羊毛フェルトの種類とは?初心者から上級者まで選び方や入手方法
記事更新日:2024年8月27日羊毛フェルトは、手軽で創造性を発揮できる魅力的な素材ですね。初心者から上級者まで、その多様な種類と用途から、幅広い層に人気を集めています。
フェルト作りを始めるにあたっては、素材の特性や選び方、そして入手方法を理解することが重要です。
ひと口に羊毛フェルトといっても、実は複数の種類があることを知っていますか。羊毛フェルトになれている人は、作りたい作品によって種類を使い分けることもあります。素敵な作品を作りたいのであれば、羊毛フェルトの種類をしっかりと押さえておきたいところです。
今回は、羊毛フェルトの種類について紹介します。そのうえで、選び方や買える場所についても説明するので、これから羊毛フェルトを購入するという方はぜひチェックしてみてください。
目次
羊毛フェルトの種類
羊毛フェルトといっても、実はさまざまな種類があります。定番といえるのは3種類ですが、細かくみていくとそれ以外にも種類があります。ここでは、羊毛フェルトの基本の3種類とともに、ニードルフェルトを始めるなら押さえておきたいそのほかの種類について説明します。 羊毛フェルトの種類については以下の通りです。 ● 純毛フェルト(特徴、用途) ● 混合フェルト(特徴、用途) ● ニードルフェルト(特徴、用途) ● ウェットフェルト(特徴、用途) こちらを順に解説していきます。
純毛フェルト(特徴、用途)
羊毛フェルトの中でも最も一般的なのが、純毛フェルトです。この素材は、100%羊毛を原料としており、その特徴は柔らかくて弾力性に富んでいることです。 純毛フェルトは、手触りが非常に滑らかで、ふんわりとした質感が特徴的です。また、熱や湿気に反応して収縮・固まる性質を持っているため、様々な立体作品の制作に適しています。ぬいぐるみやアクセサリー、インテリア雑貨など、幅広い用途で活用できます。 初心者にもおすすめの素材で、フェルト作りの基本を学ぶのに最適です。柔らかな手触りと、立体造形しやすい特性から、小物作りや立体作品づくりに最適です。温かみのある質感が魅力で、ナチュラルな雰囲気の作品作りに適しています。純毛ならではの優しい風合いを生かした、手作り感あふれる作品が仕上げられるでしょう。
混合フェルト(特徴、用途)
羊毛フェルトには、純毛フェルトの他にも、羊毛と他の繊維を混ぜ合わせた混合フェルトがあります。 混合フェルトは、羊毛に合成繊維やシルク、アルパカウールなどを組み合わせたものです。羊毛の柔らかな質感と他素材の特性を合わせ持つため、用途に合わせてさまざまな表情を生み出せます。 たとえば、羊毛にナイロンを混ぜると強度が増し、硬めの質感になります。一方、シルクを加えると繊細な光沢感が出て、優雅な雰囲気の作品づくりが可能です。アルパカウールを混ぜると、毛羽立ちが少なく滑らかな質感になります。 このように、混合フェルトは素材の組み合わせによって、多彩な特性を発揮します。初心者から上級者まで、目的に合わせて素材を選択できるのが魅力です。立体作品や平面作品、アクセサリーなど、幅広い分野で活用できるでしょう。素材の特性を理解し、自分好みの質感を探索するのも楽しみの一つです。
ニードルフェルト(特徴、用途)
羊毛フェルトの中でも特殊な手法で制作されるのが、ニードルフェルトです。ニードルフェルトは、特殊な刺し子針を使って羊毛を圧縮し、固めて作られる技法です。 ニードルフェルトの特徴は、他のフェルトに比べ非常に硬く、密度の高い質感が得られることです。針の動きによって、羊毛の繊維同士が絡み合って強固な一体感が生まれます。この特性を生かし、立体的な造形物やインテリア小物、装飾品など、幅広い用途で活用できます。 ニードルフェルトは、初心者にとってはやや難易度の高い技法です。しかし、一度コツをつかめば、細かな造形が可能になります。精密な作品づくりに適しており、スムーズな曲線や鋭い稜線など、繊細な造形表現が実現できます。 また、ニードルフェルトは他の素材との組み合わせも楽しめます。羊毛以外の繊維や布地、紙などと合わせて、独創的なテクスチャーの作品を生み出せます。ニードルフェルトならではの硬質感と強度を活かした、個性的な作品作りに挑戦できるでしょう。
ウェットフェルト(特徴、用途)
ウェットフェルトは、熱と水を使って羊毛を圧縮・固めて作られる技法の一つです。羊毛に石鹸水をかけ、手で押しつぶしながら丸めていくことで、羊毛の繊維が絡み合って固まっていきます。 ウェットフェルトの大きな特徴は、柔らかな質感と軽さです。純毛フェルトに比べると、ふわふわとした弾力性に優れた仕上がりになります。また、加熱によって羊毛の繊維同士が強固に絡み合うため、強度も高い素材といえます。 この特性を生かし、ウェットフェルトは服飾小物やアクセサリーなどのソフトな作品作りに適しているでしょう。帽子やバッグ、スリッパ、インテリア雑貨など、柔軟で軽量な素材を活かした用途が広がります。 ウェットフェルトの制作過程では、手を使って繊維を絡ませていくため、手作りの温かみが表現できます。また、濡らしたり絞ったりする工程から、思わぬ偶発的な模様が生まれるのも楽しみの一つです。初心者でも比較的簡単に取り組めるため、羊毛フェルトの魅力を気軽に体験できるのがウェットフェルトの魅力といえるでしょう。
羊毛フェルトの選び方のポイント
羊毛フェルトの選び方のポイントについては以下の通りです。 ● 素材の特性 ● 厚さ ● 色合い ● 用途に合わせた選び方 こちらを順に解説していきます。
素材の特性
羊毛フェルトを選ぶ際、まずは素材の特性を理解することが重要です。 羊毛にはさまざまな品種があり、それぞれ繊維の長さや太さ、柔らかさが異なります。メリノウールは細くて柔らかく、コリデールは太くてコシのある繊維が特徴です。これらの違いによって、フェルトの質感や使い勝手が大きく変わってきます。 また、羊毛以外にも、シルクやアルパカ、カシミヤなどの動物性繊維や、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維を混ぜ合わせた混合フェルトも存在します。これらの素材を組み合わせることで、さらに幅広い質感を生み出せるでしょう。 例えば、シルクを混ぜるとフェルトに光沢感が出たり、ナイロンを加えるとしっかりした強度が得られたりします。用途に合わせて素材を選択することで、作品の質感や仕上がりを自在に調整できるのが羊毛フェルトの魅力といえるでしょう。 初心者の方は、まずは純毛フェルトから手作りを始め、徐々に他素材との組み合わせを試していくのがおすすめです。素材の特性を理解しながら、自分好みの質感を探索していくのも楽しい作品作りのプロセスです。
厚さ
羊毛フェルトを選ぶ際、厚さも重要な選択ポイントの1つです。フェルトの厚さによって、作品の用途やデザイン、仕上がりなどが大きく変わってきます。 薄手のフェルトは、柔らかくしなやかな質感が特徴です。服飾小物やアクセサリー、カード・封筒などのペーパークラフトに向いています。軽量で扱いやすいため、繊細な形状のデザインにも適しています。 一方、厚手のフェルトは剛性が高く、立体的な作品作りに向いているでしょう。バッグ、帽子、インテリア雑貨など、ある程度の硬さを必要とする用途に適しています。手で押し付けて固める「ウェットフェルト」の場合、特に厚手のものが望ましいでしょう。 また、同じ厚さのフェルトでも、使用する羊毛の密度によって質感が異なってきます。密度の高いものは硬く、密度の低いものはふわふわとした仕上がりになります。ニーズに合わせて、厚さと密度のバランスを見極めることが大切です。 作品のイメージに合わせて、カッターで厚さを調整できます。しかし、事前に厚さの目安をつけておくと、より効率的な制作が可能となります。初心者の方は、まずは柔らかめの薄手フェルトから始めて、徐々に厚さを変えていくのがおすすめです。
色合い
羊毛フェルトを選ぶ際、素材の特性に加えて色合いも重要なポイントです。フェルトには無数の色展開があり、これによって作品のイメージやテイストが大きく変わってきます。 まず、羊毛本来の色味には自然な温かみがあります。生成り色や茶系、グレーといったナチュラルな色合いは、優しく落ち着いた雰囲気を演出してくれるでしょう。一方、染色によって生み出された鮮やかな色調は、作品に華やかさや遊び心を与えてくれるのです。 また、同じ色でも、濃淡の違いによって表情が大きく変わります。淡色のフェルトは軽やかで爽やかな印象を、濃色は重厚で深みのある雰囲気を醸し出します。 色の組み合わせも大切です。単色使いなら落ち着いた印象に、複数の色を組み合わせるとアクセントが生まれ、個性的な仕上がりが期待できます。暖色系と寒色系、あるいはコントラストの強い色の組み合わせなど、様々な配色を試してみるのも楽しみの1つです。 初心者の方は、まずは単色使いから始めるのがおすすめです。徐々に色の組み合わせに挑戦し、お気に入りの色合いを見つけていきましょう。作品のイメージに合わせて、色合いを選んでいくことが大切です。
用途に合わせた選び方
羊毛フェルトを使う目的や用途によって、最適な素材選びが変わってきます。作品の特性や仕上がりイメージを念頭に置いて、フェルトの特性を理解することが重要です。 たとえば、服飾小物やアクセサリーなど、肌に触れる製品には、柔らかくしなやかな質感のフェルトが適しています。一方、バッグやインテリア雑貨など、ある程度の剛性が必要な作品には、厚手の硬めのフェルトが向いているでしょう。 デリケートな仕上がりを求める作品には、細かく繊細な羊毛を使ったものが適しています。一方、立体的な造形物には、粗めの羊毛が適しています。密度の高いフェルトは固めの質感を、密度の低いものはふわふわとした風合いを演出します。 さらに、染料の発色のよさも重要な選択ポイントです。鮮やかな色合いを求める作品には、発色の良い染色フェルトがおすすめです。一方、優しく自然な雰囲気を出したい場合は、生成りの色合いのフェルトがふさわしいでしょう。 用途に合わせて、厚さ、密度、色合いといった特性を見極めることが大切です。作品のイメージに合わせてフェルトを選ぶことで、より魅力的な仕上がりが期待できます。 初心者の方は、まずはさまざまな種類のフェルトを手に取り、実際に質感を確かめてみることをおすすめします。そして、自分のニーズに合ったフェルトを見つけていきましょう。
羊毛フェルトの入手方法
羊毛フェルトの入手方法については以下の通りです。 ● 手芸店 ● オンラインショップ ● メーカー直販サイト こちらを順に解説していきます。
手芸店
羊毛フェルトを入手する主な方法の1つが、手芸店での購入です。手芸店には、様々なメーカーの羊毛フェルトが豊富に取り揃えられています。 まず、地元の手芸店を探すのがおすすめです。店頭で実際に触れて、好みの素材感や質感を確認できます。販売員に相談しながら、用途に合ったフェルトを選ぶことも可能です。 オンラインでも、手芸店のWebサイトから羊毛フェルトを購入できます。店頭にない特殊な色や、メーカーによっては店頭では取り扱っていない柄のものも見つかるかもしれません。配送料や返品の手続きなど、購入前に確認しておくと良いでしょう。 ただし、地域によっては、取り扱いが少ない場合もあります。その場合は、オンラインショップの利用を検討するのが良いでしょう。 手芸店は、初心者の方にも安心して羊毛フェルトを選べる場所です。店頭で実際に素材を確かめながら、自分に合った1枚を見つけていきましょう。
オンラインショップ
手芸店に加えて、羊毛フェルトをオンラインショップから購入することもできます。 オンラインショップでは、実店舗では取り扱いが少ないような珍しい色柄のフェルトや、限定品の購入が可能です。また、メーカー直営のオンラインショップでは、新作情報を早めに知れるのも魅力です。 専門店や手芸店のオンラインショップだけでなく、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのマーケットプレイスでも、羊毛フェルトを見つけられます。価格比較もしやすく、お得な商品を見つけられるかもしれません。 ただし、実際に触れることができないため、質感の確認が難しい点には注意が必要です。商品ページの詳細情報や、口コミなどで素材感を事前に確認しておくと良いでしょう。また、返品・交換の条件も確認しておくと安心です。 オンラインショップを上手く活用することで、手芸店では手に入らない個性的なフェルトを見つけられるかもしれません。好みの素材を探してみてください。
メーカー直販サイト
羊毛フェルトを入手する方法の1つとして、メーカー直販サイトからの購入があります。 メーカー直販サイトは、フェルトの専門家が運営しているため、製品に関する情報が豊富に掲載されています。素材の特徴や、フェルト作りのコツなどを学べるのが大きな魅力です。 また、メーカー直販サイトでは、実店舗では手に入らない限定色や、新作の早期購入が可能な場合があります。定番の色柄に飽きた人や、トレンドに敏感な人にとっては、魅力的な選択肢となるでしょう。 さらに、メーカー直販サイトでは、フェルト作りに役立つツールや、関連書籍の販売もされていることが多いです。ワークショップの情報なども掲載されていることがあり、フェルト作りに役立つリソースが集約されています。 ただし、メーカー直販サイトは、オンラインショップに比べて品ぞろえが限定的な場合があるため、幅広い選択肢を求める人にとっては物足りなさを感じるかもしれません。 自分に合ったフェルトを見つけるために、メーカー直販サイトも検討してみるのがよいでしょう。
初心者におすすめの羊毛フェルト
初心者におすすめの羊毛フェルトについては以下の通りです。 ● 扱いやすい純毛フェルト ● 手軽に始められるニードルフェルト こちらを順に解説していきます。
扱いやすい純毛フェルト
羊毛フェルトを始めるにあたって、初心者におすすめなのが純毛(ピュアウール)のフェルトです。 純毛フェルトは、羊毛の繊維を直接フェルト化したもので、独特の柔らかな質感と弾力性が特徴です。他の混紡素材に比べると扱いやすく、初めてフェルトを使う人でも手軽に作品づくりができます。 また、純毛フェルトは、色の選択肢も豊富です。ナチュラルな羊毛の色合いから、鮮やかな色まで、好みに合わせて選べるのが魅力的です。 細かな造形が得意で、繊細な作品づくりにも向いています。初心者でも、比較的簡単に形を整えられるでしょう。 ただし、純毛フェルトは一般的に価格が高めなのが難点です。予算に合わせて、適切な製品を選ぶ必要があります。 羊毛フェルトを初めて使う人は、扱いやすい純毛フェルトから始めると良いでしょう。柔らかな質感を生かした作品づくりをお楽しみください。
手軽に始められるニードルフェルト
羊毛フェルトを初めて手がける人におすすめなのが、ニードルフェルトです。 ニードルフェルトは、針状のツールを使って羊毛を絡ませて固めていく手法で、比較的簡単に作品を作れます。始めるための準備も最小限で、専用の針とフェルト用の羊毛さえあれば、すぐに始められます。 初心者でも、ステップバイステップのチュートリアルを参考にしながら、短時間で形のあるオブジェクトを作り上げられるのが魅力です。複雑な造形ではなく、基本的な形状のものから始められるので、集中力が続きやすいのも特徴です。 また、ニードルフェルトは、粘土細工のように自由な造形が可能です。簡単な作品から徐々に難易度を上げていくことで、技術の向上も期待できます。 コストも比較的低く抑えられるため、気軽に始められるのが大きな利点です。 初めてフェルトに挑戦する人は、ニードルフェルトから始めるのがおすすめです。手軽さと作品の完成しやすさが魅力的です。
上級者に人気のフェルト素材
上級者に人気のフェルト素材については以下の通りです。 ● 高級感のあるカシミア ● 光沢感のあるシルク こちらを順に解説していきます。
高級感のあるカシミア
フェルト作りの技術を磨き上げた上級者の間で人気なのが、カシミアを使ったフェルトです。 カシミアは、カシミアヤギの柔らかく上質な毛を使った高級繊維です。羊毛に比べて極細で、ざらつきがなく滑らかな質感が特徴です。 カシミアフェルトは、その繊細な風合いと高級感から、大変人気が高い素材です。柔らかく軽やかな着心地は格別で、服飾小物や、インテリア雑貨などに広く活用されています。 上級者が好むのは、カシミアの特性を活かした、洗練された作品づくりです。羊毛フェルトに比べてさらに緻密な表現が可能で、極細の繊維を活かした繊細な造形が魅力的です。 ただし、カシミアは羊毛に比べて非常に高価な素材です。作品1点1点に高い製作コストが必要となるため、趣味の範疇を超えて本格的な作品づくりをする場合は、コストを見越した上で検討する必要があります。 フェルト作りに長けた上級者ほど、カシミアの魅力に惹かれていくことでしょう。
光沢感のあるシルク
フェルトを制作する上級者の間で人気なのが、シルクを使ったフェルト素材です。 シルクは、繊細で光沢のある質感が特徴の高級繊維です。羊毛やカシミアに比べて繊維が細く、フェルト化すると滑らかで上品な風合いが得られます。 シルクフェルトは、独特の光沢感と繊細な質感が魅力的です。服飾アクセサリーや雑貨、インテリアアイテムなどに活用されており、高級感のある作品づくりに適しています。 上級者が好むのは、シルクの特性を最大限に活かしたフェルト作品です。羊毛やカシミアに比べてさらに緻密で繊細な造形が可能で、光沢感を生かしたエレガントな仕上がりが特徴的です。 ただし、シルクは非常に高価な素材のため、作品1点1点のコストが高くなります。趣味の範疇を超えて本格的な作品づくりをする場合は、コストを十分に見越す必要があります。 フェルト作りの技術が高い上級者ほど、シルクの魅力的な質感に魅了されていくことでしょう。
失敗しない羊毛フェルトの選び方
羊毛フェルトには種類がたくさんあるため、作品作りの前の選び方がとても重要です。どんなに丁寧に作業しても、羊毛フェルトがもつ質感によってはイメージ通りの作品を仕上げられないこともあるので気を付けないといけません。羊毛フェルトを選ぶときはどのようなことに気を付けたらいいのでしょうか。ここでは、失敗しない羊毛フェルトの選び方について説明します。
作品に適した羊毛フェルトを選ぶ
羊毛フェルト選ぶときは、作品に適したものを選ぶことが大切です。羊毛フェルトは選ぶ種類によって、表現できる微妙なニュアンスは異なります。こだわりの作品を作りたいのであれば、それぞれの羊毛フェルトの特徴の違いをしっかりと理解したうえで、作品のイメージに合うものを選ぶことが大切です。素材を無駄にしないためには、作る作品の大きさに合わせて羊毛フェルトの購入量も調整するようにしたほうがよいでしょう。
いろいろな羊毛フェルトを購入して試してみる
イメージ通りの羊毛フェルトを選ぶには、やはりそれぞれの羊毛フェルトの特徴を自分自身がしっかり理解しておく必要があります。実際にニードルで刺してみないと、実際のイメージは湧かないというのが極論です。そのため、できるだけいろいろな羊毛フェルトを購入して試してみることが大切です。同じ種類でもメーカーによって質感が異なるので注意しましょう。最初はいろいろと比べてみるのが大変ですが、徐々にそれぞれの違いが分かってくると、必要な羊毛フェルトだけを上手に選ぶことができるようになっていきます。最初は練習も兼ねてたくさんの羊毛フェルトを使ってみましょう。
羊毛フェルトを購入できる場所は?
羊毛フェルトはどのような場所で購入できるのでしょうか。実は、羊毛フェルトを購入できる場所は意外とたくさんあります。ここでは、羊毛フェルトを購入できる代表的な場所について紹介します。
専門店
羊毛フェルトは専門店もあります。専門店なら羊毛フェルトや道具の種類も豊富です。ただし、住んでいる場所によっては近くに専門店がない可能性もあります。
手芸店
手芸店でも羊毛フェルトは比較的多くの種類がそろっています。専門店ほどの品ぞろえではないですが、一通りの材料や道具はそろっているはずです。
100円ショップ
羊毛フェルトは人気があるせいか、100円ショップでも購入できます。ただし、専門店や手芸店に比べると、品ぞろえは少ないです。また、量も少なめで販売されています。とはいえ、道具も取り扱っているところが多いので、初めて羊毛フェルトを始める場合は、まずは100円ショップで一通りの材料や道具をそろえてもよいでしょう。
初心者におすすめの羊毛フェルトは?
初心者が羊毛フェルトを選ぶ場合、どれが扱いやすいのでしょうか。羊毛フェルトは慣れるまではまとめるのが難しいので、できるだけ扱いやすいものを選んだほうが作品をきれいに仕上げやすくなります。初心者向けの羊毛フェルトについて紹介します。
ロムニー
ロムニーは羊の毛の中では、まとまりやすくて初心者向けです。ある程度かたさがあるので、毛をしっかりとまとめることができます。
コリデール
コリデールは、どのような作品にもマッチしやすい羊毛フェルトです。何を作るのにも扱いやすいので、選んで失敗することはまずない素材です。
羊毛フェルト以外のおすすめ
羊毛フェルト以外を選ぶなら、アクリル繊維100%のものも狙い目です。羊の毛でできているフェルトは割とまとめにくいですが、アクリル繊維はまとまりやすいです。そのため、初心者にはぴったりだと言えます。特に子どもが羊毛フェルトを始めるなら、まずはアクリル繊維を選んだほうが作業はスムーズに進むでしょう。
羊毛フェルトは種類がたくさんある!
羊毛フェルトにはさまざまな種類があります。種類によって質感や見た目の印象も微妙に異なることを覚えておきましょう。よりイメージに近い作品を作るためには、羊毛フェルトの種類について理解を深めておくことが大切です。羊毛フェルトのちょっとした違いで、作品全体の印象が大きく変わることもあります。より凝った作品を作るようになればなるほど、羊毛フェルトの種類は重要になっていくでしょう。羊毛フェルトの種類についての知識を得るには、実際に試してみるのがいちばんです。最初はそれぞれの羊毛フェルトのちょっとした違いを押さえるのが大変かもしれないですが、徐々にそれぞれの特徴が分かってきます。羊毛フェルトの種類ごとの特徴をしっかりと押さえ、唯一無二の素敵な作品を作れるようにしましょう。
まとめ
羊毛フェルトには、初心者にもおすすめのニードルフェルトから、上級者向けのカシミアやシルクまで、さまざまな素材が存在します。 初心者におすすめなのがニードルフェルト。針を使って羊毛を絡ませて固めていく手法で、専用の針とフェルト用羊毛があれば手軽に始められます。基本的な形状から徐々に難易度を上げられるため、集中力が続きやすく技術向上も期待できます。 一方、上級者向けのフェルト素材としては、カシミアとシルクが人気です。カシミアは極細で滑らかな質感が特徴の高級繊維。繊細な造形が可能で洗練された作品づくりに適しています。シルクも同様に光沢感と繊細な風合いが魅力で、エレガントな仕上がりが特長です。 ただし、カシミアやシルクは非常に高価な素材のため、作品1点1点のコストが高くなります。本格的な作品づくりをする場合は、コストを見越して検討する必要があります。 初心者からプロまで、それぞれのレベルや目的に合わせて素材を選ぶことが大切です。ニードルフェルトから始めて技術を磨き、さらにカシミアやシルクといった高級素材にチャレンジすることで、自分なりのフェルト作品を追求できるでしょう。素材の特性を理解しながら、自分に合った素材を見つけていくことがポイントです。
- 通信講座のSARAスクール編集部
-
心理カウンセラー資格やリンパケアセラピスト等の体系資格、食育資格などを扱うSARAスクール編集部が運営するコラムです。主に女性向けのキャリアアップやスキル習得を目的とした講座が多く、家事や育児と両立しながら学べる環境が整っています。資格取得を目的とした講座も充実しており、仕事や日常生活に活かすことが可能です。