トリマーの資格はどれがいい?働きながら最短で取れる方法も解説!
記事更新日:2025年1月15日トリマーの資格には、様々な種類があり、どの資格を取得するべきか迷っている方も多いでしょう。この記事では、初心者向けの働きながら最短で取れるトリマー資格を始め、プロを目指す方向けの資格についても詳しく紹介しています。費用や取得方法についても説明しているので、これから資格取得を目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次
トリマー資格一覧

この記事で紹介するトリマー資格の特徴をまとめました。
資格 | 資格実施団体 | 資格種別 | 特徴 |
---|---|---|---|
JKC公認トリマー | 一般社団法人 ジャパンケネルクラブ(JKC) | C級・B級・A級・教士・師範 | C級のみ通信講座で取得が可能 B級以上は、実技試験と筆記試験があり、JKC公認の養成機関に入学し、所定を課程修了後に試験を受けることができる |
ペットトリミングアドバイザー | 日本生活環境支援協会 | ー | 通信講座で取得が可能 |
トリマー開業インストラクター | 日本インストラクター技術協会 | ー | 通信講座で取得が可能 |
JPLA公認トリマー 2級 | 一般社団法人 日本ペット技能検定協会(JPLA) | 2級・1級・教師 | 筆記試験と実技試験があり、JPLAが認定する研修所でカリキュラム修了後に試験を受けることができる |
JCSA認定マスターライセンス ドッグトリマー | 一般社団法人日本キャリア教育技能検定協会(JCSA) | ー | 通信講座で取得が可能 |
AAV認定トリマー | 全国動物専門学校協会(AAV) | サロントリマー:1級・2級・3級 トリマー:S級・1級・2級 |
AAVに加盟している専門学校で所定のカリキュラム修了後に試験を受けることができる |
JDA公認トリマー | 全日本愛犬技術者指導協会(JDA) | 3級・2級・1級 | トリマー資格の中で唯一厚生労働省が認可している 専門学校に通う必要があり非常に難易度の高い資格 |
通信講座で取得できる資格と、養成機関や専門学校に通う必要のある資格とでは、難易度には大きな差があります。自分に合った資格の取得を目指しましょう。
初心者におすすめのトリマー資格5選

初心者の方でも、無理なく勉強が始められるおすすめトリマー資格を5つ厳選してご紹介します。それぞれの資格の特徴や目的、難易度についても詳しく説明するので、トリマー資格挑戦が初めての方は参考にしてください。
JKC公認トリマー C級|一般社団法人 ジャパンケネルクラブ(JKC)
JKC(ジャパンケネルクラブ)公認トリマーC級は、トリマーとしての基礎的な知識と技術を証明する資格です。犬の毛の種類や体の構造、トリミングの手順などを学び、安全に犬を扱うためのスキルを習得します。C級は、JKC会員になることで通信講座で取得可能です。トリマーとしてのキャリアをスタートさせるための第一歩として、比較的難易度も低く、最も一般的な資格といえます。
ペットトリミングアドバイザー|日本生活環境支援協会
ペットトリミングアドバイザーは、日本生活環境支援協会が認定するトリマー資格です。家庭での、犬や猫のトリミングに関する基礎的な知識や、トリミングの手順などを学習します。また、犬種別のトリミングに関する知識やはさみ、バリカン、シャンプーなどの道具の使い方に関する知識や技術も身につけることができます。通信講座で最短2ヶ月で取得が可能で、難易度も低いため挑戦しやすいでしょう。
トリマー開業インストラクター|日本インストラクター技術協会
トリマー開業インストラクターは、日本インストラクター技術協会が認定する資格です。トリミングに関する知識やサロンを開業するための知識を学習します。資格取得後は、自宅やカルチャースクールで講師として活動ができます。売上の管理や顧客情報の管理、予約表の作成方法、シャンプーの選び方、道具の手入れ方法などの専門的な知識が必要です。通信講座で最短2ヶ月で取得が可能で、働きながらでもスキマ時間に学習を進めることができる点を踏まえ、難易度は低いといえます。
JPLA公認トリマー 2級|一般社団法人 日本ペット技能検定協会(JPLA)
JPLA公認トリマー2級は、トリマーとしてペットサロンでグルーミング業務をこなすことのできる技術者を目指す資格です。筆記試験と実技試験があり、主催協会が指定するトリミングサロンや専門学校などの認定研修所でカリキュラム修了後に試験を受けることができます。実技研修は土日祝日に予約できる研修所もあり、その他の学習に関しては自宅で学習が可能です。最短6ヶ月で資格取得を目指せる点も含め、サロンでトリマーとして本格的に働きたい方には、おすすめの資格で難易度は中程度でしょう。
JCSA認定マスターライセンス ドッグトリマー|一般社団法人日本キャリア教育技能検定協会(JCSA)
JCSA認定マスターライセンスドッグトリマーは、日本キャリア教育技能検定協会(JCSA)が認定するトリマー資格です。トリマーとしての高度な知識と技術を証明するもので、ペット業界で専門家として活躍したい方にとって非常に魅力的な資格といえます。通信講座で平均5ヶ月ほどで取得が可能なカリキュラムが組まれており、忙しい方でも取りやすく、難易度も比較的低いでしょう。
ステップアップできるトリマー資格3選

ステップアップできるトリマー資格を3選紹介します。プロのトリマーを目指す方向けの資格のため、専門学校に行く必要があり難易度は高いです。各資格の特徴についても詳しく説明するので、参考にしてください。
JKC(ジャパンケネルクラブ)公認トリマー
JKC(ジャパンケネルクラブ)公認トリマーは、先ほど紹介した初心者向けのC級のほかに、B級、A級、教士、師範という5つの資格を設定しています。B級以上の資格を受けるには、C級の資格取得が必須です。また、JKC協会公認の養成期間に通う必要があり、カリキュラム修了の目安はC級とB級ライセンス取得で2年間の在学が必要になります。さらに上の資格を取得する際は、さらに数年の期間を要するため難易度はどんどん高くなるでしょう。一番認知度が高い資格なので、プロとして本気でトリマーとして経験を積みたい方や将来自身のサロンを持ちたいという方には、おすすめの資格です。
AAV(全国動物専門学校協会)認定トリマー
AAV(全国動物専門学校協会)認定トリマーは、協会に加盟している専門学校で動物やトリミングに関する300時間以上のカリキュラムを履修する必要があります。取得できる資格は、以下の通りです。
・サロントリマー:1級・2級・3級
・トリマー:S級・1級・2級
比較的低い難度のサロントリマー3級から、筆記試験と実技試験があります。専門学校に通う必要があり、資格取得までに時間を要しますが、しっかりとカリキュラムを学ぶことで合格できない試験ではありません。
JDA(全日本愛犬技術者指導協会)公認トリマー
JDA公認トリマーは、全日本愛犬技術者指導協会(JDA)が認定するトリマー資格で、厚生労働省が認可している国内唯一の資格です。スキルに応じて3級、2級、1級の3段階にランク分けされており、3級から受験する必要があります。JDA公認トリマーの資格を取得するには、専門学校で所定のカリキュラムを修了したのち、試験に合格する必要があります。学校によっては、3級と2級を1年次に取得し、卒業時に1級まで取得も可能です。
JDA公認トリマーの試験では、技術のほか「獣医学」などの知識が筆記試験で求められます。また、実技試験では本物の犬のトリミングを行うため、高い技術力と専門的知識が必要とされるため非常に難易度が高い資格といえるでしょう。
【結論】トリマー資格はどれがいい?

トリマー資格を初めて取得する方向けとプロトリマーを目指す方向けに分けて紹介しました。自分のペットの日頃のケアに資格を活かしたい方や、働いているなどで時間があまり取れない方は、比較的短時間で取得できる通信講座がおすすめです。しかし、ペットサロンでプロとして働きたい方や将来、トリミングショーで賞を狙いたいなど大きな目標がある方は専門学校に通うことをおすすめします。通信講座も専門学校でも、しっかりとしたカリキュラムが組まれているので、自身の目指すトリマー像に合わせて選択するようにしましょう。
トリマーとは?
トリマーは、犬や猫などのペットの毛や爪のカット、ブラッシング、シャンプー、耳掃除などを行い、ペットを清潔に保ち美しくする人です。単に毛を切るだけでなく、動物の健康状態を観察し、飼い主さんとコミュニケーションを取りながら、ペットの美容と健康をサポートする大切な役割も担います。いわば、ペットの美容師でもあり健康管理のアドバイザーともいえるでしょう。
トリミングとは?
トリミングとは、犬や猫などのペットの毛や爪をカット、シャンプーしたりして、ペットを清潔に保ち、美しくするお手入れのことです。単に毛を切るだけでなく、動物の健康状態を観察し、皮膚病や寄生虫の有無などをチェックすることも大切な役割です。トリミングを通して、ペットは見た目だけでなく、身体の清潔を保ち、皮膚病予防にも繋がります。また、定期的なトリミングは、飼い主さんとペットの触れ合いを深め、信頼関係を築く機会にもなります。
最近の動向
トリマー資格は、近年ペットに対する意識の高まりとともに、ますます注目されています。単なるトリミングの仕事内容の他に、専門性の高い技術を求める声やシャンプーの種類やアロマなどペットニーズに伴ったサービスを提供するサロンも増加傾向です。以前は、資格がなくても働けるサロンもありましたが、資格取得者が増えより専門的な知識や技術を持ったトリマーも多くいます。このように、トリマーの仕事は単なる美容だけでなく、ペットの健康や飼い主の満足度を高めるため、多岐にわたるサービスを提供する職業へと変化しています。
トリマーになるには?資格は必要?

トリマーになるために必ずしも資格は必要ありませんが、資格を取得することで就職活動やキャリアアップに有利に働くことは間違いありません。トリマーの資格には、JKC公認トリマーやJCSA認定マスターライセンスドッグトリマーなど、様々な種類があります。これらの資格を取得することで、トリミングの技術や知識を客観的に評価してもらい、専門性をアピールすることが可能です。
また、高収入を目指せたり自身でサロンを開業するなどのトリマーとしてのキャリアにつながります。自身のトリマーとして目指す方向性に合わせて、資格取得すべきか判断するようにしましょう。
トリマー資格の取得方法は?費用はどれくらい?
トリマー資格の取得方法は、大きく分けて専門学校や研修所に通うケースと通信講座で取得するケースの2種類に分かれます。それぞれの方法や資格によって、費用は大きく変わってくるので詳しく説明していきます。
専門学校やスクールに通う場合
トリマー専門学校の費用は、学校によって異なります。初年度は100万円から150万円程度の費用が相場です。この費用には、授業料の他に入学金や施設費、実習費などが含まれます。奨学金制度や分割払い制度を利用することで、費用を抑えることも可能です。しかし、トリミングに必要な道具や資格試験費用なども別途必要となるため、事前にしっかりと計画を立てておくことが大切です。
費用に関しては、授業料だけでなく、入学金や実習費なども含めて、トータルの費用を比較しましょう。また、卒業後の就職支援が充実しているかどうかも重要なポイントです。
ペットサロンなどで働きながら経験を積む場合
トリマーになるためにペットサロンで働きながら経験を積む場合、初期費用としてトリミングに必要な道具一式や交通費などがかかります。また、継続的に道具のメンテナンス費用やセミナー参加費などが発生するケースもあるでしょう。さらに、資格取得を目指す場合は、受験費用や教材費も必要になります。
ペットサロンで働くメリットとしては、実践的な技術を習得できたり、先輩から直接指導を受けられたりすることが挙げられます。一方、デメリットとしては、低賃金や長時間労働、体力的負担が大きいといった点が挙げられます。
独学で目指す場合
トリマーを独学で学ぶ場合、専門学校に通うよりも初期費用を抑えられるというメリットがあります。しかし、トリミングに必要な道具の購入や、実践練習のための犬のモデル費用、そして技術向上のための書籍やセミナー参加費など、様々な費用がかかります。また、トリマーの資格を取得する場合、受験費用も必要になります。
独学のメリットは、自分のペースで学習できることや、費用を抑えられることです。一方で、デメリットとしては、体系的な知識が身につきにくかったり、モチベーションの維持が難しかったりすることが挙げられます。
自分で、しっかりとカリキュラムを組むことができないと、トリマーを目指すのは難しいでしょう。
通信講座で学ぶ場合
トリマーの通信講座の費用は、講座の内容や提供される教材、取得できる資格などによって大きく異なりますが、一般的に5万円から30万円程度が相場です。
費用に影響する要素としては、講座内容の充実度や教材の質、そして取得できる資格のレベルなどが挙げられます。
通信講座の費用には、受講料や教材費、資格試験費用などが含まれます。費用を抑えるためには、複数の講座を比較検討したり、キャンペーンや割引制度を利用するようにしましょう。
また、トリマーの通信講座を選ぶ際は、費用だけでなくカリキュラムの内容や講師の経験、サポート体制なども総合的に判断することが大切です。
働きながら最短で資格を取るには?

トリマー資格を取得するには、専門学校や通信講座、独学などがあります。方法によって、働きながら資格取得が可能です。仕事の合間や休日時間などを有効的に活用することで、知識と技術を身につけられれば、資格取得できます。
働きながらでもトリマーの資格は取得できる?
働きながらでもトリマー資格取得は可能です。以前は、専門学校や養成所で取得する方が多かったですが、現在は通信講座や独学で取得する方も多くいます。特に通信講座は、しっかりとカリキュラムが組まれているので、自身のペースで学習することが可能です。
最短で目指すには通信講座がおすすめ!約2ヶ月で資格取得も
最短でトリマー資格取得を目指す方には、通信講座がおすすめです。通信講座は、資格取得へのカリキュラムが事前に組まれています。自身のスキマ時間などを上手く使うことで、最短約2ヶ月での資格取得を目指すことが可能でしょう。カリキュラムも受講生が自身で学習を進めていくにあたり、無理のないように組まれています。
また、通信講座は合格率が高く費用もおさえることができ、受講生の満足度が高い講座も多いのが特徴的です。
トリマーの仕事内容

トリマーの仕事内容は、犬や猫などのペットの美容師です。毛をカットしたり、シャンプーしたり、爪を切ったりするなど、ペットを清潔に保ち、美しく仕上げる仕事内容です。飼い主さんの希望に合わせて、様々なスタイルにカットしたり、ペットの健康状態をチェックしたりすることも大切な仕事の一つでしょう。
トリマーの就職先・求人状況は?
トリマーの主な就職先は、ペットサロンです。他にも動物病院やペットショップ、ブリーダー、そして独立開業して活動するなど様々な働き方があります。求人状況は、地域や時期によって異なりますが、比較的安定していると言えるでしょう。特に、都市部やペットの飼育数が多くなっている地域では、求人数が多い傾向にあります。
トリマーの仕事は、動物好きで人と接することが好きな人に向いていますが、体力的な仕事であることや、動物のアレルギーを持つ人には注意が必要です。また、顧客の要望によっては土日祝日の勤務になる場合があります。
トリマーになるためには、専門学校に通ったり通信講座を受講し、資格を取得することで広い視野で働く先を選択することができるでしょう。また、資格を保有していることで、就職活動やスキルアップに役立つことがあります。
トリマーの仕事は、動物の美容を通して、飼い主さんとペットの生活を豊かにする仕事です。
トリマーの給料は?
トリマーを目指す方にとって、給料相場は気になる点でしょう。
取得しているトリマーの資格や働き方、働く場所によっても収入に差はありますが、現在求人サイトで募集している相場について詳しく紹介していきます。
時給 | 約1,100円 |
---|---|
日給 | 約14,000円 |
月収 | 約240,000円 |
年収 | 約3,350,000円 |
トリマーには、多くの種類の資格があります。自身が持っている資格のハードルが高ければ、これまで以上に高い収入が見込めます。
また、トリミングサロンや動物病院で正社員として働くケースもあればパートとして働くケースもあり、給料相場は変動することが考えられるでしょう。
経験年数を積んだり独立した際には、紹介した相場より多くの給料が見込まれます。
求人を探す際の一つの目安として、参考にしてみてください。
引用:indeed
9-3.トリマーのキャリアプランや今後の需要は?
トリマーの仕事は、ペットの美容を通して、飼い主さんとペットの生活をより豊かにするやりがいのある職業です。近年、ペットを家族の一員として迎える人が増えているため、トリマーの需要はますます高まっています。
トリマーのキャリアプランは多種多様です。ペットサロンや動物病院で経験を積み、店長やマネージャーとして活躍したり、専門的な技術を習得してコンテストに出場したり、独立して自分のサロンを開業したりすることも可能です。
しかし、競争も激化しており、高い技術力や顧客対応能力が求められます。生涯学習の意識を持ち、常に新しい知識や技術を習得していくことが重要です。
トリマーの仕事は、将来性のある職業として注目されており、今後も需要は拡大していくと予想されます。
10.まとめ

トリマー資格は、様々な種類があり、初心者の方やプロを目指す方によっても取るべき資格がはっきりと分かれているのが特徴的です。
今回紹介した資格は、通信講座で学習できるものが多く、忙しい方でも自身のペースで学習を進め、知識やスキルを習得することが可能です。
初めてトリマー資格取得を目指す方は、一度通信講座を受講し、資格にチャレンジしてトリマーとして活躍を目指す一歩を踏み出してみてください。
- 通信講座のSARAスクール編集部
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心理カウンセラー資格やリンパケアセラピスト等の体系資格、食育資格などを扱うSARAスクール編集部が運営するコラムです。主に女性向けのキャリアアップやスキル習得を目的とした講座が多く、家事や育児と両立しながら学べる環境が整っています。資格取得を目的とした講座も充実しており、仕事や日常生活に活かすことが可能です。