【薬膳の基本知識】陰陽五行説で食材を理解する
記事更新日:2024年8月20日薬膳は、単なる料理以上の存在であり、健康を維持し病気を予防するための総合的な療法として古くから親しまれています。
薬膳の基礎は、中国伝統医学である中医学の理論に基づいており、食材の特性と効果を最大限に活用し、季節や個々の体調に合わせた食事を提供することを目指します。
薬膳の理解には、その理論的な背景、特に陰陽五行説という哲学的概念を知ることが不可欠です。
薬膳は、体に対してよい効果をもたらすことのできる食事です。長い歴史の中で編み出され、多くの人の健康を支え続けてきました。そんな薬膳を作るためには、知っておくべき考え方がいろいろとあります。そういった考え方をきちんと知ることでこそ、正しい薬膳料理を作ることができるでしょう。
薬膳の基本の考え方とは、どういったものなのでしょうか。伝統的な考え方が含まれるので、なかには普段聞きなれないようなことばもあるはずです。今回は基本的な考え方について、くわしく紹介していきます。
目次
薬膳の基本知識
薬膳は、単なる食事ではなく、健康を維持し、病気を予防するための一つの療法としての側面を持ちます。
中国の伝統医学である中医学(中国医薬学)の理論を基礎として、食材の持つ特性や効果を最大限に活用し、個々の体調や季節に合わせた食事を作り上げることが薬膳の基本です。
薬膳の理解には、まずその理論的な背景を知ることが重要です。
「中国医薬学」の理論がベース
薬膳の基本となる理論は、中医学に由来します。
中医学は、数千年にわたる経験と観察を通じて発展した医学体系であり、人間の身体と自然界との調和を重視します。
その中心には、陰陽五行説や気血水理論などの哲学的概念があります。
陰陽五行説
陰陽五行説は、全ての事物や現象を陰と陽の二つに分け、それが相互に作用し合うという考え方です。さらに、五行(木、火、土、金、水)という五つの要素が循環し、相互に影響し合うことで、宇宙や人体のバランスを保っていると考えられます。
薬膳では、食材の性質を陰陽五行に分類し、そのバランスを取りながら調理します。
気血水理論
気血水理論は、人体の健康状態を「気」、「血」、「水」という三つの要素のバランスで説明します。
気はエネルギー、血は栄養、そして水は体液を指し、それぞれが不足したり滞ったりすると、健康に問題が生じるとされます。
薬膳では、これらの要素を補う食材を選び、体内のバランスを整えることを目指します。
薬膳を作る基本は体の声を聞くこと
薬膳の基本原則の一つは、個々の体調や体質に合わせた食事を作ることです。
これには、自分の体の声を聞き、どのような状態にあるのかを理解することが不可欠です。
例えば、疲労が溜まっている時にはエネルギーを補う食材を選び、胃腸の調子が悪い時には消化を助ける食材を使います。
体調に応じた食材選び
体調に応じた食材選びは、薬膳の重要な要素です。
体の冷えを感じる場合には、体を温める効果のある食材(例えば、ショウガやシナモン)を選びます。
一方、体が熱を持っている場合には、冷やす効果のある食材(例えば、キュウリやスイカ)を使います。
これにより、体のバランスを保ちながら、健康を維持できます。
季節に応じた食事
薬膳は、季節に応じた食事も重視します。
例えば、春はデトックスの季節とされ、体内の毒素を排出する食材(例えば、緑の野菜やクコノミ)が最適です。
夏は暑さを和らげるために冷性の食材(例えば、キュウリやスイカ)を使います。
秋は乾燥を防ぐために潤いを与える食材(例えば、梨や白きくらげ)を取り入れ、冬は体を温め、エネルギーを補給する食材(例えば、ショウガやナツメ)を使います。
調理法の工夫
調理法もまた、薬膳の重要な要素です。食材の特性を活かすために、適切な調理法を選ぶことが必要です。
例えば、消化が良くなるように食材を柔らかく煮込む、ビタミンの損失を防ぐために短時間で調理するなどの工夫が求められます。
薬膳は、ただの料理ではなく、食を通じて健康を維持し、病気を予防するための体系的なアプローチです。
その基本を理解し、自分の体や季節に合わせた食材選びと調理法を実践することで、より健康的な生活を送れます。
薬膳料理の基本的な作り方
薬膳料理は、中医学の理論を基に、食材の持つ特性を活かして健康をサポートする食事法です。
その基本には、季節や個々の体調に応じた食材選びと、適切な調理法が含まれます。
ここでは、薬膳料理の基本的な作り方について詳しく解説します。
栄養価の高い旬な食材を活かすこと
薬膳料理の基本は、旬の食材を利用することです。
旬の食材は、その季節に必要な栄養素を豊富に含んでおり、体に最適な効果をもたらします。
また、旬の食材は新鮮で栄養価も高く、風味も良いため、料理全体の質を高められます。
旬の食材の栄養価と効果
季節ごとに最適な食材を選ぶことで、体の調子を整える効果が期待できます。
例えば、春にはデトックス効果のある緑の野菜やクコノミ、夏には体を冷やす効果のあるキュウリやスイカ、秋には体に潤いを与える梨や白きくらげ、冬には体を温めるショウガやナツメなどが旬の食材として挙げられます。
春の食材と効果
春は、肝臓の機能をサポートし、体内の毒素を排出する季節です。
春に適した食材としては、緑の野菜やクコノミが挙げられます。
これらの食材は、体をリフレッシュし、新しい季節に備えるために重要です。
クコノミ(ゴジベリー)
ビタミンCやベータカロチンが豊富で、免疫力を高める効果があります。
また、抗酸化作用もあり、細胞のダメージを防ぎます。
緑の野菜
ほうれん草やケールなどの緑の野菜は、デトックス効果が高く、体内の毒素を排出します。
また、ビタミンやミネラルも豊富で、健康維持に役立ちます。
夏の食材と効果
夏は、体を冷やし、暑さを和らげる季節です。
キュウリやスイカ、緑豆などが夏の薬膳に適した食材です。
キュウリ
高い水分含有量で、体を冷やす効果があります。
また、利尿作用があり、体内の余分な水分を排出します。
スイカ
水分が豊富で、暑さを和らげる効果があります。
スイカにはリコピンが含まれており、抗酸化作用もあります。
秋の食材と効果
秋は、乾燥した気候に対応するため、体に潤いを与える食材が求められます。梨や白きくらげ、ゴボウなどが適しています。
梨
水分が豊富で、体に潤いを与える効果があります。
また、喉の乾燥を防ぎ、咳を鎮める作用もあります。
白きくらげ
潤いを与える効果が高く、乾燥から体を守ります。
免疫力を高める効果もあります。
冬の食材と効果
冬は、体を温め、エネルギーを補給する季節です。
ショウガやナツメ、シナモンなどが冬の薬膳に適しています。
ショウガ
体を温め、血行を促進する効果があります。
また、消化を助ける作用もあり、冷え性や消化不良に効果的です。
ナツメ
鉄分が豊富で、貧血予防に役立ちます。
また、消化吸収を助け、体を温める効果があります。
旬の食材を使った簡単なレシピ
ここでは、旬の食材を使った薬膳料理の簡単なレシピを紹介します。
これらのレシピは、季節ごとの健康をサポートするために役立ちます。
【クコノミとほうれん草のスムージー】
材料
● クコノミ(ゴジベリー)20g
● ほうれん草50g
● バナナ1本
● アーモンドミルク200ml
作り方
1.すべての材料をブレンダーに入れ、滑らかになるまで混ぜます。
2.グラスに注いで完成です。
このスムージーは、ビタミンCとベータカロチンが豊富で、春のデトックスに最適です。
【スイカとミントのサラダ】
材料
● スイカ200g
● ミントの葉適量
● フェタチーズ50g
● バルサミコ酢大さじ1
作り方
1.スイカを一口大に切り、ミントの葉とフェタチーズを加えて混ぜます。
2.最後にバルサミコ酢をかけて完成です。
このサラダは、暑さを和らげる効果があり、夏の薬膳料理にぴったりです。
冷えたら温め、熱ければ冷やす
薬膳料理のもう一つの基本原則は、体の状態に応じて食材を選ぶことです。
体が冷えている時には体を温める食材を、体が熱を持っている時には体を冷やす食材を選びます。
これにより、体のバランスを整え、健康を維持できます。
体を温める食材
体を温める食材は、冷え性や冬の寒い季節に特に効果的です。
これらの食材は、血行を促進し、体内の冷えを取り除く効果があります。
ショウガ
ショウガは、体を温める効果が非常に高い食材です。
ショウガに含まれるジンゲロールという成分は、血行を促進し、体を内側から温めます。
また、消化を助ける効果もあり、冷え性や消化不良に効果的です。
シナモン
シナモンも体を温める効果が高い食材です。
シナモンに含まれるシンナムアルデヒドという成分は、抗炎症作用や抗菌作用を持ち、免疫力を高めます。
また、血糖値を安定させる効果もあり、糖尿病の予防にも役立ちます。
ナツメ
ナツメは、体を温めるだけでなく、気血を補う効果もあります。
ナツメは消化吸収を助け、体を内側から温める効果があります。
また、鉄分が豊富で、貧血予防にも役立ちます。
体を冷やす食材
体を冷やす食材は、体に熱がこもっている時や夏の暑い季節に効果的です。
これらの食材は、体内の余分な熱を取り除き、涼感をもたらします。
キュウリ
キュウリは、体を冷やす効果が高い食材です。
高い水分含有量で、体を冷やす効果があり、暑い季節に適しています。
また、利尿作用もあり、体内の余分な水分を排出します。
スイカ
スイカも体を冷やす効果が高い食材です。
スイカにはリコピンが含まれており、抗酸化作用もあります。
夏の暑さを和らげるために最適な食材です。
緑豆
緑豆は、体を冷やし、余分な熱を取り除く効果があります。
緑豆スープや緑豆茶として摂取することで、体の熱を和らげられます。
体調に応じた食材の組み合わせ
薬膳料理では、体調に応じた食材の組み合わせも重要です。
例えば、冷え性の人は、ショウガやシナモンを使った温かいスープを飲むことで、体を内側から温められます。
一方、熱がこもっている人は、キュウリやスイカを使ったサラダを食べることで、体を冷やし、涼感を得られます。
【ショウガと鶏肉のスープ】
材料
● ショウガ1片
● 鶏胸肉200g
● 長ネギ1本
● 水500ml
● 塩適量
作り方
1.鶏胸肉を一口大に切り、ショウガと長ネギをスライスします。
2.鍋に水を入れ、鶏肉、ショウガ、長ネギを加えて煮込みます。
3.最後に塩で味を調えます。
このスープは、体を温め、血行を促進する効果があります。
【キュウリとトマトのサラダ】
材料
● キュウリ1本
● トマト2個
● オリーブオイル大さじ1
● レモン汁大さじ1
● 塩・コショウ適量
作り方
1.キュウリとトマトを一口大に切り、ボウルに入れます。
2.オリーブオイルとレモン汁を加え、塩・コショウで味を調えます。
このサラダは、体を冷やし、暑さを和らげる効果があります。
薬膳料理の基本的な作り方を理解することで、季節や体調に応じた食事を取り入れることができ、健康を維持できます。
適切な食材選びと調理法を実践することで、薬膳の効果を最大限に引き出し、日々の生活に役立てられます。
薬膳に用いられる陰陽五行説
薬膳の理論の中核には、陰陽五行説という中国古来の哲学があります。
これは、自然界のあらゆる現象を理解し、人間の健康と体調管理に応用するための枠組みです。
陰陽五行説は、食材の特性や効果を理解し、適切な食事を選ぶための基本的なガイドラインとなります。
ここでは、陰陽五行説の各要素について詳しく解説します。
「熱」「温」「平」「涼」「寒」の5つに分類した「五性」
「五性」は、食材の性質を五つのカテゴリーに分けたもので、それぞれの性質が体にどのような影響を与えるかを示しています。
これにより、個々の体調や季節に応じた食材の選び方がわかります。
「熱」の性質
「熱」の性質を持つ食材は、体を温める効果があり、冷え性や寒い季節に適しています。
例えば、唐辛子やショウガは「熱」の性質を持ち、体を内側から温めます。
これらの食材は血行を促進し、体内の冷えを取り除くために用いられます。
「温」の性質
「温」の性質を持つ食材も体を温める効果がありますが、「熱」ほど強くはありません。
これらの食材は、体のバランスを整え、穏やかに温める効果があります。
例えば、鶏肉やナツメは「温」の性質を持ち、日常の食事に取り入れやすいです。
「平」の性質
「平」の性質を持つ食材は、特に体を温めたり冷やしたりすることなく、バランスを保つ効果があります。
これらの食材は、日常的に摂取することで体の調子を整えるのに役立ちます。
例えば、米や豆類が「平」の性質を持っています。
「涼」の性質
「涼」の性質を持つ食材は、体の熱を和らげる効果があります。
これらの食材は、暑い季節や体に熱がこもっているときに適しています。
例えば、緑豆やキュウリは「涼」の性質を持ち、体を冷やします。
「寒」の性質
「寒」の性質を持つ食材は、強力に体を冷やす効果があります。
これらの食材は、体に熱がこもりやすい体質の人や、暑い季節に特に効果的です。
例えば、スイカや大根は「寒」の性質を持ち、体の余分な熱を取り除きます。
「酸」「苦」「甘」「辛」「鹹」の5つの味覚からなる「五味」
「五味」は、食材の味覚を五つのカテゴリーに分けたもので、それぞれの味が体にどのような影響を与えるかを示しています。
これにより、食材の選び方や料理の味付けが体の調子にどのように影響するかを理解できます。
「酸」の味
「酸」の味は、収斂作用があり、体内のエネルギーを引き締める効果があります。
酸味のある食材は、汗や体液の過剰な排出を抑える効果があり、肝臓の機能を助けます。
例えば、レモンや梅が「酸」の味を持ちます。
「苦」の味
「苦」の味は、解毒作用があり、体内の余分な熱を取り除く効果があります。
苦味のある食材は、心臓の機能を助け、体内の毒素を排出します。
例えば、ゴーヤや緑茶が「苦」の味を持ちます。
「甘」の味
「甘」の味は、滋養作用があり、体を補い、エネルギーを増強する効果があります。
甘味のある食材は、消化器系の機能を助け、体をリラックスさせます。
例えば、米やハチミツが「甘」の味を持ちます。
「辛」の味
「辛」の味は、発散作用があり、体の表面から風寒を取り除く効果があります。
辛味のある食材は、肺の機能を助け、血行を促進します。
例えば、ショウガやニンニクが「辛」の味を持ちます。
「鹹」の味
「鹹」の味は、軟化作用があり、硬化したものを柔らかくする効果があります。
鹹味のある食材は、腎臓の機能を助け、体内の老廃物を排出します。
例えば、海藻や塩が「鹹」の味を持ちます。
「肝」「心」「脾」「肺」「腎」の5つの「五臓」
「五臓」は、体の主要な内臓器官を五つのカテゴリーに分けたもので、それぞれの臓器が特定の機能を持ち、相互に関連し合っています。
これにより、食材の選び方がどの臓器にどのような影響を与えるかを理解できます。
「肝」
「肝」は、体のエネルギーを貯蔵し、血液を循環させる役割を担います。
「肝」の機能を助ける食材は、緑色の野菜や酸味のある食材です。
例えば、ほうれん草やレモンが「肝」に良いとされています。
「心」
「心」は、血液の循環を管理し、精神の安定を保つ役割を担います。
「心」の機能を助ける食材は、赤色の食材や苦味のある食材です。
例えば、トマトや緑茶が「心」に良いとされています。
「脾」
「脾」は、消化吸収を助け、エネルギーを生成する役割を担います。
「脾」の機能を助ける食材は、黄色の食材や甘味のある食材です。
例えば、かぼちゃや米が「脾」に良いとされています。
「肺」
「肺」は、呼吸を管理し、体内の気を循環させる役割を担います。
「肺」の機能を助ける食材は、白色の食材や辛味のある食材です。
例えば、梨やショウガが「肺」に良いとされています。
「腎」
「腎」は、体の水分バランスを管理し、生殖機能を支える役割を担います。
「腎」の機能を助ける食材は、黒色の食材や鹹味のある食材です。
例えば、黒豆や海藻が「腎」に良いとされています。
「春」「夏」「梅雨」「秋」「冬」の5つの「季節」
「五季」は、一年を通じた季節の変化を五つのカテゴリーに分けたもので、それぞれの季節が体に与える影響と、それに応じた食材の選び方を示しています。
これにより、季節ごとの体調管理が容易になります。
「春」
「春」は、成長と新しい始まりの季節です。
この季節には、デトックス効果のある食材や、肝臓の機能を助ける食材が適しています。
例えば、緑の野菜やクコノミが春の食材として挙げられます。
「夏」
「夏」は、エネルギーが最も高まる季節です。
この季節には、体を冷やし、暑さを和らげる食材が適しています。
例えば、キュウリやスイカが夏の食材として挙げられます。
「梅雨」
「梅雨」は、湿気が多く、体に湿気がこもりやすい季節です。
この季節には、利尿作用のある食材や、湿気を取り除く食材が適しています。
例えば、緑豆やはとむぎが梅雨の食材として挙げられます。
「秋」
「秋」は、収穫の季節であり、体に潤いを与えることが重要です。
この季節には、乾燥を防ぐ食材や、肺の機能を助ける食材が適しています。
例えば、梨や白きくらげが秋の食材として挙げられます。
「冬」
「冬」は、エネルギーを蓄える季節です。
この季節には、体を温め、エネルギーを補給する食材が適しています。
例えば、ショウガやナツメが冬の食材として挙げられます。
「木」「火」「土」「金」「水」の5つの「五行」
「五行」は、自然界のすべての物質と現象を五つのカテゴリーに分けたもので、相互に関連し合いながらバランスを保っています。
これにより、食材の選び方や組み合わせが体にどのような影響を与えるかを理解できます。
「木」
「木」は、成長と発展を象徴します。「木」のエネルギーを持つ食材は、肝臓の機能を助け、体の成長を促します。
例えば、緑の野菜や酸味のある食材が「木」に属します。
「火」
「火」は、熱とエネルギーを象徴します。「火」のエネルギーを持つ食材は、心臓の機能を助け、血行を促進します。
例えば、赤色の食材や苦味のある食材が「火」に属します。
「土」
「土」は、安定と栄養を象徴します。
「土」のエネルギーを持つ食材は、消化吸収を助け、体に栄養を供給します。例えば、黄色の食材や甘味のある食材が「土」に属します。
「金」
「金」は、収穫と実りを象徴します。
「金」のエネルギーを持つ食材は、肺の機能を助け、体を引き締めます。
例えば、白色の食材や辛味のある食材が「金」に属します。
「水」
「水」は、流動と浄化を象徴します。「水」のエネルギーを持つ食材は、腎臓の機能を助け、体内の老廃物を排出します。
例えば、黒色の食材や鹹味のある食材が「水」に属します。
まとめ
薬膳は、中国の伝統医学である中医学の理論に基づいて、健康を維持し病気を予防するための総合的な療法として知られています。
その基礎には、陰陽五行説や気血水理論などがあり、食材の特性を理解し、体調や季節に合わせた食事を作ることが重要です。
薬膳では、食材を五性や五味に分類し、体のバランスを整えることを目指します。
また、体の声を聞き、個々の体調に応じた食材を選ぶことも大切です。
これにより、より健康的でバランスの取れた食生活を実現できます。
- 通信講座のSARAスクール編集部
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