犬の足裏の毛をカットするには?方法や注意点について解説
記事更新日:2024年6月11日犬の足裏の毛はどうやってカッとしたらいいのでしょうか。犬の足裏は肉球があるため、安全を守るためにも定期的な足裏の毛のカットは大切です。とはいえ、犬が嫌がることもあるので、コツを押さえてしっかりとカットできるようにする必要があります。
今回は犬の足裏の毛をカットする方法について説明します。犬の足裏のお手入れの必要性や爪切りの仕方などにも触れるため、犬の足裏をきれいに整えたいと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
犬の足裏のお手入れが必要な理由
犬の足裏はどうしてお手入れが必要なのでしょうか。犬の毛のお手入れは、犬の安全や健康を守るためにとても大切なことです。ここでは、犬の足裏のお手入れが必要な理由を確認しておきましょう。
犬の肉球には大切な役割がある
犬の足裏には肉球がついています。肉球は犬にとってとても重要な役割をもつ部分です。たとえば、肉球には衝撃を和らげたり、滑り止めをしたりする役割があります。また、汗をかくというのも肉球の機能のひとつです。そのため、それらの機能がきちんと働くようにするには足裏のケアをきちんとおこなう必要があります。
肉球が隠れてしまうとフローリングで滑りやすい
足裏の毛が伸びて肉球が隠れてしまうと、フローリングで滑りやすくなります。そうなると、関節や腰に負担がかかるのでとても危険です。場合によっては、骨折脱臼などになる可能性もあります。特に、骨の細い犬(子犬や小型犬など)や、椎間板ヘルニアを発症しやすい犬(ダックス、コーギーなど)については、足裏をまめにお手入れしてあげることが重要です。
足裏の毛のカット方法
犬の足裏の毛をカットするには、具体的のどのような手順が必要なのでしょうか。足裏の毛をカットするときは、いろいろと気を付けたいポイントがあります。ここでは、犬の足裏の毛のカット方法について、準備するものとともに手順を説明します。
準備するもの
犬の足裏の毛をカットするためには、ペット用はさみまたは犬用のバリカンを用意しましょう。そして、コームも忘れずに用意しておく必要があります。
犬を押さえる
準備が整ったら机の上などに滑り止めを敷いて犬を乗せましょう。そして、犬の体を脇で抱えるようにして固定します。ただし、小型犬の場合は膝の上で固定するようしても大丈夫です。
コーミングをする
犬の体制が整ったら、コーミングをして毛の流れを整えましょう。このときは、指と指の間に挟まっている毛もかき出すようにすることが大切です。伸びた毛をしっかりカットするために、コーミングはとても重要な工程となります。
バリカンでカットする場合
犬の足裏の毛をバリカンでカットするときは、まずは音に慣らすところから始めるようにしましょう。音を怖がって犬が暴れるのを防ぐことが大切です。そして、犬がバリカンに慣れてきたら、足裏の毛の流れに逆らう方向を意識してカットしていきます。安全を守るためにも、バリカンの刃と肌が水平になるようにしましょう。そして、皮膚にバリカンを軽く押し当てながら、肉球に沿わせるようにカットしていきます。このときは、刃を強く当てないように十分注意してください。
はさみでカットする場合
犬の足裏の毛をはさみでカットするときは、肉球にかかった毛先部分だけカットするようにしましょう。犬の足の状態を見て丁寧にはさみを当てていきます。なお、全体的にバリカンでカットしてから、長く伸びている一部分だけはさみでカットする方法をとっても構いません。
カットする際の注意点
犬の足裏の毛をカットするときは、注意したいことがあります。注意点を押さえることで犬の足裏の毛のカットがしやすくなります。注意点を守ることは、犬の安全を守るうえでも重要なことです。ここでは、犬の足裏の毛をカットするときの注意点について説明します。
慣れるまでは2人でカットする
犬の足裏の毛のカットは、意外と大変です。犬は必ずじっとしているとは限らないので、きちんと押さえながら毛をカットしなければなりません。犬が慣れるまでは、2人で押さえながらカットするようにすると、より安全に足裏の毛をカットすることができます。
足を持ち上げるときは自然な角度で
犬の足裏の毛を切るときは、足を持ち上げることになります。そのときは自然に曲がる方向に関節を持ち上げるようにすると、犬も抵抗しにくくなります。後ろに蹴り上げるような方向をイメージして犬の足を持ち上げるようにしましょう。
嫌がるような場合は無理をしない
足裏の毛をカットするというのは、犬にとっては慣れないことです。そのため、最初は嫌がっても当然のことです。犬が足裏の毛のカットを嫌がるときは無理にカットしないほうがいいです。時間をかけて慣らすようにしましょう。どうしても犬が足裏の毛のカットを嫌がるようなときは、専門家に頼むことをおすすめします。
足回りの毛のカット方法と注意点
犬の足裏とともに足回りの毛もカットするにはどうしたらいいのでしょうか。ここでは、カット方法と注意点を確認しておきましょう。まずは犬の足裏の毛をカットするとき同様、足先の毛をきれいにコームでとかします。そうして足先の部分の毛をコームでかき出すようにしてください。そして、長くなっている部分だけカットしていきます。このときは、足の形になるべく合わせるようにするのがポイントです。なお、かかとにも肉球があるので傷つけないように注意する必要があります。犬をしっかり押さえて暴れることがないように気を付けましょう。
爪切りの方法と注意点
足裏の毛をカットするときは、爪切りも同時におこなえます。その場合、どのような点に気を付けたらいいのでしょうか。爪切りは犬の皮膚の表面に刃物を近づけることになるため、特に慎重におこなわなければなりません。ここでは、犬の爪切りの方法と注意点を説明します。
準備するもの
犬の爪を切るときは、爪切りとやすりを用意しましょう。やすりは無くても構いませんが、あったほうがよりきれいに犬の爪を整えることができます。
やり方
犬の足の爪を切るときは、利き手と反対側の手で肉球と肉球の間を押さえて足を固定しましょう。爪切りで切るのは少しだけにして、後からやすりで調節してもよいです。爪切りはどうしても嫌がる犬が多いので、時間をかけずにさっとおこなうのが重要なポイントです。
注意点
犬の爪を切るときは、特に安全に注意しなければなりません。具体的には、爪の中の血管を切らないように気を付ける必要があります。もしも出血してしまったときには、しばらく強めに押さえて止血しましょう。止血剤のパウダーもあるため、うまく活用するとよいでしょう。
犬の足裏の毛のカットは丁寧におこなおう!
犬の足裏の毛はこまめにカットすることが大切です。足裏の毛が伸びていると、思わぬケガやトラブルにつながる可能性があります。犬の種類によっては見過ごせない部分なので、定期的に犬の足裏のお手入れをしてあげるようにしましょう。きちんと足裏の毛のお手入れをしてあげれば、犬は安全に毎日を過ごすことができます。ちょっとしたことですが、犬にとっては重要なことです。難しい場合は専門家にも頼りつつ、飼い主がきちんと犬の足裏のケアをおこないましょう。
- 通信講座のSARAスクール編集部
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