華道・生け花の基本道具とは?初心者が揃えるべき必須アイテムを紹介!
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華道・生け花の基本道具とは?初心者が揃えるべき必須アイテムを紹介!

華道の世界に足を踏み入れるためには、まず基本的な道具を揃えることが第一歩です。
道具を正しく選び、使いこなすことで、生け花の美しさを最大限に引き出すことが可能になります。
華道や生け花を始めるには、必要な道具をきちんと用意する必要があります。とはいえ、華道や生け花をおこなうために必要なものはそれほど多くなく、基本の道具を揃えれば取り組むことができます。特に初心者のうちは、華道教室で借りられる道具も多いので、あまり心配はいりません。

今回は、華道や生け花で使用する基本の道具について紹介します。あると便利な道具についても触れるので、これから華道や生け花を始めたいと考えている人は、チェックしてみてください。

華道・生け花の基本道具は?あると便利な道具の名前とともに紹介

生け花を始めるための基本的な準備

生け花を始めるには、まず必要な道具を揃えることが重要です。 適切な道具を用意することで、生け花の基礎を学びながら、自分の作品を美しく仕上げられます。 初心者が生け花を始める際に必要な基本道具と、華道教室での稽古に役立つアイテム、そしてその他に考慮すべきアイテムについて詳しく見ていきましょう。

初心者が揃えるべき基本道具

生け花を始めるにあたり、初心者がまず揃えるべき基本道具はいくつかあります。 これらの道具は、花を美しくアレンジし、作品の魅力を引き立てるために必要不可欠です。 それぞれの道具の特徴と使用方法について理解することで、生け花の世界をより深く楽しめます。

花鋏の特徴と使い方

花鋏は、生け花の基本的な道具の一つであり、花材を切るために使用されます。 一般のはさみとは異なり、花鋏は厚みのある枝や茎も簡単に切断できるように作られており、切れ味が鋭いのが特徴です。 適切な花鋏を選ぶことで、植物に負担をかけずにスムーズにカットできます。 使用後は必ず刃をきれいに拭き取り、さびないように手入れをすることが大切です。

花留めの役割と使用方法

花留めは、花を花器に固定するための道具です。 主に剣山やオアシスが使用されます。 剣山は針がたくさんついており、花の茎を刺して固定するために使われ、オアシスは吸水性のスポンジで、特に吸水が必要な花材に適しています。 花留めを使用することで、花の配置が安定し、美しい構図を保てます。

花器の選び方と使用のコツ

花器は、生け花のスタイルやテーマに合わせて選ぶ必要があります。 伝統的な陶器の花瓶や、モダンなガラスの器など、さまざまな素材や形状があります。 花器の選び方一つで作品の印象が大きく変わるため、花材や飾る場所に合わせた花器選びが重要です。 花器を使用する際には、水の量にも注意し、花が十分に水を吸収できるようにしておきましょう。

華道教室での稽古に必要なもの

生け花を深く学びたい場合、華道教室での稽古は非常に有益です。 教室では、先生から直接指導を受けられ、他の生徒との交流を通じて知識を深めることもできます。 教室での稽古をスムーズに進めるためには、いくつかの準備が必要です。

稽古に必要な道具と準備

華道教室での稽古に必要な道具は、基本的には家庭で使うものと大差ありませんが、教室によっては特定の道具を持参するよう求められることがあります。 通常は、花鋏、花留め、花器などの基本道具に加えて、自分の作品を持ち帰るための袋や新聞紙などがあると便利です。 また、教室のルールに従って道具を整理整頓し、清潔に保つことも重要です。

教室での学びを最大限に活かすための心構え

華道教室での学びを充実させるためには、常に新しい技術やスタイルに対してオープンな姿勢を持つことが大切です。 先生の指導を素直に受け入れ、質問や相談を積極的に行うことで、自分の技術を向上させるられます。 また、他の生徒の作品からも多くを学べるため、観察力を磨くことも重要です。

その他に考慮すべきアイテム

生け花を楽しむためには、基本的な道具に加えて、作業をより快適に、また作品をさらに美しくするためのアイテムも考慮する必要があります。 これらのアイテムは、作業の効率を高め、創作活動をより充実させることに役立ちます。

作業を快適にするためのアイテム

作業中に服が汚れないようにするためのエプロンや割烹着は、生け花の際に便利です。 また、花材を扱う際に手が汚れることが多いため、手拭き用のタオルやウェットティッシュも用意しておくとよいでしょう。 作業環境を整えることで、集中して生け花に取り組めます。

創作をさらに楽しむための道具

生け花の創作活動をさらに楽しむためには、特定のアイテムが役立ちます。 例えば、花合羽や花袋は、雨の日に花材を持ち運ぶ際に便利です。 また、水差しやじょうろ、バケツなどの水管理に役立つ道具も、花を新鮮に保つために重要です。 剣山おこしなどの専門的な道具は、特定の技術を習得する際に非常に役立ちます。

生け花の必須アイテムとその使い方

生け花を美しく仕上げるためには、適切な道具を使うことが不可欠です。 道具はただの工具ではなく、花を魅力的に演出するための重要な要素となります。 ここでは、代表的な道具である花鋏、花留め、そして花器について、その特徴と使い方を詳しく解説していきます。

花鋏の特徴と使い方

生け花において、花鋏は最も重要な道具の一つです。 花材を扱う際に使用される花鋏は、一般的なはさみとは異なる特別な形状と機能を持っています。 適切な花鋏を使用することで、花の美しさを最大限に引き出せます。

花鋏の特徴

花鋏は、刃が厚く頑丈で、切れ味が鋭いのが特徴です。 これにより、太い枝や硬い茎でも簡単に切断でき、花材に対する負担を最小限に抑えます。 また、花鋏は握りやすいように設計されており、長時間使用しても手が疲れにくいです。 ステンレス製や炭素鋼製のものが一般的で、錆びにくく耐久性があるため、長く使い続けることが可能です。

花鋏の使い方と手入れ

花鋏を使う際は、切断面を斜めに切ることで、花が水を吸いやすくなります。 茎の切断面を広くすることで、水の吸収率が向上し、花が長持ちするのです。 また、使用後の花鋏は、必ず清潔に保つようにしましょう。 花の樹液が刃に付着すると、切れ味が悪くなるだけでなく、錆の原因にもなります。 使用後は、水洗いして乾燥させ、刃に油を塗布して保管することが推奨されます。

花留めの役割と使用方法

生け花では、花材を安定して固定することが求められます。そのために使用されるのが花留めです。 花留めにはいくつかの種類があり、それぞれに異なる用途と特徴があります。 ここでは、主に使用される剣山とオアシスについて解説します。

剣山の役割と使い方

剣山は、針状の突起が多数付いている円盤状の道具で、花の茎を刺して固定するために使用されます。 剣山を使用することで、花材の配置が安定し、思い通りの形を作れます。 剣山は、特に伝統的な生け花のスタイルにおいて頻繁に使用される道具です。 使用する際には、剣山を花器の底にしっかりと固定し、その上に花材を挿していきます。 花材が倒れないようにしっかりと刺し込み、全体のバランスを確認しながら配置します。

オアシスの特徴と使い方

オアシスは、吸水性のあるスポンジ状の素材で、花を水に浸した状態で保持できます。 オアシスは、特に水分を多く必要とする花材に適しており、剣山に比べて花の寿命を延ばすことができます。 オアシスを使用する際は、まず水に十分浸してから花器にセットし、花材を挿していきます。 オアシスは柔らかいため、花材を挿しやすく、初心者でも使いやすいのが特徴です。

花器の選び方と使用のコツ

生け花において、花器の選び方は作品の印象を大きく左右します。 適切な花器を選ぶことで、花材の美しさが引き立ち、全体の調和がとれた作品に仕上がります。 花器の選び方と使用のコツについて見ていきましょう。

花器の種類と選び方

花器には、陶器、ガラス、金属など、さまざまな素材があります。 陶器の花器は、伝統的な雰囲気を醸し出し、重厚感のある作品におすすめです。 ガラスの花器は、透明感があり、モダンな印象を与えるため、シンプルで洗練された作品に向いています。 金属製の花器は、個性的で独特な風合いを持ち、現代的なデザインにマッチします。 花器の形状も重要で、花材やテーマに合わせて選ぶことで、より魅力的な作品を作ることができます。

花器の使用のコツ

花器を使用する際には、花材とのバランスを考慮することが重要です。 花器の高さや口径に応じて、適切な花材を選び、全体の調和を図ります。 また、花器の中に水を適量入れ、花が常に新鮮な状態を保てるようにすることも大切です。 水の量が少なすぎると花がすぐに枯れてしまいますし、多すぎると花材が不安定になることがあります。 定期的に水を替え、花器の内部も清潔に保つことで、花の寿命を延ばし、美しい作品を長く楽しめます。

便利な生け花道具で作業をスムーズに

生け花の作業を効率的かつ快適に行うためには、基本的な道具に加えて、便利な補助道具を活用することが大切です。 これらの道具は、作業環境を整え、創作に集中できる環境を作り出します。 生け花をより楽しく、スムーズに行うための補助的な道具について詳しく見ていきましょう。

作業時に役立つ花合羽と花袋

生け花の作業では、水や花の樹液が飛び散ることがあります。 そのため、作業中に衣服を保護するための道具が必要です。 花合羽と花袋は、特に屋外での作業や花材の運搬時に非常に役立ちます。

花合羽の特徴と使用方法

花合羽は、防水性のある素材でできており、作業中の衣服を水や汚れから守ります。 特に雨の日に花材を運ぶ際や、屋外での作業中に着用することで、衣服を濡らさずに済むため便利です。 花合羽を選ぶ際には、動きやすさと通気性を重視し、作業の妨げにならないものを選びましょう。 また、使用後はしっかりと乾かしてから保管することで、長持ちさせられます。

花袋の使い方と利便性

花袋は、花材をまとめて運ぶ際に使用する袋です。 通常は、通気性が良く丈夫な素材で作られており、花材を安全に持ち運ぶことができます。 特に大きな花材や枝物を運ぶ際には、花袋を使用することで、花材の損傷を防ぎつつ運搬が容易になります。 また、花袋を使用することで、周囲の物に花が引っかかることを防げます。 花袋は折りたたんで持ち運べるため、使わないときにはコンパクトに収納できるのも利点です。

エプロンと割烹着で服を汚さない工夫

生け花の作業では、土や水、花の樹液などで服が汚れることが多々あります。 エプロンや割烹着を使用することで、服の汚れを防ぎ、作業に集中できます。 これらのアイテムは、特に家庭での生け花作業や教室での稽古中に便利です。

エプロンの選び方と使用のポイント

エプロンは、腰から下をカバーするものや、胸元まで覆うタイプなど、さまざまなデザインがあります。 作業中に動きやすいものを選び、ポケット付きのエプロンを選ぶと、花鋏や小道具を一時的に収納できて便利です。 エプロンは、洗濯が簡単で速乾性のある素材を選ぶと、清潔に保ちやすくなります。 作業の際にはエプロンをしっかりと結び、体にフィットさせて作業に集中できる環境を作りましょう。

割烹着の利点と使用シーン

割烹着は、袖付きで全身をカバーでき、特に花材を大量に扱う際や、細かい作業をする際に適しています。 袖口がゴムで絞られているものが多く、作業中に袖が邪魔になることがありません。 割烹着を選ぶ際には、素材の通気性や洗濯のしやすさを考慮することが重要です。 また、和風のデザインや華やかな柄の割烹着もあり、作業中でもおしゃれを楽しめます。

水差し、じょうろ、バケツの用途と選び方

生け花において、水は欠かせない要素です。 花が新鮮な状態を保つためには、適切な量の水を花器に入れることが必要です。 水差し、じょうろ、バケツは、水を扱う際に使用される基本的な道具です。 これらの道具の選び方と使い方を理解することで、生け花の品質を保つことができます。

水差しの使い方と選び方

水差しは、花器に水を注ぐための道具で、細口タイプのものが一般的です。 細口水差しを使用することで、水が飛び散ることなく、花器に正確に水を注げます。 水差しの選び方としては、軽量で握りやすいものを選び、注ぎ口が細く長いものが使いやすいです。 また、水差しの容量も考慮し、使用する花器のサイズに合わせて適切な容量のものを選びましょう。

じょうろとバケツの役割

じょうろは、特に大きな花器や多数の花器に水を注ぐ際に便利です。 じょうろにはさまざまなサイズがあり、使用シーンに応じて選びます。 バケツは、水をためたり、花材を洗ったりする際に使用されます。 丈夫で安定感のあるバケツを選び、持ち運びやすい取っ手付きのものが便利です。 バケツは、作業場所の近くに置いておくことで、すぐに水が使える環境を整えられます。

剣山おこしの使い方とそのメリット

生け花の道具として、剣山おこしは欠かせないアイテムの一つです。 剣山を正しくセットし、使用後に剣山を清潔に保つためには、剣山おこしが非常に役立ちます。 剣山おこしの使い方と、その利便性について詳しく解説します。

剣山おこしの使用方法

剣山おこしは、剣山を持ち上げるための道具で、主に金属製で作られています。 剣山の下部に剣山おこしを差し込み、持ち上げることで、手を傷つけることなく安全に剣山を取り出せます。 また、剣山を掃除する際にも、剣山おこしを使うことで、剣山の針に触れることなく、スムーズに手入れができるため、怪我を防げます。

剣山おこしの利点

剣山おこしを使用することで、剣山の針に触れることなく、安全かつ簡単に剣山を操作することが可能です。 また、剣山おこしは、剣山の寿命を延ばすための重要なツールでもあります。 剣山の針を直接引き抜くと、針が曲がったり折れたりするリスクがありますが、剣山おこしを使うことでそのリスクを減らせます。 結果的に、剣山のメンテナンスが容易になり、生け花の作業効率が向上します。

スキルアップに伴う道具の追加

生け花の技術が向上するにつれて、使用する道具も進化していきます。 初心者向けの基本的な道具に加え、上級者向けの道具を使用することで、作品の表現力や独自性を高めることが可能になります。 ここでは、スキルアップに伴い追加される道具について、敷板や花台を使用した演出方法、そしてのこぎりを用いた高度な技術について詳しく紹介します。

敷板や花台を使った作品の演出

生け花において、敷板や花台は作品全体の美しさを引き立てるための重要なアイテムです。 これらの道具をうまく活用することで、花材だけでなく、作品全体の空間に調和とバランスをもたせます。

敷板の役割と使用方法

敷板は、花器の下に敷く板で、作品とその設置場所との間に視覚的な区切りを作り出します。 これにより、花器や花材が直接置かれた場合よりも作品が引き立ち、空間全体の調和が生まれます。 敷板は木製のものが一般的で、色や質感によって作品の雰囲気を変えられます。 例えば、落ち着いた色の敷板は、伝統的な和の雰囲気を強調し、一方で、明るい色の敷板はモダンな印象を与えることが可能です。 敷板を使用する際には、花器のサイズや形状に合わせて敷板を選ぶことが重要です。 敷板が花器や花材よりも大きすぎると、作品が圧倒されてしまい、逆に小さすぎると敷板の効果が薄れてしまいます。 また、敷板の表面は滑らかであることが求められ、花器が安定して置けることが重要です。

花台の選び方と使用シーン

花台は、作品を高く持ち上げるための台で、展示スペースに立体感をもたらす道具です。 特に大きな空間での展示や、複数の作品を同時に配置する場合に効果的です。 花台を使用することで、作品に高さの変化が生まれ、観る人の視線を効果的に誘導できます。 花台を選ぶ際には、作品のテーマやスタイルに合わせたものを選ぶことがポイントです。 木製の花台は、自然な風合いがあり、和風の作品に調和します。 金属製の花台は、現代的な作品やミニマリストなデザインに適しています。 また、花台の高さも重要で、展示する空間の広さや観る人の目線を考慮して選ぶ必要があります。

のこぎりを使った高度な技術の導入

生け花の技術が上達すると、より複雑で創造的な表現が求められるようになります。 のこぎりを使用することで、通常のはさみでは難しい大胆な切断や加工が可能となり、作品の幅を広げられます。 ここでは、のこぎりの使い方と、それを用いた高度な技術について解説します。

のこぎりの基本的な使い方

のこぎりは、主に太い枝や木材を切断するために使用されます。 生け花においては、大きな作品や特殊な形状の花材を使う際に、のこぎりが役立ちます。 のこぎりの刃は、一般的には細かく鋭いため、正確な切断が可能です。 使用する際には、しっかりとした支えの上で枝を固定し、切断面が滑らかになるようにゆっくりと引いて切ります。 のこぎりの刃が目詰まりしないよう、定期的に掃除することも重要です。

のこぎりを使った創作のアイデア

のこぎりを使うことで、生け花の創作の幅が広がります。 例えば、木の幹や枝を大胆に切断し、彫刻のような形状を作り出すことで、自然の美しさと人の手の技が融合した作品を作れます。 また、複数の枝を組み合わせて複雑な構造を作り出し、その上に花を配置することで、立体的でダイナミックな表現が可能です。 高度な技術を必要とするこうした作品は、見る人に強い印象を与え、独自のスタイルを確立できます。 のこぎりを使いこなすことは、生け花の創作における新たな可能性を切り開く鍵となります。

生け花の技術向上に役立つ道具とコツ

生け花の技術が向上するにつれて、より高度な作品作りが求められます。 これに対応するためには、適切な道具を選び、使いこなすことが重要です。 ここでは、技術向上に役立つ道具とその選び方、さらに道具を使いこなすためのポイントについて詳しく解説します。

より高度な作品制作に必要なアイテム

生け花の技術が進むと、使用する道具もより専門的で多様なものが必要になります。 これらのアイテムは、作品の質を高め、創作の幅を広げるための重要なツールとなります。

専門的な花鋏と切り花バサミ

基本的な花鋏に加えて、より精密なカットが求められる場合には、専門的な花鋏や切り花バサミが役立ちます。 これらの鋏は、切れ味が鋭く、花材を傷めずに細かい部分までカットできます。 特に複雑なアレンジメントを行う際や、繊細な花材を扱う場合に重宝します。 使いこなすことで、作品の完成度を格段に向上させることが可能です。

剪定ばさみと大きな枝用のこぎり

生け花では、時に太い枝や幹を使うこともあります。 そんな時に必要なのが、剪定ばさみや大きな枝用のこぎりです。 剪定ばさみは、軽くて使いやすく、太い枝をスムーズに切れます。 また、のこぎりを使うことで、特大の枝や幹も自在に加工でき、ダイナミックな表現が可能になります。 これらの道具は、作品にボリュームと力強さを加える際に欠かせないアイテムです。

花留め用の剣山とオアシス

高度な生け花には、花材の固定をより確実にするための剣山やオアシスが必要です。 剣山は、しっかりと花を支え、複雑なアレンジでも安定感を保てます。 一方、オアシスは水をたっぷり含むため、長時間にわたって花材を新鮮に保ちつつ固定できます。 これらの道具を使いこなすことで、花の配置が自由自在になり、創作の幅が広がります。

道具の選び方と手入れ方法

道具は生け花のパフォーマンスを大きく左右します。 適切な道具を選び、日々の手入れを怠らないことで、道具の寿命を延ばし、快適に作業を続けられます。

花鋏や剪定ばさみの選び方

花鋏や剪定ばさみは、手にしっくりとくるサイズと重さを選ぶことが重要です。 握りやすいグリップと、刃の形状が使いやすさを決定します。 軽量でありながら、十分な切れ味を持つものを選びましょう。 特に長時間使用することが多い道具なので、手が疲れにくい設計のものを選ぶことがポイントです。 また、ステンレス製や高品質の炭素鋼製の刃は、錆びにくく耐久性が高いため、おすすめです。

道具の手入れと保管

道具を長持ちさせるためには、使用後の手入れが不可欠です。 花鋏や剪定ばさみは、使用後に必ず刃を拭き、樹液などの付着物を取り除きましょう。 特に水気が残っていると錆びの原因になるため、乾いた布でよく拭いてから収納します。 必要に応じて、刃に軽く油を塗布することで、錆を防ぎ、次の使用時に滑らかにカットできます。 道具は専用のケースに入れ、直射日光や湿気を避けて保管することが望ましいです。

道具を使いこなすためのポイント

道具を適切に使用することで、生け花の技術は一層向上します。 道具の使い方をマスターし、効率的に作業を行うためのポイントを押さえておきましょう。

道具の正しい使い方の練習

高度な技術を習得するためには、道具の使い方を繰り返し練習することが重要です。 例えば、花鋏の使い方では、切断面を斜めに切ることで、花材の水分吸収を促進させる技術を身につけましょう。 また、のこぎりを使用する際には、安定した切断面を得るために、のこぎりの刃をスムーズに引くことを心がけます。 道具の扱いに慣れることで、作品の精度と仕上がりが格段に向上します。

創造的なアプローチと道具の使い分け

生け花では、伝統的な技術と創造的なアプローチを組み合わせることで、独自のスタイルを確立することが可能です。 例えば、剪定ばさみを使って大胆な切断を行い、のこぎりでさらに細かな調整を加えることで、作品に動きと変化を与えられます。 また、剣山やオアシスを活用して、立体的な構成や流れるようなラインを作り出すこともできます。 異なる道具を適切に使い分けることで、作品に奥行きと表情を加え、観る人の心に響くアレンジメントを実現します。

初心者が生け花の稽古を始めるときに必要なもの

初心者が生け花の稽古を始める場合、どのような道具を用意したらいいのでしょうか。生け花をするためには、いくつもの道具が必要となります。そのため、必要なものをきちんと把握するところから始める必要があるでしょう。ここでは、初心者が生け花の稽古を始めるときに必要となるものについて紹介します。

華道教室で稽古を始める場合に必要なもの

初心者が華道教室に通って稽古を始める場合、花鋏とナイロン風呂敷を用意すればいいでしょう。実際に通う教室にもよりますが、基本的にこれらの道具があれば問題なく稽古に励むことが可能です。

他に必要なものはある?

実際に生け花をおこなうためには、他にも必要なものは多数あります。しかし、華道教室に通うのであれば、細かい道具は貸してもらえることが多いです。華道を始めてから少し時間が経ち、自分の道具をもちたくなったら改めて必要な道具を買い足すようにすればいいでしょう。

華道の基本道具の名前と役割

華道をおこなうときに使う道具としては、どのようなものがあるのでしょうか。実際には、華道ではさまざまな道具を使用します。そのため、華道をおこなうのであれば、必要な道具についてきちんと理解しておかなければなりません。ここでは、華道の基本道具の名前や役割についてまとめて紹介します。

花鋏

華道で花を生けるときは、茎をカットする場面が多いです。植物の茎は意外と硬いため、専用の花鋏を用意して使用しましょう。そうすれば、どのような植物の茎であってもスムーズにカットすることができます。花鋏は流派によって使用するものが決まっていることもあります。そのため、実際に通う流派を決めてから購入するといいでしょう。

花留め

花留めは花を生けるために必要な道具です。亀甲や七宝などをはじめとする剣山が代表的です。ただし、花を生けるときには他の花留めを使用することもあります。たとえば、フラワーテープ、ワイヤー、接着剤なども華道で使用することがあるでしょう。これらについては、必要に応じて用意し、使わけることが大切です。

花器

花器としてはさまざまなものがあります。花器のデザインが生け花全体の印象に大きな影響を与えることになるため、選び方は重要です。種類としては、皿の形をした水盤、筒型の寸胴、壺、鉢などがあります。また、材質の種類も陶器、金属、木製、ガラス、プラスチックなどさまざまです。花器は流派によって特徴がある場合もあるので、実際に華道を教わりながら覚えていくといいでしょう。

あると便利な華道の道具

華道で花を生けるときは、あると便利な道具も他にあります。あると便利な道具については、最初から用意する必要はありません。しかしながら、しっかり勉強してスキルが上がってくると、準備したくなる場合も多いです。そのため、あると便利な道具についても押さえておくといいでしょう。ここでは、華道においてあるとより便利な道具について紹介します。これから華道を始めるという場合でも、参考として確認しておくようにしてください。

花合羽・花袋

花合羽や花袋は、花を持ち運ぶためのものです。華道で使用した花は濡れているので、花合羽や花袋に入れると持ち歩きがしやすくなります。特にファスナーや取手がついているタイプを選ぶと、スムーズに花の出し入れができて簡単です。花合羽や花袋にはさまざまなデザインが施されたものもあるため、自分が好きなものを選ぶといいでしょう。

エプロン・割烹着

華道に取り組むときは、花によって服が濡れたり汚れたりすることもあります。そのため、エプロンや割烹着があると重宝します。特に着物を来て華道に取り組むのであれば、割烹着を選ぶと様になるでしょう。もちろん、汚れを防ぐのが目的であるため、普段家で使用しているエプロンを持参しても問題ありません。

水差し・じょうろ・バケツ

華道では水を使用するので、水差しやじょうろなどもあると活用できます。使用する花材によっては、バケツもあると便利です。特に自宅で花を生けるときは、自分でこれらの道具を用意すると役立つ可能絵師が高いです。

剣山おこし

剣山おこしとは、折れた剣山の針を立て直すための道具です。必須ではありませんが、もっているといざというときに役立つでしょう。

作品のレベルが上がってきたときの華道道具

華道では、ここまで説明した道具があれば基本的にきちんと花を生けることができます。便利な道具についても、少しずつそろえていけばスムーズに華道に取り組みやすくなるでしょう。なお、華道においては作品のレベルが上がってきたときに、さらにあると役立つ道具もあります。ゆくゆくは必要になる可能性があるので、あらかじめ押さえておいたほうがいいでしょう。ここでは、華道の作品のレベルが上がってきたときに必要な華道の道具について説明します。

敷板・花台

敷板や花台は、華道の作品を置くためのマットのようにして使います。これがあるだけで、作品としての雰囲気が一気に高まるでしょう。花を生けるうえで必須のものではないので、最初に無理に用意する必要はありません。しかし、華道が上達してきて素敵な作品を作ることができるようになってくると、自然と敷板や花台が欲しいと感じるようになってきます。そうなったときには、迷わず用意できるようにある程度目星をつけておくといいでしょう。

のこぎり

基本的に、花を生けるときは花鋏で花材をカットしていきます。しかし、少し太い枝を使うようになってくると、花鋏だけでカットするのは大変になってきます。そのようなときは、のこぎりがあると便利です。のこぎりなら、太い木の枝でもスムーズにカットできます。特に木の幹を作品に使用したいと思ったなら、のこぎりを用意したほうがいいです。

華道や生け花に必要な道具の名前を押さえておこう!

華道や生け花に必要な道具の名前を押さえておこう!

華道や生け花を始める場合、専用の道具を用意する必要があります。ただし、いずれもそれほど高価なものは少なく、初心者であればあまり費用をかけずに準備することが可能です。もちろん、花器などは、高級なものはたくさんあります。最初のうちは安価なものを選んで問題ないので、少しずつレベルを上げながら道具をそろえていけばいいでしょう。華道や生け花の教室では、基本的な道具も貸し出してくれる場合があります。特に体験で教室を訪れる際は、何も持たずに参加できることも多いです。実際に華道に取り組んで道具の使い方を覚えながら、自分に合う道具をそろえていけばいいでしょう。必要な道具は流派によっても、異なる場合があります。そういった点から考えても、いきなり道具を準備するのではなく、少しずつそろえていったほうがいいでしょう。

まとめ

生け花を始めるためには、基本的な道具を正しく揃えることが重要です。 花鋏や花留めなどの基本道具は、作品を美しく仕上げるために欠かせない存在です。 さらに、華道教室での稽古を通じて道具の使い方を学ぶことで、生け花のスキルを効果的に向上させられます。 道具の選び方と使い方をしっかりと理解し、華道の世界を深く楽しんでいきましょう。

通信講座のSARAスクール編集部
心理カウンセラー資格やリンパケアセラピスト等の体系資格、食育資格などを扱うSARAスクール編集部が運営するコラムです。主に女性向けのキャリアアップやスキル習得を目的とした講座が多く、家事や育児と両立しながら学べる環境が整っています。資格取得を目的とした講座も充実しており、仕事や日常生活に活かすことが可能です。
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