左利きの人がカリグラフィーを書く方法は?練習方法や道具を解説
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左利きの人がカリグラフィーを書く方法は?練習方法や道具を解説

左利きの方がカリグラフィーに挑戦しようとすると、右利き用に作られた道具や技法に戸惑うことがあります。美しい文字を書きたいという思いはあるのに、なかなか思うように筆が進まない。そんな経験をしたことはありませんか?
しかし、心配する必要はありません。適切な方法や道具を知れば、左利きの人も美しいカリグラフィー作品を生み出すことができるのです。
左利きの人は、カリグラフィーをきれいに書くことはできるのでしょうか。右利きを前提として解説されていることが多いので、左利きだと不安に思う場面もありますよね。確かに左手でカリグラフィーを描くとなると、少し難しい部分もあります。しかし、ポイントをしっかりと意識できれば、左手でカリグラフィーを描くことができます。

今回は、左利きでカリグラフィーを描くポイントや意識したいことを紹介します。左利きの人はぜひ参考にしてみてください。

左利きでもカリグラフィーは書ける?ポイントや意識したいことをチェック!

左利きの人がカリグラフィーを書く際の課題

カリグラフィーは西洋や中東で発展した文字を美しく見せるための技法です。その歴史は古く、古代ローマにまで遡ると言われています。かつては高価な羊皮紙に文字を記録するために開発された技術でしたが、時代とともに芸術としての側面も強くなっていきました。 しかし、カリグラフィーの長い歴史の中で、多くの道具や技法が右利き用に開発されてきたため、左利きの人が取り組む際にはいくつかの課題があります。これらの課題を理解することが、左利きの人がカリグラフィーを習得する第一歩となります。

ペンの角度と文字の向き

右利き用のカリグラフィーペンは、ペン先が左上がりになっているため、左利きの人が使用すると文字の太さや角度が思うようにコントロールできません。カリグラフィーでは、ペン先の角度によって線の太さや形状が変わるため、この問題は非常に大きな障壁となります。 また、左から右に文字を書いていく際、左手で既に書いた部分を覆ってしまい、全体のバランスを取りにくくなります。カリグラフィーは文字同士のバランスや全体的な構図も重要な要素であるため、この点も左利きの人にとっては大きな課題となります。

インクのにじみ

左利きの人が通常の方法でカリグラフィーを書くと、手がインクの上を通ることになり、にじみや汚れの原因となります。カリグラフィーでは、インクの濃淡や線の鮮明さが作品の質に大きく影響するため、このにじみの問題は作品の美しさを損なう大きな問題となります。

道具の使いづらさ

多くのカリグラフィー用の道具は右利き用に設計されているため、左利きの人にとっては使いづらいものが多いです。例えば、ペンホルダーの形状や、インクボトルの開け閉めなど、細かな部分で不便を感じることがあります。 こうした課題があるものの、左利きの人でもカリグラフィーを楽しむことは十分に可能です。適切な道具選びと練習方法を知ることで、美しい作品を作り出すことができるのです。次に、左利きの人向けのカリグラフィー道具について詳しく見ていきましょう。

左利きの人向けにおすすめな道具

左利きの人がカリグラフィーを始める際には、適切な道具選びが重要です。自分に合った道具を使うことで、作業効率が上がり、より美しい文字を書くことができます。ここでは、左利きの人に特におすすめのカリグラフィー道具を紹介します。

左利き用のペン

左利き用に設計されたカリグラフィーペンを使用することをおすすめします。これらのペンは、ペン先が右上がりになっており、左利きの人が自然な角度で文字を書くことができます。代表的なブランドとしては、スピードボール、ブラウゼ、ミッチェルなどがあります。 スピードボールは、交換可能なペン先を持つペンホルダーで、様々な太さや形状のペン先を使用できます。左利き用のペン先も豊富に揃っているので、自分に合ったものを選びやすいでしょう。 ブラウゼは、ドイツの老舗ペンメーカーで、高品質な左利き用カリグラフィーペンを提供しています。特に、their “Left Handed” seriesは左利きの人のために特別に設計されており、使いやすさで定評があります。 ミッチェルは、イギリスの伝統あるペンメーカーで、their “Left Oblique” nibs are particularly popular among left-handed calligraphers。これらのペン先は、左利きの人が自然な角度で文字を書けるよう設計されています。

ストレートホルダー

オブリークホルダー(斜めに設計されたペンホルダー)よりも、ストレートホルダーの方が左利きの人には使いやすい場合があります。ストレートホルダーを使用することで、ペンの角度を自由に調整しやすくなります。 ストレートホルダーは、ペン先をまっすぐに取り付けることができるため、左利きの人が自分に合った角度でペンを持つことができます。また、ホルダーを回転させることで、ペン先の角度を細かく調整することも可能です。 特におすすめなのは、握りやすい形状のストレートホルダーです。例えば、太めで滑り止めがついているものや、人間工学に基づいて設計されたものなどがあります。これらを使用することで、長時間の作業でも手が疲れにくくなります。

速乾性のインク

左利きの人は、書いた文字の上を手が通ってしまうため、にじみや汚れを防ぐために速乾性のインクを選ぶことが重要です。水性インクよりも、速乾性のあるインクを使用することで、きれいな仕上がりを期待できます。 速乾性インクの中でも、特に左利きの人におすすめなのは、顔料系のインクです。顔料系インクは、染料系インクに比べて乾きが早く、にじみにくい特徴があります。また、耐水性や耐光性も高いため、長期保存にも適しています。 ただし、速乾性インクは通常のインクよりも粘度が高いため、ペン先の詰まりに注意が必要です。使用後は必ずペンをよく洗浄し、適切なメンテナンスを行うことが大切です。

左利き用の定規

カリグラフィーでは、直線を引いたり、文字の間隔を揃えたりするために定規を使用することがあります。左利きの人は、右から左に定規を動かすことが多いため、左利き用に設計された定規を使用すると便利です。 左利き用の定規は、目盛りが右端から左に向かって書かれているため、左手で持っても数字が読みやすくなっています。また、一部の左利き用定規は、インクが乾いていない状態でも定規を動かせるよう、定規の下端に小さな足がついているものもあります。

速乾性のブロッティングペーパー

ブロッティングペーパーは、余分なインクを吸収するための特殊な紙です。左利きの人がカリグラフィーを行う際、インクが乾く前に手が触れてしまうことを防ぐために、このブロッティングペーパーを活用できます。 速乾性のブロッティングペーパーを使用すると、インクを素早く吸収し、にじみや汚れを最小限に抑えられるでしょう。作業の途中で、書いた部分の上にブロッティングペーパーを置くことで、手が触れてもインクが付着するのを防ぐことができます。 適切な道具を選ぶことで、左利きの人でもスムーズにカリグラフィーを始めることができます。しかし、道具選びだけでなく、練習方法も重要です。次に、左利きの人向けの効果的な練習方法について見ていきましょう。

左利きの人のためのカリグラフィー練習方法

左利きの人がカリグラフィーを上達させるためには、独自の練習方法を見つけることが大切です。右利き向けのテクニックをそのまま真似るのではなく、自分に合ったやり方を探すことが重要です。ここでは、左利きの人のためのカリグラフィー練習方法を詳しく解説します。

紙の角度を調整する

紙を斜めに置くことで、左手で書きやすい角度を見つけることができます。多くの左利きの人は、紙を右上がりに15度から45度ほど傾けることで、より自然に文字を書けるようになります。自分にとって最も書きやすい角度を見つけるまで、いろいろな角度を試してみましょう。 紙の角度調整は、書きやすさだけでなく、インクののりや線の太さにも影響を与えます。例えば、紙を傾けることで、ペン先と紙の接触角度が変わり、より滑らかな線を引くことができるようになることがあります。 また、紙を傾けることで、書いた文字が見やすくなり、全体のバランスを取りやすくなるという利点もあります。ただし、あまり極端な角度にすると、逆に書きづらくなる可能性があるので、少しずつ角度を変えながら、自分に最適な角度を見つけていくことが大切です。

アームポジションの工夫

左利きの人がカリグラフィーを書く際には、アームポジションを工夫することが重要です。一般的に、次の2つの方法がよく使われます。 ・アンダーアームポジション 手首を少し反時計回りに回転させ、手を文字の下側に近づけます。この方法では、インクが乾く前に手が文字の上を通ることを避けられます。アンダーアームポジションは、特に細かい文字や繊細な装飾を書く際に有効です。 ・フックポジション 手首を大きく曲げて、ペンを文字の右側に持ってきます。この方法は、オーバーライター(上書き)と呼ばれる左利きの人に適しています。フックポジションは、大きな文字や力強い線を書く際に適しています。 どちらの方法がしっくりくるか、自分に合ったポジションを見つけるまで試してみましょう。また、これらのポジションを状況に応じて使い分けることで、より多様な表現が可能になります。 さらに、アームポジションを工夫する際は、肩や腕の疲労にも注意を払う必要があります。長時間同じポジションを保つと、筋肉に負担がかかり、思うような文字が書けなくなる可能性があります。適度に休憩を取り、ストレッチを行うことも忘れずに。

ゆっくりと丁寧に

カリグラフィーは急いで書くものではありません。特に左利きの人は、右利きの人以上にゆっくりと丁寧に書くことが大切です。一つ一つのストロークに集中し、文字の形や間隔を意識しながら書いていきましょう。 ゆっくり書くことで、以下のようなメリットがあります。 ・文字の形を正確に再現できる ・インクののりが良くなり、きれいな線が引ける ・文字同士のバランスを取りやすくなる ・手の動きをコントロールしやすくなる ・にじみや汚れを防ぎやすくなる 特に初心者の段階では、スピードよりも正確さを重視することが大切です。上達するにつれて自然とスピードも上がっていくので、焦らずに基本をしっかりと身につけることに集中しましょう。

鏡を使った練習方法

左利きの人がカリグラフィーを練習する際に、意外と効果的なのが鏡を使う方法です。鏡に映った文字を見ながら書くことで、右利きの人と同じような感覚で文字を書くことができます。特に既存のカリグラフィー教材を使用する際に役立ちます。 鏡を使った練習方法は、以下のような手順で行います。まず、鏡を練習する紙の右側に置きます。次に、鏡に映った文字を見ながら、左手で文字を書いていきます。この方法を使うことで、右利きの人向けに作られた教材でも、違和感なく練習を進められるでしょう。 ただし、鏡を使った練習は目が疲れやすいため、長時間続けることは避けましょう。また、実際の作品制作では鏡を使用しないため、この方法はあくまでも補助的な練習方法として活用するのが良いでしょう。

デジタルツールの活用

近年では、デジタルデバイスを使ってカリグラフィーを練習する方法も人気を集めています。タブレットやスタイラスペンを使用することで、左利きの人でも快適にカリグラフィーの練習ができます。デジタルツールの利点は、簡単に消したり修正したりできることです。また、画面を回転させることで、最適な角度で練習できるのも魅力的です。 デジタルカリグラフィーの練習には、Procreateなどのアプリがおすすめです。これらのアプリには、カリグラフィー用のブラシや、ガイドラインの設定機能など、練習に役立つ機能が豊富に用意されています。デジタルツールを使うことで、インクや紙を用意する手間がなく、いつでもどこでも気軽に練習できるのも大きなメリットです。 ただし、デジタルツールだけに頼るのではなく、実際のペンと紙を使った練習も併せて行うことが重要です。デジタルとアナログ、それぞれの良さを活かしながら練習を進めていくことで、より効果的にスキルを向上させることができるでしょう。

左利きの人のためのカリグラフィーテクニック

左利きの人がカリグラフィーを上達させるためには、右利きの人とは異なるテクニックを身につける必要があります。ここでは、左利きの人に特に有効なカリグラフィーテクニックをいくつか紹介します。これらのテクニックを理解し、実践することで、左利きの人でも美しいカリグラフィー作品を生み出すことができるようになります。

逆向きのストローク

右利きの人が「押し出し」で細い線を、「引き」で太い線を描くのに対し、左利きの人は逆のテクニックを使うことがあります。つまり、「引き」で細い線を、「押し出し」で太い線を描くのです。これにより自然な動きでカリグラフィーを書くことができるようになります。 逆向きのストロークを習得するには、まず基本的な線の練習から始めるのが良いでしょう。例えば、斜め線や曲線を、通常とは逆の方向で描く練習を繰り返し行います。最初は違和感があるかもしれませんが、徐々に体が慣れていき、自然な動きで線が引けるようになります。 特に、イタリック体やコッパープレート体などの傾斜のある書体を書く際に有効です。文字の傾きに合わせて、ストロークの方向を調整することで、より流麗な文字を書くことができます。

垂直書き

紙を90度回転させ、縦書きのようにカリグラフィーを書く方法もあります。この方法を「ヴァーティカルポジション」と呼びます。縦書きにすることで、左手で既に書いた部分を覆うことなく、全体のバランスを見ながら書くことができます。 ヴァーティカルポジションでは、紙を時計回りに90度回転させ、上から下に向かって文字を書いていきます。この方法を使うと、手首の角度が自然になり、より滑らかな線が引けるようになります。また、インクが乾く前に手が触れてしまう心配もなくなるため、にじみや汚れを防ぐことができます。 ただし、この方法を使う場合は、文字の傾きや間隔に特に注意を払う必要があります。紙を回転させているため、通常とは異なる感覚で文字を書くことになるからです。練習を重ねることで、徐々にこの感覚に慣れていくことができるでしょう。

独自のルールを作る

カリグラフィーには伝統的な規則がありますが、左利きの人はそれらを柔軟に解釈し、自分に合ったルールを作ることが大切です。たとえば、特定の文字を書く順序を変えたり、ストロークの方向を逆にしたりすることで、より書きやすくなることがあります。 独自のルールを作る際は、まず既存のルールをしっかりと理解することが重要です。その上で、自分の手の動きや書きやすさを考慮しながら、少しずつアレンジを加えていきます。例えば、文字の始点と終点を入れ替えたり、装飾的な要素の位置を変更したりするなど、小さな変更から始めるのが良いでしょう。 ただし、独自のルールを作る際は、カリグラフィーの基本的な美しさや読みやすさを損なわないよう注意が必要です。あくまでも「より美しく、より書きやすく」することを目標に、試行錯誤を重ねていくことが大切です。

前腕を使う

指や手首だけでなく、前腕全体を使ってカリグラフィーを書くテクニックも効果的です。これにより、より滑らかで安定した線を引くことができます。特にオーバーライターの左利きの人にとって、このテクニックは有用です。 前腕を使うテクニックは、以下のような手順で練習します。 1.肘を机につけ、前腕全体を支点にして動かす 2. ペンを持つ手は、できるだけリラックスさせる 3.大きな円や直線を描く練習を行う 3で書く練習を行う際は、指や手首ではなく、前腕全体を使って動かすことを意識します。 慣れてくると、より大きな動きで文字を書けるようになり、流麗な曲線や力強い直線を描くことができるようになります。また、手首や指に負担がかかりにくくなるため、長時間の作業でも疲れにくくなるというのもメリットです。

リラックスした姿勢の維持

カリグラフィーを書く際は、体全体をリラックスさせましょう。特に左利きの人は、右利きの人以上に体に無理な力が入りやすいため、意識的にリラックスすることが大切です。 リラックスした姿勢を維持するためには、まず座る位置や高さを調整します。背筋を伸ばし、肩の力を抜いた状態で、机に向かいます。ペンを持つ手に力が入りすぎないよう注意し、必要以上に手首を曲げないようにします。 また、定期的に深呼吸をしたり、軽いストレッチを行ったりすることで、体の緊張をほぐすことができます。リラックスした状態で書くことで、より自然で美しい文字を書くことができるようになります。 これらのテクニックを試しながら、自分に最も合った方法を見つけていくことが重要です。カリグラフィーは個性を表現する芸術でもあるので、左利きならではのスタイルを確立することも可能です。焦らず、楽しみながら練習を重ねていくことで、きっと素晴らしい作品を生み出すことができるでしょう。

カリグラフィーを深く学びたい方は資格取得もおすすめ

カリグラフィーをさらに深く学びたい方には、資格取得も一つの選択肢です。日本デザインプランナー協会(JDP)が認定するカリグラフィーデザイナー資格認定試験の受講もおすすめです。この資格では、カリグラフィーの歴史や必要な道具、練習方法、業界知識など、幅広い分野の知識が問われます。 カリグラフィーデザイナー資格は、カリグラフィーの技術を証明するだけでなく、デザインやアートとしてのカリグラフィーについても深く学ぶことができる点が特徴です。資格取得のための学習過程で、カリグラフィーの歴史や文化的背景、さまざまな書体の特徴や使い方、レイアウトやデザインの基本原則などを体系的に学ぶことができます。

左手で書くと難しい理由って?

カリグラフィーは、一般的に左手で書くと難しいといわれています。それはなぜなのでしょうか。まず、カリグラフィーを美しく描くためには、ペンの角度が大切です。しかし、左手の場合は右手で書くときに比べて理想の角度をつけづらいといわれています。さらに、文字は左から右に向かって書いていくため、左手で書くと左手で文字が隠れてしまうというデメリットもあります。カリグラフィーでは字の大きさやバランスが重要なので、左手で書いた文字を覆ってしまうと、全体を見ながら調整するのが難しくなります。また、左手が触れることにより、乾ききっていないインクが伸びてしまう恐れもあるでしょう。加えて、左手で線を引くとなると、力が入りやすいという問題もあります。流れるような美しいカリグラフィーを書くには、優しくペンを動かしたほうがよいです。もちろん、左手でもカリグラフィーを書くのは不可能ではありません。しかし、基本的には右手で書くことが想定されているので、左利きの人から見ると書きにくい部分も多いです。

左利きでカリグラフィーを書くには?

左利きの人がカリグラフィーを上手に書くには、どのような点に気を付けたらいいのでしょうか。左手でもいくつかのコツを意識すれば、十分カリグラフィーを素敵に描くことは可能です。そこで、ここでは、左利きの人がカリグラフィーを書くときに押さえておきたいコツを紹介します。

左利き用の道具を使用する

左利きの人がカリグラフィーを書くときは、左利き用の道具を使用するとよいです。左利きの人に合わせて作られている道具なら、スムーズにカリグラフィーを書く作業をおこなうことができるでしょう。また、ペン先などの細かい部分も、書きやすいものを選んで使用することが大切です。

手軽なブラッシュカリグラフィーを楽しむ

左利きの人がカリグラフィーに挑戦するなら、より自由なルールで書くことができる「ブラッシュカリグラフィー」を選ぶのもひとつの方法です。ブラッシュカリグラフィーの場合、一般的なカリグラフィーに比べて厳密なルールはありません。そのため、自分の感覚やセンスを活かして、自由に描くことが可能です。そのため、左手で書く場合でも、神経質にルールを意識する必要がありません。ブラッシュカリグラフィーは筆ペンを使用するため、左右のどちらで書く場合も同じ道具を使用できます。よって、ブラッシュカリグラフィーのほうが、左手でも気軽に始められる要素を備えているといえます。

左利きの人がカリグラフィーを練習するときのポイント

左利きの人がカリグラフィーを練習するときは、どのようなポイントを意識するとよいのでしょうか。左利きの人がカリグラフィーを練習するなら、しっかりポイントを押さえておかないとなかなか上達できない可能性もあります。ここでは、左利きの人がカリグラフィーを練習するときのポイントについて見てみましょう。

線の引き方から練習する

左手の人がカリグラフィーを練習するときは、線の引き方の練習から始めましょう。カリグラフィーは、線の滑らかさや美しさがとても重要です。いきなり文字を書く練習から始めても、上手に全体のバランスが整わない可能性があるので注意しましょう。まずはきれいな線をひくところから練習を始め、美しい線を引けるようになったらそれぞれの文字の書き方を練習するようにしてください。

摩擦が少ない紙で練習する

カリグラフィーの練習をするときは、なるべく摩擦が少ない紙を選ぶようにしましょう。すでに触れたように、カリグラフィーでは滑らかで美しい線を書くことが大切です。そのため、摩擦の大きな紙を使用してしまうと、どうしても途中でつっかかりやすくなります。摩擦の少ない紙を選べば、その分、スムーズな線を描きやすくなるのでおすすめです。

書きやすい書体から練習する

カリグラフィーの練習を左手でするときは、なるべく書きやすい書体を選ぶようにしましょう。たとえば、イタリック体から練習を始めるのがおすすめです。イタリック体は比較的書きやすいので、左手で練習するときもスムーズに上達する可能性があります。少しずつ練習を重ねながら、より多くの書体を描けるようにチェレンジしていきましょう。

カリグラフィーをきれいに書くために意識したいこと

カリグラフィーを自分の手で描くなら、よりきれいに描きたいですよね。カリグラフィーをきれいに書くためには、意識したいことがあります。ここでは、カリグラフィーをきれいに書くために意識したいことを紹介します。それぞれを意識しながら、カリグラフィーの文字を描いていきましょう。

ペンの角度は一定にする

カリグラフィーを描く場合、ペンの角度は一定にするように心掛けましょう。カリグラフィーでは、ペンの角度がとても大きな意味をもちます。ペンの角度がそろっていないと、それぞれの文字がバラバラの角度になってしまい、美しい文字の並びではなくなってしまうでしょう。ペンの角度を意識することができれば、それだけ美しい文字が書きやすくなるでしょう。

アームポジションを調整する

カリグラフィーを書くときは、アームポジションも重要です。たとえば、フックポジションやヴァーティカルポジションなど、いくつかのポジションがあるので、自分に合うポジションを選ぶようにしましょう。実際に試してみて、画期安いポジションを選ぶことが大切です。

道具は使いやすいものを選ぶ

左手でカリグラフィーを書く場合、特に道具の使いやすさが大切です。道具の使い勝手が悪いとどうしても文字の美しさにも大きな影響が出てしまいます。道具は使いやすさを考慮して選び、スムーズに字を書けるようにしましょう。

独学以外の方法も視野に入れる

左手で美しいカリグラフィーを描くのは、右手に比べると難しいです。そのため、左手でカリグラフィーを描く方法を学ぶときは、独学以外の方法も視野に入れることをおすすめします。たとえば、通信講座やスクールを選べば、プロの技を学ぶことができるので、上達が速くなる可能性が高いです。

左手の人でもカリグラフィーを美しく描くことは可能!

左手の人でもカリグラフィーを美しく描くことは可能!

左利きでも、ポイントやコツをしっかり押さえれば、美しいカリグラフィーを描くことは可能です。右利きの場合でも、美しいカリグラフィーを書くにはしっかりと練習しなければなりません。そのため、実際には、右利きの場合と比べて左利きの場合も、それほど難易度には差はないといえます。まずはしっかりと練習することを大切にして、カリグラフィーの技を自分のものにすることを目指しましょう。そうすれば、左利きでも、右利きの人と同じように素敵なカリグラフィーの文字を描くことができるようになるはずです。

まとめ

左利きの方でもカリグラフィーを楽しむことは十分に可能です。適切な道具選びと練習方法、そして独自のテクニックを見つけることで、美しいカリグラフィー作品を生み出すことができます。最初は難しく感じるかもしれませんが、諦めずに練習を重ねることが大切です。自分なりのスタイルを確立し、カリグラフィーを通じて個性豊かな表現を楽しんでください。 カリグラフィーは文字の美しさだけでなく、書き手の個性や感性を表現する芸術でもあります。左利きの方は、右利きの方とは異なる視点や感覚を持っているからこそ、独特の魅力を持つ作品を生み出せる可能性を秘めています。

通信講座のSARAスクール編集部
心理カウンセラー資格やリンパケアセラピスト等の体系資格、食育資格などを扱うSARAスクール編集部が運営するコラムです。主に女性向けのキャリアアップやスキル習得を目的とした講座が多く、家事や育児と両立しながら学べる環境が整っています。資格取得を目的とした講座も充実しており、仕事や日常生活に活かすことが可能です。
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