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タロットとは?占いの基本的な知識

タロット占いには、どのようなイメージがありますか。自分でカードを使って占いをするのは、とても難しそうに思えるかもしれません。しかし、タロット占いは、初心者でも簡単に占いを行うことができる占い方法です。

ただし、タロット占いを正しく行うためには、タロットカードに関する基本をおさえる必要があります。そこで今回は、タロット占いに関する基本的な知識について説明します。占いをする前に、最低限必要なことをしっかり頭に入れておきましょう。

タロットとは?占いの基本的な知識

タロット占いとは

タロットとは?占いの基本的な知識

タロット占いとは、どのような占い方法なのでしょうか。まずは、タロット占いの基本的な特徴について確認します。

タロット占いの基本

タロット占いでは、タロットカードをさまざまな展開方法で開き、未来の状況や対策を導き出します。この展開方法は、「スプレッド」とも呼ばれています。占う内容によってスプレッドを変えると、より効果的に物事を占うことが可能です。タロット占いでは、占う人の直感が重要視されており、直感に従ってカードが示すメッセージを読み取っていきます。

タロット占いは「卜占い」の一種

タロット占いは、卜占いの一種です。卜占いとは、何か道具を使用して偶然に現れた結果から、物事の方向性などを占う方法のことです。卜占いは、全般的に、ときの流れとともに変化していく事柄を占うのに向いているとされています。

タロット占いの基本的な考え方

タロットでは、出たカードには必ず何かしらの意味があります。自分で選ぼうと思ったカードではなくても、占いの最中に偶然、カードの束からはみ出したものなどがあれば、それにも何かしらの意味があると考えることができます。また、占いの結果、予想外のカードが出たとしても、それは必ず現実に起こりうる何かを示しています。カードのメッセージを正確に理解するためには、自分の直感に従いながら、それぞれのカードが具体的に何を示しているのかイメージする必要があります。

タロットの歴史

現在の姿に至るまでに、タロットカードは長い歴史を経てきました。タロット占いはどのようにして生まれたのか、その起源についてみてみましょう。なお、タロットカードの起源については、さまざまな説があります。ただし、実際に記録があると証明されているのは、15世紀前半のイタリアだけです。

最古の記録は15世紀前半のイタリア

タロットカードに関する最古の記録によれば、タロットカードは15世紀前半のイタリアで生まれました。当時のタロットカードは占い用ではなく、ゲーム用として使用されていました。現在のタロットカードは大アルカナ22枚と、小アルカナ56枚で構成されているのに対し、当時のタロットカードは大アルカナ22枚と、小アルカナ52枚という構成だったようです。

エジプト起源説

タロットカードには、エジプトを起源とする説もあります。これは、18世紀にフランスの作家であるジェブランが提唱したものです。実際には、とくに証拠となるようなものは何もありません。しかし、当時は、ロゼットストーンの発見やヒエログリフの解明もまだされていない時代でした。それに加え、当時は、謎に満ちたエジプトに対する西洋人の憧れが広がっていました。そのため、この説が有力な説として広まったようです。現在では、この説を提唱する人は少なくなっています。

その他の説

タロットカードの起源には、ほかにもいくつかの説があります。たとえば、19世紀に神秘思想家のエリファス・レヴィによって提唱されたユダヤ起源説があります。これは、タロットカードの大アルカナの枚数と、ヘブライ文字のアルファベット数が両方とも22であることが理由としてあげられていました。この説も当時は、広く信じられていましたが、いまだにはっきりとした根拠は見つかっていません。 ほかにも、中国起源説があります。これは、中国の伝統的な占い方法である「易」がタロットカードに変化して西洋に伝わったという説です。しかしこれも、確固たる根拠は見つかっておらず、あまり有力な説だとはいえません。

タロットの種類とカード構成

現在一般的に使用されているタロットカードには、2つの種類があります。それぞれ基本的な部分は同じですが、ちょっとした違いがあります。占いに使用するカードを選ぶときは、この違いに注目してみましょう。

タロットカードの種類:「マルセイユ版」と「ウェイト版」

現在よく使用されているタロットカードは、「マルセイユ版」と「ウェイト版」の2種類です。マルセイユ版は、18世紀にフランスで作られるようになったカードであり、比較的歴史が長いタロットカードです。一方、ウェイト版は、20世紀初頭にロンドンで発売されたカードです。発売した会社の名前にちなんで「ライダー版」と呼ばれることもあります。マルセイユ版とウェイト版はそれぞれほとんど同じような使い方ができますが、ウェイト版のほうがより絵柄から意味を読み取りやすいため、初心者でも理解するのが簡単です。

タロットカードの構成:「大アルカナ」と「小アルカナ」

それぞれのタロットカードは、22枚の大アルカナと小アルカナの56枚に分かれており、全部で78枚あります。大アルカナには、0から21までの番号が振られており、それぞれに意味があります。マルセイユ版とウェイト版の最大の違いは、8と11の意味が反対になっているという点です。小アルカナは、56枚をさらに14枚のスートに分けることができます。スートとは、トランプのハートやスペードといった組分けに似たものです。初心者のうちは、全てのカードを使用すると複雑になり過ぎるため、大アルカナのみを使用して占いを行うことが多いです。

タロットで占えること・占えないこと

タロットでは、身のまわりに関するさまざまなことを占うことができます。しかし、なかには占うことができないこともあります。タロットで占えることと占えないことのそれぞれについてきちんと把握しておきましょう。

占えること

タロットカードで占うことができるのは、具体的な内容です。あいまいではっきりしない質問は、カードが何を答えたらよいのか迷ってしまいます。そうなると、正確な答えを引き出すのは難しいでしょう。 また、占うことができる範囲は、現在の状況やその原因となっている過去、近い未来のみです。近い未来というのは、どんなに先だとしても1~3ヶ月後までだといわれています。遠い未来は、いまからの取り組み次第で変化する可能性が高いため、カードで占うことはできません。

占えないこと

タロットカードでは、具体的でない悩みは占うことができません。そのため、ギャンブルや人の生死に関わることなど、本人の努力だけではどうにもできない内容に対しては、答えを出すことは不可能です。

タロット占いとは伝統ある直感的な占い方法!

タロット占いとは伝統ある直感的な占い方法!

タロットカードは、これまでにも多くの人の悩みに対してさまざまな答えを示してきました。タロット占いで引き当てたカードは、必ず質問者にとって重要な事柄を示しています。たとえ悪い結果が出たとしても、自分自身で努力すれば未来を変えることができるとされています。タロット占いは、現在の状況とともに、問題に対する対応方法を示してくれる占いです。何か困ったことがある場合は、タロットカードを引いてみることで、落ち着いて対処できるようになるでしょう。

通信講座のSARAスクール編集部
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