ずかしがらずに伝える
親子として生活していると、どうしても素直な気持ちを伝えるのが恥ずかしくなります。しかし、親子関係を良好に保ちたいのであれば、素直な気持ちをきちんと伝えることが大切です。嬉しいと感じることはもちろん、嫌だと感じることもしっかりと伝える習慣を持ちましょう。
お互いに自立心を持つ
親子関係を立て直すには、それぞれが自立心をもつことが重要です。親は子どもを甘やかさずに、自分のことは自分でさせなければなりません。また、子どもをいつまでも子どもだと思うのもやめましょう。自分の意思で道を切り開いていく姿に干渉せず、見守る姿勢をもつことが大切です。
割り切る
親子関係の問題については、ある程度割り切って考えることも必要です。とくに、反抗期の場合は、無理に親子関係を改善しようとしなくても、時期が経てば自然と問題は収束するはずです。反抗期であることを受け入れ、子どもの成長を楽しみながら過ごすようにしましょう。
親子カウンセリング
どうしても親子の問題が改善できないときは、親子カウンセリングを受けるのもひとつの方法です。親子カウンセリングを受ければ、子どもに起きている問題を改善するのに大きく役立つでしょう。親子カウンセリングの相談内容として多いのは、不登校やひきこもり、非行などです。こういったものは、親子関係の問題が原因となっている場合も少なくありません。自分たちだけで問題を解決するのが難しいと感じたら、専門家による親子カウンセリングを受けることを視野に入れてみましょう。
親子関係の悩みを改善しよう
親子関係にひそむ問題を解決するには、まずはその問題点をしっかりと突き止めることが重要です。原因は親子によって異なるため、しっかりと状況を見極めることを大切にしましょう。そのうえで、適切な方法を実行していくことで親子関係を改善するのに役立てることが可能になります。親子関係に悩みが生じている場合、親が知らず知らずのうちに子どもを縛り付けているケースも多いです。子どもを愛しすぎるあまり、自分との区別がつかなくなってしまうともいえるでしょう。しかし、親と子はまったく別の人間であり、子どもには子ども自身の考え方があります。それは、親の気持ちに合わせて変更を求められるものではないですし、そもそも無理に変えられるものでもありません。親子関係を改善したいなら、そういった点もあらためてよく理解したほうがいいといえます。
親は自分自身が成長してきた過程を思い出し、子どもの気持ちになって考える姿勢を大切にしましょう。そうすれば、自ずと子どもも心を開いてくれるようになるはずです。親子関係が悪化してしまった場合、問題を解決するにはある程度時間をかけることが必要になります。少しずつ良い交流を重ねながら、親子関係の改善を目指していきましょう。
- 通信講座のSARAスクール編集部
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