刺繍糸の種類は?メーカー別の違い! | 通信講座のSARAスクール資格講座
現在位置
通信教育・通信講座SARAトップ > 趣味の資格取得講座一覧 > 刺繍資格取得講座 > 刺繍糸の種類は?メーカー別の違い!

刺繍糸の種類は?メーカー別の違い!

刺繍糸は、さまざまな素材や色、太さがあり、用途によって選ぶことが重要です。
主な種類には、ポリエステル、コットン、レーヨン、ウールなどがあります。
それぞれの素材は光沢や肌触り、耐久性が異なり、刺繍の仕上がりにも影響を与えます。
また、メーカーによっても品質や色のバリエーション、扱いやすさが異なるため、選ぶ際には自分のスタイルや目的に合った糸を見つけることが大切です。
刺繍をおこなうためには、刺繍糸を選ぶ必要があります。それぞれの刺繍糸には、どのような違いがあるのでしょうか。刺繍糸はメーカーによっても質感が異なるので、それぞれの特徴をしっかりと理解しておくと安心です。刺繍糸選びによって、刺繍の出来栄えにも影響が及ぶのでしっかり選べるようにしましょう。
今回は、刺繍糸の種類や選び方のポイントについて解説します。メーカー別の違いについても具体的に解説するので、刺繍糸選びに迷っている人は参考にしてみてください。

刺繍糸の種類は?メーカー別の違いについて解説!

刺繍糸の種類と特徴

刺繍糸の種類と特徴は以下の通りです。 ・刺繍糸とは?基本的な概要 ・刺繍糸の主な種類一覧 ・初心者におすすめの刺繍糸 こちらを順にご紹介します。

刺繍糸とは?基本的な概要

刺繍糸とは、刺繍を行うために特別に作られた糸のことです。 通常、刺繍は布に模様や文字を縫い付ける技法で、糸の種類によって仕上がりや表現が大きく異なるでしょう。 主な種類には、ポリエステル、コットン、レーヨン、ウールがあります。 ポリエステル糸は、耐久性が高く、色褪せしにくいため、日常使いに適しています。 コットン糸は、肌触りが良く、自然な風合いが魅力ですが、洗濯時に注意が必要です。 レーヨン糸は、美しい光沢があり、華やかな仕上がりを実現しますが、摩擦に弱い点があります。 ウール糸は、温かみがあり、特に冬の作品に向いています。 刺繍糸は、色や太さも豊富で、用途に応じて選ぶことが重要です。 適切な糸を選ぶことで、作品のクオリティが向上し、表現の幅が広がります。 初心者から上級者まで、さまざまな刺繍愛好家にとって欠かせないアイテムです。

刺繍糸の主な種類一覧

刺繍糸にはさまざまな種類があり、それぞれが異なる特徴を持っています。 主な種類を以下に紹介します。 ・ポリエステル糸 耐久性が高く、色褪せにくいのが特徴。 洗濯にも強く、日常的な刺繍に最適です。 ・コットン糸 自然素材で、柔らかな肌触りが魅力。 色合いが豊富で、刺繍の仕上がりも美しいですが、洗濯時には注意が必要です。 ・レーヨン糸 光沢があり、華やかな印象を与えます。 デザインに高級感を出したいときにおすすめですが、摩擦に対して弱いので扱いに注意が必要です。 ・ウール糸 温かみがあり、特に冬の作品に適しています。 刺繍に独特の立体感を加えることができます。 ・金糸・銀糸 特殊な素材で、装飾的な効果を持つ糸です。 特別な場面やデザインに使用されます。 これらの糸を使い分けることで、さまざまな表現が可能になります。

初心者におすすめの刺繍糸

初心者におすすめの刺繍糸は、扱いやすさと仕上がりの美しさを兼ね備えたものです。 以下の種類が特に人気です。 ・ポリエステル糸 耐久性が高く、色褪せしにくいため、日常的な使用に最適です。 洗濯にも強いので、初心者が気軽に使える点が魅力です。 ・コットン糸 自然素材で肌触りが良く、刺繍の仕上がりも美しいです。 色のバリエーションも豊富で、初心者でも選びやすいです。 ただし、洗濯時には注意が必要です。 ・刺繍用フロッキー糸 毛羽立ちが少なく、滑らかな手触りが特徴です。 初心者でも糸が絡みにくく、ストレスなく作業できます。 ・DMCの刺繍糸 世界的に有名なブランドで、色の豊富さと品質の高さが魅力です。 初心者向けのキットも多く、使いやすいです。 これらの糸は、初心者でも扱いやすく、さまざまなデザインに対応できるため、まずはこれらから始めると良いでしょう。

主要な刺繍糸のメーカー紹介

主要な刺繍糸のメーカー紹介は以下の通りです。 ・DMC刺繍糸の特徴とおすすめ ・COSMO刺繍糸の魅力と使い方 ・オリムパス刺繍糸の強度と質感 こちらを順にご紹介します。

DMC刺繍糸の特徴とおすすめ

DMCは、世界的に有名な刺繍糸メーカーで、特にその高品質な製品で知られています。 DMCの刺繍糸は、主にコットン100%のスレッドで構成されており、滑らかな手触りと豊富な色数が魅力です。 約500色以上のバリエーションがあり、色のグラデーションや組み合わせが楽しめます。 DMC糸の最大の特徴は、その耐久性と色褪せしにくいところです。 洗濯や摩擦に強く、長持ちするため、日常使いの刺繍にも最適です。 また、使いやすい6本撚りの構造になっており、初心者から上級者まで幅広い層に適しています。 特におすすめは「DMC刺繍糸セット」で、基本的な色が揃っているため、初めて刺繍を始める方にぴったりです。 さらに、DMCは刺繍キットも多く展開しており、初心者でも簡単に美しい作品を作ることができます。

COSMO刺繍糸の魅力と使い方

COSMOは、日本の刺繍糸メーカーで、その高品質な製品と豊富なカラーバリエーションが人気です。 COSMO刺繍糸の特徴は、しなやかで柔らかな質感であり、滑らかに布を通るため、刺繍初心者にも扱いやすいです。 また、光沢感があり、仕上がりが美しく、特に細かいデザインや刺繍に適しています。 COSMO糸は、コットン100%の製品が多く、色褪せしにくく、洗濯にも強いのが魅力です。 色の展開も豊富で、約400色以上が揃っており、自分の好みに合わせた色選びが楽しめます。 使い方は簡単で、通常の刺繍針や刺繍枠と組み合わせて使用します。 6本撚りの糸なので、必要に応じて本数を調整でき、刺繍の厚みや質感を変えることができるでしょう。 特に、COSMOの刺繍糸は、キットやセット品が豊富で、初心者から上級者まで楽しめるアイテムです。

オリムパス刺繍糸の強度と質感

オリムパスは、日本の刺繍糸メーカーとして、多くの刺繍愛好家に支持されています。 オリムパスの刺繍糸は、特にその強度と質感が特徴です。 主にコットンやレーヨンを使用しており、耐久性が高く、摩擦や引っ張りに強いので、長く使うことができます。 この糸は滑らかな手触りで、刺繍針を通す際にもスムーズに進むため、初心者でも扱いやすいです。 また、しっかりとした質感があり、刺繍の仕上がりにも自信を持てます。 色合いも豊富で、約300色以上が揃っており、さまざまなデザインに対応可能です。 特におすすめなのは、オリムパスの「フラワーボックス」シリーズで、初心者向けのキットが充実しています。 これにより、基本的な技法を学びながら、魅力的な作品を作ることができます。 オリムパスの刺繍糸を使えば、安心して刺繍を楽しむことができるでしょう。

刺繍糸の太さと使い方

刺繍糸の太さと使い方は以下の通りです。 ・刺繍糸の太さの種類 ・25番と5番の違い ・刺繍糸の選び方と目的別ガイド こちらを順にご紹介します。

刺繍糸の太さの種類

刺繍糸の太さは、作品のデザインや仕上がりに大きく影響します。 主な太さの種類には、以下のようなものがあります。 ・細糸(25番糸) 一般的に最も使用される太さで、刺繍の基本技法に適しています。 細かいデザインや精密な刺繍に向いており、初心者でも扱いやすいです。 ・中太糸(20番糸) やや太めで、刺繍にボリューム感を出したいときにおすすめです。 特に、模様が大きい作品に適しています。 ・太糸(10番糸) より存在感のある刺繍を作りたい場合に使用します。 特に立体的な表現や、厚みのある作品に適しています。 刺繍が目立つため、デコレーションにも最適です。 ・特太糸(5番糸) さらに太い糸で、主にカーペットや厚手の布に刺繍する際に使用されます。 しっかりとした質感が特徴です。 糸の太さを選ぶ際は、デザインや用途に応じて選ぶことが重要です。 また、同じデザインでも異なる太さの糸を使うことで、全く違った印象を与えることができます。 自分の作品に合った糸を見つけることで、より魅力的な刺繍が楽しめるでしょう。

25番と5番の違い

刺繍糸の太さには25番糸と5番糸があり、それぞれ異なる特徴と用途があります。 25番糸は、細糸の中で最も一般的に使用されるタイプです。 細かいデザインや繊細な刺繍に適しており、初心者でも扱いやすいのが特徴です。 この糸は、明確なラインや細かいディテールを表現するのに最適で、花や文字の刺繍など、精密な作業に向いています。 また、色のバリエーションも豊富で、さまざまな作品に対応できます。 一方、5番糸は、非常に太い糸で、主にボリューム感や立体感を出したいときに使用されるでしょう。 この糸は、カーペットや厚手の布に刺繍する際に適しており、存在感のあるデザインや装飾的な要素を強調するのに役立ちます。 特に、刺繍が目立つことを重視する作品で使用されることが多いです。 このように、25番糸と5番糸は、それぞれの特性を活かして使い分けることで、刺繍の表現の幅が広がります。

刺繍糸の選び方と目的別ガイド

刺繍糸の選び方は、作品の目的やデザインによって異なります。 以下のガイドを参考に、最適な糸を選びましょう。 ・細かいデザインや精密な刺繍 25番糸や30番糸を選ぶと良いでしょう。 これらは細やかなディテールを表現でき、特に花や文字の刺繍に適しています。 ・ボリューム感を出したい場合 20番糸や10番糸が適しています。 中太い糸は、模様が大きい作品や、立体的な表現に向いています。 ・特別な装飾やアクセント 5番糸や金糸、銀糸を使用すると、存在感のある仕上がりになります。 特に、カーペットや厚手の布に刺繍する際に最適です。 ・柔らかな風合いを求める場合 コットン糸やレーヨン糸を選ぶと、肌触りが良く、自然な仕上がりが得られます。 特に、服や小物の刺繍におすすめです。 ・耐久性が求められる場合 ポリエステル糸を選ぶと、色褪せにくく、洗濯にも強いので、日常使いのアイテムに適しています。 これらのポイントを考慮して、自分の作品に合った刺繍糸を選ぶことで、より魅力的な仕上がりが楽しめます。

メーカー別比較と特徴

メーカー別比較と特徴は以下の通りです。 ・DMC刺繍糸とコスモ刺繍糸の比較 ・オリムパス刺繍糸の特異性 ・色落ちしないメーカーは? こちらを順にご紹介します。

DMC刺繍糸とコスモ刺繍糸の比較

DMC刺繍糸とCOSMO刺繍糸は、どちらも人気の高いメーカーですが、それぞれに特徴があります。 DMC刺繍糸は、フランス発のブランドで、約500色以上の豊富なカラーバリエーションが特徴です。 糸はコットン100%で、滑らかな手触りと優れた耐久性を持ち、洗濯にも強いです。 特に、刺繍初心者からプロまで幅広く支持されており、細かいディテールを表現するのに適しています。 DMCの糸は、色褪せしにくく、長持ちするため、日常使いのアイテムに最適です。 一方、COSMO刺繍糸は、日本のメーカーで、しなやかで柔らかな質感が特徴です。 光沢感があり、特に美しい仕上がりが期待できるため、細かいデザインにも適しています。 COSMOの糸も約400色以上が揃っており、色の選びやすさが魅力です。 特に初心者向けのキットが充実しているため、手軽に刺繍を始められます。 両者の違いは、色の豊富さと質感、使用感にあります。 自分のスタイルや目的に応じて、最適な糸を選ぶことが大切です。

オリムパス刺繍糸の特異性

オリムパス刺繍糸は、日本の刺繍糸メーカーとしての長い歴史を持ち、その特異性は高品質な素材と多様な製品ラインにあります。 オリムパスの糸は主にコットンやレーヨンを使用しており、特にコットン糸はしっかりとした質感を持ちながらも柔らかく、手触りが非常に良いのが特徴です。 また、オリムパスは色の展開が豊富で、約300色以上が揃っており、さまざまなデザインや刺繍技法に対応できます。 特に、色合いが美しく、仕上がりに高級感を与えるため、特別な作品にも適しているでしょう。 さらに、オリムパスは初心者向けの刺繍キットやセットも充実しており、初めて刺繍をする方でも安心して取り組めるよう工夫されています。 キットには基本的な技法が学べる解説書が付いていることが多く、刺繍の楽しさを実感しやすいです。 このように、オリムパス刺繍糸は質感、色の豊富さ、初心者にやさしいキットが魅力で、刺繍愛好家にとって信頼できる選択肢となっています。

色落ちしないメーカーは?

色落ちしない刺繍糸を求めるなら、ポリエステルを主成分とした糸を選ぶと良いでしょう。 特に、以下のメーカーが信頼されています。 ・DMC フランスの老舗ブランドで、ポリエステル糸は耐久性が高く、色褪せしにくいのが特徴です。 特に「DMCエトワール」シリーズは、光沢があり、色落ちしにくいため、日常使いの刺繍に最適です。 ・MADERA ドイツのメーカーで、特に高品質なポリエステル糸を提供しています。 色の発色が良く、洗濯に強いため、長持ちします。 ・COSMO 日本のメーカーで、コットンとポリエステルを組み合わせた糸があります。 これにより、色落ちを抑えつつ、柔らかな風合いを楽しめます。 これらのメーカーは、洗濯や摩擦に強く、色褪せしにくいため、長期間美しい刺繍を楽しむことができます。 刺繍作品を長持ちさせたい場合は、これらの糸を選ぶと良いでしょう。

刺繍糸の色合いとデザイン

刺繍糸の色合いとデザインは以下の通りです。 ・豊富なカラー展開について ・刺繍作品の印象を変える色選び ・刺しゅうと普通の糸の違い こちらを順にご紹介します。

豊富なカラー展開について

刺繍糸の魅力の一つは、その豊富なカラー展開です。 多くのメーカーが提供する糸は、数百色以上のバリエーションがあり、刺繍愛好家にとって色選びの楽しみを提供しています。 例えば、DMCは約500色以上を展開しており、色のグラデーションや組み合わせが豊富です。 COSMOも約400色を揃えており、日本の風合いを生かした色合いが特徴です。 色合いの選び方は、作品のテーマや季節感に応じて変えることができるでしょう。 暖色系は温かみを与え、寒色系はクールで落ち着いた印象を与えます。 また、同じ色でも異なる糸の質感によって、仕上がりの印象が大きく変わります。 さらに、刺繍の目的に応じて、単色使いや多色使いを工夫することで、個性的なデザインが生まれるでしょう。 豊富なカラー展開を活かし、自分だけのオリジナル作品を楽しむことができるのが、刺繍の大きな魅力です。

刺繍作品の印象を変える色選び

刺繍作品の印象は、選ぶ色によって大きく変わります。 色選びは、デザインのテーマや雰囲気を表現する重要な要素です。 暖色系(赤、オレンジ、黄色など)は、温かみや活気を感じさせるため、親しみやすい印象を与えます。 特に、花や果物のデザインに使うと、明るく生き生きとした雰囲気を演出できるでしょう。 寒色系(青、緑、紫など)は、クールで落ち着いた印象を与えます。 特に風景や水に関するデザインに適しており、静かで穏やかな雰囲気を作り出すでしょう。 中間色(グレー、ベージュなど)は、全体を引き締める効果があり、バランスを保つのに役立ちます。 色の組み合わせに使うことで、洗練された印象を与えることができるでしょう。 アクセントカラーを入れることで、視覚的な興味を引くことができます。 特に、全体が落ち着いた色合いの中に鮮やかな色を使うと、作品のポイントが際立ちます。 これらの色の組み合わせや選び方を工夫することで、刺繍作品に独自の魅力を与え、見る人の心を引きつけることができるでしょう。 色選びを楽しみながら、自分だけの作品を作り出しましょう。

刺しゅうと普通の糸の違い

刺しゅう糸と普通の糸には、いくつかの重要な違いがあります。 ・素材と仕上がり 刺しゅう糸は、特に刺しゅう専用に作られた糸で、通常はコットンやレーヨンなどの柔らかい素材が使われます。 これに対し、普通の糸はナイロンやポリエステルなどが一般的で、強度はあるものの、刺しゅうには不向きです。 刺しゅう糸は滑らかで、布を通す際にスムーズに進み、仕上がりが美しくなります。 ・太さと撚り 刺しゅう糸は、通常は複数の細い糸を撚り合わせて作られており、太さのバリエーションがあります。 例えば、一般的な25番糸は細く、細かいデザインに適しています。 一方、普通の糸は均一な太さで、主に縫製や手芸に使われます。 ・色合いとデザイン 刺しゅう糸は、色のバリエーションが豊富で、光沢感やマット感があります。 これにより、刺しゅう作品に独特の表現力を持たせることができます。 普通の糸は、基本的に機能的な用途が中心で、デザイン性はあまり重視されません。 このように、刺しゅう糸はその特性から、刺しゅう特有の美しさや表現力を引き出すために作られています。

刺繍糸の種類とポイント

刺繍糸には、どのような種類があるのでしょうか。刺繍糸の種類によって、それぞれ特徴が異なります。そのため、刺繍糸を選ぶときは種類とそれぞれの違いについて理解しておくとよいです。ここでは、刺繍糸の種類とそれぞれの選ぶポイントについてみてみましょう。

番手

刺繍糸には必ず番手が表示されています。そのため、刺繍糸を選ぶときは番手をチェックするようにしましょう。番手は1グラムあたりの長さを表しており、数字が大きいほど細いということになります。一般的に良く使用される刺繍糸の番手は、25番と5番です。25番は6本で1束8mとなっており、2~3本を取って使うことが多いです。5番は1本の太い糸なので、そのまま使用します。

色・艶

刺繍糸は種類によって、さまざまな色や艶があります。そのため、好きな色や艶のものを選ぶことが可能です。基本的には、図案や布によって配色を考えるとよいでしょう。ただし、同じ色でも、メーカーによって色や艶は微妙に異なります。そのため、特にこだわって色や艶を選ぶときには、メーカーどうしの違いも比べてみるようにしたほうがよいでしょう。なお、刺繍糸ではメタリックなものは絡まりやすいので注意が必要です。刺し方に気を付けないと、作品がきれいに仕上がらない可能性もあります。また、メタリックな刺繍糸を保存するときも、しっかり整えて収納しておかないと絡まってしまう恐れがあるので注意が必要です。

色あせ・色落ち

刺繍糸は、種類によって色あせや色落ちの具合も異なります。よく洗濯するものに刺繍するときは、色あせや色落ちは十分注意したいポイントといえます。なるべく劣化しにくい刺繍糸を選んだほうが、刺繍の状態を長持ちさせやすいです。色あせや色落ちについては実際に使ってみないと分からない部分もありますが、周囲の手芸仲間と情報共有をし合ったり、ネットで調べてみたりすると、良い情報を集めやすくなります。

強度と手触り

刺繍糸を選ぶポイントとしては、強度や手触りも重要です。しなやかな糸は柔らかい手触りでよい印象がありますが、強度はあまりありません。その反面、強度が高い糸はごわつきがあり刺しにくさもありますが、その分、刺してしまうとしっかりとした印象になります。強度や手触りについては、作品に触れる頻度を考慮して選ぶとよいでしょう。たとえば、飾る予定であれば強度はそこまで必要ありません。しかし、日常的に使用するポーチやハンカチであれば、手触りは重要な条件となるでしょう。肌に直接触れる機会があるかどうかを考慮して、糸の強度を選ぶようにしてください。

メーカーによる刺繍糸の違いと特徴

刺繍糸はメーカーによってどのような違いがあるのでしょうか。刺繍糸のメーカーはさまざまあり、それぞれ特徴が異なります。刺繍糸を選ぶなら、メーカーによる刺繍糸の違いや特徴についても理解しておいたほうがいいでしょう。ここでは、メーカーによる刺繍糸それぞれの特徴について紹介します。

DMC刺繍糸

DMC刺繍糸は、刺繍糸の中でもとてもメジャーなものです。手芸店では必ずと言っていいほど、DMC刺繍糸を取り扱っています。DMC刺繍糸はフランスのメーカーが作っており、発色がよく光沢が美しいのが特徴的です。糸が太めなので、他のメーカーの同じ番手の糸を使うよりもしっかりとした仕上がりになります。

OLYMPUS刺繍糸

OLYMPUS刺繍糸も人気が高い刺繍糸です。日本のメーカーが作っています。発色がよく、華やかな色味のものが多いです。蛍光色もあるため、ポップな印象にしたいときにはぴったりだといえるでしょう。ただし、糸には少しざらつきがあり、引っ掛かりがあるような感じがします。そのため、刺繍すると安定した仕上がりになりやすいです。

COSMO刺繍糸

COSMO刺繍糸も日本のメーカーが製造していますが、取り扱っている手芸店は少ない印象です。淡い色味が多く、パステルカラーのようなラインナップとなっています。糸がとても柔らかいのが特徴的で、手触りもよいです。そのため、身近なものに刺繍するときにも使いやすいでしょう。

アンカー刺繍糸

アンカー刺繍糸は発色がよく、マットな質感の刺繍糸です。ドイツのメーカーが作っていますが、他の刺繍糸に比べるとあまり見かけることがありません。刺繍専門店では取り扱いがある場合もあります。使い心地はしっかりとしているので、安定感を感じられるでしょう。

刺繍糸メーカーを選ぶポイント

刺繍糸のメーカーを選ぶときは、どのようなことに気を付けたらいいのでしょうか。図案によっては指定のメーカーがある場合もあるので、そのときは指定に従ってメーカーを選べば問題ありません。もちろん、自分なりにアレンジしたい場合は、あえて違うメーカーを選んでみるのもよいでしょう。図案で特に指定がない場合も、実際に刺繍糸をいろいろと比べてみて好みに合った色合いのものを選べばOKです。刺繍糸はメーカーによってそれぞれ特徴が異なるので、比較しながら特徴をつかみ、自分の好みに合わせて選ぶことが大切です。刺繍糸選びも、刺繍の楽しみ方のひとつといえるでしょう。

メーカー品と100均の刺繍糸との違い

刺繍糸は100円ショップでも購入することができます。メーカー品と100円ショップのものの違いはどこにあるのでしょうか。やはり品質としては、メーカー品のほうがより状態がよいことが多いです。100円ショップの刺繍糸は、きしみやすくて糸の目詰まりが起きやすいといわれています。もちろん、それぞれのものによっては100円ショップのものでもよい刺繍糸があるかもしれません。しかし、せっかくオリジナルの作品を作るのであれば、なるべくしっかりとした刺繍糸を使ったほうがよさそうです。100円ショップの刺繍糸は、お試しや練習用としてなら手軽に使えるので、うまく使い分けをしてみるとよいでしょう。

刺繍糸の種類や違いを把握しよう

刺繍糸の種類や違いを把握しよう

刺繍糸にはそれぞれさまざまな違いがあります。刺繍糸は、刺繍そのものの完成度にも影響するため、作品に合わせてしっかりと選べるようにしておかなければなりません。刺繍糸はたくさんあって選び方に迷ってしまいますが、何度も選んでいると自分の好みも自然と分かってきます。そうすれば、少しずつ選択肢の範囲を狭めることができるので、刺繍糸をスムーズに選べるようになるでしょう。もちろん、刺繍糸は図案に合わせて選べば問題ないですが、刺繍糸を自由に選んでオリジナル作品も作ってみたいですよね。そのためにも、刺繍糸それぞれの特徴をしっかり押さえておくことはとても大切です。無理に一度に種類や違いを覚える必要はないので、実際に選びながら少しずつ選んでいきましょう。自分の好みに合った刺繍糸を選び、刺繍をより楽しめるようにしていってください。

まとめ

刺繍糸は、主にポリエステル、コットン、レーヨン、ウールの4種類があります。 ポリエステルは耐久性が高く、色褪せしにくいため、日常使いに最適です。 コットンは自然素材で、優しい風合いが特徴ですが、洗濯に注意が必要です。 レーヨンは光沢があり、華やかな仕上がりになりますが、摩擦に弱い点があります。 ウールは温かみがあり、特に冬の作品に向いています。 選ぶ際は、用途や仕上がりを考慮し、自分に合った糸を見つけることが重要です。 各メーカーの特性を理解することで、より魅力的な刺繍作品が作れます。

通信講座のSARAスクール編集部
心理カウンセラー資格やリンパケアセラピスト等の体系資格、食育資格などを扱うSARAスクール編集部が運営するコラムです。主に女性向けのキャリアアップやスキル習得を目的とした講座が多く、家事や育児と両立しながら学べる環境が整っています。資格取得を目的とした講座も充実しており、仕事や日常生活に活かすことが可能です。
通信講座のSARAスクール編集部