犬に教えるコマンドとは?基本の教え方とフレーズを紹介
記事更新日:2024年9月1日犬のコマンド教育には基本的な手順があります。
まずは「座る」「伏せる」「来る」などの基本コマンドから始め、ポジティブな強化を心がけましょう。
徐々に難易度を上げていき、犬の理解度に合わせてコマンドを増やしていくのがポイントです。
コマンド教育には時間と忍耐が必要ですが、愛犬との絆を深められる大切な機会にもなります。
犬を飼うなら、きちんとしたしつけをしたいところです。犬のしつけでは、コマンドが重要な意味をもちます。コマンドをしっかりと犬に覚えさせることができれば、飼い主も安心して犬と過ごすことができるでしょう。コマンドを犬がきちんと理解できると、犬の安全を守ることにもつながります。
犬に教えるコマンドとしては、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。今回は、犬のコマンドの基本の教え方やフレーズについて紹介します。
目次
基本的なコマンド
基本的なコマンドは以下の通りです。 ・座る ・伏せる ・待つ ・来る ・行く ・止まる ・離す ・お手 こちらを順にご紹介します。
座る
犬の前にしっかりと立ち、リードを持って犬に注目させます。 そして「座る」という命令とともに、犬の尻が地面に付くまでやさしく押し下げます。 犬が座ると即座に報酬として好物のトリーツやほめ言葉で褒めましょう。 この繰り返しを行い、犬が座る動作を習得させていきます。 コツは、犬の注意を引き付けること、命令とともに物理的な動作を伴うこと、正しい行動をしたときに即座に報酬を与えることです。 犬は徐々に「座る」という命令に反応するようになり、最終的には声かけだけで座れるようになるでしょう。 このように基礎から丁寧に教えることで、犬との信頼関係も深まり、より複雑なコマンドの習得にもつながっていきます。
伏せる
犬に「伏せる」と命令しながら、犬の前で自身もしっかりと伏せた姿勢をとります。 そして犬の頭の上からゆっくりと手を伸ばして、犬の体を優しく地面に押し付けるようにします。 犬が完全に伏せた状態になったら、すぐに「Good!」と褒めたり、お気に入りのトリーツを与えるなど、ポジティブな報酬を与えましょう。 これを繰り返すことで、犬は徐々に「伏せる」というコマンドの意味を理解していきます。 最初は難しいかもしれませんが、犬の性格や反応に合わせて、命令のタイミングや強さを調整しながら丁寧に教えていくことが大切です。 また、「伏せる」コマンドは危険な状況から犬を守るためにも重要です。 しっかりと習得すれば、散歩中に急に飛び出そうとする犬を制止したり、ケガから守ったりすることができるでしょう。
待つ
犬の前に立ち、リードを持って注意を引きつけます。 そして「待て」と声をかけながら、犬の鼻先に手のひらを添えて止まり、犬が動こうとしたら、リードを引いて「待て」と繰り返し命令し、犬が静止し続けたら、即座に「Good!」と褒めて報酬を与えます。これを繰り返すことで、犬は「待つ」という意味を理解していきます。 「待つ」コマンドは、散歩中の思わぬ飛び出しや、ドアの開閉時の飛び出しを防ぐのに役立つでしょう。 また、犬を留め置きながら、飼い主が先に歩いて安全を確認できるなど、様々な場面で活用できる重要なコマンドなのです。 時間と忍耐強さが必要ですが、丁寧に教えれば、犬との信頼関係も深まり、安全で楽しい飼育生活につながるでしょう。
来る
犬の前に立ち、リードを持って注意を引きつけます。 そして「来い」と呼びかけながら、自分の方向に歩いていき、犬が自身の方向に歩いてきたら、「Good!」と褒めてトリーツを与え、この繰り返しを行い、徐々に距離を広げていきます。 最初は短い距離から始め、犬が確実に自身の方向に歩いてくるようになったら、少しずつ距離を広げていきます。 「来る」コマンドは、散歩中の思わぬ飛び出しや、ドアの開閉時の飛び出しを防ぐのに役立ちます。また、犬が逸走した際の捕獲にも使えるなど、様々な場面で活用できる重要なコマンドなのです。 時間と忍耐強さが必要ですが、丁寧に教えれば、犬との信頼関係も深まり、安全で楽しい飼育生活につながるでしょう。
行く
犬の目線に合わせて立ち、リードを持って注意を引きつけます。 そして犬の目の前で「行け」と声をかけながら、前方に向かって歩き始め、犬が自身の方向に付いてきたら、「Good!」と即座に褒め、報酬のトリーツを与え、これを繰り返すことで、犬は「行く」コマンドの意味を理解していきます。 最初は短い距離から始め、徐々に距離を伸ばしていきましょう。 犬が自信をつけてきたら、リードをゆるめたり、障害物を置いたりして、より複雑な状況でも従順に従ってくるよう練習します。 「行く」コマンドは、散歩中の方向転換や目的地への誘導、危険な場所からの退避など、様々な場面で活用できます。 安全で楽しい飼育生活を送るためにも、丁寧に教育を重ねることが大切です。
止まる
犬の目線に合わせて立ち、リードを持って注意を引きつけ、そして犬の前で手を上げて「止まれ」と声をかけ、犬が静止するまで待ちます。 犬が完全に動きを止めたら、「Good!」と即座に褒め、報酬のトリーツを与え、これを繰り返すことで、犬は「止まる」コマンドの意味を理解していきます。 最初は短い距離から始め、徐々に距離を伸ばしていき、犬が自信をつけてきたら、リードをゆるめたり、動きのある状況で練習したりして、より複雑な状況でも確実に従ってくるよう教育を進めましょう。 「止まる」コマンドは、散歩中の思わぬ飛び出しや、ドアの開閉時の飛び出しを防ぐのに役立ちます。 また、危険な状況から犬を守るためにも、しっかりと習得しておく必要があるでしょう。
離す
犬が何かを咥えている時に「離せ」と声をかけ、犬の注意を引きつけ、そして、犬の口元に手を添えて静かにももの離しを促します。 物を口から離すと、即座に「Good!」と褒めてトリーツで報酬を与え、これを繰り返すことで、犬は「離す」コマンドの意味を理解していきます。 最初は犬の好きなおもちゃなどから始め、徐々に食べ物にも応用していきましょう。 犬が自信をつけてきたら、フィードバッグやテーブルの上の物から取らせたりして、より現実的な状況で実践的に練習します。 「離す」コマンドは、犬が誤って有害なものを口にするのを防ぐのに役立ちます。 また、犬の健康管理や、飼い主と犬の信頼関係を深めるためにも重要な技能なのです。
お手
犬の視線を捉えて「お手」と声をかけ、同時に犬の前で手のひらを見せます。 犬が自然とその手に触れたら、即座に「Good!」と褒めてトリーツで報酬を与え、これを繰り返すことで、犬は「お手」コマンドの意味を理解していきます。 次のステップとして、手の位置を徐々に変えながら「お手」と要求すると良いでしょう。 犬の注意をしっかりと引きつつ、手のひらを差し出すと、それに反応して手を置くようになります。 「お手」コマンドは、犬との信頼関係を深めるのに役立ちます。 また、犬の健康管理時や、しつけの基礎としても活用できます。さらに、犬が落ち着いて待つ習慣も身につくでしょう。
コマンドの教え方
コマンドの教え方は以下の通りです。 ・基本のトレーニングステップ ・効果的な教え方のポイント こちらを順にご紹介します。
基本のトレーニングステップ
犬の注意を引く: 報酬の匂いをかがせたり、視線を合わせたりして、犬の注意を集中させる。 コマンドを伝える: 簡潔な言葉で「座れ」「お手」などのコマンドを伝える。同時に目の前で手のジェスチャーを見せる。 犬の行動を待つ: 犬が指示に従って行動するのを待つ。 正しい行動を褒める: 犬が正しい行動をした場合すぐに「Good!」と褒め、おやつなどの報酬を与える。 反復練習: この一連の流れを何度も繰り返して、犬がコマンドを理解するようにする。 このように、犬の注意を引き、コマンドを伝え、正しい行動を報酬で強化していく基本的な流れを大切にすることで、確実にコマンド習得をサポートできるでしょう。 以下で詳しく解説していきます。
犬の集中力を高める
訓練の時間と場所を決めましょう。 同じ場所で定期的に訓練を行うことで、犬がその時間と場所を「訓練の時間」と認識し、集中しやすくなり、散歩の前や犬の活動的な時間に行うと良いでしょう。 次に、短時間の集中的な訓練が効果的です。 5~10分程度の短い時間で行い、犬の飽きや集中力の低下を防ぎましょう。 繰り返し訓練を行い、徐々に時間を延ばしていくのがよいでしょう。 また、訓練中は飼い主の声掛けや視線を通して、犬の注意を引き続ける必要があり、報酬のおやつなどを使って、犬の好奇心を刺激するのも有効です。 さらに、訓練時の環境を整えることも重要です。 静かな場所で行い、周囲の刺激を最小限に抑えましょう。 犬がリラックスできる環境であれば、より集中して取り組めるはずです。 このように、訓練時間や場所、方法を工夫することで、犬の集中力を高めることができ、犬が楽しく学べる環境を整えれば、確実にコマンド習得が進むはずです。
報酬の与え方
まず、報酬はコマンドを正しく実行した際すぐに与えることが大切です。 即座に報酬を与えることで、犬はその行動が正しかったと理解できます。 次に、報酬はコマンドに応じて変化させるのがよいでしょう。 簡単なコマンドには小さな報酬、難しいコマンドには大きな報酬を与えると効果的です。 これにより、犬にとってより強いインセンティブになります。 また、報酬には食べ物だけでなく、愛情表現やおもちゃなども組み合わせると良いでしょう。 犬によって好みが異なるため、犬の反応を見ながら適切な報酬を選びましょう。 さらに、報酬の量も重要です。犬が満足するまで十分に与えることが肝心です。 与えすぎても与えすぎないようにも気をつける必要があります。 このように、報酬の適切なタイミング、種類、量を考慮することで、犬のコマンド習得を効果的に支援でき、犬との絆も深まるはずです。
反復練習とタイミング
反復練習は犬がコマンドを確実に習得するためにとても大切です。 同じコマンドを繰り返し行うことで、犬はその指示を理解し、素早く反応できるようになります。 ただし、飽きさせないよう、短時間の集中的な練習を心がけましょう。 次に、コマンドのタイミングも重要です。 犬が適切な行動をした直後に「Good!」と声をかけ、すぐに報酬を与えることで、その行動が正しかったと理解できます。 一方で、間違った行動をした後にコマンドを出しても、犬は混乱してしまいます。 また、コマンドの導入時は視覚的なジェスチャーと併せて教えると効果的です。 犬は人の手の動きを理解しやすいため、コマンドと連動したジェスチャーを使うと、学習がスムーズに進みます。 さらに、コマンドの実践の仕方も重要です。日常生活の中で自然な形でコマンドを使うことで、犬はより確実に習得できるでしょう。 散歩中や遊び中など、様々な場面でコマンドを活用することが大切です。 このように、反復練習とタイミング、ジェスチャーの活用、実践の場面設定など、様々な要素を組み合わせることで、犬のコマンド習得を効果的にサポートできます。
効果的な教え方のポイント
短時間の集中的な訓練が重要です。 飽きさせずに効果的に学習させるには、5〜10分程度の訓練が適切です。 また、報酬の使い分けも効果的です。簡単なコマンドには小さな報酬、難しいコマンドには大きな報酬を与えましょう。 次に、訓練の環境設定にも大きな影響があり、静かで犬がリラックスできる場所で行い、周囲の刺激を最小限に抑えることで、集中力が高まります。 さらに、日常生活の中でコマンドを反復して活用することで、より確実な習得につながり、散歩中や遊び中など、様々な場面でコマンドを使うよう心がけましょう。 このように、訓練時間、報酬、環境、日常的な活用など、様々な要素を意識的に組み合わせることが、効果的なコマンド教育のポイントです。 以下で詳しく解説していきます。
1つずつ丁寧に
1つのコマンドを完全に習得してから次のコマンドに進むことで、犬は混乱せずに確実に学習できます。 複数のコマンドを一度に教えると、犬は指示内容を正しく理解できなくなる可能性があります。 次に、コマンドの導入時は、犬の注意を集中させるため、静かな環境で1対1の訓練を行うのがよいでしょう。 周囲の刺激が少ないと、犬はコマンドに集中しやすくなります。 さらに、コマンドの反復練習も大切です。 同じコマンドを繰り返し行い、犬がしっかりと理解するまで続け、この際、適切なタイミングで報酬を与えることで、学習効果が高まります。 また、習得したコマンドは、様々な状況で実践する機会を設けることで定着させ、散歩中や遊び中など、日常生活の中で自然とコマンドを使えるよう働きかけましょう。 このように、1つのコマンドを集中して学習させ、適切な環境設定と反復練習、実践機会の提供など、犬の理解度に合わせた教育を心がけることが、効果的なコマンド教育につながります。
犬の性格に合わせる
活発で好奇心旺盛な犬には、短時間の集中的な訓練が適しています。 飽きやすいため、5〜10分程度の訓練を複数回行うことで、効果的に学習させることができます。 また、報酬は小さめのものを多く与えると良いでしょう。 一方、穏やかで落ち着いた性格の犬は、じっくりとした指導が適しています。 ゆっくりとしたペースで反復練習を重ね、確実に習得させていくことが大切です。 また、神経質な犬は、周囲の環境に大きく影響されるため、静かで落ち着いた場所で訓練を行うことが重要です。 さらに、攻撃的な傾向がある犬には、しつけに際して特に注意が必要です。 強制的な指導は逆効果となるため、徐々に信頼関係を築きながら、ゆっくりとしたペースで教育を進めましょう。 このように、犬の性格や特性を理解し、それに合わせた指導方法を採用することが、効果的なコマンド教育につながります。
飼い主の一貫性が重要
コマンドの意味や命令方法を、飼い主全員が統一することが不可欠です。 飼い主間で指示が異なると、犬は混乱してしまいます。 そのため、全員でコマンドの内容や伝え方を共有し、同じ教育方針で臨むことが大切です。 次に、訓練中は報酬の与え方も一貫性を持つ必要があります。 適切なタイミングと量の報酬を与えることで、犬はコマンドの意味を確実に理解できるでしょう。 一方で、報酬の使い分けが飼い主間で異なると、学習効果が損なわれてしまいます。 さらに、日常生活の中でもコマンドの活用に一貫性が求められ、飼い主全員が、同じ状況でコマンドを使うよう心がける必要があり、そうすることで、犬はコマンドの意味を確実に定着させることができるでしょう。 加えて、しつけに際してのしつけ方も一貫している必要があります。 強制的な指導と寛容な対応が混在すると、犬は混乱してしまいます。 飼い主全員で指導方針を共有し、統一した対応をすることが重要です。
コマンドのフレーズ例
コマンドのフレーズ例は以下の通りです。 ・各コマンドのわかりやすい言葉 ・英語や簡単な日本語がおすすめ ・飼い主の癖に合わせる こちらを順にご紹介します。
各コマンドのわかりやすい言葉
犬のコマンドには、分かりやすく簡潔な言葉を使うことが重要です。 これにより、犬がコマンドの意味を素早く理解し、確実に従うことができます。 以下に、主なコマンドと、それに対応する適切なフレーズの例を示します。 『行く』: “行け”、”進め” 『止まれ』: “止まれ”、”待て” 『離す』: “離せ”、”手放せ” 『お手』: “お手”、”手” 『来る』: “おいで”、”こっち来い” 『座る』: “座れ”、”すわれ” 『伏せる』: “伏せ”、”うつ伏せ” これらのフレーズは犬にとって馴染みやすく、簡潔ですぐに理解できるでしょう。 コマンドを出す際は、明確な声かけと同時に、犬の目線に合わせた視覚的なジェスチャーを加えると効果的です。 また、コマンドの言葉は一貫性を持つことも大切です。 同じコマンドに対して異なる言葉を使うと、犬の混乱を招きかねません。 飼い主が統一された言葉を使うことで、犬も素早く反応できるようになります。 丁寧な教育と一貫性のある言葉遣いにより、犬はコマンドの意味を確実に理解し、安全で良好な関係を築くことができるでしょう。
英語や簡単な日本語がおすすめ
英語のコマンドフレーズは、犬にとって馴染みやすいものが多いです。 “Sit”、”Stay”、”Come”などは世界共通で広く使われており、犬も身につきやすいでしょう。 また、英語のコマンドは短く簡潔なものが多いため、犬の理解が早いと考えられます。 “Heel”、”Down”、”Drop it”など、1、2単語で表現できるものが多く、一方、日本語のコマンドも簡単な言葉を使えば効果的です。 “行け”、”待て”、”おいで”といった単語は、犬にとっても馴染みやすい表現です。 英語と日本語を組み合わせて使うのも良い方法です。 例えば”Stay”と”待て”、”Come”と”おいで”など、状況に応じて使い分けることができます。 このように、短くて分かりやすい言葉を使うことで、犬がコマンドの意味を素早く理解し、確実に従うことができるようになり、飼い主と犬の信頼関係も深まるでしょう。
飼い主の癖に合わせる
飼い主の発音癖に合わせたコマンドフレーズは、犬にとって馴染みやすいものとなります。 また、飼い主特有の愛称やかわいい言い回しを使うのも効果的です。 “お座りしようね”や”こっちおいでよ”など、飼い主ならではの表現を使うことで、犬は飼い主との絆を感じ取れるはずです。 さらに、コマンドを出す際の声のトーンや抑揚にも、飼い主の癖を活かすことができます。 犬は飼い主の声色に敏感に反応するため、慣れ親しんだ口調で話しかけると、犬はより従順になるでしょう。 このように、飼い主の個性を取り入れたコマンドフレーズを使うことで、犬との絆がより強固なものになります。 飼い主と犬が一体となって、楽しく安全な生活を送れるはずです。
コマンドとは?
コマンドとは、どういった意味をもっているのでしょうか。犬にコマンドを教える前に、コマンドについて確認しておきましょう。
コマンド=飼い主の指示
コマンドとは、飼い主が犬に対して出す指示のことです。さまざまなコマンドを使い分けることによって、犬に指示を出していきます。犬にコマンドを覚えさせると、日常のあらゆる場面で飼い主の指示をしっかりと守らせることができるようになります。
コマンドを教える意味
犬にコマンドを教えるというのは、とても重要なことだといえます。なぜなら、犬にコマンドをきちんと教えれば、危険から愛犬を守ることにもつながるからです。また犬のしつけをしっかりとおこなうことは、飼い主としてのマナーでもあります。コマンドをしっかりと覚えさせれば、犬が勝手な行動して他人に迷惑をかけることもありません。
子犬の頃から徐々にトレーニングしていく
犬にコマンドを覚えさせるには、子犬のうちから徐々にトレーニングしていく必要があります。小さいうちからコマンドを教えることで、犬はコマンドを自然なものとして身につけていくことができるでしょう。
コマンドの教え方の基本
コマンドは、どのようにして教えていけばいいのでしょうか。コマンドは教え方がとても重要です。ここでは、コマンドの教え方の基本について紹介します。
使うコマンドは統一する
コマンドには日本語と英語があります。犬にコマンドを教えるときは、どちらかに決めて統一したほうがよいでしょう。日本語と英語のコマンドそれぞれのメリットとデメリットを紹介するので、どちらにするか決めるときの参考にしてみてください。
*日本語コマンドのメリット・デメリット
日本語のコマンドは飼い主にとって使いやすいというメリットがあります。普段英語を使うことがない人であれば、日本語のコマンドを使ったほうがスムーズにいくでしょう。ただし、日本語のコマンドは英語に比べて長くなってしまうこともあるので、コマンドとしての言葉を改めて決めたほうがよいかもしれません。日本語のコマンドは、つい言い方をその場面によって微妙に変えてしまいがちなので、統一することを意識する必要があります。
*英語コマンドのメリット・デメリット
英語のコマンドはフレーズが短めであるため、シンプルで使いやすいです。また、犬は英語のコマンドのほうが理解しやすいといわれています。ただし、英語のコマンドは日本語しか話さない人にとっては覚えにくく、指示を出すのが億劫になります。犬と一緒にコマンドを覚える姿勢が必要になるでしょう。
徐々に教えていく
犬にコマンドを教えるときは、簡単なものから順番に教えていきましょう。最初は、特に簡単なものを選んだほうがよいです。犬は賢い動物ですが、集中力は短いので根気よく時間をかけて教えていく必要があります。
出来たら褒めたりご褒美をあげたりする
コマンドをしっかりと犬に身につけさせるには、指示のとおりの行動が出来たらたくさん褒めることが大切です。犬は褒められることで正しいことをしていると認識できます。ご褒美としておやつをあげるなど、犬にとってメリットがある褒め方をするのがおすすめです。
失敗しても厳しく怒らない
犬がコマンドをうまく覚えられなくても、厳しく怒ってはいけません。できるまで見守る姿勢をもつことが大切です。ただし、失敗したらそのままにするのではなく、正しくできるまで訓練をおこなうようにしましょう。
基礎的なコマンドのしつけ方
それでは、ここからは基礎的なコマンドのしつけ方についてみていきましょう。犬のコマンドにはたくさんの種類があるので、それぞれをきちんと教えていくことが重要です。犬のコマンドのしつけ方を紹介します。
アイコンタクトの取り方
アイコンタクトは、犬のしつけの基本です。アイコンタクトの目標は、名前を呼んだら犬がすぐに飼い主の目を見る状態です。これができるようになると、犬を危険から守ったり、飼い主との上下関係を明確にしたりすることができます。アイコンタクトを教えるときは、まず犬の名前をたくさんよぶことが大切です。そして、犬が自分の名前を覚え、反応できるようになったら褒めてあげるようにしましょう。褒めるときは同じ言葉を使うこともポイントです。
「まて」のしつけ方
「まて」はさまざまな場面で使用します。「まて」がきちんとできるようになれば、犬を危険から守ったり日常の中でも順序を守らせたりすることが可能になります。「まて」を教えるときは、おやつを用意し、犬の目の前にもっていって「まて」と声をかけます。飼い主がOKを出すまで食べてはいけないということを繰り返していくと、徐々に犬もそのことを理解して「まて」ができるようになります。
「お座り」のしつけ方
「お座り」は、「まて」ができるようになった後で覚えさせましょう。「お座り」と声をかけながら、犬のお尻を押して座らせるようにすると、犬に「お座り」を教えることができます。上手にできたらおやつをあげるなどして褒めてあげましょう。犬が
「伏せ」のしつけ方
「伏せ」は犬が胸を地面につけて動かない姿勢をとることです。犬が興奮しそうになったときに「伏せ」をさせると、トラブルの防止につながります。「伏せ」を教えるためには先に「お座り」ができているとスムーズです。「お座り」をさせておやつを見せ、鼻先から床に移動すると自然と「伏せ」の姿勢をとることができます。上手にできたら褒めてあげることで、「伏せ」を覚えさせることができます。
基本のフレーズ集
犬のコマンドにはさまざまな種類があります。最後に、日本語と英語それぞれのコマンドについて、いろいろなフレーズを紹介します。
【コマンド(日本語/英語)】
お手/HAND(ハンド) お座り/SIT(スィット) おかわり/CHANGE(チェンジ) 伏せ/DOWN(ダウン) 止まれ/STOP(ストップ) おいで/COME(カム) 待て/STAY(ステイ) ついて/SIDE(サイド) ダメ/NO(ノー) ディスクを捕らえろ/CATCH(キャッチ) 股の間をくぐれ/THROUGH(スルー) 家に入れ/HOUSE(ハウス) 持って来い/TAKE(テイク) 右回り/TURN(ターン) 左回り/SPIN(スピン) 放せ/DROP(ドロップ) 頂戴/GIVE(ギブ) 褒める/GOOD(グッド)
犬にコマンドをしっかり教えてあげよう
犬を飼うなら、コマンドをしっかりと教えてあげることが大切です。コマンドによるしつけは、飼い主だけでなく犬にとってもメリットがあります。なぜなら、犬を危険から守ることにつながるからです。最初はうまくできなくても当たり前なので、あきらめずに根気よく訓練を重ねることが重要です。できたときにしっかりと褒めてあげれば、犬もコマンドの意味をきちんと理解しやすくなります。犬にコマンドを徹底的に教え、スムーズに生活ができるようにしましょう。
まとめ
犬のコマンド教育は、愛犬との絆を深める良い機会です。 ポジティブな強化と徐々の難易度上昇を心がけ、愛犬の理解度に合わせてコマンドを増やしていきます。 コマンド教育を通して、愛犬との絆がより深まっていくはずです。 楽しく行うことで、犬もオーナーも満足できる良い関係が築けるはずです。
- 通信講座のSARAスクール編集部
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心理カウンセラー資格やリンパケアセラピスト等の体系資格、食育資格などを扱うSARAスクール編集部が運営するコラムです。主に女性向けのキャリアアップやスキル習得を目的とした講座が多く、家事や育児と両立しながら学べる環境が整っています。資格取得を目的とした講座も充実しており、仕事や日常生活に活かすことが可能です。