トリミングシザーの種類は?特徴・選び方・注意点!
記事更新日:2024年9月1日トリミングシザーには、さまざまな種類があります。
刃の形状や素材、サイズなどで特徴が異なり、犬や猫の毛質や体型に合わせて適切なものを選ぶ必要があります。
選ぶ際は、自分の使いやすさ、ペットの快適さ、安全性などを考慮し、適切なシザーを見つけることが重要です。
また、使用前後の手入れや正しい使い方にも注意を払うことが大切です。
犬の毛をカットするときは、トリミングシザーを使用します。トリミングシザーにはいくつか種類がありますが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。犬の毛をきれいにカットするにはトリミングシザーの選び方も重要です。また、それぞれの特徴を理解することは、安全を守る上でも大切なことです。
今回は、犬の毛をカットするときに使用するトリミングシザーの種類や特徴について紹介します。そのうえで、選び方も説明するので、犬の毛を飼い主自身がカットしたい場合はぜひチェックしてみてください。
目次
犬のトリミングシザーの種類と特徴
犬のトリミングシザーの種類と特徴は以下の通りです。 ・カットシザー ・ミニカットシザー ・セニングシザー こちらを順にご紹介します。
カットシザー
犬のトリミングシザーの中でも最も一般的なのが「カットシザー」です。 この種類のシザーは、広範囲の毛をまとめてカットするのに適しています。 主な特徴は以下の通りです。 ・刃の長さは比較的長めで、一度に広い範囲をカットできる。 ・ストレートタイプやレーザーエッジタイプなど、刃の形状にバリエーションがある。 ・軽量で扱いやすく、長時間の作業にも疲れにくい。 ・丈夫な作りで、長期間使用できる耐久性がある。 カットシザーは、犬の体の広範囲にわたるトリミングに最適です。 特に、背中や腹部、脚などの大きな面積の毛を整えるのに向いています。刃の形状によって、毛の質感を調整することもできます。 しかし、細かい部位のカットには向いていないため、ヒゲや眉毛などの細部のトリミングには別のシザーを使い分ける必要があります。 適切なサイズと形状のカットシザーを選べば、犬の毛並みを美しく整えることができるでしょう。
ミニカットシザー
犬のトリミングに使用されるもう一つの主要なシザーがミニカットシザーです。 これは、カットシザーよりも小さめのサイズで、細部の手入れに適しています。 主な特徴は以下の通りです。 ・刃の長さは比較的短めで、狭い範囲を正確にカットできる。 ・コンパクトで軽量なため、手の小さな飼い主でも使いやすい。 ・刃の先端が細く尖っているため、足の間や顔周りの毛など、細かい部位のトリミングに適している。 ・ストレートタイプのほかにも、彎曲したタイプなどバリエーションがある。 ・刃が細いため、犬の皮膚への当たりが優しく、痛みを与えにくい。 ミニカットシザーは、大型犬や長毛犬の手入れに特に有効です。 体の広範囲をカットするのではなく、細部を丁寧に整えるのに適しています。 また、飼い主の手の大きさに合わせてサイズを選べるのも魅力の一つ。小さな手でも扱いやすく、正確なトリミングが行えます。 ミニカットシザーは、犬の毛並みを整えるうえで欠かせない道具の1つといえるでしょう。
セニングシザー
犬のトリミングに使用されるもう1つの重要なシザーがセニングシザーです。 この種類のシザーは、犬の毛量を調整するのに最適です。 主な特徴は以下の通りです。 ・刃の先端部分に小さな歯が並んでおり、毛の一部を段階的に切り落とすことができる。 ・標準的なシザーよりも刃が細く、毛を細かく整えられる。 ・毛量を均一に調整したり、全体の毛量を減らしたりするのに適している。 ・犬の毛質に合わせて、細かさの違うタイプを使い分けられる。 ・刃の湾曲したタイプもあり、角度のつけやすい部位にも使える。 セニングシザーは、犬の毛質や長さに合わせて使い分けることが重要です。 ストレートタイプであれば、広範囲の毛を均一に整えられ、湾曲タイプであれば、足の裏や顔まわりなど、細かい部位の手入れに適しています。 また、刃の幅を変えることで、毛量の調整度合いを細かく調整できるのも特徴です。 適切なセニングシザーを使うことで、犬の毛並みを理想的な状態に整えられるでしょう。
犬のトリミング用シザーの選び方
犬のトリミング用シザーの選び方は以下の通りです。 ・先端が丸い ・ネジで閉まり具合を調節できる ・切れ味がよい ・ペット用のトリミングシザーを選ぶ ・用途に合わせて選ぶ こちらを順にご紹介します。
先端が丸い
先端が丸いタイプを選ぶことをおすすめします。 シャープな先端のシザーは犬の皮膚を傷つける可能性があるため、安全性の高い丸い先端のものがよいでしょう。 次に、適切なサイズ感が重要です。 犬の大きさによって、6〜8インチのものがおすすめです。 大型犬用に10インチ前後のものもありますが、取り扱いが難しくなるため初心者には向きません。 シザーの素材は、ステンレス製が長持ちで錆びにくいので好ましいです。 刃付きも鋭く、手入れが簡単なものを選びましょう。 最後に、手入れしやすい構造のものがよいでしょう。 軽量で開閉がスムーズ、グリップが滑りにくい設計のものがおすすめです。
ネジで閉まり具合を調節できる
ネジ式のシザーは開閉の感触を細かく調整できるため、犬の毛質や状態に合わせて最適な力加減で切ることができます。 軟らかい毛や短い毛の犬の場合は、ゆるめに調整すれば毛先が潰れにくく、仕上がりがきれいになります。 一方、硬い毛や長い毛の犬には、しっかりと締めて強めの力で切ると効率的です。 また、ネジの締め具合を変えることで、シザーの開度を自由に変更できます。 犬の部位によって毛の密度が異なるため、開きの広いシザーで大まかな毛量を減らし、狭い開きのシザーで細かい部分を整えるといった具合に使い分けができ、これにより、きめ細かな仕上がりが得られるでしょう。 さらに、ネジ式シザーは使用に伴う緩みを簡単に調整できるため、長期的な使用にも耐えられます。 切れ味が悪くなった際も、ネジを締め直せば性能を維持できるのが大きなメリットです。 以上のように、ネジ式のトリミングシザーは犬の毛質や部位に合わせて最適な力加減で切れ、使いやすく長持ちするという特長があります。 犬のトリミングにはぴったりの商品だと言えるでしょう。
切れ味がよい
切れ味が良いシザーを使うことで、犬の毛をスムーズに切ることができます。 切れ味が悪いと、毛を引っ張ったり潰してしまったりして、犬に痛みや不快感を与えてしまう可能性があります。 切れ味の良いシザーを使えば、犬の体験をよりストレスフリーにできるでしょう。 また、切れ味の良いシザーを使うと、トリミング作業の効率も上がります。 毛を一気に切れるため、作業時間を短縮でき、特に体の広い部分など、スピーディーに処理したい箇所では切れ味の良さが生きてきます。 加えて、切れ味の良いシザーは長期的な使用にも耐えられ、切れ味が悪化しにくいため、長く愛用できるでしょう。 安価な製品を繰り返し買い換えるよりも、コストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。 以上のように、犬のトリミングシザーの切れ味の良さは、犬の快適性、作業効率、経済性の面で重要な要素になります。 最初から切れ味の良い高品質なシザーを選ぶことで、犬のトリミングを優れた体験にできるはずです。
ペット用のトリミングシザーを選ぶ
ペット用のシザーは犬の皮膚を傷つけにくい設計になっています。 先端が丸く仕上げられているのが一般的で、鋭利な切れ味と同時に安全性も確保されています。 犬の体に直接触れるツールである以上、けがの危険性を最小限に抑えることが肝心です。 次に、ペット用シザーは犬の毛質や長さに適した使い勝手を備えています。 トリミングには細かな段階調整が必要なため、ネジ式の開閉機構を備えたものが活用しやすいでしょう。 また、小型犬から大型犬まで、犬のサイズに合わせたサイズ展開があるのも特徴です。 さらに、ペット専用のシザーは長期的な使用にも耐えられるよう、高品質な素材と丈夫な作りになっています。 犬の毛はつよく引っかかりやすいため、一般の理髪用シザーでは早期の切れ味の劣化が問題になりがちです。 ペット用ならば、安定した切れ味を長期的に維持できます。 以上のように、犬のトリミングには専用のシザーを選ぶことが重要です。 犬の安全と快適性、作業効率を両立するため、ペット用のシザーを選ぶことをおすすめします。
用途に合わせて選ぶ
犬の体の部位によってトリミングの目的が異なります。 体の広い部分は毛量を減らすためのカットに、顔周りの小さな部位は整えるためのカットに適したシザーが必要になるでしょう。 広い面積を一気に処理するには大きめのシザーが、細かな部分を整えるには小型のシザーが適しています。 次に、犬の毛質に合わせてシザーを選ぶことも大切です。 硬い毛や長い毛の犬には、しっかりと切れ味の良いシザーが適しています。 一方、柔らかい毛や短い毛の犬の場合は、毛を潰さずに綺麗にカットできるシザーが望ましいでしょう。 さらに、犬の体動にも注意を払う必要があります。 落ち着きのない子犬や神経質な成犬の場合、安全性の高いシザーを選ぶことが重要です。 先端が丸みを帯びたデザインのものなら、思わぬ事故を防げるでしょう。 このように、犬のトリミングにはさまざまな状況に合わせた適切なシザーを選ぶことが求められます。 用途や犬の特性を見極め、最適なシザーを選ぶことで、効率的で安全なトリミングが可能になります。
犬のトリミング用シザーの安全な使い方
犬のトリミング用シザーの安全な使い方は以下の通りです。 ・足裏 ・肛門の周囲 ・目の周囲 こちらを順にご紹介します。
足裏
足裏の毛は細かく短いため、極めて鋭利なシザーが必要になります。 しかし、同時に犬の皮膚を傷つけないよう十分注意しなければなりません。 先端が丸みを帯びたシザーや、ガード付きのシザーを使うと、事故を防げるでしょう。 次に、足裏の毛は引っかかりやすく、シザーが滑りやすい特徴があり、そのため、しっかりとした握り心地のシザーを選ぶことが重要です。 手が滑ると、思わぬ怪我につながる危険性があります。 さらに、足裏のトリミングでは、犬の体動に細心の注意を払う必要があります。 突然の動きによって、シザーが皮膚に当たる可能性があり、犬の様子を十分に観察し、落ち着いた状態で作業を行うことが肝心です。
肛門の周囲
この部位の毛は極端に短く、密集しています。 そのため、シャープな切れ味を持つシザーが不可欠となります。 しかし同時に、皮膚を傷つけてしまうリスクも高まり、先端が丸みを帯びたシザーや、ガード付きのシザーを使うことで、事故防止に効果的です。 次に、肛門周辺部は犬にとって非常に敏感な部位です。 そのため、犬が動いてしまうと大変危険です。 作業中は犬の様子を細かく観察し、常に落ち着いた状態を保つことが重要でしょう。 無理に押さえつけるのではなく、リラックスした状態で作業を行うことが肝心です。 さらに、トリミングの際は非常に慎重に行う必要があります。 シザーの開閉が乱暴だと、皮膚を傷つける可能性が高まり、ゆっくりとした動作で、丁寧に毛を切り揃えることが求められるでしょう。
目の周囲
目の周りの毛は非常に短く、繊細です。 そのため、シャープな切れ味を持つ小型のシザーが必要不可欠となります。 ただし同時に、皮膚を傷つけてしまうリスクも高いため、先端が丸みを帯びたデザインのシザーを選ぶことが重要です。 次に、犬の目の近くでシザーを使用するため、犬の体動に細心の注意を払う必要があります。 犬が突然動いてしまうと、思わぬ事故につながる危険性があり、作業中は犬の様子を常に注視し、落ち着いた状態で丁寧に毛を切り揃える必要があります。 さらに、シザーの開閉動作も非常に慎重に行う必要があるでしょう。 刃が乱暴に動くと、犬の目を傷つけてしまう可能性があります。 ゆっくりとした動作で、丁寧に毛を切り取ることが何よりも大切です。
犬のトリミングの際の注意点
犬のトリミングの際の注意点は以下の通りです。 ・体調確認 ・性格の把握 ・安全確保 ・犬への配慮 こちらを順にご紹介します。
体調確認
トリミングを行う前に、犬の全身状態を確認することが重要です。 発熱やけがの有無、食欲や排せつの状況など、犬の基本的な健康状態をチェックする必要があり、これらに異常がある場合は、無理にトリミングを行うのではなく、獣医師に相談することをおすすめします。 次に、犬の精神状態も確認する必要があります。 ストレスや不安が高まっている場合、トリミング中に暴れたり逃げ出したりするなど、危険な事態を招く可能性があり、犬の様子を観察し、落ち着いた状態でトリミングを行うことが重要です。 さらに、皮膚の状態も確認する必要があります。 アレルギーや皮膚疾患がある場合、トリミング中に痛みを感じたり、さらなる症状の悪化を招いたりする可能性があるでしょう。 事前に問題がないことを確認し、必要に応じて獣医師に相談することをおすすめします。
性格の把握
犬の基本的な性格を把握することが重要です。 穏やかで従順な犬と、神経質で怒りっぽい犬では、トリミングの際の対応が大きく異なります。 事前に犬の性格を把握し、適切な方法で接することが必要不可欠です。 次に、犬が苦手とする部位やトリミングに対する反応を確認することも重要です。 ある犬は足の処理が嫌いで暴れる一方、別の犬は目の周りの処理が苦手だったりします。 犬の好みや嫌いなことを把握し、それに合わせた対応を心がける必要があります。 さらに、犬のストレス反応にも注意を払う必要があるでしょう。 ひどいストレスを感じると、犬は暴れたり逃げ出したりする可能性があります。 そうした反応を見逃さず、適宜休憩を取るなど、犬の状態に合わせた対応をすることが重要です。
安全確保
トリミング中の犬の動きを十分に制御することが重要です。 犬が暴れたり逃げ出したりすると、事故や怪我につながる可能性があり、そのため、犬を適切に保護し、安全に作業できる環境を整えることが欠かせません。 次に、トリミング道具の取り扱いにも十分注意を払う必要があります。 鋭利な刃物やハサミなどを使用するため、犬への怪我を防ぐためには、慎重な操作が不可欠です。道具の点検と適切な使用方法の習得が重要です。 さらに、犬の体の状態に合わせて、適切な方法でトリミングを行うことも重要です。 犬の皮膚や関節に負担をかけすぎると、炎症や痛みを引き起こす可能性があり、犬の体調や性格を考慮し、無理のない方法でトリミングを行う必要があります。
犬への配慮
トリミング環境の整備が重要です。 トリミングの際は犬にとって不安な場所になりがちです。 そのため、落ち着ける空間を用意し、犬が安心できる雰囲気を作ることが大切です。 騒音や刺激物を排除し、犬が集中できる環境を整えましょう。 次に、犬への声かけや接し方にも十分配慮する必要があります。 犬は人間の言葉や表情からストレスを感じ取ることができ、そのため、優しく穏やかな態度で接し、犬を安心させることが重要です。威圧的な言動は絶対に避けましょう。 さらに、トリミングの工程や方法についても、犬の負担を最小限に抑えるよう配慮する必要があり、無理な姿勢を強いたり、処理時間を長引かせたりすると、犬にストレスをかけてしまう可能性があります。 犬の体調やストレス反応に合わせて、適切な手順で行うことが肝心です。
シザー以外にあると便利な物
シザー以外にあると便利な物は以下の通りです。 ・コーム ・バリカン ・ドライヤー ・トリミングテーブル こちらを順にご紹介します。
コーム
コームは犬の毛を整え、スムーズに切ることができる重要な道具です。 シザーだけでは毛の絡まりを解きながらカットするのが難しい場合があります。 コームを使えば、毛束を整えながら効率的にカットできるため、仕上がりもキレイになります。 さらに、コームは犬の皮膚への刺激を和らげる効果も期待できるでしょう。 シザーだけでは犬の皮膚に傷がつく可能性がありますが、コームを使うことで、毛を持ち上げながらカットできるため、皮膚への負担を軽減することができます。 犬の体調管理の面でも重要な役割を果たします。 また、コームにはさまざまな種類があり、用途に合わせて使い分けることも可能です。 長毛種や短毛種、デリケートな部位など、犬の毛質や状態に合わせてコームを選択することで、より適切なトリミングが行えます。 さらに、コームはシザーと併用することで、さまざまな工夫ができます。 シザーでカットした毛先をコームで整えたり、コームを使って方向性を整えながらシザーでカットするなど、コームとシザーの組み合わせによって、きめ細かな仕上がりが得られるでしょう。
バリカン
バリカンは毛の短い部位の処理に非常に適しています。 体の小さな部位や、肉球、耳などのデリケートな場所のカットに適しています。 シザーでは細かい部位の処理が難しい場合に、バリカンを活用することで作業を効率化できるでしょう。 また、バリカンを使うことで、犬の体の表面をきれいに整えることができ、長い毛が邪魔にならないよう、全身の毛をコンパクトに整えることで、犬の健康的な外観を保つことができます。 特に、夏場の暑さを和らげるためにも、バリカンによる全身のカットは有効です。 さらに、バリカンにはさまざまな種類があり、用途に合わせて使い分けることができ、細かい部位には細身のバリカンを、広い範囲のカットには大型のバリカンを使うなど、状況に応じて適切なバリカンを選択できます。 また、バリカンはシザーと組み合わせて使うことで、より効果的なトリミングが可能になります。 バリカンで大まかな部分をカットした後に、シザーで仕上げるといった具合です。 この組み合わせにより、迅速かつきめ細やかな処理が実現できます。 加えて、バリカンは犬の体への刺激も少ない傾向にあります。 シザーと比べると、バリカンの方が犬の皮膚への影響が小さいため、犬への負担も軽減できるでしょう。
ドライヤー
ドライヤーは、トリミングの仕上げの段階で大変重要な役割を果たします。 湿った状態の犬の毛をドライするためです。濡れた状態のままでは、毛の絡まりが生じやすく、また毛の形状が整いません。 ドライヤーを使って適切に乾燥させることで、毛がスムーズに整えられ、仕上がりの美しさが格段に向上します。 さらに、ドライヤーの温風を利用することで、犬の体の血行を促進させることができ、これにより、犬の体温調節がスムーズに行われ、ストレスの軽減にもつながるでしょう。 特に、寒い季節のトリミングでは、ドライヤーによる温風は犬にとって大変快適なものとなります。 加えて、ドライヤーにはさまざまな機能が備わっており、用途に合わせて使い分けることができ、毛量の多い大型犬には強力な風量のドライヤーが適しますし、デリケートな部位には低温設定のドライヤーを使うことで、犬の皮膚への負担を最小限に抑えられます。 また、ノズルを使えば、特定の部位を集中的に乾燥させることも可能です。 このように、ドライヤーはトリミングにおいて欠かせない重要な道具のひとつであり、毛の整え方、犬の健康、作業の効率化など、さまざまな面で大きな役割を果たしています。 ドライヤーを上手に活用することで、より良いトリミング結果を得ることができるのです。
トリミングテーブル
トリミングテーブルは、犬を安全に保ちながらトリミング作業を行うための重要なアイテムです。 テーブルの高さが適切であれば、トリマーは腰の負担なく作業をすることができ、効率的にトリミングを進めることができます。 また、テーブルには犬を固定するためのループやリードが備わっているため、犬の暴れによる事故を未然に防ぐことができます。 さらに、テーブルの表面は滑りにくい素材で作られているため、犬の姿勢が安定し、トリミングの際の怪我のリスクを下げることができるでしょう。 大型犬を扱う際も、頑丈なテーブルであれば犬の重量に耐えられるため、作業の安全性が高まります。 加えて、テーブルの高さを調整できるモデルもあり、犬の大きさに合わせて最適な位置に設定することで、トリマーの作業効率を向上させることができるでしょう。 洗浄が容易な素材のテーブルを選べば、作業後の清掃も簡単に行えます。 このように、トリミングテーブルはシザーと並んで、トリミングに欠かせない重要な道具のひとつです。 犬の安全と作業の効率性を高めるために、適切なテーブルを選んで活用することが不可欠といえるでしょう。
犬用ハサミの種類と特徴
犬の毛をカットするためのハサミとしては、どのような種類があるのでしょうか。また、それぞれの特徴も気になるところです。ここでは、犬用のハサミについて基本的な種類と特徴を説明します。
カットシザー
犬用のハサミとしては、まずカットシザーがあります。カットシザーとは、一般的に使用されているメインのシザーのことです。さまざまなカットで使用できるため、使い勝手がよいです。ただし、切れ味が鋭いので切りすぎには注意しましょう。犬の安全に配慮して使用する必要があります。
ミニカットシザー
犬用のハサミとしては、ミニカットシザーもあります。ミニカットシザーは細かいカット用のシザーです。特に足先やひげなどの部分的な毛のカットに使用します。自宅で足先やひげのお手入れをしたい場合には、ミニカットシザーを使用するとよいでしょう。一般的なカットシザーに比べると、安全性が高いのが特徴的です。そのため、初めてでも問題なく扱うことができます。
セニングシザー
セニングシザーとは、スキバサミのことを意味しています。一般的なハサミとは異なり、刃がビザギザしているのが大きな特徴です。セニングシザーは毛量の調節や仕上がりを自然にするために使用します。セニングシザーには目の粗さが種類によって異なりますが、犬種や被毛の状態によって使い分けるようにしましょう。セニングシザーを上手に使い分けることができれば、よりきれいに犬の毛をカットすることが可能です。
トリミング用ハサミの選び方
犬のトリミング用のハサミを選ぶときは、どのような点に気を付けたらいいのでしょうか。ハサミは刃物なので、安全性を第一に考えて選ぶことが大切です。また、毛を切るという目的を考慮して、使い勝手のよさも考慮したほうがいいといえます。ここは、トリミング用ハサミの選び方について説明します。それぞれきちんと確認しておきましょう。
先端が丸い
犬のトリミング用のハサミを選ぶときは、先端が丸くなっているものを選びましょう。なぜなら、先端が丸くなっていれば、犬の皮膚を傷つけるリスクを減らすことができるからです。誤ってハサミの先が犬の体に当たっても、ケガや傷みを防ぐことができます。犬のケガを防ぐことはもちろん、犬を怖がらせないようにするためにも、先端が丸いハサミを選ぶことは重要です。
ネジで閉まり具合を調節できる
犬の毛をカットするためのハサミ選び見おいては、ネジで閉まり具合を調整できるというのも大切なポイントです。犬の毛の状態は、それぞれの犬によっても異なります。そのため、毛質に合わせて締まり具合を調節できるほうが何かと便利です。犬や毛をカットする飼い主にとってもストレスが少なくなるので、ネジの閉まり具合を調整できるハサミを選ぶようにしましょう。そうすることで、毛を短時間でしっかりカットできるようになります。
切れ味がよい
犬の毛をカットするハサミは、切れ味も重要です。なかなか切れないハサミを使っていると、毛にダメージを与えてしまう可能性があります。また、切れにくいからといって力をかけ過ぎると、怪我のリスクも高まってしまうでしょう。それを防ぐためには、切れ味のよいハサミを選ぶ必要があります。切れ味がよすぎるとかえって危険なように思えるかもしれませんが、丁寧にハサミを扱うようにすれば、ケガにつながることは防げます。
ペット用のトリミングシザーを選ぶ
犬の毛をカットするハサミは、ペット用のトリミングシザーを選んだほうがいいです。ペット用のものでないと、毛を切りづらい可能性があります。できれば試し切りをしたうえで、実際に犬の毛のカットを始めるようにしたほうがいいでしょう。
用途に合わせて選ぶ
ハサミを選ぶときは、用途に合わせて選ぶ必要があります。ハサミの種類によって用途はそれぞれ別なので、きちんと違いを押さえて選ぶようにしてください。もちろん、最初は一般的なミニカットシザーやカットシザーを選び、徐々に細かい用途に対応できるハサミをそろえるようにしてもかまいません。ただし、ハサミの種類が少ないときは、それぞれのハサミで対応できる切り方のみをするようにしましょう。
トリミング用ハサミの安全な使い方
トリミング用のハサミはどうしたら安全に使うことができるのでしょうか。ハサミを安全に使うには、事前に安全な使い方をしっかり理解しておく必要があります。ここでは、毛をカットすることが多い部分について、安全なハサミの使い方を紹介します。
足裏
足裏の毛を切るときは、細かい部分なので注意が必要です。ハサミを使うなら、ミニカットシザーを選んだほうがいいでしょう。足裏については、できればバリカンで刈った方が安全です。
肛門の周囲
肛門も犬の体の中では、細かい部分です。そのため、ハサミを使うならミニカットシザーを使いましょう。足裏同様、バリカンで刈った方が安全性は高いといえます。肛門は菌が多い場所なので傷つけると直りが遅いです。そのため、傷をつけないことを優先して丁寧にカットするようにしましょう。
目の周囲
目の周りも犬にとってデリケートな部分です。一般的なカットシザーを使用してもよいですが、はハサミの先を犬に向けないように注意しましょう。
ハサミの他にあると便利な物
犬の毛をカットするときは、ハサミ以外にもあると便利なものがあります。ここでは、それらについて紹介します。ハサミを使うときは、一緒に準備するようにしましょう。
コーム
犬の毛をカットするときは、コームを用意しましょう。コームは荒目と細目のものがあるとよりよいです。犬の部位に合わせてコームを使い分けるようにするといいです。そうすると、きれいに毛流れを整えながら毛をカットすることができます。
バリカン
犬の毛をカットするときは、バリカンも併用すると便利です。バリカンはハサミではカットしにくい部分もうまく切ることができます。バリカンとハサミを上手に使い分けて、犬の毛を美しく整えられるようにしましょう。
ハサミを上手に選んで犬の毛を安全にカットしよう!
犬の毛をカットするときには、ハサミの選び方がとても重要です。ハサミの種類によって用途や使い勝手はそれぞれ異なります。犬の毛をきれいに切るためには、ハサミの使い分けが大切です。ハサミ以外にもバリカンを併用することができれば、より安全に犬の毛の手入れができます。犬の毛は定期的にカットしてあげることで、犬の安全を守ることにもつながります。飼い主自身が毛をカットするのは大変ですが、慣れてくると少しずつ上手に切れるようになっていくはずです。犬の毛に適したハサミを選んで、上手に犬の毛をカットできるようにしていきましょう。
まとめ
トリミングシザーは、ペットの毛を整えるために必要不可欠な道具です。 その種類は豊富で、刃の形状や素材、サイズなどで特徴が大きく異なります。 選ぶ際は、ペットの毛質や体型、自分の手の大きさなどを考慮する必要があります。 また、安全性も重要で、鋭利すぎない刃やグリップのしやすさなども確認しましょう。 さらに、使用前後の手入れや正しい使い方を学ぶことで、ペットの快適さと自身の作業効率を両立できます。 トリミングシザーは、ペットの健康と飼い主の作業性を高めるための大切なアイテムです。 慎重に選んで、賢明に使いこなしましょう。
- 通信講座のSARAスクール編集部
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心理カウンセラー資格やリンパケアセラピスト等の体系資格、食育資格などを扱うSARAスクール編集部が運営するコラムです。主に女性向けのキャリアアップやスキル習得を目的とした講座が多く、家事や育児と両立しながら学べる環境が整っています。資格取得を目的とした講座も充実しており、仕事や日常生活に活かすことが可能です。