フラワーアレンジメントの基本的なお手入れ方法と長持ち方法!
記事更新日:2024年10月22日フラワーアレンジメントの美しさを長く楽しむためには、適切な手入れが欠かせません。
新鮮な花を選んでも、間違った方法で管理すると、すぐにしおれてしまうことがあります。
美しい花がセンス良くまとめられたフラワーアレンジメントは、とても綺麗で見とれてしまいますよね。部屋に飾ったり、プレゼントしたりするのにもってこいです。
ただし、フラワーアレンジメントは生花であるため、飾り方や手入れの仕方についていくつか気をつけるべきポイントがあります。これを間違うと花の寿命が短くなってしまうため、注意が必要です。
今回は、フラワーアレンジメントの扱い方の基本について説明し、フラワーアレンジメントを長く楽しむためのコツをお伝えします。
目次
フラワーアレンジメントを長持ちさせる基本のコツ
フラワーアレンジメントを長く楽しむためには、いくつかの基本的なコツを押さえておくことが重要です。 新鮮な花を購入したとしても、適切な管理をしなければすぐにしおれてしまいます。 ここでは、花の寿命を延ばし、美しい状態を保つための基本的な手法について解説します。 まずは、花を取り囲むラッピング素材の取り扱い方法について見ていきましょう。
ラッピング素材の取り扱い方法
花屋さんから受け取ったばかりのフラワーアレンジメントは、美しいラッピングで包まれていることが多いです。 このラッピング素材は、花を保護し、見た目を華やかにする役割を果たします。 しかし、ラッピングをそのままにしておくと、花にとっては逆効果になることがあります。 ラッピング素材の取り扱いは、花の寿命に大きく影響するため、適切な対応が求められます。
セロハンの取り外しで花を解放する
ラッピング素材の中でも特に多く使われるのがセロハンです。 セロハンは透明で、花の色や形を美しく見せるために使用されますが、そのままにしておくと通気性が悪くなり、花が蒸れてしまう原因になります。 蒸れは、花が早く傷む原因となるため、フラワーアレンジメントを受け取ったら、まずはセロハンを取り外すことをおすすめします。 セロハンを取り外す際には、丁寧に花を傷つけないように注意してください。 セロハンを取り除くことで、花は自然な状態で呼吸ができるようになり、長持ちするようになります。 また、セロハンを取り外すことで、水分が適切に蒸発し、過剰な湿気が原因となるカビの発生も防げます。 この一手間が、フラワーアレンジメントの寿命を大きく延ばすことにつながります。
適切な配置場所の選び方
次に、フラワーアレンジメントをどこに置くかという点も、花の寿命に大きな影響を与えます。 適切な場所に配置することで、花はより長く美しい状態を保てます。 逆に、不適切な場所に置くと、すぐに花がしおれてしまう可能性が高いです。 ここでは、フラワーアレンジメントを置く場所の選び方について詳しく解説します。
花を避けるべき場所とその理由
まず、直射日光が当たる場所は避けるべきです。 直射日光は花を急速に乾燥させ、しおれさせる原因となります。 特に、窓際や庭先などの日差しが強い場所は避けるようにしましょう。 また、テレビやコンピューターの近くも避けるべきです。これらの電子機器は熱を発生させ、花を乾燥させてしまうことがあります。 次に、エアコンの風が直接当たる場所も好ましくありません。 エアコンの冷風や暖風は、花の乾燥を促進し、寿命を短くしてしまいます。 特に冬場は、暖房の風が花に当たると急激に水分が失われるため、注意が必要です。 さらに、キッチンや煙草の煙がある場所も避けるべきです。 これらの場所は湿度が高かったり、煙が花に付着したりして、花の健康に悪影響を及ぼします。 フラワーアレンジメントは、清潔で換気の良い、直射日光が当たらない涼しい場所に置くことが理想的です。
水やりと鮮度を保つためのメンテナンス
フラワーアレンジメントの美しさを長く保つためには、適切なメンテナンスが不可欠です。 その中でも、水やりと鮮度保持液の使用は特に重要な要素です。 水分は花の生命線であり、不足するとすぐにしおれてしまいます。 鮮度保持液は、花の鮮度を維持し、長持ちさせるための有効な手段です。 効果的な水やりの方法とタイミング、そして鮮度保持液の活用法について詳しく解説していきます。
効果的な水やりのタイミングと方法
フラワーアレンジメントを長持ちさせるためには、適切な水やりが欠かせません。 水やりのタイミングや方法は、花の種類や環境によって異なります。 効果的な水やりを行うことで、花は新鮮な状態を保ち、より長く楽しめます。 ここでは、一般的な水やりの方法とタイミング、花の種類に応じたポイントについて解説します。
花の種類に応じた水やりのポイント
すべての花が同じように水を必要としているわけではありません。 例えば、バラのような大きな花は、水を多く吸収するため、頻繁な水やりが必要です。 バラは特に茎の先端を水に浸すことが重要で、これによって水の吸収がスムーズになります。 一方で、カーネーションのような花は、茎が細く、過度な水分を避けたい場合があります。 カーネーションには、水の量を調整し、茎が腐らないようにすることが重要です。 さらに、ランのような花は、湿度の高い環境を好みます。 ランは直接水を与えるのではなく、周囲の湿度を保つことで、花を健康に保てます。 このため、ランを含むアレンジメントには、霧吹きで軽く水を吹きかけると効果的です。 これにより、花びらや葉に直接水がかかるのを防ぎつつ、必要な湿度を供給できます。 また、切り花としてよく使用されるガーベラは、水に直接触れると茎が腐りやすいため、茎を浅く水に浸すように注意が必要です。 ガーベラの場合、少量の水で水切りをこまめに行うと良いでしょう。 このように、花の種類に応じて水やりの方法を工夫することで、アレンジメント全体の寿命を延ばせます。
鮮度保持液の活用法
フラワーアレンジメントの寿命をさらに延ばしたい場合、鮮度保持液の使用が効果的です。 鮮度保持液は、花の水分と栄養を供給し、細菌の繁殖を抑える役割を果たします。 正しく使用することで、花はより長く新鮮な状態を保てます。 ここでは、鮮度保持液の効果と使用方法について詳しく見ていきましょう。
鮮度保持液を使うべき場合とその効果
鮮度保持液は、特に切り花のアレンジメントにおいて、その効果を最大限に発揮します。 切り花は根からの栄養供給がないため、茎を通しての水分と栄養の補給が重要です。 鮮度保持液には、花に必要な栄養素が含まれており、花がしおれるのを防ぎます。 また、鮮度保持液には殺菌成分も含まれているため、水中での細菌の繁殖を抑え、茎の詰まりを防ぐのにも有効です。 使用方法としては、鮮度保持液を水に溶かして使用します。 一般的に、パッケージに記載されている量を水に混ぜ、アレンジメントの花瓶やオアシスに注ぐだけで簡単に使用できます。 また、鮮度保持液を使用する場合でも、水は定期的に交換することが重要です。 新しい水に鮮度保持液を加えることで、常に最適な環境を提供できます。 特に、暑い季節や部屋の温度が高い場合には、鮮度保持液の使用が推奨されます。 高温は水中の細菌を増殖させやすく、花の寿命を短くしてしまいます。 鮮度保持液を使用することで、このような状況でも花の鮮度を保てるのです。 使用する頻度は、花の種類や環境によりますが、一般的には1週間に一度のペースで水を交換し、新しい鮮度保持液を加えると効果的です。
傷んだ花の処理とアレンジメントの延命術
フラワーアレンジメントを美しい状態で長く楽しむためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。 その中でも特に重要なのが、傷んだ花の部分を適切に処理することと、花全体の寿命を延ばすための追加のケアです。 これらの作業を怠ると、アレンジメント全体の美しさが損なわれ、花が早くしおれてしまう原因となります。 ここでは、傷んだ花の処理方法と、アレンジメントを長持ちさせるための効果的なケアについて詳しく解説します。
花の傷んだ部分を取り除く重要性
フラワーアレンジメントの中には、時間が経つにつれて傷んでしまう花が必ず出てきます。 傷んだ花は、見た目を損なうだけでなく、他の花に悪影響を与える可能性もあります。 早めに傷んだ部分を取り除くことが、アレンジメント全体の健康を保ち、美しさを長持ちさせるための重要なポイントです。
ダメージを受けた花の見分け方と処理方法
傷んだ花を見分けるためには、いくつかのポイントに注意する必要があります。 まず、花びらが変色している、もしくは茶色くなっている花は、既にダメージを受けている可能性が高いです。 また、花びらがしおれていたり、触るとすぐに落ちてしまったりするような場合も、傷んでいると判断できます。 さらに、花全体が柔らかくなり、しおれてしまっている場合も、早急な処理が必要です。 傷んだ花を見つけた場合は、速やかにその部分を取り除きましょう。 取り除く際には、清潔なハサミを使用し、ダメージを受けた部分の少し下から切り取ることが重要です。 これにより、健康な部分にまで影響が及ぶのを防ぎます。 また、傷んだ花を取り除くことで、他の花がより多くの水分や栄養を吸収できるようになり、アレンジメント全体の寿命が延びます。
長持ちさせるための追加ケア
フラワーアレンジメントをより長く楽しむためには、基本的な水やりだけでなく、追加のケアを施すことが効果的です。 これには、花に必要な栄養を補給するためのフラワーフードの使用や、特定の環境条件を整えることが含まれます。 これらの追加ケアを実践することで、花の鮮度を保ち、より長く美しい状態を維持できます。
フラワーフードや特殊なケア方法
フラワーフードは、市販されている小袋の粉末や液体として提供されており、花の寿命を延ばすために使用されます。 フラワーフードには、花に必要な栄養素がバランスよく含まれており、花の新鮮さを保つ効果があります。 また、フラワーフードは水中のpHを調整し、バクテリアの繁殖を抑える作用もあるため、水が腐りにくく、花がより長持ちする環境を作り出します。 使用方法は簡単で、フラワーフードを水に溶かし、アレンジメントの花瓶やオアシスに注ぐだけです。 使用する頻度は、通常は水を交換する際に毎回新しいフラワーフードを加えることで、常に新鮮な環境を提供できます。 さらに、特殊なケア方法として、花の種類に応じて温度管理を行うことも有効です。 例えば、バラやカーネーションは比較的涼しい環境を好むため、直射日光を避け、冷房が効いた部屋に置くと長持ちします。 また、湿度の高い環境を好むランなどの花は、周囲の湿度を保つために霧吹きを使うことが推奨されます。
フラワーアレンジメントをドライフラワーに変える楽しみ方
フラワーアレンジメントは、その美しさを最大限に楽しんだ後も、別の形で楽しみを継続させられます。 その一つの方法がドライフラワーにすることです。 ドライフラワーは、生花のように毎日の手入れを必要とせず、長期間にわたりその美しさを楽しめるため、人気のある装飾アイテムです。 ここでは、フラワーアレンジメントをドライフラワーに変えるための準備と手順、さらにドライフラワーを使った飾り方のアイデアについて詳しく解説します。
ドライフラワーにするための準備と手順
フラワーアレンジメントをドライフラワーに変える際には、いくつかの準備と適切な手順を踏む必要があります。 これにより、ドライフラワーがより美しく仕上がり、長く楽しめるようになります。 まずは、ドライフラワーに適した花の選び方から始め、具体的な乾燥方法についても見ていきましょう。
花の種類別に見るドライフラワーの適性
ドライフラワーに適した花の選択は、最終的な仕上がりに大きな影響を与えます。 全ての花がドライフラワーに適しているわけではなく、一部の花は乾燥させると形が崩れたり色が変わったりすることがあります。 ドライフラワーにするためには、花の種類に応じた適性を理解しておくことが重要です。 例えば、バラやラベンダー、ユーカリは、ドライフラワーとして非常に人気があり、適しています。 バラは乾燥しても形が崩れにくく、色も比較的長く保たれます。 ラベンダーは、その香りが持続するため、乾燥後も楽しめるポイントの一つです。 また、ユーカリはシンプルでエレガントな見た目が特徴で、インテリアに合わせやすいです。 一方で、チューリップやリリーなどの花は、乾燥させると形が崩れやすく、ドライフラワーには不向きです。 これらの花をドライフラワーにする場合は、専用の乾燥剤を使用するなど、特別な処置が必要になります。 ドライフラワーに適した花を選ぶことで、より美しく長持ちするアレンジメントを作れます。
ドライフラワーを楽しむための飾り方アイデア
ドライフラワーにした後は、そのまま飾るだけでなく、さまざまな創造的な方法でインテリアに取り入れられます。 ドライフラワーの独特な質感と色合いを活かして、室内空間を魅力的に演出するアイデアをいくつかご紹介します。
インテリアに合わせたドライフラワーの活用法
ドライフラワーをインテリアに取り入れる際には、部屋のスタイルや雰囲気に合わせて飾り方を工夫することで、より一層その魅力を引き出せます。 例えば、ナチュラルな雰囲気を持つリビングルームには、素朴な木製のフレームやバスケットにドライフラワーをあしらうと、温かみのある空間が作れます。 バラやユーカリをシンプルに束ねてガラスの花瓶に入れると、モダンで洗練された印象を与えられます。 また、ドライフラワーを使ってリースを作成し、玄関やリビングの壁に掛けるのも素敵なアイデアです。 季節ごとに異なる花材を使用することで、季節感を演出しながらドライフラワーを楽しめます。 さらに、ドライフラワーを小さな瓶に入れ、棚やテーブルの上に置くことで、ちょっとしたアクセントを加えることも可能です。 クリエイティブなアプローチとしては、ドライフラワーを額縁に挟んで壁に飾る方法もあります。 この方法は、花の繊細な形や色を引き立てられ、アート作品のように楽しめます。 額縁の中に異なる種類のドライフラワーを組み合わせることで、個性的で魅力的なディスプレイを作れます。
フラワーアレンジメントの適切な処分とタイミング
フラワーアレンジメントは、特別な日や日常の空間に彩りを添える素晴らしいアイテムですが、いずれ寿命が来て処分の時期を迎えます。 美しい状態を長く保つためのメンテナンスが重要なのはもちろんですが、適切なタイミングで処分することもまた、空間の美しさと清潔さを保つために必要不可欠です。 ここでは、フラワーアレンジメントの寿命と捨て時について、さらに環境に配慮した処分方法について詳しく解説します。
フラワーアレンジメントの寿命と捨て時
フラワーアレンジメントが美しい状態を保てる期間には限りがあります。 花の種類や環境によってその寿命は異なりますが、通常は1週間から2週間程度が目安です。 アレンジメントがその役割を終えたと判断するためには、いくつかの捨て時のサインを見極める必要があります。 これらのサインを理解することで、適切なタイミングでフラワーアレンジメントを処分し、空間を常に新鮮で快適な状態に保てます。
捨て時を見極めるためのサイン
フラワーアレンジメントが捨て時を迎えているかどうかを判断するためには、花や葉の状態に注意を払うことが大切です。 まず、花びらが色褪せてきたり、茶色や黒ずみが見られたりする場合、それは花が新鮮さを失っているサインです。 特に、花びらがしおれて垂れ下がっている場合は、すでに寿命を迎えている可能性が高いです。 また、葉の変色や黄ばみも捨て時の指標となります。 葉が枯れ始めている場合、花全体の健康状態が悪化していることを示しています。 さらに、茎が柔らかくなり、触れるとすぐに折れてしまうような場合も、フラワーアレンジメントが寿命を迎えている証拠です。 もう一つの重要なサインは、花瓶の水の状態です。 水が濁っている、あるいは異臭がする場合は、細菌が繁殖しており、花に悪影響を及ぼしている可能性があります。 このような場合、ただちにアレンジメントを処分することが推奨されます。 これらのサインを見逃さずに、適切なタイミングでフラワーアレンジメントを処分することで、空間の衛生状態を保てます。
環境に配慮した処分方法
フラワーアレンジメントを処分する際には、環境への配慮も重要です。 花をただゴミとして捨てるのではなく、できるだけ環境に優しい方法で処分することが求められます。 環境に配慮した処分方法を実践することで、自然環境への影響を最小限に抑えられます。 ここでは、フラワーアレンジメントを安全に廃棄するための具体的な方法について解説します。
フラワーアレンジメントを安全に廃棄する方法
まず、フラワーアレンジメントを処分する際には、可燃ゴミとして出す前に花や葉をできるだけ分解し、コンポストに利用できる部分を取り分けることが推奨されます。 花や葉は有機物であり、適切に処理すれば堆肥として再利用することが可能です。 家庭でコンポストを利用している場合は、花びらや葉をそこに加えることで、自然に還元できます。 また、フラワーアレンジメントに使用されているワイヤーやオアシス(フローラルフォーム)は、分別して処分する必要があります。 ワイヤーは金属ごみに、オアシスは不燃ごみとして扱い、それぞれ地域のごみ収集ルールに従って適切に分別して捨てるようにしましょう。 これにより、リサイクルが可能な資源を無駄にせず、環境保護に貢献できます。 最後に、大量のフラワーアレンジメントを処分する場合や、大型のイベント後に花が大量に残った場合などは、専門のリサイクル業者やフラワーアレンジメント回収サービスを利用するのも一つの方法です。 これらのサービスでは、花をリサイクルし、堆肥化することで環境への負荷を軽減する取り組みが行われています。
フラワーアレンジメントを長く楽しむには
フラワーアレンジメントを長く楽しむためには、飾る前の準備、設置場所、手入れの仕方などで気をつけたいポイントがあります。
ラッピングに使われているセロハンをはがす
フラワーアレンジメントを飾る前に、ラッピングに使われているセロハンは基本的にすべてはがしましょう。フラワーアレンジメントの外側を包んでいるセロハンは、フラワーアレンジメントのデザインの一部ではなく、花を運ぶ際に花を保護する役割を担うものです。セロハンをつけたまま飾ってしまうと、通気が悪くなり温度も高くなるため、花がすぐ傷んでしまう可能性があります。
置いてはいけない場所
*風が当たる場所
フラワーアレンジメントは風が当たる場所には置かないようにしましょう。フラワーアレンジメントに使用されている花は生花であるため、乾燥に弱いです。 風は温風・冷風ともに避けなければなりません。冬場はあたたかい風があたるエアコンの近くなどに置いてはいけませんし、夏場は扇風機などの冷たい風が当たらないように注意する必要があります。
*直射日光が当たる場所
フラワーアレンジメントは直射日光が当たる場所を避け、涼しいところに置いてください。生花は高温にも弱いです。窓からの日の差し込み方は時間帯によって変化するため、それを考慮したうえで強い日の光を常に避けられる場所を選びましょう。
*人が通ると花に触る場所
フラワーアレンジメントは人が通ると肩や手がぶつかりやすい場所に置くのはやめましょう。具体的には、狭い通路やドアのすぐそばなどです。服や体と生花が触れてこすれると、花の傷みが早まってしまいます。
*水がこぼれると破損する恐れがある物に近い場所
フラワーアレンジメントは、電化製品など水がかかると壊れてしまうような物の近くには置いてはいけません。フラワーアレンジメントの器のなかには少量ですが水が入っているため、万が一こぼれてしまった場合を考慮しましょう。
*容器の安定が悪い場所
フラワーアレンジメントは、安定が悪い場所に置くのも避けましょう。不安定な場所に置いていると水がこぼれる可能性があります。また、フラワーアレンジメントそのものが落下する恐れもあるため危険です。
水やりはどうするか
フラワーアレンジメントは生花であるため、水やりは必須です。水やりの目安は、夏なら毎日、冬なら2日に1回です。 フラワーアレンジメントの容器は花瓶よりも圧倒的に小さいため、少しずつ丁寧に水を入れていかないと溢れてしまう恐れがあります。そのため、水は花の上からではなく、器のふちからゆっくりと注ぐようにするとうまく足すことができます。水は蒸発でなくなりやすいため、器から溢れないギリギリのラインまで入れましょう。
鮮度保持液がある場合
「鮮度保持液」は文字通り、生花を長持ちさせるための薬品です。これを使用すると、フラワーアレンジメントを通常より長く楽しむことができます。 鮮度保持液は水に足して使用します。使用する量や使い方は薬剤によって違うため、取り扱い方法をよく読んで使用しましょう。
花が傷んできたらその部分を取り除く
*花の取り除き方
傷んだ花を見つけたら取り除くことが重要です。1本でも傷んだ花があると、フラワーアレンジメント全体が枯れているような印象になってしまします。 花の種類によっても取り除く方法は違います。スプレーバラやアルストロメリアのように、1本の茎に多数の花がついているものは、傷んだ花の部分だけをつまみとりましょう。一方、ガーベラやチューリップのように1本の茎に花が1つだけついているものは、茎ごと引き抜いてしまって構いません。もし引き抜くことができない場合は、傷んだ花の部分だけを切り取ってもOKです。
*空いた部分の調整
傷んだ花だけを取り除くと、その部分が不自然に空いてしまいます。そのため、まわりの花を少し引っ張って空いた部分が目立たなくなるように調整しましょう。バランスを見ながら少しずつ引っ張れば、違和感がなくなります。 取り除いた部分が大きくて隠し切れない場合は、新しい花を調達して挿し加えるのも1つの手です。また、傷んだ花が多くて全体が穴だらけになってしまったときは、そろそろ捨て時だと認識しましょう。
ドライフラワーにしてさらに楽しむには
花を長く楽しむ方法
生花の寿命は花の種類にもよりますが、4日~2週間くらいが目安です。しかし、生花はドライフラワーにすればさらに半年ほど長く楽しむことができます。ドライフラワーにするのは、バラやカスミソウなどがおすすめです。
手順
ドライフラワーは簡単に作ることができます。以下の手順で花を束ねたら、風通しがいい日陰で乾かします。約半月ほどそのままにしておくと、ドライフラワーが完成します。
【ドライフラワーの作り方】
1.花が散ってしまう前に花瓶から取り出す 2.5本ずつくらいにまとめて茎の部分を留める 3.まとめた部分に紐を通して逆さにつるす
フラワーアレンジメントを処分するには
フラワーアレンジメントの捨て時
フラワーアレンジメントは生花であるため、枯れてしまったら処分しなければなりません。とはいえ、徐々に枯れていくため、どの段階で処分すればいいのか迷うところです。 あいまいな言い方になりますが、フラワーアレンジメントは自分で見て「なんとなく綺麗じゃないな」と感じたときが捨て時です。フラワーアレンジメントを楽しむことができる期間は、花の種類やその後の管理条件によってもかなり違いが出るため、目安を設けることが難しいです。こまめに水を足したり、風がない涼しい場所に置いたりすることでより長く花を楽しむことができます。
フラワーアレンジメントの処分方法
*生花の処分方法
生花を処分するときは、可燃ゴミとして地域のゴミ回収に出すことが可能です。茎が長かったり、花が大きくてかさばったりしてしまうなら、はさみで切って細かくしてから捨てましょう。
*オアシス(器のなかにある給水スポンジ)の処分方法
フラワーアレンジメントの器のなかには水を給水できるスポンジが入っており、そこに花を挿しています。このスポンジは、「オアシス」と呼ばれています。 このオアシスをゴミとして処分するときの分別方法は、地域によって異なります。可燃ゴミとして扱う場合もあれば、プラスチックゴミとして扱う場合もあるため、処分の際は各自治体に確認をとりましょう。
フラワーアレンジメントのお手入れは簡単
綺麗にまとめられたフラワーアレンジメントのお手入れは、それほど難しいものではありません。ポイントをおさえるだけで、フラワーアレンジメントは美しく保つことができます。
部屋のなかに生花を飾るだけで気持ちが落ち着いたり、リラックスする効果があったりするとも言われています。フラワーアレンジメントならそのまま飾るだけで、生活に手軽に花を添えることができるのでおすすめです。フラワーアレンジメントで、部屋に花がある生活をはじめてみませんか。
まとめ
フラワーアレンジメントを長持ちさせるためには、正しいお手入れと適切な配置が欠かせません。 ラッピング素材を取り除き、風通しの良い場所に置くことで、花の寿命を延ばせます。 また、定期的な水やりと鮮度保持液の使用も忘れずに行いましょう。 これらの基本的なケアを実践することで、アレンジメントをより長く美しく楽しめます。
- 通信講座のSARAスクール編集部
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心理カウンセラー資格やリンパケアセラピスト等の体系資格、食育資格などを扱うSARAスクール編集部が運営するコラムです。主に女性向けのキャリアアップやスキル習得を目的とした講座が多く、家事や育児と両立しながら学べる環境が整っています。資格取得を目的とした講座も充実しており、仕事や日常生活に活かすことが可能です。