動物介護士(ペット介護士)になるには?おすすめ資格10選を徹底解説!
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動物介護士(ペット介護士)になるには?おすすめ資格10選を徹底解説!

この記事では動物介護士(ペット介護士・老犬介護士)になるためにおすすめの資格の紹介と、その難易度や取得方法について、さらには資格取得後に活躍できるさまざまな仕事やその将来性までを徹底解説しています。
動物介護の資格に関する疑問に答え、しっかりと解説する内容になっています。これから動物介護士になることを検討している学生や社会人の方から、現在ペットを飼っている方で、専門的な知識を身につけたい方まで、ぜひ参考にしてください。

動物介護士(ペット介護士)とは? 

動物介護士はペット介護士、老犬・老猫介護士とも呼ばれますが、高齢のペットや障害のあるペットのケアを専門的に行う職業です。高齢化は人間だけでなく、ペットにも進んでいます。そんな中注目されているのが動物介護士です。

動物介護士の仕事内容

動物介護士の主な仕事内容にはリハビリテーションの補助、グルーミング、食事介助、排泄介助などがあります。人でいうヘルパーの方と同様に、ペットが一人ではできない、あるいは難しいことをサポートします。
また飼い主への介護方法の指導も重要な役割です。特に関節炎や認知症などの症状を持つ高齢ペットに対して、その症状に合わせた適切なケアを提供します。

動物介護士(ペット介護士)になるには国家資格は必要?

動物介護士に国家資格は必要ない

動物介護士になるための国家資格というものはなく、必要ではありません。「動物介護士」は民間資格の一つですが、動物介護士を名乗るのに必須なものではありません。つまり「医師」や「弁護士」のような「名称独占資格」ではないということができます。動物介護の民間資格も、同様の理由で必須なものはありません。
しかし半数以上が高齢化していると言われるペットに対して、特別なケアや専門的な技能は必要とされます。資格の取得はそのような知識やスキルが身についていることの証明になるため、資格があることで確実なケアができたり、仕事の場で生かすことができます。

動物介護士に学歴は必要ない

動物介護士になるためには資格同様に、学歴も必要ありません。ただし獣医師をはじめ、動物介護に関連する国家資格は存在します。目的に応じて専門学校や大学などの養成施設に通う必要が出てくるかもしれません。
しかし一般的には民間の資格で証明できる知識とスキルの方が重要で、学歴は必要ありません。

動物介護士に学歴は必要ない

動物介護士の資格は意味がない?

「動物介護士の資格は意味がない」と言われることの理由として「動物介護士」と名乗るのに必須の資格がないことがあります。
しかし「資格に意味がない」かというと、一概にそうとは言い切れません。
動物介護の資格があるということは知識やスキルがあることの証明になるため、無資格の人よりも一般の方からは信頼されます。動物の介護は信頼されることで任せてもらえる仕事です。そのため動物介護資格の取得は仕事において重視される傾向にあります。

動物介護士の資格の難易度は?

動物介護士になるための資格の取得には専門的な知識と実践的なスキルの習得が必要ですが、意欲的に学習に取り組めば十分に達成可能な難易度です。民間の資格が中心になるため、合格率としては約70%前後、合格者の多くは半年ほどの学習で資格を取得しています。
試験内容は主に動物の身体の仕組みや疾病の基礎知識、高齢ペットに多い症状とその対処法、そして実際の介護技術を確認する実技に関する問題で構成されています。

動物介護士(ペット介護士)になる!おすすめ資格7選と取得方法

動物介護士になるためにおすすめの民間資格7種類を取得方法と合わせて紹介します。必須の講座学習では2つの資格を同時に取得できるものや、逆に講座受講が不要で独学で目指せる資格もあります。

1.ペット介護インストラクター資格


ペット介護インストラクターは犬や猫の介護に関する基本的な知識があることを証明する資格です。犬猫の基本的な介護方法から、適切な食事の与え方といった、介護をするうえで欠かせない知識を学べます。
動物介護士として役立つことはもちろん、高齢ペットがいる方にもおすすめできる資格です。

資格認定団体 日本インストラクター技術協会
取得方法 試験の合格
合格基準 70%以上の評価
費用(税込) 10,000円(受験料のみ)
取得までの目安期間 3か月

参考:ペット介護インストラクター資格|日本インストラクター技術協会

1.ペット介護インストラクター資格

資格取得は独学でも目指せる

ペット介護インストラクターは受験資格に制限がなく、誰でも受験することができます。試験は2か月に一度ほど行われるため、勉強のスケジュールも立てやすいと言えるでしょう。必須の講座受講がないため、独学で目指すことが可能です。取得にかかる費用もかなり抑えることができます。
独学に自信のない方向けに資格団体認定の通信講座もあります。SARAスクールのプラチナコースでは最短で2か月の講座受講で、次に紹介する日本生活環境支援協会認定の犬猫介護アドバイザー資格と同時に2つの資格を取得することができます。家にいながら試験免除で簡単に取得する事が目指せるのでおすすめです。
参考:犬猫介護資格取得講座|SARAスクール

2.犬猫介護アドバイザー資格

犬猫介護アドバイザー資格は日本生活環境支援協会が認定する資格です。SARAスクールのプラチナコースで同時に取得できる資格です。
受験の費用や日程はペット介護インストラクターと同じです。学べる範囲としては、排泄や寝たきりになった犬と猫に関する注意点や手入れ方法についても学ぶことができ、介護に必要な知識を一通り身につけることが可能です。
プラチナコースの受講でバランス良く、網羅的な知識を身につけることができます。動物介護士になるための資格としておすすめです。

参考:犬猫介護アドバイザー資格|日本生活環境支援協会

3.動物介護士資格

認定動物介護士は老犬・老猫といったシニア期の動物に関する基礎知識から、介護や病気など専門的な知識までを備えていることを証明する資格です。
資格の取得には認定通信講座の受講が必須になります。犬・猫の一生の半分を占めるシニア期の介護という重要な知識を総合的に学習します。試験はカリキュラムの終了後に随時、いつでも在宅にて受験可能です。テキストを見ながら何度でも受けられるため、試験の難易度は高くはありません。

資格認定団体 一般財団法人日本能力開発推進協会 (JADP)
取得方法 認定通信講座の受講後に試験の合格
合格基準 得点率70%
費用(税込) 約105,000円(受験料+認定講座受講料)
※講座のコースにより値段の変動あり
取得までの目安期間 4か月

参考:JADP認定動物介護士|一般財団法人日本能力開発推進協会 (JADP)

認定講座について

認定講座では動物介護士に加え、動物介護ホーム施設責任者の資格も同時に取得できるプログラムとなっています。同じく日本能力開発推進協会 (JADP)が認定する資格で、いずれも動物病院や介護の現場などでの仕事に生かせる資格です。
資格合格者には老犬・老猫ホームを開業された方もいます。講座学習は独立開業を目指すための基礎的な学習としてもおすすめです。

認定講座について

4.ペット介護士資格

ペット介護士はしつけ、健康管理、グルーミングを通してペットに生じた問題に対する知識と技能が身に付く資格です。ペットがいる方やペットシッターを目指す方、トリマーの方のスキルアップにもおすすめです。動物介護士を目指す方にとって入門的な資格で、試験もないため取得の難易度も高くありません。

資格認定団体 世界の名犬牧場/がくぶん
取得方法 認定通信講座の受講後に最終課題の合格
費用(税込) 39,900円(講座受講料)
取得までの目安期間 3か月

参考:ペット介護士(動物介護士)資格講座|がくぶん

ペット介護士と動物介護士の違いは?

ペット介護士と動物介護士の違いは試験の有無と取得にかかる費用が挙げられます。
試験があり、取得にかかる費用も高めの動物介護士資格は、キャリアサポートもあるため特に仕事に生かしたい人におすすめの資格です。
ペット介護士はペットがいる方も目指す資格のため、より入門者向けで費用も安めに抑えられます。取得までの期間も1か月ほど短くなっています。

5.老犬介護士資格


老犬介護士は日本キャリア教育技能検定協会(JCSA) が認定する動物介護の資格です。JCSAは動物関連の資格をプライマリーからマスターまで幅広く認定している団体です。
「マスターライセンス」と呼ばれる老犬介護士の資格取得後には、実技スクールでさらに専門性の高い「インストラクターライセンス」の取得へとステップアップが目指せます。
認定講座はつくばわんわんランドで長年にわたり老犬介護を行なってきた動物看護師が得たノウハウをもとにわかりやすい専用教材を監修、制作されています。
資格取得後は転職・開業支援を力強くバックアップしてくれるため、キャリアに役立てたい方におすすめの資格です。

資格認定団体 一般社団法人日本キャリア教育技能検定協会(JCSA)
取得方法 認定通信講座の受講後、認定試験の合格
目安となる費用 93,500円(講座受講料)
取得までの目安期間 5か月

参考:老犬介護士養成専門講座|日本ケンネルカレッジ

6.ドッグヘルパー資格

ドッグヘルパーも日本キャリア教育技能検定協会 (JCSA)の認定する動物介護の資格です。こちらはJCSAのプライマリー(入門)に位置付けられた資格で、特に愛犬をお持ちの方におすすめです。JCSAの他の資格へとステップアップしていくことも可能です。
認定の通信講座を修了後に資格取得ができます。費用としては講座受講料と交付料で約60200円が必要です。受験料はかかりません。
参考:ドッグヘルパー講座|日本ケンネルカレッジ

7.動物介護士(小動物介護士)資格

動物介護士(小動物介護士)は一般社団法人日本ペット技能検定協会の認定資格です。以前は小動物介護士という名称でしたが、2020年4月に動物介護士に変更されました。
日本能力開発推進協会 (JADP) の動物介護士とは別の資格で、指定の通信講座も違うものになるため注意が必要です。指定の通信講座にてカリキュラムを修了し、筆記試験に合格することで資格を取得できます。ライセンス申請料交付申請料に14000円が費用としてかかります。
参考:動物介護士|一般社団法人 日本ペット技能検定協会

7.動物介護士(小動物介護士)資格

動物介護士(ペット介護士)のスキルアップになる国家資格・関連資格3選

動物介護士のスキルアップになる国家資格や関連資格を紹介します。動物介護士になるのに国家資格は必須ではありませんが、特に動物病院での専門性を高めたり、キャリアの幅を広げるために、これらの資格はおすすめです。

1.愛玩動物看護師

動物介護士のスキルアップになる国家資格として愛玩動物看護師があります。2022年5月1日に愛玩動物看護師法が完全施行され、新たに愛玩動物看護師が国家資格となりました。この資格は動物病院における獣医師に次ぐ資格で、動物看護師を名乗れる唯一の資格です。
以前は認定動物看護師という民間の資格が動物看護師の資格として一般的に知られていましたが、2021年度以降は開催されていません。現在はこちらの国家資格に統一され、今後動物看護師として働くには取得が必須です。
動物看護師は獣医師のアシスタントとして動物医療に携わることができます。動物看護の専門家として、治療補助や健康管理、飼い主へのアドバイスなど、幅広い業務を担当します。この資格は動物介護の知識も深められるため、動物介護士のキャリアアップとして人気があります。
参考:愛玩動物看護師国家試験・予備試験の受験をお考えの皆さまへ(受験資格・試験情報)|農林水産省

2.動物診療助手資格

動物診療助手資格は一般財団法人日本小動物獣医師会(JSAVA)が認定するもので、獣医師や動物看護師が行う業務外の補助を行うことができる資格です。基礎的な動物医療の知識や技術を習得できるため、動物介護士としての実務にも活かせます。この資格は動物病院での就職を考えている方に特におすすめです。
年に一度12月にオンラインでの試験があります。受験するには養成機関等における動物診療助手教育の修了、もしくは認定団体からの推薦が必要です。基本的には動物病院内で一年以上勤務している方で、愛玩動物看護師資格を持っていない方向けの資格で、動物介護の民間資格としては難易度は高めと言えます。
参考:動物診療助手認定について|一般財団法人日本小動物獣医師会(JSAVA)

3.動物取扱責任者

最後に動物介護士として独立するための要件として動物取扱責任者を紹介します。動物取扱責任者は独立した資格ではなく、第一種動物取扱業の登録申請に必要な要件です。ペットのシッター業や老犬・老猫ホームを開業する際に必須の要件となります。
民間の資格に加え、半年以上の実務経験が最低でも必要です。
参考:第一種動物取扱業とは|東京都動物愛護相談センター
   動物取扱責任者について|東京都動物愛護相談センター

3.動物取扱責任者

動物介護士(ペット介護士)の将来性は?

動物介護士は比較的将来性のある職業です。ペット人気の上昇とペットの高齢化により動物介護士の需要は年々高まっています。それを表すデータとして、動物介護士の主な活躍の場となる動物診療施設の数が上昇傾向にあることが挙げられます。
老犬のシッター業務をはじめ、ペットに対する正しいケアができる人材は相対的に人材不足の状態です。人間における医療・介護の現場と同じことがペットの現場でも起きているとも言えるでしょう。
参考:飼育動物診療施設の開設届出状況(診療施設数)|農林水産省

動物介護士の活躍の場は?

動物介護士の活躍の場は動物病院だけではなく、現在では多岐にわたります。
例えばペットホテルやドッグデイサービス、訪問介護サービス、ドックカフェや猫カフェ、ペットのしつけを行うトレーナーなど様々な場で活躍することができます。
動物介在教育、高齢者施設でのセラピー活動など動物と共に行う教育、福祉のサービスなどもあります。

近年注目の動物介護士の活躍の場

特に近年注目されている動物介護士の活躍の場は、在宅ペットケアの分野です。 高齢ペットの増加に伴い、自宅での介護サポートを必要とする飼い主が増加しています。食事管理と排泄介助を中心に行います。
またペット保険会社のアドバイザーとして活躍する道もあります。 介護経験を生かし、飼い主に適切な保険プランを提案したり、予防医療のアドバイスを行ったりする仕事です。
動物介護の専門家としてのニーズは今後さらに高まっていくと予想され、新たな職域も生まれています。独立開業する動物介護士も増えています。

動物介護士の給料は?

動物介護士の給料は、動物看護師の給料データを参考にすると、一般的な月給は15〜20万円程度となっています。 年収としては半数近くが240万円未満という現状です。
賞与(ボーナス)については約77%の施設で支給されていますが、年間10〜30万円程度が一般的です。給料に対する満足度調査では54.5%が「不満」「非常に不満」 と回答しています。
動物介護士の仕事は動物看護に限られません。また施設の規模や経験年数によって給料は異なります。しかし業界の中心については、給料水準の低さが課題となっていると言えるでしょう。仕事内容や責任の重さに比べて給料が見合っていないという意見も散見されます。
参考:動物看護職に関する統計調査|一般社団法人 日本動物看護職協会

まとめ

 まとめ

動物介護士は高齢化が進むペット業界で注目される職業です。なり方としては国家資格や特定の資格は必要ありませんが、専門的な知識とスキルを証明するために、複数ある民間資格の取得がおすすめです。
資格の難易度としては通信教育で取得できるものもあり、比較的容易です。活躍の場は動物病院だけでなく、ペットホテルや在宅ケア、さらにはペット保険のアドバイザーなど多岐にわたり、将来性のある職業と言えるでしょう。ぜひ資格取得を目指してみてください。

動物介護資格取得にはサラスクールがおすすめ

動物介護資格を取得したい方は、通信講座をおこなっているSARAスクールがおすすめです。
SARAスクールは、本記事で紹介した「犬猫介護アドバイザー」と「ペット介護インストラクター」の2つを取得できます。
SARAスクールには「基本コース」と「プラチナコース」の2つがあり、それぞれ特徴が異なります。基本コースはSARAスクールの講座を受けて、更に受験に合格必要があり、「プラチナコース」は課題をこなせば確実に資格を取得可能です。
受験を受けるのに抵抗がない方は基本コース、確実に資格を取得したい方はプラチナコースがおすすめです。
SARAスクールの受講にかかる費用・期間などは、以下の通りです。

犬猫介護アドバイザー
受講料 5万9,800円
受講期間 6か月(最短2か月)
添削回数 5回
セット内容 ガイドブック
受講証
受講カード
学習テキスト01
学習テキスト02
練習問題集/解答
模擬試験/解答
添削課題(5回分)
質問用紙
封筒
ペット介護インストラクター
受講料 7万9,800円
受講期間 6か月(最短2か月)
添削回数 5回+卒業課題1回
セット内容 ガイドブック
受講証
受講カード
学習テキスト01
学習テキスト02
練習問題集/解答
模擬試験/解答
添削課題(5回分)
質問用紙
封筒
卒業課題
通信講座のSARAスクール編集部
心理カウンセラー資格やリンパケアセラピスト等の体系資格、食育資格などを扱うSARAスクール編集部が運営するコラムです。主に女性向けのキャリアアップやスキル習得を目的とした講座が多く、家事や育児と両立しながら学べる環境が整っています。資格取得を目的とした講座も充実しており、仕事や日常生活に活かすことが可能です。
通信講座のSARAスクール編集部